僕のPDA遍歴は下記のようになる。一通りのPDA用プラットフォームを経験したわけだ(旧Zaurusは今後継続しなかろうということで良し、PocketPCはCEと基本的には同じということで)。
一通り見てきて、(今はもうないDOS環境、というかHP200LXを除いて)主にユーザーインタフェース面から見ると次のような特徴が言えるかなと考えている。
一方、現在どんな使い道がPDAに求められているだろうか。ざっとまとめると下記のようになるか。
で、上記を踏まえて僕個人が現在PDAに求めるのは下記のような項目になる。
これらを考慮した上で、僕自身が現在どのプラットフォームをもっとも評価しているかというと、Linuxだったりするのだ。これはZaurusのハードが優れているからというわけでもなくて、PIM機能は必要最小限を満たしており、そのうえで蓄積されたUNIX互換OSとしてのノウハウがマニアックな要求を満たしてくれるからだ。この「遊び心」の部分は実に大きい。ただしPIM機能はほんとうに「最小限」ではあるので、今後の魅力的なソフトの登場を強く望んでもいるのだが。
で、表題の通り「プラットフォーム別にみるお薦めPDAは?」というと
僕のオタク心を無視すれば、一般的なビジネスユーザーはCLIE(のシンプルなモデル)が一番使いやすいと思う。製品としてはCE搭載マシンも魅力的なものがある。しかし実はPIM機能が(標準のままでは)もっとも使いにくいと思うので、僕が「どのPDAがお薦めか」と聞かれたらCE系はあまり念頭に上らないのである。
その他、比較的「何をしたい」という目的を持っているユーザーなら、当然それに応じてお勧めする機種が違ってはくる。
長いテキストを入力したい。
例えば会議中の議事録とかであれば、シグマリオンIII。キーボードと高精細ディスプレイはまさに長文向け。しかし通信用途にはあまりお勧めしなかったりする。少なくとも立ったままの入力には向いていないので、日本の都市部での「モバイル」には合わないところがあると思うのだ。また、これはプラットフォームがどうとかいう以前にハードの設計によるものだ。
電車の中を考慮したモバイルとPIMを両立させたい
これはLinuxZaurusでしょう。辞書機能はあって悪くないから、SL-C760ですね。2スロットなのも非常に便利。
つまり、「PDAってなにができるの?」というノンポリにはPalm、目的があればそれに応じて、ということになる。
で、本当に独断でお薦めを選ぶとしたら。
LinuxZaurusを買いなさい、LinuxZaurusを。
僕のマニア心ばかりじゃなく。初心者に足りる程度の機能はある。ヘビーユーザーを満足させるマニアックさはぴかいち。中級者は・・・ヘビーユーザーに育ちましょう(笑)。