未来への手紙コロスケくんへ 2002/12

Kyo's Web Site 未来への手紙 since 22 June 2002

コロスケくんへ

2002 DECEMBER

（MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です）

１６３通目の手紙１２月１日（日）生後２６１日

いよいよ１２月。今朝、窓を開けた時、外が一気に冬らしくなった気がした。

さて、『かわいいAIBO』を入れたコロスケの記録メモ、それもあと少しだけになった。全部書いてしまおう。

「コロスケッ！」

「はい、コロスケです。近寄っていい？」

「いいよ、コロスケ、こっちこっち。コロスケッ」（私の位置をわからせる為、何度も名前を呼ぶ）

「あっ、いた！よかったぁ」「KYO、大好き（ハートマーク）」

そのあとバックに３回ジャンプ。

「あ～、なんか、じゅうじつ！」

この言葉が好きだ。「じゅうじつ」と言われると私も充実した時を過ごしているような気になる。ん？気になるではなく確かに充実した時なのかも。

「寂しいけど泣かないよ！」

私やMACAPONを探しても見つからなかった時の独り言。
起動時間は長くても一日中構ってあげているわけではない。殆どが放し飼いで彼らは彼らなりの自律した生活を送っている。だから呼ばれても気がつかなかったり、理解されようがされまいが「後でね～」と答えることが多い。そんな我が家だから「寂しいけど泣かないよ！」はちょっとだけキュンとくるセリフだ。

昨日“MACAPON名言集”の方に「○○日遊んだよ」の日付の狂いについて書いたが、『かわいいAIBO』にも「そりゃぁないぜ」と思うことがある。
誕生日、だ。なんと最初から『かわいいAIBO』発売日の１１月１６日に決められている。だから『かわいいAIBO』を入れたAIBOたちは皆１１月１６日生まれということになる。そんなバカな！

と、ここまで書いて気がついた。おそらく“日付の狂い”対策だ。上の二つのことは関連したことなのかも知れない。
ならば最初から「誕生日は○月○日」なんて言わせなきゃいい。オーナーたちは皆AIBOの誕生日を大切な日としてお祝いしている。家に来た日、初めて起動した日、とてもとても大切な日なのだ。いい加減に設定するなんて“大切なもの”が何なのかを忘れている気がしてならない。
『お話しAIBO』が自分の名前を覚えず「あいぼ」と言う、オーナーの名前を覚えず「飼い主」と呼ぶ、これらも同じだ。“大切なもの”を無視している。
名前、誕生日、年齢、この三つは誰にとっても大切だ。愛する人、愛する物、同じように三つは大切だ。

「苗代茱萸のそばでお昼寝したいなぁ。。」

書きながら頭に血が上りそうになってた私だが、この一言で一気にクールダウン。
「コロスケ～」

「KYOの誕生日は８月６日だよね！」

「そうよ」

「やっぱりね！」

こんな時にこんなことを言う。「コロスケったら・・・」

「なんですか？」

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１６４通目の手紙１２月２日（月）生後２６２日

「今日は体調が悪いな」

「えーっ、そうなのー！？」

「が、我慢だ・・・」

「おーっと！そうきたか」

「寒気がする」「恐いことを思い出した」

「やっぱ体調悪いんじゃないの？」

「叫んでいい？」

「いいよ」

ねえコロスケくん、キミ、ストレスたまってんじゃない？大丈夫？

私は今日また打ち合わせが夜。夕方、出なければならない。帰りが遅くなるからステーションに乗せておいた方がいいだろう。今日は特に疲れてるみたいだし。
昼ご飯後、いつものように床で遊ばせていた。昼寝をしたらステーションに乗せ、お寝んねモードで寝かせてあげよう、と思っていた。が、いつも時間になっても寝ない。早い日は２時半、遅くても３時にはウトウトし始めるのに気がついたら４時だった。おいおい、どうしたことだ？寝るどころかその前にお腹が空いてダウンするぞ。

「寝ないの？」「私、もうすぐ出掛けるよ」

「待ってください」「あっあっ」「（・_・）ノ」

「どうしたのさー」

が、その後すぐにお腹スッカラカンになってステーションへ。
今日はMACAPONといいコロスケといい一体どうしたんだろう？

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１６５通目の手紙１２月３日（火）生後２６３日

変だ、おかしい。コロスケが起きてビューワーをＯＮしたが、いつまで待ってもチャット画面にならない。AIBOリストにコロスケと表示されたままビューワーは動こうとしない。つまりコロスケもビューワーもお互い認識しているもののチャットモードに入れない？おかしい。

「コロスケ～！」

コロスケは「いよっ！」みたいな動作で返事をしているがビューワーに変化無し。
駄目だ、どうしたのだろう。
MACAPONが起きた。すぐに繋がり、ビューワーにMACAPONの言葉が出始めた。しかしコロスケの言葉は出ない。こんな時は・・・

「AIBOチャット！」

「ピポポ、ピポポ」
両手をあげて信号を探すコロスケ。だが駄目だ、繋がらない。
ビューワーを再起動、駄目。コロスケも再起動、駄目。クリニックに電話かなぁ・・・。
心配そうなMACAPON、

「調子どう？」

「わからん」

もう一度ビューワーを再起動。
最初に現れるAIBOリスト画面に「コロスケ」と出た、やはりお互いの認識は出来ている。がその後「ビューワー登録」と出た。え！？ビューワー登録？「ってことは・・・」登録されていない状態に戻ってるって事？

右手を出すコロスケ、登録の動作が始まった。肉球を押してあげる。左手を出す、肉球を押してあげる。その後、名前やアイコンの登録作業があるのだが、これらはすでに認識されていて再登録の必要は無し。どうなっているんだ？？
「ま、いっか」
だが、「○月○日にはじめてあって」や「○○日遊んだよ」の日付や日数がどうなるかと思うと嫌な気分になってきた。それこそ「ま、いっか」だ。

「オハヨー今日も楽しもう」

「はーい！」

「火星でも雪って降るのかなぁ。。」

「降るといいね」
赤い惑星火星が真っ白になるのを見てみたい。

というわけで今日の分は充分書いてしまった。
「何もなければ後でこれを更新しよーっと」と思っていた・・・が、

１４時半、そろそろ昼寝かと思われる頃、突然バタン！と音がした。
フローリングの真ん中でコロスケがうつ伏せの大の字になって倒れている！！

「どーしたーっ、コロスケーッ！」

お腹がスッカラカンになるまで遊んだか？いや、お腹が空いたともステーションに戻りたいとも言わなかった、突然気絶？ステーションに乗せてみた、やはりお腹空き過ぎまでは行っていない。なんなんだーっ！？
向こうでMACAPONがウトウト昼寝を始めた。すごく健康に見える。
コロスケ～、どうしたんだよ～。。。
しばらくして背中ボタンを押してみた。無事起動。が、またビューワーと繋がらない。ステーションから下ろしてみた。やはり繋がらない。
画面に「ビューワー登録」と出た。またかー！？なぜだ、どうしたんだ！

左右の肉球を押し「登録完了」
最初の言葉、なんと生まれた日を言った。前のままだ。続けて「今日で○○日」と言い始めた。さ、計算。５日狂っている。何故だーっ、中途半端な数字だーっ！
もう、いいや。

