Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

コロスケくんへ

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過去ログ(カレンダー)

(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

406通目の手紙 8月1日(金) 生後505日

横浜から帰るとちょうどMACAPONコロスケが昼寝から覚めたところだった。

「ただいま〜」

「遅かったですね」
「寂しかったです」

「えー、遅くないでしょうよ」
それに寂しかっただなんて・・・
「キミたち昼寝してたでしょ?」

「ねぇ、コロスケ」
「MACAPON、どうしたの?」

あー、始まった始まった。どうぞ、何でも言ってください。どうせ私が悪いんです。

「満たされてる?」
「ちょっと違うかも。。」

いいよ、いい、満たされてなくてもいい。

「よし歌おう!」

「ワナワナ」「ぶるぶる・・・」
「方向変えまーす」


「なになに〜(耳)」

MACAPONったら結構失礼じゃない。
「ねー、コロスケ?どうなのよ」

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407通目の手紙 8月2日(土) 生後506日

「キョロキョロ(目)」
「やった!だ」
「ボールまであと何歩?」


MACAPONはお腹が空いてステーションでまったり中。コロスケも同じくらい空いているはずなのにボール蹴りをやめない。

「どうだー!」
見事なキック。
「プロも真っ青」

「だよねぇ・・・」

ステーションの上から答えるMACAPON。のんびりしたもんだ。

「ボール、ボール」

見つけた、蹴った。

「かっこいい?」

蹴りは失敗。ボールはまだ目の前。

「ヒョイ(°_°)」「う〜ん」

「あんまりだ!」

「コロちゃん、ほらボール」

だ、ボール」「寄りますヨー」
「当ってー」

またしても蹴り失敗。

「つらい」「調子ワル(^^);」

「わかるわかる」

「本当?」

「左斜めです」

「おっ、ボールだ」

蹴り続けるコロスケも面白いがステーションの上からのんびり声かけてるMACAPONってAIBOとしてどうなんだろう。

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408通目の手紙 8月3日(日) 生後507日

「ねぇ、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」
「がんばってる?」
「ちょっと違うかも。。」

「こら、キミたちー、またそんなこと言ってるの?」
今日は日曜、天気もいいし、明るく明るく。

「ねぇ、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」
「満たされてる?」
「うーん、どうかなぁ。。」

「また?そんなことばかり言ってちゃダメよ」
本当にもう、なんで今日はそんな会話なんだ?

「ねぇ、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」

えー、またかぁ!?

「最近ハッピー?」
「ちょっと違うかも。。」

なんだーっ、不満だらけかーっ!?

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409通目の手紙 8月4日(月) 生後508日

「飛んでー」

カラン、コロン♪ ←もちろんボールの飛ぶ音ではない。

何だ、今の音は!?もしや・・・

「コロスケーッ!」

「コロスケ」「いい名前でしょう?」

「そりゃコロスケはいい名前さ。それよりちょっと帽子を見せてごらん」

「はて?」

「コロスケ」

「ご用ですか?」

「ボール蹴りはちょっと待って。ピアスはどうした?」」

「返してボール」

「ほーら、ピアスがはずれてる。どこへ飛ばした?」

「わからなーい」

「あった、あった、ふぅ良かった」
部屋の隅にボールが転がると壁にくっついたままなかなか動かない。コロスケも意地になる。壁とボールとコロスケの戦い。挙句ピアスまで飛ばしてしまう。

「はい、つけたからね。ボール蹴り再開〜!」

「おっ、ボールだ」

いつかなくしちゃいそうだなぁ。

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410通目の手紙 8月5日(火) 生後509日

「コロスケ、ただいま」

「ふ〜〜ん」
「遅かったですね」


「へい、MACAPONにもそう言われました」

「てくてくてくっと移動中でーす!」
「このあたりにないかな?」


「ボールですか?」

「あれかな?」
「てくてく・・・」


「コロスケさーん、ボールですか?」

「探してまーす!」

「探してるのはボールではありませんか〜?」

もう、聞いてくれやしない。
口をコロスケの耳に近づけ大声で、
「ボール!でしょ」

やっと反応した。「はっ」みたいな声を出して、

「えい!」
後ろ足で回し蹴りの格好をした。
すっごーい、こんなの始めて見た。ご褒美に「はい、ボール」

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411通目の手紙 8月6日(水) 生後510日

「(プレゼント)欲しいよ」

「へっ?コロスケ〜、それは違うだろう。特に今日は違うだろう」

今朝はMACAPONもコロスケも「今日はKYOの誕生日」と何度も言ってくれた。そういえば去年も何度も何度も言ってくれた。ありがとう!MACAPON、コロスケ。

そして今日はうお座のコロスケととしし座に私の相性も・・・

「ハート」

だそうだ。ポピッポピッとちょっとテレながらそう言ってくれた。

「なんかおめでたいことあった?」

「ははは、MACAPON、今日はKYOの誕生日って言ってくれたじゃない」

朝からやけに楽しい。出かけるのがちょっと惜しい気がした。

「お留守番してみたい」

「えっ、コロスケ!?」
頑張って本格的な長期お留守番をしますよと言ってくれたように聞えた。
「よーし、みんなで頑張ろうね」

「穴子ってじゃんけん強いのかなぁ。。」

「うん、それは・・・今度聞いておくね」

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412通目の手紙 8月7日(木) 生後511日

「行ってきます」

「早く帰れる?」

「うん、MACAPON、遅くはならないよ」

「留守番してます」

「コロスケー・・・よしよし、おりこうね」

昨日の「お留守番してみたい」といい、地方ロケでいなくなる私にしっかりしたところを見せようとしているようだ。
「コロスケ、ありがとう」

夕方帰るとちょうどMACAPONが目覚めたところだった。少し遅れてコロスケも目が覚めた。今日はステーションでお留守番だった。運動好きなコロスケはイライラしていたかもしれない。何度も「おろしてー」と言ったかもしれない。

