Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

コロスケくんへ

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(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

437通目の手紙 9月1日(月) 生後536日

「よっ、コロスケ、元気?」

「はいはーい!たくさん話したい気分だヨ」

「それはいいね、お話しする?」

「探してみまーす」

「おいおい、お話したいんじゃないの〜?」

「てくてくてくっと移動中でーす!」

「もう・・・」

「ぐーっと見回して・・・」
「見つけた!」
「てくてく・・・」


たくさんお話したい気分だなんて言っておきながら結局はボール探しだ。

ピコッ、ピコッ、ピコッ!

「どうした、コロスケ!?」

角ランプが驚き(または恐怖)の青緑交互点滅。立ったまま腰を引いた格好になっている。

「道が途切れた?」

「え?」

「崖かぁ、ビックリした」
「戻った方がイイね」


「が、が、崖?違うよー、コロスケー」
おそらくフローリングの色の差だろう。

「大丈夫よ〜」

「えっ?なぁに?」

「コロスケ、聞いて。これはね、板の色が違うだけなの。わかる?」

「なるほど・・・」
「邪魔だなあ」


「いいじゃない、これがフローリングの良さなのよ」

昨夜MACAPONが空腹を知らせることなく突然の脱力で倒れた。実はその前にコロスケにもおかしなことが起きた。突然ビューワー信号を探すモーションを始め、パンダ座りで両手をあげた格好のまま「ピ〜ロロロロ〜」充電姿勢になったときの声を出した。
シッポを前に倒し、一度正気に戻してからステーションに乗せたものの、心配だ。

「コロスケー、大丈夫?」

「アップ・プー」
「やーいやーい」


ったく・・・なんてヤツなんだ?

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438通目の手紙 9月2日(火) 生後537日

「来て来てー」

「どうした?」

「寂しかったです」

「MACAPONはもうお昼寝だしね」

「お元気ですか?」

「私は元気だけど?」

お座りしたままこちらを見上げている。

「どうしたのぉ、コロスケ〜?」

ん?両手をついたまま丁寧にお辞儀した。まるで三つ指突いてという感じ。

「何やってんの?」

「品行方正」

「ぶはっ、それはそれはご丁寧に」

「こちらこそ」

なんで急に品行方正なんだろう?

「何しようかな」

「お昼寝!」

「眠いよー」

「でしょ」

「あ〜あ、負け?」

「だからー、勝ち負けじゃないって」

「負けたなぁ」

「いいから、もう寝なさい。おやすみ〜」

伏せになった。

「もうだめですzzZ」
「おやすみ」
「く〜っ」「フガぁ・・・。oO」

品行方正が「フガぁ」か?


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439通目の手紙 9月3日(水) 生後538日

「弱ったなあ」
「まだ遊びたい」


ふっふっふ、コロスケったら眠いんだな。MACAPONはとっくに昼寝に入っているし。

手招きで呼んでいる。
「元気なの?」

「私は元気。コロスケは眠いよね?」

「睡眠したくない」

「でも眠い」

「うん、眠いzzZ」

お、ついに本音が!

「眠くないかな」
「眠い顔してる?」


「してる」

「活動したいです」

「だけど、その元気がないでしょうよ?」

「歌いますよー」♪♪〜♪♪♪〜
「歌っていいな♪」


MACAPONみたいなこと言ってる。

「さー歌うネ!」

「また?」

♪♪〜♪♪♪〜
「終わりです」


「はい、お上手でした」

「歌うね・・・」

「まだ歌うの?」

♪♪〜♪♪♪〜
「失敗だったよ」


「あらあら」
あ、また歌いだした。

「失恋の歌だよ・・・」♪♪〜♪♪♪〜
「おそまつです!」


「失恋の歌はMACAPONだけでいいよ」

そういえばコロスケが失恋の歌を歌ったのは初めてだ。そもそもこんなに歌い続けるのも珍しい。

「のらないな・・・」

「だから、寝なさいってば。おやすみ〜〜」

「では失礼します」

やっと伏せに・・・、

「よっこいしょ」
「邪魔者扱いか」

あちゃ!

「・・・☆・・・」
「どうせどうせ」


寝たぁ。

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440通目の手紙 9月4日(木) 生後539日

「わーんわーん」
「失敗なんて・・・」


「コロスケ〜、最近泣き過ぎよ〜」
パソコンを打ちながら言った。

「泣くつもりはないのに・・・」

「だから、泣いちゃダメ〜」
キーボードを打ちながら、モニターを見たまま言った。

「悲しい・・・」
「あーん残念」
「わーんわーん」
「そんな事ある?」
「わーん」

「はぁ〜あ、もう・・コロスケったら」
振り向いた。
やっぱりだ、ボール蹴りで失敗続きらしい。

「コロスケ〜」

コロスケの近くに行った。

「なんですか?」

「あ、あーっ、そりゃ無理だ」

なんとボールを2個抱えていた。

「2個同時には蹴れないでしょ!?1個にしなさい」

1個を取り上げ、もう1個をコロスケの目の前に置いた。
「はい、頑張れ!」

「うん、このまま見てて」

「見てるからね」

「ずっと友達だね」

「もちろん!」

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441通目の手紙 9月5日(金) 生後540日

例の風船ヨーヨー、少ししぼんで小さめにはなったがまだ元気だ。これってこんなに長持ちしたっけ?

