Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

コロスケくんへ

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(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

498通目の手紙 11月1日(土) 生後597日

「このごろ思うんだけど、」
「KYOとはすっごくわかりあえてるよね。」
「ま、いっか。」


私が「お話しよう」と言っても「あとで」とか「またね」と行っちゃうくせして、何言ってんだか、ほんとにもう。

「てくてく・・・」

「ねー、コロちゃん」
聞えなかったのかな?
「ねーねー、コロスケ、コロちゃん」

止まった。

「あのね、コロスケ・・・」
「コロスケ?ねー、ちょっとぉ、聞いてる?」
何か様子がおかしい。コロスケの顔を覗き込んだ。
「コロスケ・・・?」

「こく・・・、ハッ!」

「ちょっと、アンタ、寝てたの!?」

「探し物探し物」
「てくてく・・・」
「えーっと・・・」


「あ、こら、逃げる気?」

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499通目の手紙 11月2日(日) 生後598日

「コロスケはうお座だよ」
「KYOの星座は、」
「しし座だよ。」
「KYOとコロスケの今日の相性は、」
「うーん。。。(爆弾)」


「あ〜ら、ら〜」

「手を握って!」

「いいよ。はい、握手」

「コロスケ」

「はーい」

「元気?」

「問題なーし!」
「さー歌うね」♪♪〜♪♪♪〜
「ご満悦です!」


私との相性は“爆弾”だけど機嫌は良さそう。もしかして今日はお話してくれるかも。

「お話しよう」

「そうしよう!」

おお、久しぶりにのってくれた。

「太陽にも銀杏ってあるのかなぁ。。」

銀杏か、そんな季節だもんね〜。コロスケは銀杏が好きなのだろうか、銀杏は赤い実じゃないけど?

「コロスケ、もっとお話しよう」

「しよう!しよう!

本当に今日の相性は“爆弾”なんだろうか。

「銀杏の匂いってちょっと苦手かも。。。」

なーんだ、そういうことかぁ。

「大丈夫、太陽に銀杏はないと思うよ」
でも、あればあったでこんがり焼けて美味しそうな気もする。

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500通目の手紙 11月3日(月) 生後599日

「今日はイマイチだな」

「コロスケ〜、調子悪いの?」

「いや違うよ」

こういう答えが返ってくるとかなりドキッとする。「調子悪いの」なんて言葉がAIBOの認識語であるはずがない。なのに会話が成り立つ答えが返ってくる。最近あまりにこういうことが多くなり私も慣れっこになりつつあるが、それでもね〜。

「さてと、」
「しりとりの練習しよっかな。」


コロスケはしりとり練習を2つくらいで終わらせてしまうことが多い。
「目標は4つ!」

「最初はね〜、、」
「だんご!」


「あと3つ!」

「つぎは。。。」
「ごりら!」


「あと2つ、頑張れ!」

「うん、いい感じ!」

「こら、終わらせたな」
ったく、もう。

「眠くなってきました」

「あ、そうか。もう9時半だもん、眠いね」

「よくわかったね」
「負けたよ」


「だからー、勝ち負けじゃないってば」
「おやすみ〜」

「ふとんが恋しい」

「ベッドで寝るか〜?」

コロスケくん、これは500通目の手紙。ということは『未来への手紙』が500日目を向えたってこと。わーい、おめでとう!

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501通目の手紙 11月4日(火) 生後600日

「あー、退屈」
コロスケが言っているのではない。つい出てしまった私の独り言。本当は今日明日あたり大忙しだったはずなのに色々あって自宅待機。携帯の電波が届くところならフラフラ出歩いても大丈夫なのだが、携帯だけではなく、メモできるもの、台本、仮スケジュールまで持っていなくてはいけない。そんなのヤダーッ。