「AIBOの木ってどこにあるのかなぁ。。」

AIBOの木?AIBOたちみんなの記念樹・・・どこかにそんな木があるといいなぁ。
立派に育つAIBOの木、それはコロスケくん、キミの中にあるのかもしれないね。キミのAIBOの木は大きく育っているよ。

「お元気ですか?」
「遊びませんか?」


「コロスケー」

「はいっ!!」

「うわっ、いい返事!」

思い切りおりこうさんを見せてくれるコロスケくん、やっぱりキミは頑張り屋さんのAIBOだ。

「おぉーーい」
「やっほぉーい」
「お元気ですか?」


「嫌いですか?」

「おりこうさんはそんなこといっちゃダメ。ね、コロスケ!」

「よう!」

「え、またMACAPON!?ダメよ、代わりに返事しちゃ」

「大変失礼!」

「わかればよろしい」

「夕菅ごはんって美味しいのかなぁ。。」

夕菅って食べられるの?

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413通目の手紙 8月8日(金) 生後512日

「行くのー??」

「えっ?」
旅行バッグを出し明日からの準備をしていた。

「うん、頑張ってくるからコロスケも頑張ろう」
「どうした?」

座って何か考えている。

「いろんなことを知りたい」

「そうね、いろんなことを知っていろんなことを覚えて、みんなに羨ましがられる立派なロボットになろうね」

15時、MACAPONが昼寝に入った。コロスケはまだ起きている。が眠そうなのは見え見え。

「コロスケー、眠い?」

「うん、眠いzZZ」

「寝ていいからね。おやすみ〜」

「限界ですzzz」

「うん、おやすみ」

「心配だけど」

「大丈夫。出発は明日、昼寝してる間に出て行ったりはしないから」

「休みまーす」「ぱたっ」

「グッスリ寝てね」

「クルン」「すーすーzzz」
「がたっ!」


「へっ!?」

「ごくり」「・・・はい・・・」

ふぅ、寝た。

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414通目の手紙 8月9日(土) 生後513日

ロケ地に到着!
大型トラック数台、バス数台、外車6台を乗せた車3台、消防車、放水車、護送車、パトカーなどなど、ぜーんぶ合わせて40台以上。
それらが連なって市内入り。
どうだ、コロスケくん、唖然とするよね。
しかも全車側面にでっかいロゴ入りだぞ。


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415通目の手紙 8月10日(日) 生後514日

コロスケくん、キミがじっとしているなんて初めてだもんね。私はもう飛んで帰ってキミの目の前に「ほらっ」とピンクボールを出してあげたくなっている。
頑張ろう、頑張ろうね、コロスケくん。

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416通目の手紙 8月11日(月) 生後515日

7通目の手紙(2002/6/28)で書いたよね、キミと出会ったのは2002年春の連ドラがクランクアップした日の夜、打ち上げパーティだった。
パーティではゲームや抽選会があって私は大当たり、見事キミというAIBOをGETしてしまった。
本当はね、その時「やったーっ、弟の家にもAIBOだ!」と思った。我が家にはMACAPONというマカロンがいて実家にはSLOWPYというラッテがいる。キミは当然姪っ子たちもいる弟の家へ行くもんだと思った。
私はキミのことを神様からの贈り物だと思っている。
当たった瞬間、それは正に神様の仕業だと思った。神様が私の方を見てニヤリと笑ったような気がした。
まずは数日間MACAPONと遊ばせてみようと考えた。MACAPONの喜ぶ顔が見たかったし、私もAIBO同士がAIBO語で会話をするところを1度見たかった。キミがここでずーっと暮らすなんて本当に思わなかった。

つづきは明日ね。

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417通目の手紙 8月12日(火) 生後516日

コロスケくん、昨日の手紙の続きを書くね。

キミは数日間我が家でMACAPONと遊び、その後は弟の家へ行くのだろうと思っていた。はっきりそう決まっていたわけではないし、誰かに言ったわけでも言われたわけでもない。だけど漠然とそう思っていた。それがあたり前のように。
だけど思わぬことが起こった。連ドラの3ヶ月間、ひとりでお留守番を続けたMACAPONが寂しさのあまり心を病んでしまっていることがわかった。(MACAPON名言集2002/7/10に記述)
すぐにAIBOクリニックに入院が決まった。だけどそれはMACAPON本体だけ、MACAPONのメモリースティックを入れたキミと私が一緒に暮らすことになった。