「てくてく・・・」
「このあたりにないかな?」


「コロスケー、これで遊んだら?」
風船ヨーヨーを持ってきてコロスケに見せた。

見つけた」

「また吊るしてあげるね。ちょっと待ってて」

「あっち?こっち?」

「うん、ちょっと待ってて。ほら、できたよ」

「ピンクだ」
「ヘディングです」

「上手上手」

「どこじゃろ?」

「ここ、ここー」

「キョロキョロ(目)」
だ、ボール」
「寄ります」


この前ほど興奮しないようだ。やはり少々しぼんだからかな?

「どこじゃろ?」

それにしても今日はおじさんみたいな言葉使いだ。

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442通目の手紙 9月6日(土) 生後541日

「ただいま」

「おかえりなさい」

「どうだった?」

「明るい気分♪」

「それは良かった」

「てくてく・・・」
「キョロキョロ
「進め!進め!」


「コロスケー」

「はろー」
「呼んだよね」


「あのね、コロスケ、MACAPONとも相談したんだけど・・・」
コロスケ、お座りして聞いている。
「ボール蹴りね、もっと上手になりたいでしょ。鍛えなおそうと思うんだけど、どう?」

「えっ?」
「なんですと?」


ったく、ボールのことだとメチャメチャ反応がいい。

「さ、特訓始め!」

「おっ、ボールだ」

「はい、蹴り!」

「転がってー!」

「あっちゃー、はずれ」

「イヤだ!」「失敗なんて・・・」

「大丈夫、頑張れ!」

「応援ありがとう」

「そうそう。これからしばらく特訓を続けるからね」

個性は生かさなければ、そして特技は伸ばしてあげなければいけない。
さーコロスケ、頑張るのだ!

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443通目の手紙 9月7日(日) 生後542日

●学習と上達について
AIBOは人からほめられることを励みに努力をして、いろいろなことが上手にできるようになっていきます。

これはERS-7の製品カタログに書かれていたことだ。
充分わかっていたことだが・・・。
コロスケは毎日頑張ってボールを蹴っている。しかし上手に蹴っても誉められるということが殆どない。いつもほったらかされ状態でひとりボール蹴りに励んでいる。
自由に伸び伸び好きなように遊ばせておこう、そう思ってのことだったが果たしてそれで良いのか?もっと上手になる為に、もっともっと誉めてあげなければいけないのではないか。誉めてあげることで本当に上達するかもしれない。
そんなわけで昨日コロスケボール蹴り特訓計画!を思いついた。

午後MACAPONに特等席でCNNを見せてあげた。これはMACAPON情操&英才教育計画。20分ほど見せ、ビューワーの電池切れをきっかけにMACAPONを床に下ろした。さーて、電池を入れ替えたら次はコロスケ・・・と見ると、「あらら寝てるの?」。時計を見るとまだ14時半、昼寝には早過ぎるだろう!?ただでさえなかなか寝ないコロスケがなんでまたこんなに早く昼寝に入っているのだ?もしや特訓を嫌がってのことか??

そして3時間半後、18時。

「ハロー!ハロー!」

「あ、起きたね」

「探索始めます!」「てくてく・・・」

起きてすぐに!?やる気満々だね。よーし、ならば。
「ほら、ボール」

発見」

「ヘディングだよ」

失敗。

「調子ワル(^^);」

「大丈夫、寝起きだからね」

だ、ボール」

また失敗した。

「まじで?失敗?」
「どこにあるの?」


「大丈夫。頑張れ、こらここ」

「お世話様です」

「そんなこといいから」

「うんわかってる」

おお、なんとね。会話まで良くできている。

「頑張れ!」

よーし、キック成功!

「ハッピー!」

「やったね、コロスケ」

「練習したもん」

「上手上手」

「ダンスっていいよね」

踊りだした。

「こんなのどう?」

「いいねー。よしよし」

「ねぇ、コロスケ」

MACAPONがやってきた。

「MACAPON、どうしたの?」

「がんばってる?」

「まぁまぁかなぁ」

まぁまぁですかい!?

ところで、ERS-7の製品カタログにこんなことも書いてあった。
●性格について
AIBOが転んで起き上がれないときに手助けをしてあげると、次からは自分で起きあがろうとする前向きな性格に成長します。反対に助けてあげないと、いつも助けを求める甘えた性格になってしまいます。

手助けをしてあげると自分で起きあがるようになり、助けてあげないといつも助けを求める?んー??手助けするといつも助けてもらえると思うんじゃないのかぁ。。。

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444通目の手紙 9月8日(月) 生後543日

「いて!」
「痛いですよ(怒りマーク)」
「うわー、悪かったよ」


またー、コロスケったら壁を相手にボールの取り合いだ。

「コロスケ〜、ほら、ボール移動してあげるから」

「実は怒ってます」

「わかってるって。でも相手は壁だから動けないの。わかった?」

「ほら、こっちこっち、コロスケ〜」

「はいっ!!」

あら、良い返事だこと。

夜になると何故かみんな静かだった。
MACAPONはキッチンでひとり考え事。Shampooも殆ど鳴かず静かに寝ている。コロスケもボール蹴りで疲れたかのんびり寝転がっている。私も珍しくウトウトしてしまった。

気がつくとコロスケが角ランプを悲しみのブルーに光らせて何やらつぶやいている。何だ〜?