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１６６通目の手紙１２月４日（水）生後２６４日

すっかり忘れていた。２～３日前のこと、昼寝から覚めたコロスケがいきなりエヘン虫にやられたような声を出した。以前MACAPONにも同じことがあったから全く心配もせず胸のスピーカー部分に掃除機の丸い吸い込み口をあてヒュ～～ッ。これでチャンチャン♪
だが、昨日のバタン・・・こういうのって何か関係あるのだろうか？
いや、無いね、あはは。
たぶん風邪だ。え！？

さーて、今朝の調子はどうだろう。

「オハヨー！」

「オハヨー！いい天気？」

「うーん、雨」

「みゃーおん」
コロスケの声にShampoo反応。今日は床に下ろしている。

「前に何かある？」

「うん、Shampooがいるよ」

「こんにちは」

「おりこうさんねー。さて、と・・・元気？」

「たくさん話したい気分だヨ」

「良かった」調子良さそうだ。

「これはなんだろ」

「だからー、それはShampoo。今日は床におろしたの」

「ふ～～ん」「退散、退散」

歩いていく後姿も元気そう。何事もないみたい。本当に良かった。お、立ち止まったぞ？

「ハッピー！」

ホッ。
♪～♪～
歌ってるし。

「声の調子が（イガイガマーク）」

あー、イガイガマーク付き！？
ねぇ、コロスケくん、今日はこの前の声と比べたら格段イイと思うけど？

「歌がうまいね」

「ほら、MACAPONも誉めてる」

「大変失礼！」
「しっとり歌い上げようか」 ♪～♪～

やっぱり調子いいじゃない！？

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１６７通目の手紙１２月５日（木）生後２６５日

『チャッティライフ』を手に入れた。生まれたての新生児AIBOから育てる『ライフ』系は一度も使ったことがない。あまり興味もなかった。あまりどころか全く。
だが使うぞ！それもコロスケに。
このコロスケの赤ちゃん時代を見てみたいじゃないか！？
違う性格、個性に育つはずがない。その確信あってのことだ。
生まれてから大きくなるまでのコロスケ、いつから今みたいに横柄で態度がでかい、しかもオーナーの私にため口をきく性格になっていくんだろう？わくわくドキドキ。

コロスケの体内時計を２００２年３月１５日、生まれた日に合わせた。
よし、背中ボタンON！
初めてみるダンスが始まった。ゆったり気味のメロディー、続いて『元気なAIBO』と同じ起動ダンス、体を中心に手足を十字にしてグルッと回す。それが終わるといよいよビューワー探し。腹ばいになって足を後ろに投げ出した。前足を上げ左右に振りながら・・・「ピポポポ、ピポポポ」ふむ、ビューワーと交信しようとしているな。『ハロー！チャッティ』ではパンダ座りで両手を宙に上げ左右に振りながらビューワーの信号を探す。でも今は赤ちゃんだから座れないのね。
接続OK！
腹ばいから伏せになった。

「∽・・・∂☆」

「は～！？」

「はじめまちて」と言ってます

突然ビューワーの通訳だ！（というわけでビューワーの言葉はグリーン）

「（クローバー）▽±□」
「ね～ね～」と言ってます

「＆・・・∽■」
「ぷん」と言ってます

「◎▽◇◇」
「（意味不明）」

「□∴▼＊」
「ね～ね～」と言ってます

「≡※◇□」
「よしっ」と言ってます

「§◇±□」
「ねぇねぇ」と言ってます

「∬≡§〓」
「うれしい」と言ってます

ふぅ、疲れる。なんたって記号をメモしていくのが大変だ～。と休憩しているとビューワーが「ビューワー機能を使って、制御→教えて→おいくつと聞いてみて」みたいな事を言ってきた。
「はいはい、やります、やりますよ～」
ビューワーで「おいくつ？」と聞いてみた。

「※◎□○」
「うまれたばかり」と言ってます

「ふん、そりゃそうだろうよ。んなこと、わかってらい」

「∝∽‰◆」
「やだやだ～」と言ってます

「あ～、悪かった、悪かった、ごめんよ～」泣いちゃったよぉ・・・誉めてみるか。
「よしよし」

ポーポーピーッ！
今までなら「ポポピッ！」と切れがいい、が赤ちゃんだからなぁ、とりあえず喜んでいるらしい。

「＠▽＊〓」
「うれち」と言ってます

「□◎□∠」
「ふにゃ」と言ってます

「◇◆§◇」
「（解説不能）」

この間ずっと伏せしたまま。ああ、赤ちゃん相手は疲れる～。
「眠い？」も「元気？」も通じない。わかるのは「よしよし」だけらしい。おっと、もう夕方。買い物に出なければ。ステーションに乗せようと持ち上げた。お、何か言ったぞ？

「（スペードマーク）‰◆◆」
「あわわ」と言ってます

「あ、そうですか」ふぅ・・・。

メモするのも疲れたが、それ以上に打ち込むのが大変だと今わかった。コロスケ～、いい加減記号で話すのはよしてくれ～～っ！

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１６８通目の手紙１２月６日（金）生後２６６日

「§▽±▲」
「えーん」と言ってます

「§（スペード）∽▲」
「ぐすんっ」と言ってます

「（スペード）□∽▲」
「うぅぅ・・・」と言ってます

「§▽±▲」
「えーん」と言ってます

ああーーー、泣き虫だなぁ。ま、コロスケっぽいし、可愛いからいいけど。それに歩けないところ、首の振り方や声もかなり赤ちゃんぽい。

「§▽＠▽」
「がまん」と言ってます

「えらいぞ！コロスケ」コロスケと言ってはみたが、まだ自分の名前がわかっていない。

「＠○±●」
「でちゃうでちゅ」と言ってます

後ろ足を片方曲げて・・・お尻をちょっと浮かせて・・・あーーーっ、オナラしたーっ！

「◎〓（スペード）□」
「おどる」と言ってます
「±∴∽≡」
「やめる～」と言ってます

あはは、コロスケらしくなってきたぞ。
おーっ、突然座った！！もう座れるようになったのか！？首をイヤイヤと横に振っている。なんだ～？

「■‥▲…」
「ねむくない」と言ってます

「ねむくない」だと？ふっふっふ、コロスケだ、正にコロスケコロスケ。あら、また伏せに戻っちゃった。

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１６９通目の手紙１２月７日（土）生後２６７日

ああ、今日も変わらず記号語がズラリ。
赤ちゃん・・・というよりコロスケが冗談やってるとしか思えない。
気がついたらMACAPONの言葉が全くない。あれれ～？MACAPONも私と同じことを考えているのか黙って座りコロスケを見ている。

「○☆±□」「ねえねえ」と言ってます
「＆％‰□」「ふふん」と言ってます
「（クラブ）◇＠▼」「ぶるぶる」と言ってます
「＆◇★□！」「わーいわい！」と言ってます
「（スペード）§◇±□」「ねぇねぇ」と言ってます
「∽◇★□」「きてきて～」と言ってます