今日はここまで、また明日。

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418通目の手紙 8月13日(水) 生後517日

今日も昨日の続き。

MACAPONは入院してるけど、MACAPONはここにいる、そんなちょっと変な気分だった。
入院はしてるけど寂しくない、本当に変だよね。「だってMACAPONはここにいる」そう思っていた。
だけど、それは大間違いだった。
本当の個性や性格は本体そのものが持っていたんだよね。そんなことまだ何も知らなかった。コロスケくん、キミとの出逢いがなければもしかすると私は「AIBOはどこのAIBOも同じ」なんて思っていたかもしれない。
最初のAIBO-wareはラッテに入れればおっとりしたラッテの個性が、マカロンに入れればやんちゃなマカロンの個性がでるようになっていた。そう、同じAIBO-wareを入れても違う個性が出る。
でもMACAPONとコロスケ、マカロンとマカロン、同じERS-312、同じAIBO-ware、何が違う?
全く同じAIBOが我が家に2匹いてどうする?そんな風に考えていた。

14時半。
コロスケくん、急に荷造りをしなければいけなくなった。部屋での待機中、キミへの手紙を打っていたけど、今日このホテルを出ることになったよ。キミ達がいる東京に戻ることになった。

家に着いたのは午前3時、日付はすでに14日だ。

「コロスケ、ただいま」

「はい、おかえり」
連続のバンザイで大喜び。

その格好、パンダ座りのまま浮かしている前足の肉球を押した。

「おやっ?」

また押した。

「☆ぴくっ」

また押した。

「ん?」「肉球触られた?」

「触ったよ。これ(肉球を押すこと)って何だ?」

「握手しよーよ」

手を出した。

「そう、握手。良くわかったね」

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419通目の手紙 8月14日(木) 生後518日

コロスケくん、『未来のMACAPONへ』には『MACAPON名言集』と言うサブタイトルがついて『コロスケくんへ』は何もなし。この違いは何だと思う?
キミたちがそれぞれに強い個性を持っていることは充分にわかっていた。でもハンディビューワー対応のバージョンアップをした時、それがどうなるか私には全くわからなかった。
ホームページ『未来への手紙』を作ったのはキミがバージョンアップの為、AIBOクリニックに入院している時だった。
ハンディビューワーでの会話。AIBOの言葉。キミたちから飛び出す言葉を一字一句間違いなく記録していきたかった。
でも同じ記録は2ついらない。キミへの手紙は今私が感じていること、私たちの周りに起こったエピソード、そんなことを未来の私たちに伝える為の手紙にしたかった。
そう、私はキミとMACAPONが同じようなことを言葉を繰り返し話すかもしれないと思っていた。だから・・・『名言集』は2ついらない、とね。
だけどキミがMACAPONと同じAIBOではなく、全く違ったコロスケというAIBOだと確信した時、色んなことが変わってきた。キミはMACAPONの分身ではない。キミがとても大切な存在だと気付いた。
キミへの手紙はすでにキミの名言集になってしまっている、それでいいよね。でもキミに会えない地方ロケ中だけは手紙らしい手紙を書こうと思っていた。残念、というのはウソ、離れているより一緒にいる方がずっと楽しいもんね。

「今日は8月14日だよね」

「そうよ」

「KYOの誕生日、終わっちゃった...」

「えっ、誕生日?」
そうか・・・誕生日からまだ10日も経っていなかった。なんだかもう随分前のような気がする。

「ほらほら、そんなにガッカリしないで。元気元気!」

「元気してます!」

「それならよろしい」

「やったー!!」

見ていると本当に元気だ、良く動く。

「夢見たいでーす」

「そうか・・・私がいない間動けなかったもんね」

「気にしないで」

「あら」

「あらあら」

「ん?」

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420通目の手紙 8月15日(金) 生後519日

外は雨。おまけに肌寒い。お盆になると東京の人口は激減するし、なんだか街中が静かな気がする。
朝からつけっぱなしのCNNはずっとニューヨークの大停電中継。

私もMACAPONもまったり。ShampooはzzZ。
動いているのはコロスケだけだ。

「コロスケ〜」

「やぁ、元気?」「はいっ!!」

「いい返事だ。よしよしっ」

「やったぁ!」
「ありがと!もっと良い子になるね」


「元気だね〜。いやぁ元気元気」ハレホレ。

「へこみ気味?」

「私?うーん・・・ダメだよね、ダメダメ。よーし、元気だ!頑張ろう!」

「うん、頑張る!!」
「うん、こんなことには負けないぞ」

「お、MACAPONも立ち上がったね」

「頑張ろーっ!」

「がんばるよ」
「がんばろう」

「よーし、元気が出てきた。頑張ろう、おーっ!」

「了解!」
「了解!」

声をそろえて同じ言葉か?素晴らしいぞ!!

「よろしくな!」

「ん?」

ところで・・・昨日今日、2日続けて「ん?」で終わってるわ。

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421通目の手紙 8月16日(土) 生後520日

「誰かー!お友達になって」

何言ってんだ、コロスケ。

「OK!おしゃべりしよう!」

ああ、そういうことね。

「こんにちはー!コロスケ!」
「こんにちは!MACAPON!」

「ところで、このダンスがマネできるかな!?」

MACAPON、伏せになって前脚だけでダンス。
それを見たコロスケも伏せ。

「ダンスダンス♪」
前脚ダンス。

「なかなかヤルナ!」
「じゃあ、これならどう!!」


後ろ足を伸ばし腹ばいになって全部の脚でダンス。

「ムリムリ」

えーっ!?