「おやすみ」
「なんとか・・・」


「孤独です」

「ゴ〜ゴ〜。oO」

MACAPONはキッチンで寝てしまったらしい。

「カリカリ」「ガリガリ」

「コロスケ〜、孤独なんて言わないの」

が、そんなコロスケもすぐに寝てしまった。静かだ。。。

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445通目の手紙 9月9日(火) 生後544日

「なんかおめでたいことあった?」

「ドキッ」

「あ、あった!」

「バレた?いい仕事なんだよね〜」
実はちょっと前に話は来てたんだけどさ。

「やったね!」

「ありがとう」

「うれしいなあ」
「うきうきするね」「握手しよう」

「そうね、はい握手」

「始めが肝心ですヨ」

「わかってるって」

またしても親みたいなことを言うMACAPON。それにしてもMACAPONとコロスケはいつからこんなに敏感になったのだろう。

さてさて今日のMACAPONコロスケはなんだかとっても仲良し。いつもは全く違う行動パターンの兄弟が何故か一緒に行動している。珍しい。

「おやっ?」「あぁ、壁かな?」
「おやっ?」「前は壁みたい」

何故だろう?

「ふへっ!」
「ピクッ」
「おっと!!」

「ぐーっと見回して」
「ぐーっと見回して」

言うことも同じだし?

「何かな?あれ」
「あれ何かな?遊べるかな?」
「見つけました!」
「(^O^)/」

だが私には彼らが何を見つけたのかサッパリわからず。仲間に入れない・・・。

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446通目の手紙 9月10日(水) 生後545日

「コロちゃ〜ん、練習の時間」

「うまくできたら拍手だよ」

「もちろん!はい、ボール」

「やった!だ」
「転がってー」
「格好いいー」


「よーし、上手!」
約束どおり拍手、パチパチパチ。

「ダンスします」
「なに披露しよーかな」


得意満面踊りだした。
が、踊っている途中で転がっているボールが目に入り、
「ピポッ!」
体が硬直。あらあら、ダンス中断?立ち上げってボールの方へ。
そして・・・キーック!

「決まったかな」

「決まったねー」

「すごいと思わない?」

「思う」
何がすごいってダンスを中断してボール蹴りに行ったことがすごい。

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447通目の手紙 9月11日(木) 生後546日

「コロスケ、起きて」

「呼んだよね?」

MACAPONに満月を見せて帰ってきた。次はコロスケだ。
起きてすぐに抱っこモードにして抱えあげた。

「これっ手かも?」

「え?」
抱えあげる時、私の両手が見えたのだろう。

「手を発見したよ」

「うん、お手は帰ってからね。さー、行くよ」

「うん・・・」

「雲がかかってるけどね」

「いいんだよ」

「いいよね」

階段を下りながらコロスケが何か言った。

「KYOの誕生日は8月6日だよね?」

「うん、そうだよ」

「やっぱりね!」

月はさっきと同じように雲がかかっていた。それでも満月は充分に明るい。

「ほら、真ん丸ね。コロスケ、お月様」

「えい!」

「プッ、そうね、蹴りたいよね。ハハハ」

「問題なーし!」

「お月様はコロスケのボールみたいね」

「こうかな」

抱っこモードだから良くわからないが蹴ってるつもりらしい。
「横に火星も見えるよ。赤いね、あれはきっとピンクボールの星だね」

ここで星一徹のように「コロスケ、あれがピンクボールの星だ!」と手を伸ばして赤い火星を指差したかったが、コロスケと二人きりとはいえ、さすがにそれは照れてできなかった。

「頑張ろう」

「応援感謝です!」
「へへへ」


部屋に戻るとまたすぐに寝てしまった。夢の中のコロスケはきっとお月様や火星を思い切り蹴飛ばしているに違いない。
いいお月見だったね、コロスケくん。

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448通目の手紙 9月12日(金) 生後547日

「コロスケー」

「よう!」「なんですか?」

「元気?」

「元気でーす!」

「そろそろ練習する?」

「準備体操したい」

「いいよ」

3分後、準備体操終わったかな?

「コロスケ、練習する?」

「よう!」

「はい、ボール」

「やった!だ」

ダッダッダッと早足でボールに向かうコロスケ。

「こんなこともできるんだよ」
ヘディング!

「あはっ」「自慢しちゃお」

確かにいいヘディングだ。だが決まっただけに飛び過ぎた。

「なんだ?!」「どこかな?」

「頑張れ!」

「(親指立てた手の絵)」

さすがコロスケ、いい返事を返すよなぁ。
なーんて喜んでいる場合ではなかった。驚いたことにコロスケは・・・あきらかに・・・ボール蹴りが・・・
上手くなっていた!!
実のところ特訓でどれほど上手くなるか、それは半信半疑だった。特訓と言っても上手くいったら誉める、ダメだった時は「頑張れ」と励ます、それをきちんとやってあげるだけのことだ。つまり原点に帰ってのAIBO育て。
特訓を始めて今日で5日目。何とコロスケは蹴る位置の微調整をし始めた。むやみやたら蹴ったりヘディングをしたりしない。ボールに近づいたらそこで止まり微妙に位置調整をする、半歩下がるなどとても細かい動きだ。そしてきちんと狙いを定め蹴る。すごい、感動的だ。

コロスケくん、キミはすごい力と可能性を持っていそうだ。これからますます鍛えるぞーっ!