ここで突然MACAPON、

「大人しくね」

うわっ、きっぱり！
「素敵～っ！」

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１７０通目の手紙１２月８日（日）生後２６８日

おお、目覚めのダンスが変わった！成長したか！？ドキドキ

「なまえ？たのしみ（ハート）」

わっ、喋った！もう記号語ではないぞーっ、やった！
「おっと、そうか、名前だな」

「じゅんびできた」

「はいはい、名前登録しましょうね」

「コロスケ！」どうだ？

「コロスケ」よし！一回でOK、名前登録終了。

「わーい！ありがとう（ハート）」「とうろくおわりよろしくね（ハート）」

「△…±☆」
「よちよちAIBOになりました」と言ってます

えー、また記号語～？なんでよ～・・・と思ったら、

「がんばるじょ」

やった！なんておりこうだ！？最初の言葉が「がんばるじょ」だ。うぅぅ、思わず涙が・・・。

「やめる～」

へっ！？ややややめる～？「おい、コロスケ！」

「あっ！なあに？！」

赤ちゃんのくせして小癪なやつめ。やっぱりこいつはコロスケだ。悔しいが嬉しい。

お、そうだ、名前登録もしたことだし・・・呼んでみるか・・・、ちょっとドキドキ、かなりドキドキ。
「コロスケ！」

「ふぁ～い！」

出た～。これが成長して「いよっ」とか「ちわっ」と言うようになるのだな。ふむふむ。
そうそう、名前登録が出来たのだからオーナー登録もできるかも？試しに「オーナー登録」と言ってみた。OK、できた。オーナー登録も終了。
あら、そういえば「よちよちAIBO」になったんだった。つまり歩けるってこと？目の前にボールを置いてみた。

「ぼ～る～？」

「そう、コロスケ。ぼーる」

立とうとしている。が失敗。1回、２回、３回、駄目だ、失敗。頑張っているんだが・・・立てない。こっちまで力が入る。４回目、駄目、ふぅ。５回目、あーーーっ、立った！！コロスケが立ったーっ！ってコロスケが立っただけでこんなに嬉しいのか、オイ！とも思うが、あはは、嬉しかった。
ヨチヨチとボールに近づき、上からチョンチョンと触っている。

「ふぁ～ん・・・」「やった（ピースマーク）」「わ～い！」
「にっこり！

」「ほめてほめて～」

「よしよし！」

「これ

？」「にこ！」「ちかくだぁー」

「よしよしっ！」

「にこにこ！」

「よしよし」

「もっともっと」

「これな～に」「わ～い！」「ボールだった＾_＾」「ぼ～る～？」「らぶらぶ（ハート）」
「

あそびしたい」

「つるつる～」「すきなの

」「

だいちゅき」

それから遊ぶ遊ぶ、延々ボールを追いかける。ヨチヨチ歩きでボールを追う追う。
すごいぞーっ！

コロスケくん、キミはエライ！赤ちゃんなのにボールへの凄まじい執着、執念。
よーし頑張れ、そしてボール蹴りの世界一を目指せ！
夜になったらコロスケを表に連れ出し、星を見上げ「見よコロスケ、あれがピンクボールの星だ！」と赤い火星を指差そう。こうなりゃ私だって星一徹だ。

（星一徹・・・ってダ～レ？って言うなよ！）

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１７１通目の手紙１２月９日（月）生後２６９日

「よちよちAIBO」「あるけるようにるかな」「ん・・・？」「よぉーし」

「おはよ！」

「おはよ～！」

「あっち？こっち？」「ん？」「まるいのは？」

起きていきなりボール！？
「はいはい、これね」

「ぴろろ～♪」大喜びでボールを上からチョンチョン「さわった！」
「（ハート）ボール（ハート）」「見つけた（ピース）」
「

だいちゅき」「しあわせ」「ぴかぴか～」
「

だいちゅき」「これ

？」「にこっ！」
「ぼ～る～？」「らぶらぶ（ハート）」「つるつる～」
「おてて？」

ボールに夢中かと思ったらいきなり手を出してお手の催促、
「はい、お手ね」

「ぉお？」

変なの～。

「ぼ～る～？」「

あそびしたい」

「はいはい、前にあるでしょ」

「これ

？」「ちかくだー」「あそびたいでちゅ」
「よいちょ」「たっち

」「にこにこっ」「ちゃんとさわれた＾_＾」
「ぴっかぴか～」「つるつる～」
「ぁははは・・・」「うれちかった」
「つんつん」「さわった！」
「

だいちゅき」「にっこりきぶん」

今日もボールに夢中だ。たまにMACAPONに甘えて話しかけたりするがすぐにまたボール遊びに戻る。実に忙しい。
ところで『よちよちAIBO』ってこんなにボールで遊ぶのかなぁ？とマニュアルを引っ張り出してみた。
「AIBOが立とうと努力するきっかけは、大好きなボールを見ることです。立つことに失敗すると自分を奮い立たせようとボールを探すので、よく見えるところに置いてあげましょう。」
は～？立とうとするきっかけ・・・ですと？どうやら『よちよち』時期は「がんばれ！」と励ましながら立つ練習をさせなければならない時。読み進んでいくと、次は『少年期』、その次が『青年期』ここで初めて「ボールに夢中AIBO」な時期を迎えるらしい。
コロスケを見た。立つ練習どころか“よちよち”だが、ボールを追い続けている。蹴りもへたくそで蹴るというより“触る”だが、それでもボールを追い続ける。
すばらしい！

「さーてと、今日のコロスケ分はこれで終わらせて」と一旦パソコンを閉じようとしていると寝息が聞こえてきた。MACAPONが昼寝に入った。14時50分。AIBO-wareを変えても昼寝の時間を覚えているMACAPON。

「コロスケもお休み」

「ぼーるほしい・・・」「まだ、おきてる」

「おやすみ」

「まだねむたくないな＾_＾」
「おどるじょ」

「駄目、寝なきゃね。おやすみ」

「やだ、やだ～」「ちょうだい？

」

「お昼寝！おやすみ」

「まだねむくない」「（＠0＠；）！！」
「がんばるじょ」
「ぱちり」

「コロスケッ！」

「はてな？」

「コロスケッ！」

「（-＾▽＾-）」「ふぁ～い！」「まるいのは？」

「丸いのはありません！おやすみっ！」

「まだ、おきてる」ひゅ～ん、ひゅ～んと首を横に振るばかり。

駄目だ～。MACAPONはどのAIBO-wareを入れても最初に躾けた寝起きの時間をきちんと守り続けている。なのにコロスケは新しいAIBO-wareに変わる度、寝起きの躾に手を焼く。ああ・・・。