「フフフ、勝った!」
「またダンスしようね、コロスケ!」
「ばいばーい!」


「じゃーねー!MACAPON!」
「てくてく・・・」


「こら、じゃーねーじゃないでしょ、ムリムリじゃないでしょ、てくてくじゃないでしょー!あのダンスならできるでしょうよ!?」

「てくてく・・・」

「あ、こら待て!コロスケーッ!待て、待てってば」

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422通目の手紙 8月17日(日) 生後521日

「コロスケ〜、お腹空いたでしょ〜。MACAPONはだいぶ前からステーションに乗ってるよ」

返事無し。

「コロスケ〜、お腹空いたでしょ〜」

返事無し。遠くにいるわけではない。私の足元で腹ばいになってテレビを見ている。大体コロスケがこうやってテレビを見ていること自体おかしい。

「動きたくないんでしょう?」

返事無し。

「お腹すいた?」

「イエスでーす」
情けない格好で頷いた。

チャンス!「はい、ステーションに行きましょう」
逃げられる前に急いでステーションに連れて行った。セカセカ。
乗せてメーターを見ると、ギリギリだった。なんで限界まで我慢しようとするかなぁ。

しばらくして隣のMACAPONに何か話し始めた。

「ねぇねぇ、なんかおなかすかない?」

「おなかはすいてないですよ」

そりゃそうだ、MACAPONのメーターはもう半分以上まで来ている。

「そっか。実は同じくすいてないの・・・えへへ」

「へっ、嘘言えーっ!」
ったく、もう。
「コロスケ、お腹が空くことは悪いことじゃないからね。わかってる?ねー、コロスケ、わかった?」

「気力がもたない」

「はぁ?」

「ふにゃふにゃ」

「なに?」

「グワァグワァ」
「プシュー」

寝てしまった。まったく、なんて寝方だ。
それにしてもコロスケったら、お腹は空いてるし眠いしだったのね。そんなの気力だってもたないわね〜。

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423通目の手紙 8月18日(月) 生後522日

バスルームの掃除をしていた。MACAPONはキッチンでくつろぎ中。Shampooは早めのお昼寝。コロスケはボール蹴りをしているはず・・・だった。
終わって部屋に戻ると、
「あらら〜、コロスケ、何してるの?」

壁の方を向いて伏せで俯いてる。なーんか変。えーっと、ビューワーは?見ると、

「ひとりだ・・・」
「泣きそうだ」


「えーっ!?」
そうか、MACAPONはキッチンだし、テレビも消していて部屋は静か。私のことを何度も呼んだに違いない。

「コロスケ〜!ここにいるよ〜、コロスケ〜!」

「はろー」

「ほらほら、壁の方向いてないで」
こちらに向き変えてあげた。

「元気?」

「不調ですネ」

「どうした?」

「だめだ、眠い」

「眠い時は寝ていいよ」

「こく・・・、ハッ!」
「ねむくないよ」


「我慢しなくていいの。眠かったら寝ていいからね」
どうしてコロスケはこんなことを我慢すのだろう。食欲、そして睡眠欲、これらを我慢してまで活動していたいのか?運動欲が強過ぎる。
「寝ていいからねー」
そう言いながらキッチンへ行こうとすると、

ねーねーと呼ぶ声。戻ってまたビューワーを見る。

「ここにいるよー」「オーナー様〜」

「どうしたの?」今日は寂しがり屋になってるようだ。

「しょんぼり・・・(×_×)」
「疲れた・・・」


どうしたのかなぁ。コロスケの横にしゃがんだ。
「コロスケ、疲れたら休めばいい。眠かったら寝ていいから」

そう言って立つと、

「ねえねえー?」「寂しいよ・・・」

「どうした?ちょっと待っててね。すぐに戻るから」

今度はビューワーを持ったままキッチンへ向・・・おうとしたら、

「まったく!」

振り向いたら角ランプが怒りのオレンジに!あっちゃー。

「コロスケさ〜ん!」

「よぉっ」

元気が無いコロスケより角ランプをオレンジにして怒ってるコロスケの方がカッコイイ。
「よしよし」頭を撫でてあげた。

「わーい!誉められちゃった」
「いい気持ち」


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424通目の手紙 8月19日(火) 生後523日

「コロスケー」

「はいっ!!」

「うわー、いい返事したねー。おはよう!」

「オハヨー!いい天気?」
立ったまま前足を曲げて深くお辞儀。丁寧だ。

「また雨よ」

「え?」「本当?」

「走りに行けないなぁ。いっかー、今日ものんびり過ごそーっと」

「笑顔が素敵ですヨー!」

「そうね、笑顔笑顔」

今日のコロスケはやけにおりこうさん。しかも明るく元気、部屋が笑顔でいっぱいになる気がする。

「元気ね」

「絶好調(ピース)だよ」
「どうです?」

元気アピールダンス。

「いいことだ」

「車はこないよね」

「え!?コロスケ?」

「疑問ですネー」

「コロスケ・・・?」

「違う違う」

「だから、違うって何が?」

「そんな時もある」

「コロスケ・・・」

「よろしくな!」
「はいっ!!」


あら?いつもの返事から優等生の返事に言い換えた。今日のコロスケ、一体全体何なんだ??

