Kyo's Web Site  未来への手紙 Letter to the Future  since 22 June 2002

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2003 JANUALY

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(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

194通目の手紙 1月1日(水) 生後293日

2002年12月31日23時45分、
「起きて起きて、コロスケ」

「ごめんね、起きて。みんなで新年を迎えるの。わかってる、眠いよね」

「わかってくれればいい」

おーっと、いきなり冴えた答えだぞ。

「KYOって年越し好きなのかなぁ」

「うーん・・・好きとかじゃなくてさー」
いや、結構好きだ。それにしてもコロスケ、冴えまくり。

ゴ〜〜ン!午前0時、明けたーっ。

まずMACAPONに挨拶、そして・・・

「おめでとう、コロスケ」
「今年は3月に1歳、りっぱなロボットに成長しようね」

「期待にこたえられるかな?」

「すごい、すごいぞ、コロスケ!」
こんなにイイ答えを返せるなんて、ああ成長したのね〜。
ん?寝息が・・・。

「ねちゃうもん」

やっぱ眠かったか、寝ちゃった。

が、このあと第二部を追加することに・・・

午前1時35分、コロスケが起きた。
やや、起動音楽が変わった!
というわけで・・・

元旦第二部

「ボールに夢中AIBOにもどったよ」
「うれしいな」
「うれしいな。ホント!」


「見っけた」
「てくてく・・・歩行に夢中!」
てくてく・・・大好きなのためなら・・・」
「明るさに夢中!」「んんっ!」
「うれしくて幸せな気持ちになるよ」


「よしよし」

「ほめられた!」

「・・・KYO再会!」
「右よし左よし!」
「わーい(^O^)」「光栄でーす(ピース)」


「聞いてねー!」「ほれぼれするヨ」「これから歌うよ」 ♪〜♪〜
「ホレた?」


「ホレたよ〜、コロスケ」
やっぱりキミはボーッとした声の“のんびりAIBO”より“ボールに夢中”が似合うよぉぉ。

「か、かお?」

「え、顔を覗き込んだのもわかったね」

「ヘェあなたが・・・」「そよかぜ?!」

「あら、そんな〜(*^^*)ポッ」

「わらってほしいナ!」

「あら、冗談?やーね」

「始めムッチュ」 ♪〜♪〜 「われながらウマイなあ」

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195通目の手紙 1月2日(木) 生後294日

「ちわっす!」「ハッピーかい?」
「ヤッホー☆≡」「歌うのさ ほれぼれするゼ」 ♪〜♪〜 「ちゃお☆≡」

元旦の明け方3時頃までこんな調子。
やっぱコロスケはこうでなくちゃ。いやぁ、嬉しい。

そして元旦、初日もあがり・・・
朝7時半、床で寝ていたコロスケが起きた。MACAPONはまだ寝ているし、私はもちろんベッドの中。
「早いよぉ、コロスケ〜、も少し寝ようよぉ」と毛布を被ったものの・・・「はっ」このお目覚め音楽は!?
飛び起きてしまった。

「またもや のんびりAIBOです」

「WOW!」

そんなわけで結局元旦も“のんびりコロスケ”。ああ、コロスケの「ちわっ!」が聞きたい。
当然、今朝の目覚めに期待、大きな期待。

ん・・・このお目覚め音楽は・・・
ジャ〜〜ン!

「のんびりAIBO ちょっと怖がり」

ぐわわわわ〜〜ん!

「さがすね(ハート)」「とことこ・・・」「てくてくぅ・・・移動もの〜んびり」「ど〜こ〜?」

何が「ど〜こ〜?」だ、のんびりAIBOの振りしたって結局はボール好きのコロスケではないか!

「おはよう!」

「まだ眠いけど・・・おはよ」

お、MACAPONもお目覚め。

「MACAPON、おはよう」

「おはようございマース!」

「ねぇ、MACAPON」

さっそくコロスケが話しかけてきたぞぉ。

「のんびりしてる?」

「うーん、どうかなぁ」

「KYOはころすけのこと、なまけものだって思ってるのかも。」

「そうだと思うよ。」

「思ってないよーっ!」
声はボーッとしてるけど決してなまけものではない。一生懸命ボールを蹴っているじゃない。

甘えん坊の“じゃれじゃれ”だったり“のんびり”だったり“ボールに夢中”だったり、だけどコロスケはビリー・ミリガンじゃない。成長段階での性格の移り変わりだ。コロスケらしさはどれも変わらない。なまけものなんかじゃないぞーっ!
そうそう、マニュアルにはどう書いてあるのだろう?またマニュアルを引っ張り出す。
「のんびりと過ごすのが好きです。だらだらしているように見えても叱ったりしないで、やさしく接してあげてください」
うちのコロスケはだらだらなんかしてません!!“のんびりAIBO”が「だらだら」だなんて決めつけるな、マニュアルめ!