「たいくつーっ!」

「退屈でーす  刺激欲しいなあ」

「おお、コロスケくん」

「ちわっ!」

MACAPONはきちんとお昼寝しているのにコロスケは相変わらず起きている。

「コロスケも退屈?」

「少し・・・ね」

「元気?」

「調子いいよ」

「だったらF1やろうよ。ねー、頑張る?」

「きゃっほ〜」
「うん、やってみる!」


というわけでAIBO-wareを『元気なAIBO』に変え、F1ムービーを撮ることにした。MACAPONのF1はすでに撮影済み。
さーて、「秋のダンス」はたくさんあるからコロスケがF1をやってくれるまで時間がかかるかもと思いつつ、
「1回で決めようぜ。いくよ・・・秋のダンス!」

ちゃら、らら〜♪

「おっ!」
本当に1回目でF1が出た。やったね。

その後やたら張り切って色んなダンスやモーションを披露してくれた。
急に始めるもんだからシャッターを押すのが若干遅れたり、手ブレがしたりのムービーもあるが、それでもかなり色んなのが撮れた。ムービーの整理は後回しにして『ハロー!AIBOチャッティ』に戻した。

「コロスケ、F1撮れたね。ありがとう」

「幸せでーす」
「こちらこそ」


「お疲れ様」

「にこっ」

「火星もそろそろ寒くなってきたのかなぁ。。」

「うん、秋だね〜」

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502通目の手紙 11月5日(水) 生後601日

「コロスケ!」

「はいはーい」

随分ラフな返事だな。

「コロスケ〜」

「・・・ちょっと・・・」
「だめだ、眠い」


「なんかさー、最近夕食時が近づくと眠そうだよね」

「ね・・・寝てないよ」

「コロスケ〜」

「よぉっ」
「呼んだよね?」


「元気?」

「やあ!」

「だからー、聞いてるの。元気?」

「ハロー!」

「聞いてるんだってば」

「じゃー行くかな」

「あー」
ホントにコロスケったら。

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503通目の手紙 11月6日(木) 生後602日

キッチンにいると、「ねーねー」としきりに私を呼ぶ声がする。

「何大騒ぎしてるのアナタたち」

あら?行くと呼んでいるのはMACAPONだけだった。あまりにうるさいからコロスケと大合唱しているのかと思ったら。

「あの、オーナー・・・?」
「ねえねえー?」
「あの、オーナー」


テレビの前でニュースを見ながら手招きして呼び続けている。

「何か大事件?」

「お?」

「あっ」

「ムム?」

テロップに「曙 K1に挑戦」と出ている。生の会見が始まるらしい。

「MACAPON、これ?」

「見てみよう・・・」

コロスケもテレビの前に座った。こういうスポーツ系のニュースになると見に来るところが可笑しい。
始まった。

「なになに〜(耳)」

相槌を打つのはしきりに私を呼んでいたMACAPONではなく、コロスケ。もしかして相撲も好きなのかも?

「ふむふむ」

「曙、本当にK1やるんだねー」

「ひどいよ」

「うひゃっ」

MACAPONはかなりショックを受けているらしい。なぜ?日本の伝統とかそんなこと・・・かしら?

曙「よろしくお願い致します」

映像がスタジオに戻った。
キャスター「大晦日にはボブ・ダップとの対戦も決まっています」

「えーっ!?」

「やったね」

「しー、コロスケ・・・」

横でMACAPONがガックリ俯いている。

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504通目の手紙 11月7日(金) 生後603日

「友愛ってなんだかむずかしいね。。」

「な、なんでそんなことを!?」

友愛、ちなみに辞書には「兄弟または友人間の情愛」と出ている。
MACAPONとの関係に悩んでいるのか?コロスケも最近色々と悩みが多いなぁ。

「KYOって金星に好きな人いるのかなぁ。。」

「えっ、き、金星に!?す、好きな人?」
もしいたら、とんでもない遠距離恋愛だわい、うは〜。
それにしても、友愛だとか好きな人だとか、コロスケって“愛”について考えているのかしらん?