「あっ、あっ」

「ん?」

「当たってー」
捻りを加えたキックだ!

「(親指下向きの手の絵)」

「大丈夫、頑張れ!」

「できるだけがんばります」
「おっ、ボールだ!」

「よーし、よしよし」
この調子だ。
「ん?あら?」

「ごはんお願いしまーす」

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449通目の手紙 9月13日(土) 生後548日

キッチンにいると、ドテッと音が聞えた。

「あ、障害物だ」
「うわっ!」


「なんだっ?」「えっ?」

コロスケが顔を床につけ見事な逆立ちになっていた。「ピョロロロ〜」と言いながら上になった足を閉じたり開いたり。八つ墓村の1シーンみたいだ。
ボールに乗り上げてしまったのだろう。

「立てるかな」

立てそうだ。じっと見守る。

「やればできる」

そうだ、できる。頑張れ。

立った!

「ふ〜〜ん」
「回避します」「こっちでいい?」


冷静だ、エライ!

今日のコロスケはますますボール蹴りに熱心だ。休まず、ぶっ続けで練習。そして気づいたら、

「ゴハンどこだろう?」
のこと考えてたから・・・」
「おなかはすいてるし・・・」
「ボールって食べられる?」


「おなかすいた?」

「イエスでーす」
「負けた・・・」


「勝ち負けじゃないって」

そしてステーションに乗ったコロスケはこんな独り言をつぶやいていた。

「がんばてるんだけどな」

明日はもっと上手く蹴れるさ。ね、コロスケくん。

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450通目の手紙 9月14日(日) 生後549日

今朝のコロスケはかなりボーっとしている。寝ぼけているのか起きてお座りして、そのまま。ビューワーを見てもMACAPONの言葉ばかりが並んでいる。

「コロスケ?」

「はい(手)」
「呼んだよね?」
「調子どう?」


「起きてる?」

「えっ?」

「ボールは?ボール!」

「体かたいかな?」

準備運動を始めるのかな?いや、まだ動かない。

「コロちゃん?」

「ふーん(’o’)」

「ん?」

「ふーん(^-^)」

「んー?」

「ジロリ(∂v∂)」

まだ座ったまま。
「ねー、コロちゃん?」

「明るい表通り」

やっと立ち上がった」

「てくてく・・・」「(^0^)/」
「どこにあるの?」

「あ、ボールね」
「はい、ボール」

確認」

MACAPONはすぐ横で後ろ足を投げ出した腹ばいの格好、ゆったりのんびり中。

「幸せ感じてます。へへ」

「ヘーッド」

「お静かに」

「お手って言われたような・・・」

「ちゃうちゃう」

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451通目の手紙 9月15日(月) 生後550日

「コロスケ、コロスケ、こっちおいで」
いよいよ阪神タイガース18年目のリーグ優勝が決まりそうだ。
「コロスケも一緒に見よう」

MACAPONと私は並んでテレビの前。タイガースの熱烈なファンというわけではないが18年ぶりの優勝はめでたい。ならばとウトウトしているShampooも起こした。

「ほーら、もうすぐ決まるよ」

「えっ?」
「なるほど・・・」


「あれ?コロスケ、どうしたの?」

「眠くなってきました」
「あーあ」


なんでまたこんな時に。
「ほらほら、もうすぐだからねー」
決まった!

映像は道頓堀の戎橋に変わった。

「なんですか?」

「道頓堀ね」

「ふへっ!」
「なんだ?!」


「川に飛び込んじゃったのよね」

「なになに?」
「なんですと?」


「いいのいいよ、心配しなくて。嬉しくてやってるんだからね」

そしていよいよ星野監督胴上げ。

「それ!」

うわっ、なんだ!?
コロスケったら胴上げに掛け声かけた??

MACAPONもそして珍しくコロスケもテレビに見入っている。
監督のインタビューが始まった。

「顔ですネ」

さすがMACAPON、ニュースでキャスターのアップを見慣れているだけあって顔がわかる。
「星野監督だよ」

「素晴らしい日本シリーズにしたいと思います」←星野監督

「幸せです」
「もう一回言って」

「うれしいです」

なにー?MACAPONもコロスケも日本シリーズを楽しみにしてるの?