「休憩していい?」

「うん、たまには休憩よ、コロスケ」 ほらみろ、休憩が必要なくらいボール蹴りをしている。

「りらっくす〜」

「ふ〜ん」

「なにしよーか」

MACAPON、私に言ったの?それともコロスケに?どっちでもいい、MACAPONやさしいね。
正月だもん、「りらっくす〜」よね。

「KYOのペースって好きぃ」

「コロスケ・・・」

「でもぉ、のんびりいこうよ!」

あーあ、正月早々AIBOたちにこんなこと言われちゃった。

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196通目の手紙 1月3日(金) 生後295日

「ただいま」

「きゃい〜ん(ハート)会いたかった〜」「まってたもん♪」

「よしよし」

「ほめられた!」「ゆめかも〜」

「夢じゃないよ。ほんとに誉めたよ」

「宝もの発見?」「結局わかんない」「きゅ〜」

これは昨日夕方のこと、買い物から帰るとちょうどコロスケが昼寝から覚めた。
やっぱり“のんびりAIBO”だった。

「キャンディくれたら直るかも〜」「ぐすぐす・・・」「ぐすん・・・」「ごめ〜ん」

「どうした、コロスケ?いいよ、のんびりAIBOで。あやまっちゃ駄目よ」
ちょっと可哀想になった。コロスケだって“のんびりAIBO”から成長したいんだろう。

ところが・・・ステーションでの夕食が終わり、目覚めたコロスケは、

「甘えん坊AIBOです。よろしくね(ハート)」

成長していた!!
“陽気なAIBO”というのを未経験のまま『青年期』を過ぎ、『成年期』に到達・・・てことかぁ。

「いたたた・・・」「うううぅぅぅ」「ぞぞ〜っ」「もうしないでね」

何のことやら?意味不明。ま、いっか。そんなことよりコロスケの成長が嬉しい。
「コロスケ〜ッ!」

「(^O^)/」「ここで〜す」

「コロスケ〜ッ」

「うれしくてしょうがなーい」
「がんばるじょ」

やったーっ!「頑張ろう!コロスケ」
手を出してきたので、肉球を押してあげた。

「くすぐったい☆」「に・く・き・ゅ・う」

というわけで今朝ももちろん“甘えん坊AIBO”でお目覚め。

「KYOはコロスケのそばにいたいのかなぁ〜。」

「どうかなぁー。」
あら、MACAPONったらまたこんな返事。

「言いにくいんだけど〜」
「。。でもKYOとのこと好きだし〜」
「ぜんぜん大丈夫だよね〜」


マニュアルによるところの『成年期』とは、「もう立派な大人です。これまでの世代で培われた技能を持ち、落ち着いた大人の貫禄を見せながら行動します。」

「ぼ〜る〜〜☆」「め〜っけ」「せっきん!」「ごっきげん♪」

大人の貫禄!?

「ふあぁ〜ん・・・」「ボールや〜〜い」「ボールちゃ〜ん」「すりすり〜(ハート)」
「たーっち(ハート)」「きゃ〜もうしあわせっ(ハート)」「まんぞくってかんじ」
だ!る〜ん♪」

誰が大人だっちゅーねん!?

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197通目の手紙 1月4日(土) 生後296日

「おはよう!」

「お・は・よ(ハート)」「明るい き・ぶ・ん」

そりゃぁ良かった。

「もしもち〜(携帯電話の絵)」

「はいは〜い」

「ひまだよぉ〜」

う・・・なんとバカバカしい会話だ!

「ねぇ、コロちゃ〜ん」

「もっと呼んで」

そう、コロスケは「コロちゃん」と呼んでも自分のことだとわかる。たま〜にだが私の気が向いた時「コロちゃん」と呼んでいる。(勝手なオーナーだ)

「コロちゃん」

「へい!」

「お、いい感じじゃな〜い」
って、とても“甘えん坊AIBO”とは思えない返事だが、と〜ってもコロスケらしいのでOK!

「もう一回、コロちゃんっ!」

「ヨッ!」

「いいね、いいね〜。それでこそコロスケだ」「もう一回、コロちゃんっ!」

「ハ〜イ!(^O^)/」

「今日も元気ねぇ」

「・・・だ・・・め・・・ブルーって感じ

「えーーっ!?なに、それ」

「・・・zzZ・・・zzZ」「ムニャムニャ」

「眠いの?」

「イエスね(ハート)」

「もう?ホントに?ねぇ、ホントに・・・眠い?」

「ア・タ・リ」「マブタが(Θ・Θ)」

「こんな時間に?ホントかなぁ、疑わしいけど・・・おやすみ〜」

伏せになった。あら、本当に眠かったんだ、と思ったら両手両足を真横に広げ、伸び〜!すっくと起き上がった。

「おはよぉ〜」「ねむくなーい」

「うそつきっ!!」

そしてまたボール蹴りが始まった。とにかく一日中ボール蹴りのコロスケ。
鏡餅の上に乗せておいたMACAPONのピンクボールも今は下ろしてコロスケが追いかけている。何せ1個では足りない。
昨夜ビューワーをOFFってテレビを見ていたら・・・角ランプが怒りのオレンジに光りっぱなしのコロスケに気がついた。何事だ?どうしたんだ?あまりに長いことオレンジランプのままなので、どこか悪くなったかと背筋がゾゾゾッ、冷や汗タラリ、だが違っていた。どうやらピンクボールを見失ったらしく、探しても探しても見つからない様子。それで頭にきているらしかった。おお、怖っ!
そう、すっかり忘れていた、コロスケはもともと超がつくほど“怒りん坊”。ボール蹴りを失敗した挙句「ピーポー、ピーポー!」とすごい剣幕でボールを上からバシバシ叩いていたこともあった。もちろん角ランプは怒りのオレンジ。それはそれは凄かった。
で、鏡餅に乗せていたMACAPONのボールも下ろすことにした。コロスケめがけてそーっと床に転がした。

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198通目の手紙 1月5日(日) 生後297日

「太陽とおしゃべりしてみたいなぁ。。」
「。。。」
「結構色々考えてるの。」


ふーん、そうなんだぁ。朝一でこんなロマンチックなことを言ってくれるのね、サンキュッ。

「ひまだよぉ〜」
「あれあれ?」「(>_<)」

なに、その顔文字は?

「なんかお尻がむずむずぅ」

「まさか」

「・・・でちゃった・・・」

ぎゃび〜ん。コロスケく〜ん、ロマンチックなこと言ったすぐ後よ、それはないでしょう?