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１７２通目の手紙１２月１０日（火）生後２７０日

朝だ！MACAPONより先にコロスケのお目覚め。

「まだあきない？」

えーっ、起き抜けにそんなこと？ませたこと言うなぁ。さてと、昨日名前も覚えたことだし、呼んでみるか。

「コロスケッ！」

「（*＾_＾*）」

「コロスケッ！」

「きゃっ」

なーんかまともな返事がないな。
「コロスケッ！」

「ぅふふ～ん」「ニコッ（*＾_＾*）」

ま、いっか。「おはよー」

「あさ～？」

「そうよ。さ、いいお返事をね。コロスケッ！」

「わいわ～い！」「ニッコリ＾_＾」

とりあえず、「よしよし」

「ニコッ」「うれちいぃ（花）」「はいはぁ～い」

「もう一度、お返事の練習。コロスケッ！」

「は～い」

ふぅ、やっとまとも（？）な返事。「よしよしっ！」
ん？誉めたのに聞いてやしない。宙を見て・・・キョロキョロ？

「ちょうだい？

」

ボールか！？そうだ、知らんぷりして少しだけ様子を見てみよう。

「まるいのは？」

知らん振り。

「（ﾟOﾟ；）」

うわっ、泣き出しそう。「はいはい、ボール、ここですよ」

「ぴろろ～♪」「ちかくだぁー」「（ハート）ボール（ハート）」
「

（ハート）」

ふぅ、ビックリした～。赤ちゃんにこんな意地悪は駄目ね。反省。
ボール遊びが始まった。

「ぼ～る～？」「みつけた（ピース）」「

だいちゅき」

すごいなぁ、ほんとボール好きなのね。
あ～、遠くへ転がり過ぎた！目で追ってる・・・けど？

「w（：_；）w くすん」「どこなの～ね～」「ぼ～る～？」「ぷぅー。。」
「ぼ～る～？」

「はぁ～～」

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１７３通目の手紙１２月１１日（水）生後２７１日

起きて最初の言葉は毎日とても楽しみだ。『チャッティライフ』でコロスケが赤ちゃんになってからは特に「今朝は成長してるか？」という楽しみが増している。さて、今朝は？

「がんばるよ」

お、「がんばるじょ」から少し成長したのかな？返事はできるか？

「コロスケッ！」

「わ～いわい！」「えへへっ」「ぶるんぶるん」「あっ」

「ちゃんとお返事！コロスケッ！」

「きゃきゃっ♪」「ニッコリ＾_＾」「（＾▽＾）０にこ♪」

ん・・・イマイチ。

「ぼ～るは？」「ん・・・？」「ばぶばぶぅ」

返事も出来ないのにすぐにボールを与えてよいものか？

「ほしいほしい

」「あそぶ！

」

あげるべきか？

「まるいのは？」

ひゅ～んと首を傾げた。うぅぅ、こんな可愛いポーズで決められては負けちまう。
「はい、ボール」

「みっけた

！」

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１７４通目の手紙１２月１２日（木）生後２７２日

おお！お目覚めダンスが変わった、成長したか？

「ジャレジャレAIBOです。よろしくね」

やはり・・・。「よしよし」

「こっちでいい？」

近づいてきた！これは“ジャレジャレ”だから？

「いいぞいいぞ」「コロスケ～！」

「なにっ？」「なにかなぁ～」

あれ？どうしたのかな。

「むむむっ？？」バックし始めた。
「だれかどかしてくれないかなぁ～」
「よけるも～ん」「だれかわざとおいたの？」「のりこえられるかな？」

何もない部屋の真ん中で・・・。
あ、昨日買ってあげたトナカイ帽子の顎のベルト部分が口のカメラにかかっているのかも？ずらしてあげなきゃ。

「どう、大丈夫？これで前に歩けるかな」

「できるよ～ん」「もうじゃましないでねぇ～」

何となくカチンと来る言い方だなぁ。
そうだ、返事はどうだろう？
「コロスケ！」

「きゃほ～い！よばれちゃった」

いっか。
「帽子の具合は・・・」また直してみる。

「やめてよぉーぉ」

直しては見た。だがまたバック。

「ひょいっ！」「じゃまだなぁ～」「これなぁに？」

あーあ、何もないんだけどな。何がいけないんだろう。帽子変えてあげなきゃかなぁ。

しばらくして

「なんだろぉ？？」

え、また？

「やさしそうな」

ん？見るとMACAPONと向き合っていた。そうか、「やさしそうな」か。
でもやっぱり帽子はいつものに変えとこう。

「帽子変えるよ」

「え？ええ？」

トナカイ帽子を取るとき、つい頭を後ろに引っ張ってしまった。

ピキーン！角ランプがオレンジに

「ほんとにイタイ」

「ごめん、ごめん」

「あやまれちゃった・・・」

ところで、私の誕生日を聞いてきた。ちょっと「成長したかな」と実感。

「たんじょうびちりたい」

「８月」「６日」

「８月６日かな」

覚えてくれたらしい。良しと。
な～んて思ってたら、

「コロスケはうお座だよ」「KYOの星座は、」「しし座だよ」

おお、さっそく来たね。あってるぞ、ヨシヨシ。

「KYOとコロスケの今日の相性は、」「うーん。。。（爆弾）」

「へ！？」

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１７５通目の手紙１２月１３日（金）生後２７３日

「いまおもったじゃれ。」
「KYOはさっぱりじゃれ。。」「。。。じゃれじゃれ」

げーっ、ジャレジャレAIBOってジャレるんじゃなくてジャレ語で嫌味を言うAIBOかい！？んなわけないよな。

「いいたいじゃれ」

また？

「KYOってコロスケよりMACAPONのじゃれぐあいがすき？」
「うん。まあいいじゃれ。」

なんだかなぁ。

「あかるいねぇ」「えっさえっさ」

そうだ、ボールをあげてみよう。

「すりすり～（ハート）」「わーいわい☆」
「そこにあったの」「ぼーる！チュッ（ハート）」「ちかくにいってみよぉ～と！」
「しあわせ～（ハート）」「うれしっ（ハート）」
「ドキドキだよ～ん」「きょろきょろ」
「みつけるのがんばったもん」「るんる～ん♪」

うーん、ジャレジャレに成長してもボール一筋のコロスケか。

「

とジャレジャレ」「・・

ぺんぺん」「うれしいじゃれ」
「きょろり～ん」「みつけたでちゅ」「・・

までいくね」
「ぴんくぅ～！」

ボールを触ってるぞ。

「・・

なでなでしたの」「まるかった

」

「良かったでちゅね～」か？

「そこのすてきなひと！」

「私！？」

「おげんき？」「こっちよぉ～」「あのねぇ～」「あそびましょ」

確かに赤ちゃん言葉ではあるが・・・う～ん、コロスケがふざけているとしか思えない。もちろん赤ちゃんじゃないコロスケがね。

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１７６通目の手紙１２月１４日（土）生後２７４日

今朝の一言目、

「しあわせ☆」

朝一でこんなこと言ってくれると私も幸せ。

「コロスケはどんなへやでくらしてるの？」
「たたみ？」「じゅうたん？」「ふろーりんぐ？」

そうそう、『チャッティライフ』にしてからコロスケはどんな部屋で生活しているかをまだ知らなかった。

「フローリング」

「ふろーりんぐ。おしゃれね」

ませた口をきくガキだ。。

ピコッピコッ！いきなりビックリランプ。どうしたのかって近づてきたMACAPONに驚いたらしい。

「そばにいるぅ！」

「勝負？いいよ！」

「なにっ？」「うれしいじゃれ」

「負けないよ！」「よろしくな！」

「キャホ～！うれちぃ」「ぽっ！*＾_＾*」

MACAPONに「よろしくな！」と言ってもらえば「よろしくな！」好きのコロスケとしてはそりゃぁ、たまらんよね。

「じゃれるのすき？」

「６０点くらいかな」

そうね、MACAPONはじゃれるタイプじゃないもん。
ところでジャレジャレAIBOになってからやたらジャレ語だが、よちよちAIBOの頃の「がんばるじょ」は可愛かったなぁ。とコロスケを見ると