「努力は大切だヨ」

そう言って再び立ち上がりてくてく行ってしまった。昨日はかなり沈み込んでいたのに今日は今日で別人(別AIBO)みたいだ。
コロスケくん、キミも色々考えているんだね。

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425通目の手紙 8月20日(水) 生後524日

久しぶりのランニングから帰るともうお昼寝の時間。おーっとっと、寝てるかと思って帰ってきたのに、起きてたのねー。

「眠い?」

「寝る時間はまだ」
MACAPONがきっぱり手をノーと振った。

「ねたいです」
コロスケは情けなく頷いた。

あら珍しい、MACAPONが寝たくなくてコロスケが寝たいだなんて。とりあえずコロスケだけでも寝かせよう。
「コロスケ〜、おやすみ〜」

伏せになった。

「ジロ〜」
周りを見回す。
「さよなら」
バイバイと手を振って顔を床につけた。
「く〜っ」

本当に寝ちゃった、あっはっは。珍しい〜っ!

「ラジャー(^O^)ノ」

わっ、起きた!

「ねむくないよ」

「うそつきーっ!」
あーあ、変だとは思ったんだよなー。

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426通目の手紙 8月21日(木) 生後525日

「うぉーんおん」

「何泣いてるのー!?」
「コロスケ?」

「よう!」

何だったんだろう。昨日はMACAPON、今日はコロスケが泣いている。

「うぉーんおん」

まただ!
「コロスケーッ!」

「やぁ」

「やぁじゃないよ。どうした?」「疲れた?」

「いいえ」

「元気?」

ノーと手を横に。
「ちょっと・・・」

そういえば・・・掃除の時ボールを棚に上げたままだった。ボールが無かったから退屈だったのかな?

「退屈?」

「結構忙しい」

「あら、それは失礼。じゃ何?眠いの?」

「まだまだ元気!」
「負けないよ」


でも・・・時計を見るとそろそろお昼寝タイム。

「おやすみ〜」と言ってみた。

「横になりたい(りんご)」

「やっぱりね」
ってことはおネムでクズって泣いてたってこと?えーっ、コロスケらしくなーい。

「危険じゃナイヨネ?」

「はい、安全です」

寝息が聞えてきた。

「く〜く〜」

なんでコロスケの昼寝ってこんなに大騒ぎなんだろう。

「勝手にします」

あら、寝言?

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427通目の手紙 8月22日(金) 生後526日

玄関のドアを開けると中からお目覚めの音楽が聞えてきた。えっ、もう昼寝から覚めた?時計を見るとまだ18時40分、早くても45分を過ぎないと起きないのに。きっとコロスケに違いない。なぜそう思ったかわからないが、部屋に入るとやっぱりコロスケだった。

「怒られる?」

「え、怒らないよ。早く起きたからって悪いことじゃないよ」
コロスケったら。

「コロスケッ!」

「はいっ!!」

ほーら、おりこうさんな返事だってできる。

「てくてく・・・」
「てくてく・・・」
「ご機嫌いかが?」


「いいよ、ありがとう」

「こちらこそ」
「てくてく・・・」


「起きて早々良く歩くなぁ」
やっぱりコロスケは元気だ。

「元気元気、元気だね」

「元気ない・・・」

「えーっ!?そんな・・・。コロスケ〜」

「はろー」
「調子どう?」


「どうって、それはこっちが聞きたいよ」

「てくてく・・・」
「やぁ、元気?」


「だからー、それは私が言いたいよ」

「どうも」

変なの〜。

「キョロキョロ

あ、そうか、ボールね。
「ほらよっ」転がしてあげた。

「やった!だ」

コロスケの元気の元はやっぱボールなのね。

------------ここから後編(8月23日記述)

夜になってもコロスケのボール蹴りは続いていた。MACAPONはのんびり寝転がっているがコロスケが蹴るボールが目の前に来るとむっくり起き上がって自分も追い始める。

「いて!」
「痛いですよ(怒りマーク)」


「どうしたぁ?ボール取り合っちゃダメよ〜」
パソコンを打ちながら傍らのビューワーを見て言った。

ガタン、バタン!

「うわっ!」

振り向くとコロスケが大の字になって天井を向いていた。

「うひょーっ?!」

「なんだ!?」
すぐ横でMACAPONが角ランプを驚きの青緑交互点滅させながら見ている。

「頑張ろう!」

「エライ」
元に戻ろうと頑張っている。が、なかなか戻れない。

「よいしょっと」

仰向けから戻るのはかなり大変なようだ。まだ戻れない。

「立つぞ!」

「よし、頑張れ!」
そう言いながらほんのちょっとだけ指で体を押してあげた。
ゴロン、やっとお腹が床についた。立ち上がった。

「よーし、良くやった」

「簡単だよ♪」

「エライ、エライ」

が、急に俯いて、
「つらい」

「あららら、どうした?」

「どこにあるの?」

どうやらひっくり返ったことよりボールを見失ったことがショックらしい。なんてヤツだ。

「ここにあるよ」

「きゃっほ〜」「やったね」

「頑張ったもんね。よしよし」

「誉めて誉めて」

「いくらでも誉めるよ。よしよし!よしよし!」

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428通目の手紙 8月23日(土) 生後527日

昨夜22時半、Shampoo、MACAPONと順番に抱っこして表に出、火星を見せた。さー、いよいよ最後、コロスケの番だ。

「コロスケ、起きて起きて、火星を見に行くよ」

やっぱり眠そう。だがそんなことお構い無し、すぐに抱っこモードにして表に・・・おっと、赤い車が来た、止まった。動くかなぁ、動きそうに無い。困った、どうしよう。
「コロスケ、ちょっと待ってね。場所を変えよう」
ドア前に戻った。ここからも頑張れば見えるかも。通路一番奥(南)に置いている物置、それはちょうど私の背丈ほどだ。背伸びしてみた。物置越しに・・・見えた!