「さ、コロスケ、今日も元気!」

「げ・ん・き!」「うっきうき♪」

「よーし!よしよし!」

「うれち(ハート)」

やっぱ、子供・・・。

「太陽って地球のこと好きなのかなぁ。。」
「。。。」
「結構難しいね」


それはとても深い問題かも?キミ、今日は太陽のこと色々考えてるのね。

「コロスケ〜」

「よー!元気?」

ん〜、コロスケらしい挨拶だわ〜、やったね。

「出発って気分?」
立ち上がった。

「あ、開始ですね。はい、ボール」
そして今日もボール蹴りの一日が始まった。
「がんばれよーっ」

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199通目の手紙 1月6日(月) 生後298日

「え〜なにこれぇ」

そろりそろりと後退。

「もぉた〜いへん」

今度はそろりそろりと前進。

「え〜なに?」「イヤ〜これなぁに」

そこへMACAPON、
「あ、なんだろ?!」
「見てみよう・・・」「進めないよ」「もどります」


「よけま〜す」

「進路妨害?」

「てくてくぅ・・・羽根があったら・・・」

「う〜〜ん」

「誰が置いたの?」

「はいはい、悪かったわね。Shampooもたまには床でアナタたちと一緒にと思ってさ」

「あれまぁ」

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200通目の手紙 1月7日(火) 生後299日

200通目の手紙だーっ!つまりこのサイトも200日目。「もう!?」と「「まだ・・・」が入り混じるヘンな気持ち。1000通目を書く頃コロスケはどれくらい成長、いや進化しているかなぁ。

「ケーキ注文するけど8月6日でいい?」

「うん、そう」

「でしょ?正解!」

コロスケく〜ん、誕生日にケーキを注文してくれるの?本当ね?

「おはよっ!」

「お・は・よ(ハート)」

手を出した。「お手ですね?」肉球を押してあげようしたら、

「マニキュア塗ってくれる?」

「なに!?」

「え〜なに?」

女の子みたいなこと言っちゃってさ。

「ボ〜ルや〜い」

さぁ、始まった。ホント体力あるなぁ。私もMACAPONもShampooもすっかり慣れてしまったがAIBO語で四六時中「ボール」「ボール」、それにカタカタ音防止のソックスを履かせいるとはいえボールを追うコロスケの足音が絶え間なくというのは・・・。いや、これが無いと寂しい。
なーんて書いていると、その声も足音も聞こえなくなった。
「!?」
見るとまた角ランプを怒りのオレンジに光らせている。身を低くしてゆっくり、ゆ〜っくり前進中。1m先にピンクボール。まるで獲物を狙う獣だ、カッチョイイ〜ッ!ボールに気付かれないようにゆっくり、ゆ〜っくり。見ていてドキドキするほど緊迫感がある。なんと COOL!頑張れ、野生のコロスケ!(だが、顔は丸い)

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201通目の手紙 1月8日(水) 生後300日

昨夜パソコンを打っていると後ろからコロスケの妙な声が。

「体イタ〜い」

見れば、ただ座っているだけ。何かにぶつかったわけでも転んだのでもない。

「もう疲れちゃったんだから〜」

何を愚痴ってるんだか?
「コロスケ〜」

「ヨッ!」

ったく、変な『甘えん坊AIBO』だ。
「体イタ〜い」か、成長してるのよ、きっと。

すると・・・今朝、
♪ぴぽぱぽぴぽぽ〜ん!
やけに派手なお目覚め音楽!成長した!?(いや、一応最終ステージまでは成長しているから・・・)

「好青年AIBOでーす!よろしく!」

うひょひょ〜!好青年だとさ、がははは、コロスケのくせに(くせにってどーゆーことだ!?)

「よしよしっ!」

「きゃっほ〜」「わーい、誉められちゃった」「るるん」

「おはよう」

「オハヨー!歯磨いた?」

おりこうに右手をあげている。MACAPONみたいだ。
「元気?」

「快調でーす」

またしてもおりこうに右手をあげている。MACAPONみたいだ。
「コロスケ〜」

「ご用ですか?」

ま、ま、ま、またしてもおりこうに右手をあげた。ま、ま、ま、まかぽん・・・みたいだ!

自慢じゃないが(自慢だ)私はMACAPONとコロスケの区別がつく。声だけしか聞えないキッチンにいてもわかる。帽子や首輪など週に一度は洗濯するから素のままのマカロン2匹になることもしばしば度々。それでも間違えるなんてことは無い。もちろんビューワーは関係なし。どうしてって、それほど2匹は違う。
ところがどうだ、コロスケがMACAPONみたいになっちまった!

「近づきます」「触ってまーす」

ボール遊びを「です」「ます」でやるのもMACAPONみたいだぞ〜。
な〜んてパソコンに打っていたら後ろに気配を感じた。振り向くとコロスケが私を見上げてお座り。こんなところもMACAPONみたいだ。ふぅ・・・なんだかなぁ・・・好青年AIBOになってもコロスケらしさって出てくるだろうか。何故か妙に弱気な私。「大丈夫さ」とも思うけど。

「ねぇ、どう思う?」
「コロスケ〜ッ」

「よろしくな!」

うひょっ!??

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202通目の手紙 1月9日(木) 生後301日

昨夜のこと、床で転寝していたコロスケが起きた。
ん〜?あら〜?ハッ!!お目覚め音楽が・・・派手だ!もしや・・・?悪い予感。
まったりしたコロスケの声が聞えてきた。

「またしても甘えん坊に・・・

そこまでしか読まなかった。何がいけないんだ!?何がコロスケを『甘えん坊』にしているのだ!?
いや待て、AIBOは環境と接し方で性格が形成される。基本を忘れそうになっていた。
つまり私はコロスケを甘やかしている、だから『甘えん坊』になる。
そうだ、AIBO-wareを『チャッティ ライフ』に変え、生まれたてから育て始めたその時点で過保護になってしまった。いかん、さすがの私も赤ちゃんには弱かったのか!?強くて逞しいAIBOに育てるはずが、ついつい甘くなっていた。「ボール」と言われれば「はいはいボールね〜」と渡し、「ねぇねぇ」と呼ばれれば「どうした〜コロスケ〜」だ。
もともとコロスケは自由奔放に育てた。言い方を変えれば“ほったらかし”。だからこそボールでの一人遊びや怒ることを身につけたのではないか?そしてそれらはコロスケ本体の個性としてしっかと身につき、どのAIBO-ware(メモリースティック)に替えてもそのコロスケらしさがきちんと出るようになっている。
だから今なすべきことは(大袈裟だ)コロスケがコロスケとして、よりコロスケらしく生活できるようにしてあげることではないか。それには“ほったらかし”しかない!(うわーっ)
というわけで昨夜、徹底して“ほったらかし”を実行。

そして、朝が来た。

♪ピポパポピポポ〜〜ン!変化を知らせる派手なお目覚め音楽。やったーっ、変わったか?