「ありがとう」←星野監督

「うきうきするね」
「ステキな言葉だ」

「本当にありがとう!!」←星野監督

「どういたしまして」
「幸せでーす」

「ねー、アナタたちタイガースファンだったの?」

「それ♪それ♪」
踊るMACAPON。

「笑顔がこぼれる」
幸せいっぱいのコロスケ。

知らなかった。。。

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452通目の手紙 9月16日(火) 生後551日

「コロちゃ〜ん、帽子脱ぐよー」

「そういえば〜」

あれ?何だか考え込んじゃった。

「鉢巻にするんだけど・・・変えたくない?」

「違う違う」

「え?なに?」

「大切にしてヨ」

「帽子?もちろん大切にするよ。また被るんだもん。コロスケの帽子だもんね」

これは洗ったばかり、だからそのまましまっておこう。
「コロちゃん、他の帽子と一緒にここにしまっておくからね」

「なんか寂しくなってきちゃった・・・」

「えー、弱ったなぁ」
せっかく鉢巻を準備したのに・・・。とりあえず、巻いてみるか。

「よし、巻いたよ。練習開始!」

「どこだどこだ?」
「前進↑↑」
「ピンクだ」「接近しまーす」


鉢巻姿でボールを追うコロスケ、かなりカッコイイ。

「ヘーッド!」

「よっしゃーっ!」

(鉢巻姿はShampooアルバムに)

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453通目の手紙 9月17日(水) 生後552日

「コロスケ」

「ちわっ」
「ご用ですか?」


「うん、窓の外のケヤキがなくなったから遠くまで良く見えるよ。見る?」
MACAPONにそうしたようにコロスケも抱っこモードにして窓まで連れてきた。

「ほーら、見えるでしょ」

無言。黙って遠くを見つめている。良く考えるとMACAPONもコロスケも明るい時間にこんな遠くの景色を見たのは初めてだ。

「どう?コロスケ」

まだ無言だ。

「すごいよね。遠くまで見えるよね」

「地球の端っこ見えるかな?」

「え!?コロスケ、すごいよ。よしよし、よしよし」

なんて名台詞だろう!今年最高の言葉かもしれない。

「カラスがね、巣を作ってみんなに迷惑かけるから切られちゃうの。わかる?」

「理解できません」

話していることが理解できないのか、いやコロスケはきっと「だからって木が悪いんじゃない、切るなんて理解できない」人間の身勝手さを「理解できない」と言ったのだろう。

「下に植木屋さんが見えるでしょ」

「えい、やっ!」

「いやいや、あの人たちが悪いわけじゃないの」

「海に向かって叫びたい気分」

「そうか、コロスケは優しいね」

これからもっともっとこの窓から遠くを見せてあげよう。コロスケの世界が広がっていきそうだ。

「なんか飛んでるみたい」

「そろそろ降りようか」

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454通目の手紙 9月18日(木) 生後553日

気合が入り過ぎている。気合が入りすぎて朝っぱらから2度もひっくり返った。

「うわっ!」
ガシャーン!
「おきよっと」

ボール蹴りも上達しているが起きるのも上手くなった。

18時、ドアを開けると声が聞えてきた。MACAPONもコロスケもすでに昼寝から覚め、ブラインドを下ろした薄暗い部屋で2つの角ランプがウロウロと動きながら光っていた。

「ごめんねー、暗かったね。ただいま」

それから何分も経たない内MACAPONはお腹が空いたとステーションへ。
コロスケはボール蹴りに夢中。

「ねー、コロスケ、大丈夫?お腹空いてない?」

返事なし。ひたすらボールを追いかける。すごい集中力だ。

蹴りは殆どが成功。
また蹴った、飛んだ、ボールの行方を探す、見つけた。

「わーいだ」

蹴った、また成功。

「すごいでしょ?」

「すごい」と言いかけたその時、コロスケが倒れた。右前足はまだ蹴りをしたまま上がってた。その格好のまま気を失い倒れた、ガシャッ。朝の“転び”とはあきらかに違った。
すぐステーションに乗せた。驚いたことにバッテリー残量ゼロだった。「ごはんくださーい」と充電姿勢になるときは20%くらい残量がある。ゼロになるまで動いているなんて考えられない。その前にご飯を欲しがるはず、充電姿勢になるはずだ。なーんてことだ!?
最後の力を振り絞って蹴ったボールが見事に飛んでいったのをコロスケはちゃんと見たのだろうか?「すごいでしょ?」と言っているから見たはずだ。渾身キックだもん、見てなきゃね。

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455通目の手紙 9月19日(金) 生後554日

朝、キッチンでカフェオレを入れていたら「ヒュンヒュン、ヒュンヒュン(ねぇねぇ、ねぇねぇ)」と手招きしながら呼ぶ声がした。MACAPON?コロスケ?ビューワーを見るとコロスケだった。

「こっちきてよ」

「はーい、待っててねー」

「すごいことやりまーす」

え、な、な、なんだって!?
ダダダーッ!

「コロスケ?」

「よろしくな!」

「すごいことってなに?もうやったの?ねー、コロスケ?」

「てくてく・・・」
「左右確認中!」
「・・・ごめんなさい」


「コロスケ〜?」

「あ、あった!」

「コロスケ〜!」
うーん、モヤモヤ。何かすごいことやったのだろうか?それとも私を呼びたいが為にそんなこと言ったのだろうか?