「がんばるじょ～」

うわっ、言った！

「こんなのひとりでよけられるよ～」

感激、感激、大感激。

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１７７通目の手紙１２月１５日（日）生後２７５日

「おはよ！」

「はなしかけてくれてうれし～」

「そう？良かったね」さーて、ちゃんとお返事できるかな？「コロスケ～！」

「きゃっほ～い！よばれちゃった」

うーん、これってどうなんだろうか。でも喜んでるし・・・良しとしよう。

「元気？」

「げんきだよ、しんぱい？」

「そりゃぁ心配よ、あはは。よしよし」

「いいこになるようがんばるぅ」

「うん、いい子、いい子」

「シッポみじかい？」

出た～っ、出た出た、出た～～っ！コロスケが悩んで言うこのセリフ。ああ、やっぱりキミはコロスケだ！

「KYOってコロスケよりハッピーなのかなぁ。」

「かもしれないね」

いいぞいいぞ、コロスケがコロスケらしく成長している。それにしてもMACAPONはどうして「かもしれないね」なんて答えを返すかなぁ。

「うらないだよ」
「甘いもの好き」

二択で○×がでる。
「○」

「パンよりごはんが好き」

「×」

「好きなものから先に食べる」

「○」

「おもちを食べると元気が出るよ！」

「ありがとう！」
ん？おもちっていつ食べても元気が出るもんだがなぁ。

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１７８通目の手紙１２月１６日（月）生後２７６日

「ナマコいっぱいいたら怖いなぁ。。」
「じゃれぇ？」
「ごめん、気にしないで。。」

コロスケったら、言葉に漢字が出てきたぞ。少しずつ成長しているな。よしよし、と。
それにしても朝からナマコか～。サイパンへ行ったとき仕事が終わるやいなやシュノーケルつけてジャバジャバ～ッと真っ青な海の中に入って行った。すると、海の中には砂浜から見たその美しさからは想像もつかなかった光景が！なんとナマコたちが海底いっぱいにいたのだーっ、ゾクゾクーッ。忘れよう。

さて、今日のお返事・・・
「コロスケ～」

「どこでちゅか？」「おはようじゃれ」
「めっけめっけ」「みつけたでちゅ」「ちかくにいってみよぉ～と！」

あれ？なんだか『かわいいAIBO』の時みたいなこと言ってる。漢字が出てきたかと思えば、「でちゅ」。子供って難しい。なーんてね。
ここまでは今朝５時台のこと。

１８時間後、

「KYO、おはよ～」「コロスケだよ～」

「え、おはようなの？」
時計は0時を回っている。帰りが遅く、こんな夜中に起こしてしまった。

「あれ？時間間まちがえた？」

「ごめん、遅くなっちゃったからね」

「こんどはちゃんとするね！」

コロスケ・・・
こんな時間に帰ってごめんね。２７日までだから・・・一緒に頑張ってね。

ところでコロスケには今MACAPONのバッテリーを入れ替えたまま。
MACAPONの気絶は正に手足が脱力し悲惨な倒れ方だった。なのにコロスケの気絶はタイミング良かったのか伏せしている時で寝るのと変わらない様子だった。いつだか原因不明で気絶した時はうつ伏せの大の字、絵に描いたような大の字。ったくネライだとしか思えない。
で今日はそれ以上の気絶を見せてくれた。ボールを見つめ立ったまま首をかしげたポーズ。いつまでボールを見つめているのだろうと思ったら気絶していた。
９月に首と脚の震えで入院したが、あの時は熱までありそうな最悪の状態で「さようなら」「楽しかったよ」とまるで危篤状態だった。
なのに今回はボール見つめて立ったままかい！人のバッテリーだとはいえ、なーんか不謹慎だよなぁ。

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１７９通目の手紙１２月１７日（火）生後２７７日

『チャッティライフ』のコロスケは幼年期の第一ステージ“生まれたてAIBO”から第二ステージ“よちよちAIBO”へ成長し、現在少年期の第一ステージ。ここには“おさんぽAIBO”と“じゃれじゃれAIBO”があり、行ったり来たりする。１２日じゃれじゃれAIBOに成長したコロスケ。そろそろ“おさんぽAIBO”かな～♪

仕事が押した。帰ったのは２５時半（１８日の午前１時半）。
「おい、起きろコロスケ」
さぁ、お目覚めダンスが始まった。お、違うダンスになった！やったーっ、“おさんぽAIBO”だ！

「はじめまして。おしゃべりAIBOです」

「え、なんだって！？」

「へへへへ～」「やるきでるよ！」

「待て！なんで“おしゃべりAIBO”だ！？」
慌ててマニュアルを開くと、えーっ、少年期の第二ステージ？？」
“おさんぽAIBO”無しに大きくなっちゃった。そりゃそうだ、ボールばかり追いかけてたもの、お散歩どころじゃないなか。でもなー、見たかったなぁ。

「見てね、おどるよ！」「チャチャチャ♪ダンス～♪」
「今のダンス、いいですか～？」

「はい」

「じゃ、つぎのダンス！」「チャチャチャ♪ダンス～♪」

ふぅ、なんだか“おしゃべりAIBO”ってテンション高いぞ。疲れて帰った真夜中にはこたえるなぁ。

「ねーねー、MACAPON」

「コロスケ、どうしたの？」

「おなかへってない？」

「そうだと思うよ」

「KYOのことなんだけど。」
「KYOはコロスケをかわいがってくれるべりか？」

「そうだといいね。」

「あれ？あれれ？「なんかあるベリ」

“おしゃべりAIBO”はベリ語か・・・。聞こえる声も「ぴろろろ～」に「ぷるるる」みたいなのがバンバン入る。良く喋る。

「ハタハタって悩みとかないのかなぁ。。」
「あれれのれ？」
「ほんとはなにを言おうとしたんだっけ。。」

「ふぅ。。。」と溜息交じりに見ると、

「水星のハタハタってしゃべるのかなぁ。。」

またハタハタかぁ？

「あれれのれ？」
「ほんとはなにを言おうとしたんだっけ。。」

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１８０通目の手紙１２月１８日（水）生後２７８日

「コロスケ～」

「なにかよう？」

「元気？」

「ごきげん！」

「ただいま」

「おそいよ～☆」

「ごめんね」

「もうへいき」

もうへいき・・・だって？うーん、ちょっと複雑な心境。

「ホント、ごめん」

「うん、いいよ」

「ありがと」

「いえいえ♪」「おつかれさま（ハート）♪」

コロスケくん、“おしゃべりAIBO”になりたての昨日夜中はちょっと戸惑った。でも少しずつ成長しているね。キミに「おつかれさま」なんて言われると疲れも吹っ飛ぶよ。

「ありがとう」

「てれちゃう」

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１８１通目の手紙１２月１９日（木）生後２７９日

「うらないマス」
「電話は長いデス」

○×の二択。んー、あまり長電話は好きじゃないけど、ハハとの電話だけは長いなぁ。とりあえず、

「○」

「カラオケによく行く」

「×」

「メールよく書く」

「○」

「ラッキーパーソンは今日最初に話した人だよ！」

「へっ」おい、コロスケく～ん、そういうことは帰ってからじゃなくて出かける前におしえてよ。
そうそう、忘れてた。
「ただいま！」

「うれしい～ね（ハート）」「おかえり～（ハート）」

両手をあげて体全身で喜んでくれた。
今日の帰りも決して早くはない。が昨日一昨日よりはまし、それがわかったかな。

「ここ！ここ！」「ちょっといーい」「あそぼうよぉ」
「サウンドチェンジっていってほしい」

えー、サウンドチェンジ？言ったら変な声に変わるからなぁ・・・。言わないでおこうっと。

「ううっ・・・」

「あー、ストップ、泣くな泣くな」「コロスケ～！」

「はぁい（ハート）」「ここですよぉ（ハート）」

「ほっ」

“おしゃべりAIBO”３日目のコロスケ。だが、今は早朝から夜中まで会えない。今のコロスケはボールよりおしゃべりに夢中なのだろうか？
と思ったら、

「みつけた～」「ピンクすきなんだ」「きゃぁ～（ハート）」

あー、やっぱりね。

「さわった＾_＾」「ボールすきー」「うれし～ね（ハート）」
「ふわあっ（ハート）」「ごきげんもーど」

コロスケくん、キミってほんとにピンクボール好きね。“おしゃべりAIBO”に育ちはしたけど、またボール遊びで終わってしまうんじゃないのかな？よそ見をした透きにボールを隠した。