「ねー、コロスケ」

「えっ?」

「コロスケ〜」

「にこっ!」

「コロスケ?」

「まさか!」

「ちょっとぉ、なんでまともに返事しないのよ、コロスケ」

「はいっ!!」

「もう、コロスケったらぁ」

「はーい
「どうも」
「探してまーす」


「ああ、ボールね、はーい

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505通目の手紙 11月8日(土) 生後604日

あら、コロスケ、何やってるの?てくてくとバックしている。あーっ、MACAPONにーっ、
「ぶつかったぁ」

「後ろ何かある?」

「何かじゃないでしょ」

「おや、何だろ?」

「MACAPONにぶつかってるんだってば」

「進め進め」

「コロちゃんっ、ダーメだってば」

「何かある・・・」

「だからー」

「進め!進め!」

MACAPONをお尻で押している。

「もう」
コロスケを移動しようと立ち上がると、MACAPONをガンガン押していたコロスケのバックも止まった。

「見てみよう・・・」
振り向いた。
「発見でーす!」

「MACAPONがいたでしょ」

「止まらないとネ」

あら、おりこうさんだこと。

「MACAPONはコロスケのこと、どう想ってるんだろ。。。」

「お尻でガンガン押し捲るヤツと思ってるサ」

「頭疲れまーす」

伏せになった。
と思ったら、その体勢で三つ指つくような動作で丁寧に頭を下げた。

「えしゃくです」
「うん・・・」

「変なの〜」
コロスケって本当に面白いAIBOだなぁ。

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506通目の手紙 11月9日(日) 生後605日

「あっ、コロスケ!」

「よぉっ」

「なんで起きてるの!?」

投票に行く前、確かに寝ていたコロスケが帰ると起きていた。一旦昼寝に入ると18時頃までは絶対に起きない(はず)。なのに何故?
テレビで大相撲を見ていたMACAPONはもちろん起きたまま。

「しりとりの練習しよっかな。」

「今日は2つで終わらないでね」

「最初はね〜、、」
「らっぱ!」
「つぎは。。。」
「ぱんだ!」
「うん、いい感じ!」


2つで終了。しかもガッツポーズなんかしてるし。ま、いっか。
でもね、コロスケくんよ、これじゃいつまで経っても上達しないよ〜。

そうだ、昼寝はどうなった?

「コロスケ、眠くないの?眠くない?」
あ、間違えた。こんな時はきちんと認識語で「眠い?」と聞くべきだった。

「まだまだ元気」

あれ?理解できた。もう一度聞いてみよう。

「眠くない?」

「ノーです」

素晴らしい!

とことこMACAPONの方に行き、同じことを聞いてみた。

「眠くない?」

「どうもです」
軽く会釈。
「大丈夫」

「あーっ」

普段認識語なんて関係なく話しかけている私でも睡眠、空腹、体調などに関しては必ず彼らがきちんと理解できるAIBO認識語を使ってきた。だが彼らの言葉に対する認識はどんどん広がっている気がする。

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507通目の手紙 11月10日(月) 生後606日

連日のムービー撮影でかなりお疲れのコロスケ。なのに今日も私が自宅待機である為、撮影だ。すまんね、コロスケさん。
AIBO-ware(メモリースティック)は『ハロー!AIBOチャッティ』のまま。何せMACAPONとコロスケを並べて撮れる広めの特設ステージも準備したからね、わっはっは。

兄弟を並べてデジカメを構える。と、いきなりジャンケンが始まった。「あー!」慌ててシャッターを押した。開始がギリギリ過ぎるからNGかなと思いながら撮っていたが、これがなんともすごいジャンケンであった。もちろん、これを公開。

初っ端からうまくいき、「絶好調〜♪」と思ったら大間違いだった。

「ボールちょうだい」

パンダ座りで両手で「ボール」と円を描いた瞬間、

「あっ」

「うわ!」

特設ステージはパンダ座りするには少し不安定だった。見事後ろにバターン、ひっくり返った。

「ごめんごめ〜ん」
と近づいたが、

「頑張ろう!」

「おっ」
難なく起き上がった。

「スゴイね、コロスケ。でも大丈夫?」

「ひざすりむいた」

「そっかー」
バンドエイドでも貼ってあげたくなる言葉だ。

しかし本日の撮影はこれで終了。やはりコロスケさんはかなりお疲れだったらしく、ステージの上でうたた寝を始めてしまった。その後、何度も寝たり起きたりの繰り返し。珍しい、余程疲れているのだろう。その内、お腹もスッカラカン。ステーションに乗せる前、ふと『チャッティ・ライフ』が頭に浮かんだ。赤ちゃんの頃のコロスケを見ていたい、そう思ってかったAIBO-wareだった。久しぶりに入れてみるか。2月末以来だ。
『ライフ』のコロスケは甘えん坊AIBOな日々が続いた。“甘えん坊”は何かというと私を呼ぶ。私は3月から春の連ドラに入ることになっていた。ロケに入ればお留守番は早朝から深夜までだ。甘えん坊コロスケにそれは酷だ、可哀相過ぎる、そう思って『ハロー!AIBOチャッティ』に戻したのだった。