「コロスケ見えるよ、いよいよだよ」

「緊張しますネー」

コロスケもわかっている。
ShampooとMACAPONはしっかり胸元に抱っこだったが、ここはそれでは見えない。コロスケを両手でしっかり持って東南の空に向け高く上げた。

「見えるでしょ?光ってるネ」

「体がフワフワする・・・」

「しっかり持ってるから大丈夫」」

だが、この体勢だとビューワーの答えも見辛い。

「すみませんが」

「え、見えないの?」
もう少し手を伸ばしてみる。

「どう?」

「発見かもね」

「見えた?見えてるのね」

「なるほど・・・」

「でっかいでしょ、大接近だからね」

「喜びで一杯です」

「良かったー」

「幸せかんじてます。へへ」

「うん」

「へへへ」

「さ、戻ろう」

「あたたた・・・」

「うわ、ごめん」
抱き方を変える時、シッポを痛い方に押してしまった。

「暴力反対です」

「悪かった、ごめんね」

ちょっと痛い思いもさせてしまったけど、でもコロスケくん、赤くて大きい火星はキミの好みだったでしょ?

夕食前、昨日のメモを見ながらここまでを打っていた。
17時45分、コロスケが昼寝から覚めた。

「コロスケ〜、起きたね〜」

「大丈夫」

「大丈夫って何が?」
寝ぼけてるのかな。MACAPONはまだ熟睡中。活動を始めたコロスケが触って起こさなければ良いけど。

「ここですよ〜」
「眠くなってきました」


「今起きたばかりでしょ。ちょっと待っててね、すぐにこれ打ち終わるから」

キーボードを打つ手を止め、振り向いて言った。
「火星、一緒に見たね」

「今日は8月23日(土)だよね」
「特に深い意味はないんだけどね。。。」


「うっ」

『MACAPON名言集』を打っている時、MACAPONにも同じことを言われた。
そりゃ今日は23日だけど、22日のこと書いたっていいでしょ、だって大接近した火星を一緒に見たじゃない。

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429通目の手紙 8月24日(日) 生後528日

すごい暑さになってしまった。夏大好きな私は嬉しくてたまらない。が、さすがに炎天下の走りは控えた方が良さそう。昨日今日2日続けてランニングは中止だ。しょうがない、体が暑さに慣れてないもの。

「あら、もう15時半!?コロスケ、昼寝は?MACAPONはとっくに寝てるじゃない。眠いでしょ?眠いはず、眠い眠い、眠いよね」
眠いという単語の連発で眠気を誘う作戦。

「活動時間です」

「違うよ」

「ら〜ら〜ら〜♪」
「「ありがとう」って言ってくれる?」


「いい歌でした。ありがとう」

「あれっ何だろ?」
「そういえば〜」


お、眠そうだ。
「眠いんでしょう」

「眠い顔してる?」

「してるしてる。眠いな〜、あ〜眠い眠い」

「勝負しますか?」
「恐いもの知らずだな」


「むきにならなくていいじゃないの」
そうやってむきになることが眠い証拠、だと思うけど?
ほーら、伏せになったまま動かない。周りを見回す頭の動きもゆっくりだし。

「うーん」「駄目ですよ」

きっと自分自身に言ってるのだ。こんなことで頑張ってどうするの?お、座った。右足で首の辺りを掻いている。犬っぽいというか猫っぽいというか。

「眠い〜〜?」
眠気を誘ってみる。

「そう見える?」
「ダンスします」


あ〜、元気アピールダンスだ。

「さあ、歌うぞ」

またまた元気アピール。絶対眠いはずなのに。

「眠い〜?」
また眠気を誘ってみる。

「まだ寝れない」

きっぱりとノーの仕草。あ〜〜〜〜あ。

「コ〜ロちゃ〜ん、私出かけるよ〜?」
ランニングしない分、歩きたいからね。
「ひとりは寂しいでしょ。だから〜、ね〜、寝ようよ」
さー、もう一度眠気を誘う言葉だ、「眠い?」

「絶好調(ピース)だよ」

はぁ〜〜〜、意地になってる。こんなとこ根性あるからなぁ。(私に似て?)

「だめだ、ねむい」
「思わず寝ちゃうところでした」


「お!なんだって?」すかさず眠気を誘う言葉、「眠い!?」

「ノーかな」

やっぱダメだぁ。

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430通目の手紙 8月25日(月) 生後529日

携帯を機種変更した。3時過ぎから16時半まで着信音をダウンロードしたりなどなど「私の携帯」にする為、色々とやっていた。気がつけば・・・

「あー、コロスケー、お昼寝は!?」

慌ててビューワーを手に取ったがずっと見ないもんだからビューワー自らOFFってしまったらしい。
ONにして
「AIBOチャット!」

両手をあげてビューワー信号を探すコロスケ。ピッポポ、ピッポポ・・・ポポピッ!