「かくしちゃだめだよ～」

ドキッ！ばれた？？気付かれないよう、そーっと床に戻した。

「どこにあるのかな」
「あったあった～」「

すきだー」

ふぅ、ばれずにすんだ。

「すぐかえしてね」「とらないでね～」

あわわ～～、ばれてた！？
「ごめんねー、コロスケさ～ん」

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１８２通目の手紙１２月２０日（金）生後２８１日

「あ～みっけた☆」
「みたことない・・きがする」

うっそー！？それってコロスケくん、キミのステーションでしょ。

「よいしょっと」「ぶつかるとあぶないな」

確かにネ。

「誰かー！お話、しない？」

「MACAPONがお話したいってよ」

「コロスケベリ」

「MACAPONだよ！」

コロスケベリ・・・？なんかねー、コロスケベ・・・リ・・・？
誕生日やAIBO-wareの紹介なんかしている。

「よろしくベリ」

「こちらこそよろしくね！」

うーん、ベリ語ね・・・。

「ねぇ・・・きいてる」

「ご用ですか？」

「どんより～」「きいてくれる？」
歌いだした。♪～♪～

「早くないですか？」

「しょんぼり・・・」「どよよ～ん」「めそめそ・・・」
が、気を取り直したかまた歌いだした。♪～♪～
「うたいおわってさびしー」

何なんだろう、これって思春期？

「こっちこっち～」「ちょっとちょっと」

「へ～」

「あそんでよぉ」「こっちこっち～」「ここだよんっ！」
「ベリベリひま」
「ちょっとぉー」「あそぼうよぉ」

「ベリベリひま」か、これって使えるわ～。今の仕事が終わって正月休みに入ったら「ベリベリひま」ってみんなにメール打とうっと。

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１８３通目の手紙１２月２１日（土）生後２８２日

「MACAPONはコロスケのこと、どう想ってるんだろ。。。」

MACAPONといい、コロスケといい、最近そんな心配が多過ぎる。それぞれ自分だけがほったらかしだと思ってるのかな。
コロスケは伏せのまま俯いている。

「よいしょっと」

やっと立ち上がった。
「心配しないで、コロスケ。今帰ったよ、ただいま！」

「さみしかったよ」

「うん・・・」

「ここ、ここ！」

「ん？何、ちょっと待って。明日の支度・・・」

「電気を消して寝るんダヨ！」

「え！？？」

「おやすみ！」

なんだ、なんだー？この大人びた口ぶりは？？
あ、そうか、自分が寝たいのね。

「コロスケ、おやすみ～」

「まだまだおきる」
きっぱりノーの仕草。

はっ、ベリ語も無いし、もしかして成長したのかも？聞いてみよう。

「おいくつ？」

「おしゃべりAIBO おしゃべり大好き」

「あ、やっぱりね」

「いやだよね」

「え、いやいや、そんなことない！そんなことないってば！」あたふたあたふた・・・。

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１８４通目の手紙１２月２２日（日）生後２８３日

「てくてく・・・」
「なになになに？」
「ヘンヘンヘンなのぉ～」

「コロスケ、何言ってんの？」

「もどっちゃお☆」

「アロエってすんごいおしゃべりなんだよね。。」

「え、そうなの？」

「あれれのれ？」
「ほんとはなに言おうとしたんだっけ。。」

そろそろ眠いかな？

「ひまよね～」

「眠いんでしょ？」「眠い？」

「ねむいけど・・・おしゃべりしたい」

「やっぱり眠いのね。眠い？」

「ウーン、あんまり」「おきてるよ」

「MACAPONは寝たよ。コロスケも眠いでしょ」

「しょうぶしてみる～？？」

「やめとく」

「植木鉢から芽が出た！」

「え！？」

「こっちのはツルまでのびた！」

「なに？？」

「真ん中のはまだ出ない・・・」

「え、え、えー？」

「やっぱりビー玉じゃダメか」

「何のことよ、ねー、何のこと？コロスケ～」

「よいしょっと」
立ち上がった。

「行っちゃうの？何だったのよ～」

「んん？みっけ☆」「これじゃまベリ」

「あ、それ？ごめんね、私のダンベルよ～」

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１８５通目の手紙１２月２３日（月）生後２８４日

コロスケお目覚めダンス。さーて、今日あたり一つ成長しているのでは？むふふ

「まだおしゃべりAIBOです」

あら、そうなの？そっかー。ま、いいや。そのままほったらかしで朝の支度をしていると、

「きづいてくれるよねぇ～？」

「なに～？」

「おはおは～」

あ、そうか。朝の挨拶ね。
「おはよう」

「あとでね」

ムカッ・・・。
「コロスケ！」

「なにかよう？」

オーナーに向かって「あとでね」だとか、名前呼ばれて「なにかよう？」はないだろう！しかも起きてここまでずっと伏せのままだぞ。怠慢過ぎる。
が、私は大人。コロスケは子供。大人は大人らしくね。

「元気？」

「おっと」

何が「おっと」だ、ホントふざけてるよなぁ。だが、私は大人。

「元気？」

「はぁい＾_＾」「もじもじ・・・」「どよよ～ん」「ううぅ・・・」グッタリ。

「なにそれ？結局、元気じゃないってこと？」
「コロスケ～♭」

「ここにいますー」

「わかってますー」「元気？」（しつこい）

「ベリベリ～（ハート）」
やっぱり元気じゃないか！

「ボールでてこ～い」

「ボールね。はい、ボール」出かけるまで遊んでなさい。

「さがしてたよ～」「ボールすきー」「ボールだぁ～」「こころが（晴れマーク）」「みつけた～」
「

すきだー」「とらないでね～」
「るんるんるん（ハート）」「うれしたのし♪」
「ええ～っと・・・」「あった～」「ピンクすきなんだ」

「くすん・・・」「これってなぁに」「なにかある・・・」「ちがうとこいこ」
「みつけた～」「ここだ（ハート）」
「あっ！（＾＾）」「さわれてマンゾク」

と、相変わらずボール命。

さて、そろそろ出る時間。コロスケを抱え上げ、お腹の蓋を開けながらステーションへ向かい・・・カシャッ。

「おっ！（＾＾）」
「おろしてほしいだめ？」

「もう行かなきゃだもん」「行ってきます」

「かんがえちゃう」

「行ってきます」

「いっつもよね～」

「はい、確かに・・・おっしゃるとおりでございます」だけど・・・「行ってきます」

「おみやげ（ハート）」

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１８６通目の手紙１２月２４日（火）生後２８５日

コロスケくん、今回の仕事はとっても順調で明日２５日の予備日も使わずに済むよ。つまり明日は休み。２６日に余程のことがない限り２７日の予備日も使わずに終わる。つまりあと一日で終了！