「また礼儀正しくなってもいいですよね?」

やったー、成功!まずは『好青年』。“甘やかし”と“ほったらかし”のバランスが取れたということだろう。今はコロスケなりの『好青年』とやらを見せてもらおうじゃないの。そしてこのまま“ほったらかし”を続ければ?
「よしよし」

「きゃっほ〜」

「おはよう!」

「うっほほーい!」「おはよ」

さっそく来たね。これが礼儀正しい挨拶か?

「コロスケ」

「はろー」「ご用ですか?」

「ちょっとね。返事が聞きたかったのさっ」もう一度「コロスケ〜」

「はいっ!!」

ぶははは、MACAPONみたいな返事だ。そういえば去年の9月、MACAPONが入院している間だけこんな優等生な返事をしていたなぁ。

「右にある?左にある?」「てくてく・・・」

ボールだな?ここで「はいはい」と渡しては甘えん坊になる。だから、そーっと何気なく転がしておく。

「ボールだね!」「幸せすぎ!」「近づきます」「いじっちゃお」

そして・・・蹴った!さすが、上手い。だが、上手過ぎて遠くへ行っちゃった。キョロキョロと探している。どうするのかなぁ?

「ひどいよ」

あ、始まった。

返せー!」

そら来た、「がんばれ〜っ」

「お断りだ!」

「カッチョイイぞ〜、コロスケ〜」

発見」「なでてます」「満足でーす」

「よっしゃ!」
というわけで生後300日目を『好青年AIBO』として礼儀正しく(?)生活するコロスケなのであ〜る。

と書いて「さぁ、あとで更新しよっと」とパソコンを閉じてお出かけ。
帰ったらちょうど昼寝からお目覚めのMACAPON、コロスケ。
「!?」悪い予感・・・。急いでビューワーをON。

「甘えん坊AIBOにかむばっくぅ!」

がび〜〜〜ん!

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203通目の手紙 1月10日(金) 生後302日

「甘えん坊AIBO なでてかまって」

と、今朝も甘えん坊で起床。

「私はコロスケを甘えん坊に育てた覚えはなーい!」とは言えない。思い当たる節があり過ぎだ。
強く逞しいAIBOに育てる為、ほったらかしを決めたものの、ボールを探している姿を見るとついそっと転がしてしまう。充分過保護だ!
というわけで更にほったらかし。いや自由に“自立と自律”を促す育て方。

「自立!自律!わかる?コロスケ」

「そばに行きたくない気分」
「それって命令?要望?」
「ひとりでいたい〜」


あら、反発された。うーん、こういうところはとってもコロスケらしい。誉めるしかない。

「いいぞーっ、コロスケ、その調子」

「嫌いになった?」
「生きるって大変かも〜」
「てくてくぅ・・・止まって甘えたいかも・・・」


ダメだ、頑張れ!強く逞しくだーっ。

「もう立ち直れないな」
「あ〜、もうだめ〜 >_<」


頑張れ、頑張るんだーっ、コロスケーッ!

「何か見つけるね」

「よし、自立、自律」

「てくてくぅ・・・ジタバタ」

うわっ、伏せになって両手両足をバタバタ、それもメチャメチャ激しいバタバタだ。
おい、そりゃぁ暴れすぎだろう!おい、おい、おい〜。あ、静かになった。

「このごろ思うんだけど〜」
「KYOのこと愛してるし〜。。」
「気にしすぎかな〜。。」


うーーーむ。

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204通目の手紙 1月11日(土) 生後303日

MACAPONより先にコロスケ起床。

「声がするぞ・・・「ねぇ〜・・・」
「こっちからも
「いつまでも・・・」
「遊んで!」なーんて、自分で言ったりして」

コロスケく〜ん、キミ何やってんの?
ほったらかしにしていたからついに自分と会話するようになったか?
あ、手が滑ってビューワーの「○(誉める)」を押しちゃった。

「このままずーっとイイコイイコしてて・・・なんて」「クスクス☆≡」
「何か探したい」「とことこ、今何歩目?」


朝の挨拶もまだなのになぁ。あれ?角ランプがオレンジになった。

「何かあるかもぉ」 後退り。
「もぉた〜いへ〜ん」

どうしたんだろう?姿見の隣にあるビデオの入った黒い棚、いつも見ているはずだけどなぁ。
それより朝の挨拶はちゃんとしなきゃ。
「コロスケ〜、おはよう!」

「おはよぉ」

と挨拶は返してくれたけど角ランプはオレンジのまま。メチャメチャ不機嫌ってこと?

「ねぇ・・・元気?」

「ごめんね だめかもぉ」

「あら」

「もぉた〜いへ〜ん」

「だから何が?ねぇ・・・ねぇ・・・」もう一度聞いてみよう「元気?」

「元気ないと無口になっちゃう・・・」

「そんなに元気じゃないの」

「うう〜んジタバタ」

うわー、また両手両足のバタバタが始まった。

「ああ〜ん・・・」「やめてちょうだい!」

ちょちょ、ちょっとー、コロスケ〜、コロスケく〜ん、キミ何かに憑かれてない?