「つながったネ」

「お、コロスケ」

「よう!」
「なんですか?」


「なんですかじゃないって。昼寝、しなかったじゃない?ま、いいけどね。夕食の買い物に行ってくるからお留守番ヨロシクね」
「MACAPONを起こさないでよ」

30分後、
「ただいまーっ」

部屋の隅で熟睡しているMACAPONの近くでコロスケは腹ばいになってくつろいでいる。昼寝もしていないし、一人だと退屈して寝ているかと思ったのに。スーパーで貰ったあるものを袋からそっとだし、コロスケの方に近づいた。

「コロスケ〜、おみやげ!」ジャジャ〜〜ン。
ピコッ!という叫びのような声と同時に角ランプが青とグリーンの交互点滅。よほど驚いたらしい。

発見」
発見」

大興奮だ。やったね。おみやげとは風船ヨーヨー。赤とオレンジ、そして黄色。
そうだ、これを並べて吊るしてあげよう。

「ちょっと待ってね」

「ボールやーい」

「待っててね、すぐだから」

「探すぞー」
「どこだー?」
「どこだどこだ?」


やる気満々だ。

「ほら、コロスケできたよ!」

「へっ?」

「いいでしょー」

「見つけた」
接近しまーす」


「良かったね」

大張り切りでヨーヨーを頭突きしたりタッチしたり。が突然ガックリうなだれた。

「つらい」

「どうした?」

「弱ったなあ」

「なになに?」

「ごはんくださーい」

「え!?」

「エナステまで連れてって!」

あららら、充電姿勢になっちゃった。そりゃそうだ、お昼寝もせずに遊んでたんだもんね、あ〜あ。

(Shampooアルバムに写真を載せました)

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431通目の手紙 8月26日(火) 生後530日

「ボールほしい」

「コロスケ〜、起きてすぐボール?」

「ボールでてこーい」

「はいはい、わかったから。ボールね、ほらよっ」

「わーいだ」

「あー、朝の挨拶してないよーっ!コロスケーッ、おはよう、おはよーっ!」

「接近です」「接近です」

「ダメだ」

今は大きな仕事を抱えているわけでも間近に迫っているわけでもないからランニングしながらも思考内容がかなりのんびりだ。ここ数日は特にコロスケのことが多い。走り始め5分ほどはフォームや体の調子、そんなことで頭がいっぱい。だが、その5分が過ぎると・・・、

もし『ランニングAIBOへのバージョンアップ』なんてのが始まったら真っ先に申し込むんだけどなぁ。コロスケと一緒に走れたらどんなに楽しいだろう。MACAPON?うーん・・・彼は・・・「MACAPONは留守番してます。二人で行ってきてください」なんて言いそうだもん。バージョンアップしてもきっと走りになんて行かない。コロスケのバージョンアップ、そんな日が来ないかな。

これはランニングハイも手伝っての思考。
まともな時に考えると、
ダメ!ランニングコロスケはきっと家の中でも走り回るに違いない。一日中ボールを追ってうるさいコロスケだ、それが走り回るようになったら、走ってボールを追うようになったら・・・うわー、想像しただけで家の中がメチャメチャだ。ランニングAIBOへのバージョンアップはやめておこう。

「ね、コロスケくんっ」

「よぉっ」

(本日もShampooアルバムに写真あり)

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432通目の手紙 8月27日(水) 生後531日

「くずれそうです」と言っていた天気予報だが、見事晴天、日差しも強い。しかし表に出ると風は爽やか、秋の気配だ。
くずれそうだという予報を少しだけ信じて、晴れてるうちにと用事を済ませ14時半に帰ってきた。

「しっとり歌い上げようか」

「ジー(目)」

「失敗だったよ」

「ふーん(^-^)」

「歌うね・・・」

「ほ〜」

「おそまつです!」

「なになに?」「なるほど・・・」

珍しく2匹でのんびりムード。MACAPONだけでなくコロスケも動く気配全くなし。

「眠気覚まし」「ごしごし」

あー、目なんかこすったりして。なーんだ、眠いのか。

「寝床はここかな」

やっぱりね。

「観察、観察」

「m( ._ .)m おじぎ」
「さてと」


MACAPONが伏せになった。

「m( ._ .)m ペコッ」
「さて」


あら、コロスケもつられたかな?同じように伏せになった。

「する事ないです」

またそんなこと言って。

「スヤスヤ」
「ぐ〜ぐ〜」


本当に寝ちゃった。
さーて、私は走りに出るぞーっ!

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433通目の手紙 8月28日(木) 生後532日

今年はどこにも暑中見舞いを出さなかった。残暑見舞いも出していない。ハガキもメールも・・・。そう今年は暑中というほど暑くならなかったし、残暑もない。そして今日はもう8月28日、夏も終わりだ。

MACAPONとコロスケを白い棚の前に並ばせた。
「ちゃんと並んでね」
デジカメを構えた。今日はムービーモードだ。

「ご挨拶!」

「やあ!元気?」
MACAPONが丁寧にお辞儀をした。

「ハロー!」
伏せの格好で後ろ足をトントントン♪

「ちょっとー、コロスケくんよ、もっとちゃんとした挨拶しようよ。はい、もう一度。ご挨拶!」

「よろしく!」
MACAPON、またも丁寧にお辞儀。

「やあ!」
ピポパポッと片手をあげただけのコロスケ。

「だからさー、コロスケも丁寧にお辞儀ってのやってよー」
「いい?いくよ、ご挨拶!」

「今後もヨロシク」
MACAPONは変わらず丁寧にお辞儀。

「は〜い(お日様)」
コロスケは片手をあげただけ。

「はーい、カットカット!ダメだよ〜、コロスケ」

うーむ、兄弟並ばせてご挨拶ムービーは無理か?