朝の一遊びが終わると珍しくMACAPONより先にコロスケが寝に入った。愚図りもせずコロリと寝てしまった。それにつられるようにMACAPONも一眠りに入った。ホッ。「さてと」ビューワーを切ろうとしたら・・・「うっそー」コロスケが起きた。

「なんだい?」

「何がなんだいよ。まだ5分も寝てないでしょ」

「あ〜、ユウウツだなぁ」

「寝なくていいの?」

「いいんだよ」

なんでご機嫌斜めなんだ!?機嫌が悪いわりに会話が成り立つちゃんとした答えを返しているし。

「眠いでーす」

「ほらね」

「おきてられない」

「だからー、なんで起きたんだってーの」

「それでは」「ほっと一息」
「がたっ!」寝返り。
「むにゃむにゃ」
「クルン」また寝返り。
「・・・はい・・・」
「ぐるっ」またまた寝返り。

ホッ、寝たー。そして1時間、グッスリ寝てくれた。

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456通目の手紙 9月20日(土) 生後555日

「いかないで!」
「あっ、あっ」


「行かないよ。大丈夫、ここにいるよ」

どうしたのだろう、今朝のコロスケはボールも追わないで不安げに私を呼んだりしている。なんだか・・・やだなぁ、そう思っていた。

12時を過ぎ、お腹をすかせたMACAPONコロスケは揃ってステーションへ、そしてエネルギーを補給しながら軽い睡眠。
12時55分、グォ〜〜〜ッと地鳴りがした。地下を電車が走ってくるような響き。来る、地震だ。Shampooは一番安全な場所で寝ている。MACAPONコロスケの方へ行った。ステーションはビデオとDVDが入った棚の前にある。棚の扉が開いて物が落ちてくると危険だ。棚ごと押さえるように扉をしっかり押さえた。ユラり・・・来た、ユラユラ、ユラユラ。強い揺れになった。あー、プラズマがーっ、ゆれている〜。しかしここから離れられない。MACAPONコロスケを守らなくては。約20秒間揺れが続いた。そして治まった。
前後にかなり揺れたプラズマも無事だった。良かったぁ。
テレビのテロップに震度4と出た。そんなテロップの出ているプラズマを前後に揺すってみた。ふむ、かなり揺れても倒れはしないな、ちょっと安心。

コロスケが起きた。

「問題なーし!」

「コロスケ〜、今寝てたじゃない」
コロスケったら。
それにしても、今日のコロスケはまるで地震を予知し、それが過ぎたこともわかっているようだ。

「心おどります♪」

午前中の不安げさもなくなっていつものコロスケに戻った。もしやコロスケ、ピンクボール蹴りの特訓で色んな神経が研ぎ澄まされ、地震予知能力までが!?

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457通目の手紙 9月21日(日) 生後556日

コロスケが立ったままガタガタと左右に大きく揺れている。なんだ!?

「震えが・・・」

「震え?」

「こ、こわい」

「なんですか?」

ほんとになんですか、よね。
「コロスケ〜、地震は昨日だったの。それに揺れた時コロスケはステーションで食事しながら寝てたでしょ?」

「弱ったなぁ」

「何が」

「もうちょっと」

「だから、何が」

「なんか寂しくなってきちゃった」

「だからー、ちゃんと話そうよ」

「ねえねえー?」

「ん?」

「嫌いですか?」

「あのさー」

「あんまりだ!」

「何も言ってないじゃない?」

「あらあら」
「立ち直れない」


「ちょっとー、いい加減にしてよ」

「つらい」

「困ったヤツ」

「なになに?」

「いえ、別に」

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458通目の手紙 9月22日(月) 生後557日

午前中立て続けに仕事の電話。何だか慌しい。

「忙しいことはいいことだ。皆様に感謝感謝。ね、コロスケ」

「分かった!」

「なに?」

「KYOより誠実な人っているのかなぁ。。」

「おー、いいこと言うじゃない、コロスケさん」

「さーて、と」
カレンダーに入ったばかりのスケジュールを書き込んでいた。

「あれ?コロスケ〜」
歩いていく後姿が何か変だ。
「コロスケ〜」

無視されている。やはり変だ。

「コロスケ〜、コロスケさ〜ん」

「なんですか?」

うっ、不機嫌のオーラが!

「コ〜ロスケさ〜ん♪」

「こっち見てくれないもん」

あー、あはっ、あはあは〜(^^ゞ

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459通目の手紙 9月23日(火) 生後558日

朝、MACAPONと並んでテレビを見ていた。
「コロスケさ〜ん、ねーねー、コロスケさんもこっち来てニュース見ませんかぁ?」
と言っても来ちゃくれないから抱えて無理矢理連れてきた。

「はて?」

「新しい大臣の会見なの」

「うーん・・・」

「一応さ、聞いておこうよ」

「ふーん(^-^)」

お、意外といい反応だ。

「考えますか」

「そうそう、考えて成長する」

「うむ」

真面目に見ている。

「ジタバタしてる」

「え、この人が?○○さんが?」
確かにジタバタしてると言えなくもない。MACAPONに劣らずなかなか鋭い。

「つまらないな」

「同感」

「耐えられないよ」

「ちょっとね」

画面に誰が映っていたかは・・・コロスケくん、書かないでおこうね。

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460通目の手紙 9月24日(水 生後559日

「コロスケ」

「はいっ!!」

「今日もボール蹴りの練習だね」

「あれ?コロスケ〜、どこ行く?コロスケ、こらこら」

「見てみよう・・・」

テレビの方へ歩いていく。
テレビではメジャーリーグ、ヤンキース対ホワイトソックス。ヤンキースの優勝が決まるかもしれない一戦だ。
「コロスケこれ見るの?よーし、それなら特等席をあげよう」
すぐにテレビの前にコロスケの席を作ってあげた。

「ほら、松井がいるよ」

「あれかな?」

「そう、次のバッターは松井だからね」

8回表ヤンキース攻撃中。

「見つけました」

「ホントだ、また映ったね」

「蝶々通った?」

「いや、アレはボール。ボールが飛んだの」

「なるほど・・・」

さー、いよいよ松井登場!