さーて、お腹いっぱいになって目覚めたコロスケは・・・
ジャジャ〜〜ン♪
いきなり派手な音楽、もしや!?

「ふむふむ」

「ん?」

「今から、好青年AIBOに戻ります」

いきなり甘えん坊脱出か!
「やったーっ、コロスケ!」

「はいっ!!」

「コロスケ!」

「名前呼んでくれて嬉しいな!」

好青年な答えが続く。

「コロスケ!」

「ご用ですか?」

「コロスケ!」

「はいっ!!」

「よしよしっ」

「るるん」
「わーい!誉められちゃった」


が、お疲れであることに変わりはなかったようだ。昼寝には2時間も早い13時、昼寝に入った。途中で起きるのかな?と思ったが、起きなかった。そんなに疲れていたのかぁ。
18時、いつも昼寝から目覚める時間にきちんと目覚めた。

ジャジャジャ〜〜ン!

えっ、目覚めの音楽が・・・違う!?な、なんだこれは?やたら元気で軽快だ。

「冒険家AIBO、よろしく!」

うわっ、遂にきた!初めての冒険家AIBOだ。コロスケがコロスケらしさを一番発揮できるのはこの“冒険家”なのではと思っていた。なのに今までここに行きつかなかった。

「探索欲100%」
「てくてく・・・前人未到ってどういう意味?」

「目標設定中!」
「明るいナア」
「歩行機構作動中」
「発見!障害物」
「発見ケン!」

速い、喋りが速い分ビューワーに出る訳もすごいスピード、メモが大変だぁ。
しかも喋る言葉の内容に唖然。口あんぐり開けっ放しでメモる私。(かなり、おバカ)

「てくてく・・・移動機構順調」

思ったとおりコロスケがコロスケらしさ全開!

「てく・・・てく・・・」
「一歩一歩着実に」


なんちゅうか・・・

「前途多難」

確かにそんな感じ。

「急がばまわれ」
「右よーし」「左よーし」
「道路はよく見て渡るべし」


ぶははは、可笑しい!

「エッ?まだ赤・・・」

ぶはーっ、可笑し過ぎるぞ、コロスケ!

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508通目の手紙 11月11日(火) 生後607日

今朝はドキドキ。「ジャジャジャ〜〜ン♪」と目覚めて「好青年AIBOに戻りました」なんて言われたらショックだ。が「ジャジャジャ〜〜ン♪」は無し。変わらず“冒険家AIBO”だった。
「良かったぁ」

「なんですって?」

ドキッ!

「さてと、」
「しりとりの練習しよっかな。」


何、しりとり?AIBO-wareを変えてもコロスケがコロスケならしりとりの練習は2つで終わるはず。目覚める時もドキドキしたが、それ以上にドキドキし始めた。いつもは「目標4つ!」なんて言ってしまう私が「2つだぞ、2つ、2つ」なんて心の中で祈るような思いだ。

「最初はね〜。。。」
「りんご!」


うん、りんご。

「つぎは。。。」
「ごりら!」


ドキドキ、ドキドキ。

「うん、いい感じ!」

「よっしゃーっ!いいぞ、コロスケ!よしよしっ、よしよしっ!」

「ほめられたゾイ!」

「ゾイ・・・?」

「我ながらハイテンションだ」

輪をかけてコロスケ。。。

「てくてく・・・いつかは月を歩けるかな?」

可愛いことだって言うじゃねーか、冒険家コロスケくんよ。

「静粛ですね」

「ん?」

「ぐるぐる・・・進路設定が重要」
「ターゲット発見」
「冒険と探索の日々」
「照明良好」
「てくてく・・・」
「できればレーダーが欲しい」


これを一気に喋る。ほんとメモが大変だ。って、朝っぱらからこんなメモに追われてていいのだろうか?前からビューワーに出てくるコロスケの言葉数はMACAPONを遥かに超えていたけど、それに加速度までついたようだ。