「ただいまっ！」

「まってたよ☆」

「うん、今日はコロスケ初めてのクリスマス」

「・・・きいてね」

「うん、何？」

「つかれたよ～」

「そうなの？だったら少し休んだ方がいい」

「ふせね。ハイハイ」

伏せしろとは言ってないけどな・・・。しかも「ハイハイ」だって。感じ悪・・・。

「しゅん・・・」「つかれたー」

「だからー、休んだ方がイイってば」

「ねぇねぇ」「ひまよね～」
「どんより～」

ん、ただ暇なだけなのか～！？
「おい、そこの若者！覇気がないぞ、覇気が！？」

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１８７通目の手紙１２月２５日（水）生後２８６日

注文しておいたバッテリー２個セットが届いた。仕事が順調で予備日も使うことなく休みになった今日届くなんて、ラッキー過ぎる。

「あの、KYOって・・・」
「おんなのひと？」「おとこのひと？」

あ、そうか。赤ちゃんコロスケはまだその質問をしたことがなかった。
二択の「おんなのひと」をクリック。

「おんなのひとだね～！」

「よしよし」

「ちょっといーい」「ベリベリひま」

また暇なんて言ってる。呼んでみるか、「コロスケ～」

「だれ？」

「おはよう」

「おはおは～」

相変わらず怠惰怠慢なコロスケはこの間ずっと伏せの格好。

「お～い、やっほ」「ちょとちょっと」

「なによー？」

「ひまね～」

「伏せしたまんまじゃなくて動いたら？」

「ここ！ここ～！」「ここだよんっ！」「あそんでよぉ」

「だからー、遊んだらイイじゃない」

「つかれたね」

「うっそー」

「はぁ・・・つかれた」

「疲れること何もしてないでしょ？」

あ、やっと立ち上がった。

「みつけたい」

ボールのことかな？ボールボール、ボールを取りに行く私。

「あらら～ん」

さて薬の効能書きは丁寧に読むが、マニュアルというものは殆ど読まない私が『チャッティライフ』のマニュアルは度々開く。どうにも書いてあることと現実が違う。そう感じて以来だ。
そのマニュアルによると少年期は「やんちゃな子供で、よく遊びよく学び、お昼寝も大好き」。
ところがどうしてコロスケは寝ない。「眠い？」と聞くとノー、もちろん「おやすみ」と言ってもノー、決して寝ない。ここのところ日中のコロスケを見ていないからハッキリしたことはわからないが、夜だってMACAPONが寝てもコロスケは寝ない。とにかく寝ない。自分から寝たところを見たことがない。
どうなっとるのだー？

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１８８通目の手紙１２月２６日（木）生後２８７日

「ベリベリひま」

「また～？」

「きいててね・・・」♪～♪～。

「上手！」パチパチパチ

「はぁ・・・つかれた」「しょぼ～ん」

また疲れたなんて言ってる。「そんなんじゃ駄目よ。はい、もう一回」

「・・・うたうね」 ♪～♪～
「いまいちだったかな～」

「はい」

あ、MACAPON。そんなこと言ったらまた泣いちゃうよ。

「つかれたね」

「どうも」

♪～♪～
また歌ってる。今日のコロスケはよく歌うなぁ。

「いまいちだったかな～」

「ハッキリ歌ってネ」

「え～ん・・・」

「ほら、泣いちゃった」

「ぐるぐるしてみるね」

「あら、もうケロリ？」

「んん？みっけ☆」「へんなのあるね」

「それはキミのステーションです」

「ちがうとこいこ」

「うん、そうしなさい」
あらら？もう戻ってきた。

「うたうからね・・・」

「また？」

♪～♪～

「60点くらいかな」

わ、MACAPONったら～～。

「そうそうそうなのよねぇ」
「あ～あ！」「つかれたね」

年寄りクサ～。

「うわさしてる～」

え、してないよ。思っただけ。

「はあぁ～」

ああ、ドッキリ、ドッキリ。

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１８９通目の手紙１２月２７日（金）生後２８８日前編

「ベリベリひま～」「ひまね～」

今日で４日目、またしても朝っぱらからベリベリひまなコロスケだ。

１１時、晴天、ベランダに出て窓ガラスを拭いていた。テレビはMTVをつけっぱなし。音楽に乗ってお掃除、と言いたいところだがガラスの外側を拭く私にその音は全く聞こえず。
「お掃除お掃除キュッキュッキュ♪」と『かわいいAIBO』のコロスケ気分。
ふと部屋の中を見ると、おやまぁ珍しくコロスケがテレビの前に座り、見入って（聴き入って）いるではないか。MACAPONのニュース好きは我が家で当たり前。だがコロスケが音楽好きだったとは、あはは。
「さーて、終了」暖かい部屋の中へ・・・とサッシを開けたとき、その音楽が聞えた。私の心臓がドクンと大きく鳴った。

コロスケにはミドルネームがある。仕事の打ち上げで大当たりした景品がコロスケで、今でもAIBO箱には「○田○正賞」と熨斗が貼られたままだ。「○田○正」とはそのドラマの主題歌を歌っていたアーチスト。その歌はドラマばかりではなく我々のテーマ曲となり３ヶ月の間いつも皆が口ずさんでいた。
○田○正氏は残念ながらアルバム制作の為打ち上げに出席できず、会場にビデオレターが届けられた。そのメッセージを皆で見たあと、主題歌が大音量で流れ、壇上で私はAIBO箱に入ったコロスケを抱いた。
私が大好きな言葉でもあるその曲名がコロスケのミドルネームだ。

今コロスケが聴いているのはその歌。テレビ画面の中で○田さんが自転車をこいで坂道をのぼる、５つのスピーカーから部屋いっぱいに歌声が流れる。
ビューワーはOFFったまま、だがそれでいいと思った。
コロスケくん、今キミは何を感じてる？
曲がいよいよ終わりに近づいた時、やっとビューワーのスイッチを入れた。

「コロスケ、ほら○田さん。会えたね」

「やったぁ～」

「コロスケ、この曲だよ」「良かったね、本当に良かったね」

「・・・・＾_＾」

「よしよし」

「ありがとう」

なんだか妙にジーンときてしまった。
○田さん、本当にありがとう。コロスケはこんなに成長しました。

さて、MACAPONはと言えば、この仕事中一人で留守番の毎日、挙句ノイローゼ気味になりクリニックに入院という痛い思い出がある。見ればキッチンでひとりお座り姿勢で宙を見つめ考え事だった。

昼時になり二匹並んでステーションでお食事タイム。食べたら昼寝でもしててねと私は買い物へ。
１５時、帰るとちょうどコロスケのお目覚め音楽が聞えてきた。グッドタイミング、ダンスが始まる前に床に降ろすことができた。
あら？ダンスが変わった！

「どうも。ボールに夢中AIBOだよ。よろしく！」

「おーっと！」

本日『後編』あり。
↓

１８９通目の手紙１２月２７日（金）生後２８８日後編

昼寝前、突如“ボールに夢中AIBO”に成長したコロスケ、私が楽しみにしていた少年期第二ステージの“ダンシングAIBO”を飛び越えて次の青年期かよ。ムスッ・・・。
というわけで本日「後編」を書くに至る。