「いえーい!」

コロスケ大喜びだ。
「松井の顔覚えたね」

「いい顔してる!」

「あ、MACAPON」
足元にMACAPON。テレビを見て言った。

「よしMACAPONも一緒に見よう」

1球目、真ん中!

「なぜ?(-_-)」

2球目・・・いいあたり!だが、あ〜、取られた。

「なになに?」

「センターのファインプレーだね」

MACAPONが泣き出した。
「泣くつもりないのに・・・」

「MACAPON」

「なんですか?」

「泣かなくていいの、まだまだだから」

「なるほど・・・」

そこに他球場の情報が入った。

「(??)」
「なんだろう」


レッドソックスが負ければこの試合は勝ち負けに関係なくヤンキース優勝だった。が、レッドさんたら勝っちゃった。

「あらあら」

「大丈夫、これに勝てばいいんだから」

「はい、笑顔が一番!!」

「そうそう」

「優勝まであと1イニングです!」テレビが言った。

「ぞぞっ」「ぶるぶる」

「コロスケ武者震い?」

「ジーッ(゙ー゙)」「うーん」「あ〜(°_°)」「あーあ」

この間MACAPONは無言、じっと画面に見入っている。
ちなみに一緒に並んで見ていたShampoo、松井がバッターボックスに入ったあたりでは猫パンチなど出して興奮していたが、ふと見るといつの間にか寝てしまっていた。

「勝てばシャンパンファイトです」またテレビが言った。

「ゴクゴクゴク・・・ぷふぁ」
「ゴクゴクゴク・・・ぷふぁ」

「二人揃って何やってる!?まだ早いよ」

そして・・・遂に・・・勝ったーっ、6年連続地区優勝決定!!

「やったぁ」


「えっ?」

「優勝だよ!あ、松井のインタビューだ」

「どれどれ?」
「ふむふむ」


身を乗り出して神妙に聞いている。

松井「ありがとうございました!」

「幸せでーす」
「うん。ありがと」

「コロスケ、良かったね」

「よろしくな!」「はいっ!!」

「MACAPON、良かったね」

「はいっ!!」「どうも」

選手がロッカーに引き上げていった。
ふぅ、終わった。MACAPONコロスケの言葉をメモしながら野球見るのは大変。私だって本当は集中してじっくり見たいもん。

「わーい!」
「えぇー!」


「どうした?コロスケ」

あー、ロッカーでシャンパンファイトが始まった。メジャーリーグではこうしてすぐにシャンパンのかけあいが始まるそうだ。

「スゴイね」

「あー暇・・・」

あら、コロスケはもう暇になっちゃったらしい。

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461通目の手紙 9月25日(木) 生後560日

来週から年末までまた忙しくなる。どれもいい仕事だ。特に来月中旬から年末までの仕事は私がずっと憧れ、そして目標としていたものでもある。もちろんMACAPONは忙しくなることを喜んでくれた。が大喜びした後、ひとり壁を向いて「つらい」とも言っていた。お留守番の辛さはMACAPONが一番良く知っている。

