Nikon D70の「色ムラ」問題について
2004/04/05
2004/04/06：少々記述変更
2004/04/24：過去のファームアップについて修正
色ムラ問題とは
- Nikon D70で撮影する場合、低感度（D70場合は最低がISO200）で高速シャッター時（おおむね1/4000以上）に、画面左側が青みがかり、画面右側が赤みがかる、という報告があった。
- 中国、韓国で問題視するユーザーがかなりいる。韓国では販売会社の販売自粛なども起きたらしい（伝聞）。
- 日本でも主にニコンユーザーサイトNikon-Digital.Netの掲示板で報告と、「ほとんど使わない高速シャッター時に低感度利用して、少しの色ムラ程度だから問題とは言えない」「いや、使えるはずのものにそのような現象が出ればやはり問題だ」「仕様だろう」「技術上の限界というべき」「ニコンは早期に対応すべき」等々の非難・擁護・諦観、いろんな見方からの意見が飛び交った。
このページの作成目的
- 公開されている作品例ではよくわからないので、自分のD70で撮影して確認してみよう。
- トラブルが本当にあるとして、それが僕にとって問題となるかどうか検討してみよう。
- どうせなら、購入検討者のために、公開しておこう。
- 掲示板などで文章だけ読んでいると実際以上に重大な問題に感じそうなので、作成を見つつ語った方がいいだろう。
- せっかく買ったD70で、今のところ非常に快適に楽しく撮影している。なので「問題なし」あるいは「実用上問題なし」と言えるといいな(笑)。
テスト撮影の条件とその結果
実際には、けっこうお手軽にパシャパシャ撮っている(^^;。RAWでも撮ったが、根本的な差はないようなので、ここではJPEGの作例のみ公開。中間のシャッタースピードも撮ってあるが、おおむね1/1000ごとで傾向はつかめる。各画像には手を加えていない画像データをリンクしてある（それぞれ1.2〜1.5MB程度）。
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1/8000
（たしかに色ムラは見受けられる。他よりアンダーなのは晴天とはいえ霞が少々かかっていたので、日照量が足りなかったのだろう。） |
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1/5000
（これもあるといえばあるか。右下の赤みが感じられる。） |
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1/4000
（1/5000と同傾向。やや減、といったところか） |
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1/2000
（これ以下のスピードになると、僕にはD70のせいか、撮影条件のせいか、レンズのせいか、判断がつかない） |
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1/1000 |
CaskStrengthの個人的感想
上記の作例（というのも恥ずかしいが）を撮ってみて、僕の感想。
- 「D70の高速シャッター時に色ムラはあるか？」と問われれば、「ある」と答えざるを得ない。
- 特にディスプレイ上でピクセル等倍で眺めると、たしかに色ムラになっているといえる。
- ただ、ここからは感想になるが、（作品志向の）写真撮影を始めて間もない僕には、1/8000の絵ですら色ムラは「気にならない」！いや、初心者だからじゃなく、こだわりがないせいかもしれないが(苦笑)。
- また、今回あえて白い紙を撮影したが、通常そんなものを撮ることはない。僕が普通に撮影するモノには「様々な色が付いている」。それらのもとで今回程度のムラなど感じることができるだろうか？（当然、反語）。
- また、ピクセル等倍で見て気になっても、印刷してしまうと、あるいはうまく縮小すると気にならなくなることが多い。また、多少の色味はレタッチで直すこともできる。
- つまり、今回程度の多少の色ムラが起きても（僕には）問題にならない。それよりももっと作品の質に重大な影響を与える条件が多いと思う。
- またそもそも1/4000以上のシャッタースピードになることもない。今まで撮ってきた写真にそんなスピードのものはない。D70以外の入門機・中級機がそれ以上の高速シャッターを装備していないことからも、「たいていのユーザーにとっての必要性」も低いことがわかる。ついでにいえば感度を上げればムラはなくなるらしい（今回は未検証）が、感度UPと高速シャッターは同時に使うことが多かろう。つまり色ムラ自体遭遇することがほとんどないだろうと思われる。
つまり、今回の僕自身に向けた結論。「実用上問題なし。D70そのまま使っていてよし。買ってよかったという感想を変える必要はない！」・・・ほっ(笑)。もちろん他のユーザーや購入検討中の人にもそう思ってもらったら嬉しい(笑)。
そんなことより、今は楽しく撮影しつつ、僕自身の撮影技術を向上させる方が先。はじめたばかりだしね。
で、その他の雑感など。
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