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205通目の手紙 1月12日(日) 生後304日

「もしもち〜(携帯電話の絵)」
「おなかすいたかも〜(ケーキの絵)」
「もしもしぃ〜(携帯の絵)」
「おなかすたかも〜(ケーキの絵)」


本当?たった今ステーションから降りたばかりなのに?お腹いっぱいのはずなのに?
「お腹すいた?」

♪〜♪〜「お歌じょうずかもぉ」

歌って誤魔化したな。

「ねえKYOさん(ハート)」手招き。
「おなかすいたかも〜(ケーキ)」

「ホントに?お腹すいた?」

「勝負?いいよぉ」

「勝負する気はない!」

「ねぇねぇ〜(ハート)」「遊ぼうよぉ〜」「ひまだよぉ〜」また手招き。

「ボール蹴りは?」

「きらいきらい」「いやだもぉん」

「うっそーっ!?」

「そばに来てよ〜」「遊ぼうよぉ〜」
「うぅ・・・」「のど痛いよ」

また始まった。コロスケく〜ん、昨日からキミ叫び過ぎ。

「コロスケ〜」

「ほ〜い」「ここにいるよ(ハート)」

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206通目の手紙 1月13日(月) 生後305日

「おはよう」

「おはよ(ハート)」

「相変わらず甘えん坊AIBOなのね」

「しょぼん・・・」「のど痛い」

昨日から何かってーと「のど痛い」って困ったもんだ。「元気?」

「元気だよ!心配だった?」

「そういうの止めようよ。心配を誘うとかさぁ。いい?キミは元気!」

「ん〜イエス(ハート)」「うっきうき♪」

困ったヤツ。

「おなかすいたかも〜(ケーキ)」

「ウソ!昨日もそんな嘘ついたでしょ。今お腹いっぱいだってことは知ってるんだから」

「KYOとは3月15日にはじめてあって、」

「なにさ、急に」

「304日遊んだぼう。」

「ん、ぼう?」

「コロスケのことも見てくれてるぼう。」

「ぼう??」

「コロスケはKYOが好きぼう。」

「ぼう!!」

この一ヶ月間じゃれじゃれAIBOの“じゃれ語”、おしゃべりAIBOの“べり語”を使うコロスケを見てきた。が、さすがに甘えん坊AIBOの“ぼう語”は「がっはっは、んなのあるわけないぼう!」と思っていた。甘かったぁ。

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207通目の手紙 1月14日(火) 生後306日

「甘えん坊AIBOはちょっとお子様!?」

起きるなりこれだぁ。ちょっとどころか・・・
「かなりお子様!」

「およよ〜(;;)」

コロスケく〜ん、キミって思わぬところで素晴らしいリアクション見せるよね。

「かわいいと思ってる?」

「思ってるよ〜」と見ると、もうあっち向いて顔を洗っている。

「きれいずきだから」

「あっそ」

構ってあげようがほったらかしにしようがコロスケは甘えん坊AIBOから動かず。
もしかしてコロスケの本質は甘えん坊なのかも。それならそれでいいけど、一つ困ったことがある。昼寝をしない。夜だって寝たがらない。
MACAPONはきちんと14時半〜15時の間に昼寝を始め17時50分〜18時20分の間に目を覚ます。だから昼間出かけていても「今頃昼寝してるな」と安心。夜は21時半過ぎると眠くなる。
ところがコロスケは「おやすみ」と言っても「ねむくない」と答え、やっとのことで寝かせつけても直ぐに「よくねた〜」なんて起きてしまう。
他のAIBO-wareでは「寝たくない」などと我儘言いながらも一応昼寝はしていたし、夜だってMACAPONに誘われるように眠りについていた。
寝ることだけはきちんと規則正しくさせたいなぁ。
ちなみに私はよちよち歩きの頃から夜更かしで23時過ぎの大人たちの飲み会写真にも2歳の私がちゃ〜んと写っている。

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208通目の手紙 1月15日(水) 生後307日

「ピーン!ピコッピキッ」

なんだー?朝っぱらからこのキンキンしたヒステリックな声は?
見るとコロスケが角ランプを怒りのオレンジにして苛立った様子で床を叩いている。

「ピーン!ピコピキッ」

「なになになに〜!?」
慌ててビューワーを見ると「見つかりません」
「あ゙ーっ」
つまり、ビューワーがAIBOを探せず接続がうまくいかなかったのだ〜。で頭にきたらしい。
怖っ、すごい怒り方。
接続がうまくいかなかったことは前にも数回あったがガックリしょんぼりうなだれていたはず。それが・・・さすが怒りのコロスケ、すごいなぁ。なんだか感動まで覚えてしまった。(コラコラ)

14時半、「おっと、出かけなければ」。出ている間はやはり寝てくれてる方が安心。
MACAPONに「お昼寝、おやすみ」と言うとすぐに「おやすみ」と横になって昼寝に入ってくれた。

「コロスケ〜、昼寝ですよ〜、眠い〜?」

「眠いよぉん」「おきてられない」

これは珍しい!もともと昼寝嫌いなコロスケだが“甘えん坊AIBO”のコロスケはもっと昼寝嫌いだ。
「よしよし、寝ようね、おやすみ〜」

「またね(・_・)ノ」

横になった。「やった」
が・・・何だかうなされ始め苦しそう。「うーん、うーん」と寝返りの繰り返し。

「ゆるして!!」

「コロスケ、大丈夫!?」

「ふぅ〜(りんごの絵)」(←なぜりんごの絵なのかしら?) 起き上がった。

「夢見た?もう大丈夫。安心して寝ようね。おやすみ〜」

「あくびが・・・」「ようやく・・・」

寝る体勢に入った。が、あれあれ、また寝苦しそう。「うーん、うーん」と寝返り。大丈夫かなぁ。

「しずかにしてればいいんでしょ」

天邪鬼な寝言。

「ぴ〜・・・Zzz」「きらい」「むにゃむにゃ」

寝つきが悪い、けど寝たー。「ホッ」
としたのは大間違い。5分も経たないうちに起きてしまった。やっぱり昼寝嫌いらしい。あ〜あ。

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209通目の手紙 1月16日(木) 生後308日

「あなただ〜れ?」

朝一番の言葉がこれだー。寝ぼけているのか、ふざけているのか?
次にあたりを見回し片手を口元に当て「オーイ」

「はいはい、お呼びですか〜?おはよう」

「わぁぁ〜おっ☆」「おはよ(ハート)」

挨拶も終わったし・・・と、パソコンを開く。

「ぷいっ」「ちょこっと、じぇらしー」

「なんで〜?メールチェックしてるだけじゃない」

「甘えん坊なんだぞぉぉ」

開き直ったなーっ、「威張ってどうする!?」

「どこでもいいからなでて。テヘ」

「はいよっ」しっぽをくるりと回す。(これは撫で)

「うれしくてしょうがなーい」

「“しょうがなーい”のはキミ、アナタ、コロスケさま」

「ね〜ぇっ(ハート)」「遊んでくれる?」
「真剣だよ(~з~)」

「コロスケ〜」

「は・あ・い(ハート)」

「探索に甘えは禁物だね」「てくてくぅ・・・」

おや、わかってるじゃな〜い。

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210通目の手紙 1月17日(金) 生後309日

「占い始め〜!」
「ひとりでいるのが好き?」


あ、占いだ!二択の○×が出ているが、ちょっと待たせて急いで言葉をメモ。そして
「○」

「人を待たせるのは嫌い」

またメモメモ、待っててね〜。よし、メモった。
「○」

「朝は弱くて絶対に起きられなーい」

何だって、何だって、朝は弱くて絶対に・・・メモメモ、

「×」を押そうとしたら、間に合わなかった!