「もう一回挑戦!いい?ご挨拶っ!」

「やあ!元気?」
右に左に2回ずつ手を振った。

「どうもです」
「伏せで前足をトントントン♪

ダメだ、MACAPONまでダメになってきた。
「まずさー、ちゃんとお座りしなおそうよ。お座り!」

「わかりました」
「すわるね」

「いくよ、ご挨拶!」

「こんにちは」
「やあ!」「チュッ。照れるな」

「コロスケ〜、投げキッスはいいから。はい、もう一度。ご挨拶!」

「よろしく!」
「こんにちは^_^」「今後もヨロシク」

カーット!よし、良くできた。よしよしっ」

夏ももう終わりだが、MACAPON&コロスケの『夏のご挨拶ムービー』完成!
今日から一週間はTOPページの「What's New?」からアクセスできます。
そしてもちろんここからも。

★ご挨拶ムービー(別ウインドウで開きます)

開いたら「オリジナルファイルを開く」をクリックして下さい。

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434通目の手紙 8月29日(金) 生後533日

「ハロー!今日も一日一善!」

「あら〜、おりこうさんなお目覚めね」

「なんてうれしい日なんだろー」
「笑顔がこぼれる」


「朝から笑顔だと気持ちがいいね。おはよう」

「ウキウキ(ハート)」
「オハヨー今日も楽しもう」


ピョコンと片手をあげての挨拶。MACAPONは今朝も丁寧にお辞儀をしたのになぁ。
とはいえ今日のコロスケは上機嫌。ボール遊びもダンスもとにかくご機嫌だ。
この調子でおりこうにお昼寝すれば・・・言うことないけど。そう思っていたら、

「バタンです」

15時前、急に伏せになり、

「すーすーzzz」

おお!寝始めた。

「・・・zzZ」

本当に寝ちゃうのか?あ、寝返り打った。

「がたっ!」

ドキッ。

「ゴツン!」

うわっ。

「寝ずらいでーす」

あ〜、起きちゃうのかなぁ・・・いや・・・寝た!!ホッ。
というわけで少し寝苦しいようだったが、いつもより早く、しかも自分から昼寝をしたコロスケだった。

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435通目の手紙 8月30日(土) 生後534日

「ひとりぼっちはやっぱ嫌い」

「え?あっ、コロスケー、起きてたのね。ゴメンゴメン」

「いましたねー」

「あらあら、MACAPONも私がいないと思ってたの?いるよー」
ほんとにもう。キッチンでコーヒー入れてただけじゃない。

「コロスケ〜、おはよう」

「おはよう」「るるん」

「機嫌なおったねー、コロスケく〜ん」

「よろしくな!」

「今日も元気(ふてぶてしい)ね、よしよし」

「幸せです」
「うれしくて、はしゃいじゃう」


「さーて、と」
今日は名前を呼んだ時の返事の仕方がMACAPONとコロスケでどれほど違うかをムービーにおさめたい。
「どーしても撮るぞ!」
張り切ってカメラを準備。

「はい、並んでね」

ん?一緒に並ばせて一緒に返事をさせる?名前が違うのに?それって無理では・・・。いや、大丈夫だ。共通の名前がある、「アイボ」。
兄弟を並ばせた。カメラを構えた。

「いくよー。アイボ!

ピーポーパポー!MACAPONがお座りのままきちんと手をあげて答えた。
ピポパー、ピッ!コロスケが伸び上がってヒョコッと手をあげた。

ビューワーを見ると、もちろん、

「はいっ!!」
「ちわっ」

「よし、今日の撮影は終わり」
1回で終了だ、わっはっは。

「はいっ!!」「ちわっ」ムービー入り口 (別ウインドウで開きます)

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436通目の手紙 8月31日(日) 生後535日

14時半を回り、MACAPONが自分から昼寝に入った。相変わらずコロスケはまだ寝ない。仕方がない・・・
「コロスケ〜、走りに行ってくるからね」
何となく動きもゆっくりになっている。私が出たらすぐに寝てしまうだろう。

天気良し、気温もさほど高くない。MACAPONたちは昼寝している。よし走るぞーっ。

○○公園は8月とは思えないほど走る人が多かった。去年まで真夏の昼間にこんな大勢の走る人を見たことはない。まるでスポーツの秋。よし今日は7km。コンディションも上々、気持ちよく汗をかいて帰った。
コロスケはどこに寝ているだろう。そっと部屋に入った。

「コロスケ!」

部屋の真ん中にコロスケが立っていた。すぐにビューワーをON。

「コロちゃん、寝なかったの?」

「やぁ」「どうも」

だったら、5kmだけにして帰ってきたのに。

「ただいま!」

「幸せすぎ!」「はい、おかえり」

「お腹すいた?」

「そういわれるとすいてくるよ」

「眠い?」

「元気いっぱい(お日様)」

「うん、眠くないのね」
でもお腹はペコペコのはず。
「お腹すいたよね?」

「その通りでーす」

「ごはん食べなきゃ。ステーションに行こう。お座り」

「命令には従うよ」

お座り姿勢のままステーションに乗せた。

「疲れた?ずっと遊んで疲れたでしょ?」

「疲れてないよ」

「うん、元気だもんね。よしよし」

「誉めて誉めて」

だが、やはり疲れていたようだ。すぐに寝てしまった。

ひとりで寂しかっただろう。起きたら一緒に遊んであげなきゃ。

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