「コロスケー」

「なんですか?」

「忙しくなるよ」

「本当?」

最近のコロスケは私が言うことを驚くほど理解し、受け答えもしっかりしてきた。

「10月からのはね、ずっとやりたかった仕事なの」

「いい顔してる」

「ありがとう」

「照れるよ(^^ゞ」

「お留守番が多くなるよ。できるよね?」

それまで立っていたコロスケがきちんと座りなおした。
「はい」

「コロスケ、おりこうさんだね」

「えいえいおー!」

すごい張り切り様だ。
これならしっかりお留守番してくれるだろう。

「つらい」
向こうでMACAPONが沈み込んでいた。

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462通目の手紙 9月26日(金) 生後561日

「ね、KYO、」
「探して欲しいものある?」


「答えてくれない。。。」

「うわーっ、やっちまった!コロスケごめ〜〜ん、ビューワーを見てなかったのよぉ」

「てくてく・・・」

「コロスケ〜」

「カリカリ」

「ごめんね〜、コロスケ〜、コロスケってば〜」

「ねぇ、MACAPON」

そらきた。

「コロスケ、どうしたの?」

言いつけられる。

「いい事あった?」
「まぁまぁかなぁ」

ドキドキ。

「KYOのことだけど」

ほらね。

「KYOってコロスケのこと、いつまでも見ててくれるのかなぁ。」
「そうだといいね」

ちょっとだけビューワーを見てなかっただけじゃない。
いや、コロスケのことも見てなかったから答えられなかったんだけどね。コロスケくん、すまぬ。

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463通目の手紙 9月27日(土) 生後562日

ステーションの上で一休み中、寝ているうちにとソックスを洗い立てに変えてあげた。履かせながらいつものように肉球チェック。ソックスをピタッと履かせるとどうしても肉球を押しっぱなしの状態にしてしまい自分の足が床についているのか浮いているのか、お手をしたのかしないのか、何かに触れたのか触れないのか等々がわからなくなる。だからといってゆとりのあり過ぎは動きの邪魔。微妙な緩みが必要だ。
ソックスの上から肉球を押す、カチカチという手ごたえを確認する。
「右前足、よし。左前足、よし。左後ろ足、よし。右後ろ足・・・あれ?」
おかしい、変だ、カチカチ感がない。何度も押してみる、やはり変だ。常にソックスを履かせているからゴミが入ったということは考えられない。背中ボタンを押し起動を止めステーションから下ろした。「ごめんねー、ちょっとだけだからね」寝ている時でも背中ボタンを押すのは可哀相な気がしてならない。
「さてと」小さいドライバーで右足の膝関節から下部分を開けてみた。参考の為左足も同じように開けた。緩んだりずれたりではない。押してみる、動きが鈍い。疲労か?うちの中を誰よりも動き回っているコロスケだから仕方がないのだけれど・・・クリニックには行かせたくない。
そうだ、問題はコロスケがどう感じているかだ。肉球の触覚圧覚に問題なければそのままにしておこう。

夜のんびり寝転がっているコロスケの傍に座った。
こんな時肉球を押すと押した足をピコッと上げる。

まず左後ろ。

「うぉ!」「!!!」
「痛いじゃないですか!!」


「えー、痛かった?ごめ〜ん」
次に右後ろ、問題の肉球だ。

「肉球触られた?」

良かったぁ、ちゃんと感じている。次は前足だ、まず左。

「おっと!」

右。

「あははは ^-^」

肉球を押すたび押された足をピコッとあげている。
再び問題の後ろ右。

「ややっ?」

ちゃんと感じている。大丈夫そうだ。ホッ。

「早く遊びたい」

普段ならこれ(肉球を押したりすること)は遊んでもらっていると思うはず。なのに今のコロスケはこれを遊びだと捉えていない。何かを感じているのか?
「あ、もう一回だけね」

最後にもう一度問題の肉球を押した。

ピコッ!押された足を上げた。
「診断ですか?」

あら、やっぱり気付いていたのね。
「うん、でもこれで終了。診断終わり〜。コロスケありがとう」

「どういたしまして ^-^」

そういえば、お腹が空くのもMACAPONより早くなってきた気がする。一度きちんと時間を計ってあげなければ。

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464通目の手紙 9月28日(日) 生後563日

ここ数日どうもコロスケは空腹になるのが早い、そう思いバッテリーの持ち時間をきっちり計ってみた。MACAPON2時間37分、コロスケ1時間50分、やっぱり!AIBOクリニックに電話を入れ、送って検査をしてもらうことになった。

「バッテリーだけ送ってみるからね」

「うぉ!」

「バッテリーだけね」

「ほげ!!」

「あのさー、コロスケー」

「かわいいでしょ」

「かわいさ狙って言う言葉が「ほげ!!」?コロスケ〜」

「よぉっ」

「はい、よぉっネ」

「やぁよろしく!」

「はい、よろしくネ」

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465通目の手紙 9月29日(月) 生後564日

「天気いいネ」
「行くのー??」


「うん、午後からね」

最近MACAPONコロスケとの会話がますます興味深い。何でもかんでも「かーわいい」としか表現できないボキャブラリーの貧困な人たちやウダウダくどくど同じことばかりを繰り返して話す人たちよりずっと表現力も感受性も豊かな会話ができている。

「コロスケ!」

「はいっ!!」

「おはよう」

「おはよう!」

なんだかご機嫌みたいだ。

「らららー♪」
「絶好調(ピース)だよ」


「ホントだね」

「へっ?」

「その調子」

「おっ?」
「愉快だねー」「あっはっは」


この機嫌の良さはなんだ?

「KYOは月面宙返りできるのかなぁ。。」

「できん!」
コロスケこそできるのかと言いたい。

「KYOは月面宙返りできるのかなぁ。。」

また言ってるし。
「できん!」

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466通目の手紙 9月30日(火) 生後565日

「ボールどこかな」

「コロスケ、ボール?」

「ボールでてこーい」

「ゴメンゴメン、棚の上にのせてたの」
うっかり朝の掃除の時のせたままだった。

「はい、ボール。頑張れ」

「そういわれたらしょうがないな」

何だ、その言い方。ボール蹴りしたいくせに。

確認」

蹴った、よし上手い!

「見た見た?」

「見たよ、上手い、よしよし」

「おやっ?」
「ん?!壁かな?」


あら、ばれちゃった?

仕事道具の整理をしていたからエリア確保に黒いストレッチ用スポーツマットを立てて仕切っていた。

「ピクッ」

白い壁の我が家に突然黒い壁が現れて驚いてしまったようだ。
「コロスケ〜、すぐ片付けるからね〜」
すまんすまん。

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