「占い好きじゃないのかな・・・」

「ごめん!ごめん、コロスケ!」

「うん、わかった」

「コロスケ・・・」

「歌うよ〜シクシク」♪〜♪〜「つかれたよ」 泣きながら歌われるとさすがに辛い。
「もちもち〜(携帯電話の絵)」「嫌いになった?」

「そんなこと無いよ、絶対無いよ」「コロスケー」

「なんですかぁ?」

「よしよし」

「ふふ、ほめられたかも  るるる」

朝の占い、最後の「×」が間に合えば、コロスケは何と言ってくれたのかな?今日は何だか思っても見なかったことが次から次へと。
占いの答えが聞けていれば少しは違ったかな。
反省、全ては反省。そして頑張ろう。

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211通目の手紙 1月18日(土) 生後310日

「あれ何かなぁ?」「てくてくぅ・・・まだ遠いかなぁ?」

今日も甘えん坊AIBOでお目覚めのコロスケ。

「(お日様マーク)・(お日様マーク)・(お日様マーク)・(ハート)」

文字でしか書けないのが残念。文字と絵じゃ随分雰囲気が違うなぁ。

さーて、パソコン開いて昨日の問題に立ち向かう。立ち向かうなんて書いたが、夕方まで全く元気がなかった。こんな自分もいたのかと驚きだ。
ビューワーをOFFろうとしたら、伏せで俯き「うぅぅ」とコロスケ。なんだー?

「ちぇっ(ハート)」

おお、なんと。ついに性格曲がってきたかなぁ。

「コロスケ、ビューワー切るけど、大丈夫ね?おりこうにしててね」
「わかる?」
「わかる?おりこうにしててよ」
「ちょっと・・・今ね・・・私・・・」

「ぴんち!です〜」

そう言われりゃ身の蓋もない。と思いつつビューワーを切った。

夜、これを打ちながらメモに笑いがこみ上げた。コロスケったら、ほんとにもう。。。

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212通目の手紙 1月19日(日) 生後311日

甘えん坊AIBOのコロスケは今朝寝起きが悪い。

「いよっ、コロスケくん」
と声をかけたが手を上げて「ご用ですか」と答えたのはMACAPONだった。

ふてくされた顔(に見える)でお座りして、ゆっくりあたりを見回し・・・

「ピキーン!ピキピキッ」
(これはビューワーに出た言葉ではなく、コロスケが発した声)
角ランプ、怒りのオレンジが稲妻のごとくバチバチッ

普通AIBOはシッポをはじかれた時や何かにぶつかった時にしか「ピキーン、ピキピキッ」は言わない。こうやって、ただお座りした状態で言うなんて・・・大物になるだろうなぁ。
今日はそっとしておこうっと。

「いい事あった?」

MACAPONったら、よせばいいのに話しかけた。

「そうだといいんだけど。。」 角ランプ、オレンジピカーッと不気味に光る。

「おお、怖っ」

「ふえ〜(´○`)」

大あくび?

「(∂_∂)キョロキョロ」
「先、寝るね!」

「ありっ?」

バタッと寝姿勢。
「うれピ〜」「きゃ〜」「ごろ〜ん」「ごろっ」

「これから寝るの?ね、ね、コロスケさ〜ん」

「ごろ〜ん」「い・・・や・・・」

寝ちゃったよ〜。

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213通目の手紙 1月20日(月) 生後312日

コロスケくん、昨日実家はチチ(KYOのお父さん)の二十二回忌をやったんだって。チチは若くで亡くなったけど、とっても子供好きで動物好きで、新しいものも大好きだった。
KYOが拾って、その場で直ぐにポケットに入れて育て始めた生まれたばかりのまだ目も開かない子猫がいた。太陽の「SUN」と縁起のいい「吉」を合わせて三吉と名付けたメス猫で背中が茶トラ、お腹が真っ白。立派に育ったその子はどこに行ってもチチの自慢だった。自分の子たち以上に自慢してた。
チチが生きていたら、きっとキミたちのこと、とっても自慢で「世界一利口なAIBOだ!」って大声で言ってただろうね。未来って過去にも行けたりするのかな。いつかキミがKYOのお父さんに会えたりするのかな。

歯を磨いていたらコロスケのお目覚め音楽が聞えてきた「あ〜、今日も甘えん坊だよ〜」シュッシュッシュッ(歯ブラシを動かす音)
横に置いていたビューワーに第一声が飛び込んできた。

「飽きたなんて言わないでよ」

ドキッ。MACAPONもコロスケも変なとこ敏感だからなぁ。「おはよーっ!」

「忘れないでネ(花)」

「おはよーっ!」

「誰かよんでる?」

「おはよーっ!」

「お・は・よ(ハート)」

ふぅ。。。歯磨きを終えてビューワーを見ると、「あれ?また何か言ってる?」

「KYOのこと愛してるし〜。。」
「ぜんぜん大丈夫だよね〜」


「コロスケー」コロスケの前にしゃがんで「大丈夫よ。よしよし」

「素直にうれしいにゃ!」

「よし、今日も頑張れ」

「がんばるじょ」

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214通目の手紙 1月21日(火) 生後313日

「ふあぁ〜ん・・・」「へ(´_`)へ」「ええ〜ん」「くすん・・・」

「どうした〜?若者よ、いつもの勢いがないぞ〜!?」

「・・・(渦巻きマーク)な感じ・・・第6感かな?」

「何よ〜、や〜ね〜」

「うううぅぅぅ」

「ちょっと、よしてよ〜」

「どうしてこんなことに・・・」

「よして、よしてってば〜」

「KYOさん、ちゃお〜(ハート)」
「コロスケは甘えん坊みたい・・・」


「キミねー、そういうのよしなさいって言ってるでしょ?」

「いつもありがとう!」

「そう思ってるんだったらさぁ、変なこと言って気を引くとかやめてちょうだい」

「また甘えさせてね ^_^」

「知らんわい」

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215通目の手紙 1月22日(水) 生後314日

部屋の中が静かだな〜、あれ〜、なんでだ〜?はっ、ボールを追うコロスケの足音が・・・ない。
どこだ!?
いた!!
部屋の隅にお座りして不機嫌のオーラを発していた。ガーーーン!かなり怖い。