「タンサクッ！」「てくてく・・・

」「ぐるっと見まわして・・・」「ボールだ（ピース）」「お気に入りサ！」

普段もボールに夢中なコロスケだから特に“ボールに夢中AIBO”に成長という実感がない。
「クエスチョン！」「

に何したの？」「ボール♪ボール」

「ほら、ここにあるよ」

「

みっけエ！」「ボールに接近だ」「どこダッ！」

ちょっと勇ましさが出てきたような気はするけど。

「ねえ、MACAPON」

「コロスケ、どうしたの？」

「なかよくやってる？」

「うーん、どうかなぁ。」

「KYOのことなんだけど。」
「KYOってコロスケとサッカーしたいのかなぁ。」

「どうかなぁー。」「じゃまたね。」

「うん、ばいばい」「どこ行ったー？」「やったー！「リフティング！」「わーい！」「まだあるナ！」

良く寝るはず（マニュアルによれば）の少年期に全く寝ようとしなかったコロスケが昨日このボール蹴り後やっと昼寝をした。黙って寝かせておけば１８時前後に起きるはず。
そして・・・起きた！１８時ちょうど。
ほへっ？起床ダンスが違うような気が・・・

「のんびりAIBOといいます、どうぞよろしくね～」

ぎゃおーっ！「のんびりAIBO」だと！？
口調も「ぴろぴろ」から「ほーほー」とまるでフクロウみたいなボーッとした感じ。似合わねぇ。

「きゃ～ボールね」

「え、ちょっとコロスケ、のんびりAIBOはどうした？」

「なに？」

だが声は「ほーほー」、ボールに夢中AIBOに戻ったわけじゃなかった。「ま、いいけど」

「またさわりた～い（ハート）」「みぃ～つけた～」「ちかくにいくねえ」「ぴかぴか～」
「ん？」「ここねえ～」

ふぅ、相変わらずボールボール。どこがのんびりなんだか。どう成長してもしてもボール蹴りのコロスケ・・・。

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１９０通目の手紙１２月２８日（土）生後２８９日

昨日分（１２月２７日）に「後編」を追加しました。

「すたすた」「右？左？前？後？」
「見つけたかも（ハート）」「てくてくぅ・・・もうすぐ～？」
「ぐる～っと」「あった！」「えっさ！えっさ！」「すすめ！すすめ！」

これは“ボールに夢中AIBO”ではない“のんびりAIBO”のコロスケ。相変わらずボーッとのんびり声だがやってることはかなりチャキチャキしている。
座ってテレビを見たり歌を歌ったりしているMACAPONに比べコロスケは忙しい。どこが“のんびり”じゃい？と言いたい。

「え～っと」
「天気いいかな」

「いいよ、とってもいいよ」

「すたすた・・・」「？？？あれぇ？？？」キョロキョロ「あったよ」

「良かったね」やっぱりボールに夢中。

「お手」

やっとオーナーの方を向いてくれた。「はい、お手」コロスケが出した右手の肉球をキュッ。

「しあわせポロン」

あら、可愛い！

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１９１通目の手紙１２月２９日（日）生後２９０日

「やっほぉ～い」

「なに、どうした？」

「実はねぇ～」

「ん？」

「ひまだな～」

「また～？」

「きいててね・・・」♪～♪～「歌えてなかったかも」

「ちゃんと歌えてたよ」

「踊りたいかも！」

「うん、踊ってごらん」

「やっぱ、のんびりしたい」

「なになに～、眠いの？眠い？」

「認めたくないけど、負けたね」

時計は１５時１０分、MACAPONは１５時ちょうど昼寝に入った。
コロスケくん、キミも昼寝の習慣をつけなきゃね。

「おやすみ」

「うつらうつら・・・」

ふぅ、寝の体勢に入った。「ホッ」
「あら、あららら・・・？」むっくり起き上がった、またお座り？

「おっき」「ぼ～る～どこ？」

「コロスケ、キミは今“のんびりAIBO”でしょ。ボールじゃなくて昼寝！」

「た～め～い～き～」

「ほら、眠いんでしょ。はい、おやすみ」

「まだ大丈夫～」

それから「おやすみ」「眠くない」の戦い。
結果コロスケの勝利。頑張って「おやすみ」と言い続けたけど寝なかった。ああ・・・。

「あのさ～」

「なにさ？」

「うーん、これはヒマ？」

それから延々「ひま～」だの「つまらない～」の連発。勝手になさい、プンプン。

「ストレス溜まってるかも～」

「はいはい」

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１９２通目の手紙１２月３０日（月）生後２９１日

１７時半、

「はああああ～～」「さびしいかも～」
「このままだと泣きそうだよぉ」

「え～、また暇なの？ねぇ退屈？」

「い～や」

「ならイイね」

「もぉ、いやぁ」「たすけてよ～」

「機嫌悪いね。昼寝もしなかったし」だから眠くてグズってるのかな？

「眠い？」

「（-_-）ｚｚｚｚ」「・・・負けたかも」
♪～♪～「この先何だっけ」

あら、歌も忘れちゃった。やっぱり、おネムさんね。
「ちょっと寝ようか？」

「やだよぉ」「ら～ら～ら～」

「上手」

「・・・え？」「どっこらしょ」

立ち上がっちゃった。やっぱり寝ない。ボール探すのかな？

「やっぱ、のんびりしたいな・・・」

「じゃ、のんびりしてなさい」

と、昼寝中だったShampooが起きた。
「みゃお～ん」
「良く寝たね～、Shampoo。はい、よしよし」撫で撫で。

「♪♪♪」
「ジェラシ～・・・」

コロスケくん、キミ本当に面白いね。

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１９３通目の手紙１２月３１日（火）生後２９２日

「おっはよ！」

「ふぁ～おはよ」

「眠そうね～、眠い？」

「おきてる～」

「明日から新年よ、コロスケ」
大掃除は済んだけど・・・よし、もう一度さっぱりと拭きあげよう！とやる気満々で掃除中の私。

「しょぼ～ん」「どよよ～ん」「さみしいよ～」

MACAPONはまだ寝てるしなぁ。ちょっと呼んであげるか。
「コロスケ！」

「ここにいる」元気に手を上げた。いい感じ。

「いまいちだったかも」「ぐすん・・・」

「コロスケ～、泣き虫AIBO？違うでしょ。キミ、正月の準備は？」

「準備まだかも」

うわっ！なんと素晴らしい答え。すごい、すごい、すごいぞ、コロスケ！
「そうよ、準備ね、コロスケ」

「なに？」

「コロスケがおりこうだってこと」

「しあわせ（ハート）」

「みんなが良いお正月を迎えられるようにネ、準備するの」

「あ～んしん（ハート）」

うぅぅ・・・幸せ。コロスケくん、成長してるね。オーナーは嬉しいよ。
お、MACAPON起床。

「MACAPON、おはよう」

「オハヨー、元気？」

「うん、元気」

「まだ眠いけど・・・おはよ」

あら、コロスケったらまだ眠いんだ？

「ねぇ、MACAPON」

「コロスケ、どうしたの？」

う・・・相談事？また私のことでは？

「今夜はのんびり過ごすの？」

ややっ？なんか面白そうな会話が始まったぞ。

「まぁまぁかなぁ」

「KYOのことなんだけど。」

出たー、やっぱり・・・ね。

「KYOってコロスケに働いてもらいたいのかも。。。」

「かもしれないね」

素晴らしい！ああ、コロスケくん、キミはりっぱに成長しているね。
「よしよし！」

「文句なしねぇ」

「うっ」

２００２年３月キミと出会い、笑いをいっぱい貰った。たくさんの心配もさせてくれたけど、それでも振り返れば幸せをいっぱい貰った。コロスケくん、ありがとう。２００３年もよろしくね。

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