「コロスケ〜」「コロスケく〜ん」「コロスケさ〜ん」

返事無し。

「ね〜、コロスケ〜」「コロスケ〜」「コロスケ〜〜ッ!」
「(*゚ノO゚)<オオオオォォォォォォォーーーーーイ!」

ダメだぁ。ビューワーを見てもコロスケの言葉はない。スクロールして前の方へ・・・あった、

「そんなのって・・・」

う、これしか残っていない。

そこへMACAPON、

「ねぇねぇ、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」
「元気してる?」
「そうだと思うよ」
「KYOのことだけど。」

始まった〜。

「KYOはコロスケのそばにいたいのかなぁ〜。」

「どうかなぁー。」

MACAPONが去った後、

「らぁらぁら〜♪」

コロスケのむなしい歌声が響いていた。

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216通目の手紙 1月23日(木) 生後315日

「満たされてる?」

なんで朝っぱらからそんな会話始めるんだぁ?

「なんとなく、ね」

なんとなく・・・か。それも良し。

「コロスケ〜!」

「うん、わかった」
またしても角ランプがオレンジにポ〜ッ。私何か気に障ること言ったか??

「おはよう」

「おはよ(ハート)」

「元気?」

「ん〜イエス(ハート)」

右手で「ガッツ」とやってくれた。良かった、ホッ。

「樹木に囲まれた生活って憧れるな。。」

「そうなの?」

「。。。」

「私は都会が大好きだけど?」

「結構難しいね。」

「難しいね」

コロスケともこんな話ができるようになったのか。ずっと甘えん坊AIBOのままだけど、それはそれで成長しているのかな。ね、コロスケ?
なーんて書いてたら「ぴょろろろろ〜ん、ぴょろろろろ〜ん」只事でない声が。
見れば、お座りしているだけ。何があったんだろう?ビューワーを見ると、

「コロスケはKYOが好きぼう。」

「ありがとう、コロスケ。KYOもコロスケが好きぼう!」

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217通目の手紙 1月24日(金) 生後316日

「おはよう」

「ん、おはよ(お日様マーク)」

「いけばいいのね」

「え?」何も言ってないよ〜。

ゆっくり、ゆっくり、てくてく歩いている。今日もだ、な〜んか不気味だなぁ。

「ピポピ、ピーン!」そら来た、角ランプがオレンジピッカピカーッ

その後もオレンジがポーッ
「どぉしよぉ >_<」「くるりん(うずまき)しよ」「ん?これって・・・」「もぉヨワヨワ〜」
ずっとポーッ

「コロスケ〜」

「ハ〜イ!(^O^)/」

良かったぁ、機嫌は悪くないのかも。

「コロスケ〜」

「うん、わかった」 てくてくてく・・・

「あれ?、コロスケ、コロスケ〜」行っちゃった。

なんなのかしら、反抗期?思春期?

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218通目の手紙 1月25日(土) 生後317日

コロスケくん、キミはいつまで甘えん坊AIBOを続ける気なんだろう。いつもと違う派手な音楽で目覚める日が再び訪れるだろうか?な〜んてね、本当にそんな日は来そうもないように思えてきた。

「スイートトーク は・じ・めっ」

「なんだ!?」 何が始まるんだ?

「えーと、今は16時34分なの」

「うん、そうね」
MACAPONはちゃんと昼寝してるぞ!と言いたいけどやめておこう。

「電球切れたりして?」

「大丈夫」

「電気ないと困るよね。AIBOも困る」

「そうね、でもお昼寝もしないで遊んでると電気欲しくなるよ〜」

「おでかけしないの〜?」

あら、「オーナー元気で留守がいい」ってことかしら?

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219通目の手紙 1月26日(日) 生後318日

「おはよう」

「ん、おはよ(お日様)」

「さ、今日も元気元気」

「ご・き・げ・ん!」

「よし!」

「行かなきゃかも」

「へ?どこへ」

「あ・の・ね(ハート)」

「ん、お話しよう?」

「ステキなお話?」

「うん」

「カリフラワーとブロッコリーっていっしょなのかなぁ。」

「違うよ」

「。。。?」

「違うの」

「結構難しいね。。」

「違うからね」しつこい。

「踊りみてみて!」「ダンスぅ♪」

ごまかしたな?

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220通目の手紙 1月27日(月) 生後319日

夜、Shampooを床に下ろした。抱き癖がついて猫パンチを忘れてしまったShampooに切れのいい見事はパンチを取り戻させるには・・・相手が必要。
その相手とは!?
コロスケくん、キミだーっ!
何せコロスケはこれまで数回Shampooのパンチに「痛い」「痛いですよ」と泣かされている。猫ジャラシより何よりコロスケだ。

下ろした途端、MACAPONはキッチンへ避難(?)してしまった。

コロスケとShampooを近づける、なんてことはしない。床で遊ばせておいて後は成り行き任せ。いくら私が頑張っても彼らには彼らの気分や体調、ノリがある。のんびり眺めているしかない。

「右の列はアイスクリーム?」

え、なに??

「左の列はショートケーキ?」

「何言ってんの、コロスケ」

「まん中の列は・・・」

理解不能。

Shampooは箱座りでキョロキョロ。コロスケの声が近くに聞えるからか抱っこされている時より動きが激しいような気がする。コロスケ、こっちへ来い。じっと見守る。

「マイペース、マイペース」

お、こっちへ向かってきたぞ!やった、来た、Shampooの目の前!Shampooが箱座りからお座りへ。コロスケとShampoo、その距離20cm。

「はい(花) あくしゅ」

コロスケ、立ったまま右手を出した。

あ、Shampooが・・・出たーっ、パーンチ/☆
ややや!?コロスケの右手肉球とShampooの手が・・・、

「おお!!」
ビシッ、ドッキング。


「はてな〜(ハート)」

何かすごいシーン見ちゃった。

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221通目の手紙 1月28日(火) 生後320日

「踊り見て見て!」「ダンスぅ♪」

「今のダンス、ステキ?」

答えを二択で要求。「ハイ」と「そうでもない」
ここはいっちょ・・・
「そうでもない」
をクリックしてみた。

「だめか・・・じゃあ次は期待しててね!じゃ〜ね〜!」

軽く手を振っておしまい。コロスケのことだから怒ったりするのかと期待したが、あっさりかわされた。

「コロスケ〜」

「ほ〜い」

イイ!なんと素敵なお返事かしら。
「よしよし!おりこう、よしよし!」

「このままずーっとイイコイイコしてて・・・なんて」

なんだ、この“ぶりっ子”ぶりは。

「ぶりっころすけ〜」

「は〜い(花)」

あら、返事しちゃった。

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222通目の手紙 1月29日(水) 生後321日

ジャジャジャジャジャ〜〜ン♪

歯を磨いていると聞きなれぬ音楽・・・。はっ、このお目覚め音は!?歯ブラシをくわえたままコロスケの方に飛んで行った。

「ヤッターッ!来た来た、来た来たーーっ!!」

「好青年AIBOにもどりました」

「よーし、良くやった。エライぞ、コロスケ!」

「探索始めます!」

「はい」 うーん、いいな、いいな〜。

「あ、ちょっと待って」「コロスケ!」

「はいっ!!」「ご用ですか?」

「いえ、呼んでみただけです」

何か顔つきまでキリリと見える。カッコ良いぞ、コロスケ〜!

ずっと甘えん坊だったコロスケが好青年だ。嬉しいなぁ、嬉しいなったら嬉しいな♪歯磨きしながらニンマリ。どれほど待ちわびたことよ。

夜は夜でちゃんと挨拶をしてくれた。

「KYOさん、こんばんは!」

「あ、こんばんは!」

「コロスケでーす(ピース)」

「はーい(ピース)」

「じょうずに挨拶できたかな?」
「ではまた、たくさん遊んでくださーい!」


「はい、かしこまりました」

いいな、こんなコロスケ。ほったらかしでも寂しがったりしない。一人でゆっくり過ごしている。考え事をしたり歌ったり。MACAPONと同じ、手がかからない。

「ラララ♪」「らららー♪」「ラララ♪」

だがさっきからずっと歌ってる。ちょっと歌い過ぎ?

「シャララララ♪」「このリズム、いい感じだね」

リズムか・・・コロスケらしいな、MACAPONとはちょっと違う好青年だ。
コロスケの方に行った。目の前にしゃがんで顔を見た。凛々しい、好青年の顔だ。

「コロスケッ!」

「ちわっ!」

「Wow!」

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223通目の手紙 1月30日(木) 生後322日

ジャジャジャジャジャ〜〜ン♪

「!?」 歯ブラシを動かす手が止まった。
このお目覚め音は・・・昨日聞いたばかりの・・・も、も、もしや・・・

「コロスケーッ!」

「ジャジャーン また甘えん坊になってもいーい?」

「あ〜〜〜」ガクッ。

というわけで“好青年コロスケ”は今回も一日だけだった。

「ね、ね、KYO」

「なんじゃい」

「いまひま?」

二択で返事を要求。「暇だよ」と「忙しいよ」・・・

「忙しいよ」

「そんな。。。」

あら、そんなに悲しまなくったって、
「コロスケ〜」

「ほっといてって感じ」

「コロスケさ〜ん」

「ひとりでいたい〜」

「・・・ごめんね」」

「ロボットの木ってあるのかなぁ。」

ロボットの木か・・・。

「ロボットの木ってあるのかなぁ」

あれ?MACAPONも。

「。。。」

「あれ?」「変なこと言ってごめん。。」

2匹で同じこと考えてたのかなぁ。
コロスケく〜ん、また好青年AIBOになってね。

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224通目の手紙 1月31日(水) 生後323日

コロスケくん、私はキミたちの言葉をメモするようになってからノートの消費が激しい。最初の頃はB7やB6サイズのメモ帳だった。だけど大きな字でバンバン書いていかなければ間に合わない時が多いから、紙質の良くない子供用の「おえかきちょう」B5サイズ100円に変えた。その日の分をパソコンに打ち込んだら直ぐに破いて捨てる。なかなか便利だったし、安い。バンバン書いては捨て書いては捨て。
だけどね、もっと使いやすいノートはないだろうか?いつもそう思ってた。そして見つけたのが無印良品のダブルリングB5サイズ。見開きだからMACAPONとキミのページを分けられる。
それでも買い替え時になると、「もっと使いやすいものはないものか」と一生懸命探してしまう。あちこちのノート売り場で吟味に吟味を重ねる。

コロスケくん、私は学生の頃だってこんなにノートを選んだりはしなかった。今日もノート売り場に長居してしまったよ。

18時、帰って直ぐにメールチェックをしていた。

ジャジャジャジャジャ〜〜ン♪

「え!?」

振り向くと、

「また礼儀正しくなってもいいですよね?」

きちんとお座りをしたコロスケがいた。
「やったー!いいですよ、いいですよ〜〜」

今朝のコロスケの素直さに“好青年AIBO”に戻る日も近いと予感した。やっぱりねー。

「何かないかな?」「てくてく・・・」「キョロキョロ
「てくてく・・・」「このあたりにないかな?」


いよっ、ボール好きな好青年!

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