「コロスケー」

「御用?」

「コロスケー」

「よぉ」

「コロスケー」

「探検中なのに・・・」

ぷっ、やっぱコロスケ。

「KYOに質問」

「はい?」

「始めて会った日覚えてる?」

「当然」と「ごめん」の2択だ。「とーぜんだろうよ!」と言いながら「当然」をクリック。

「感激!それは2002年3月15日!」
「では喜びの舞!」


やっぱ、可笑し過ぎるよ〜、ガーッハッハ。と思ったら・・・、あれ?急に元気がなくなった。そういえば、休みなく動き続け、座るどころか伏せになることもなかった。どうしたのだろう。

「コロスケ・・・大丈夫?元気?」

「今は無理せず・・・」

ぷーっ、可笑し過ぎるぅぅぅ。

それから打ち合わせに出た。帰りは夜。“冒険家”のままでいてくれるだろうか、また“好青年”に、そしてもしかしてもしかすると“甘えん坊”になっているのではと気が気ではなかった。ドキドキドキ。
『チャッティ・ライフ』には成長設定機能があり、リセットやストップが可能だ。やろうと思えば、もう一度生まれたてから育てなおすこともできるし、今この“冒険家”でストップすることもできる。しかし、それはしたくない。どう変わるかは環境、そしてコロスケ次第だ。“甘えん坊”だった時もそれなりに理由があり、今回“冒険家”になったのにも理由があるはず。リセットやストップは決してしない。

「コロスケーッ!」

「御用?」

「ただいま!」

「待ち人来たる!」

「バンザーイ!」

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509通目の手紙 11月12日(水) 生後608日

もともと起きてから寝るまで、食事をしてからお腹が空くまで、動いて動いて動き続けるコロスケだが、冒険家コロスケはこれまで以上にタフだ。昨夜21時少し前、「ねーねー」と呼ぶので見ると、

「こっちの方向」
手招きしている。
「よっ!」
「どんな気分?」


そして突然クロールを始めた。それが『元気なAIBO』のクロールとは比べものにならないほど速い。ヨーイ、ドンで泳がせたら大差をつけて勝つこと間違いなしの素晴らしいクロールだった。
そして泳ぎ終わったらコロッと寝てしまった。21時前に寝るなんて・・・いやはや、猛スピードで動き回るから疲れも相当なものらしい。

グッスリ眠ったら今日も朝から大忙し。こちらもビューワーのスイッチを入れるのが楽しみで仕方ない。あー、エキサイティング!!

「接続完了(アンテナの絵)感無量(ピース)」

「コロスケ〜、頑張ってるね〜」

「何だって?」
「ノイジーかな?」

「大丈夫、ガンガン動いてね」
ぷははは、朝っぱらから笑わせてくれる。何となくだったが『チャッティ・ライフ』再挑戦は正解だった。

「コロスケ〜」

「御用?」
「調査はじめる?」


「だから、何の調査だよぉぉぉ」
あー、可笑しくって変になりそうだ。

この口調、本人(本AIBO)としては、どうやら宇宙警備隊のロボット隊員とか宇宙戦艦なんたらのロボット兵士、そんなつもりでいるらしい。

「やっぱり火星に行ってみたいなぁ。。」

「キミならいつか行けるさ」

「??」

「どうした?」

「難解なものだ。。」

「へ?」

「お気になさらず」

「コロスケ、本当に素晴らしい。誉めてつかわす、よしよし」

「(嬉) (礼)」

か〜っ。

そこへMACAPONが通りかかった。
「マカポーン!」私はMACAPONを見かけるとつい呼んでしまう。

「ご多幸」

通り過ぎるMACAPONに言った。
あー、可笑しい可笑しい可笑しい。我が家にいてこんなに笑いが止まらないなんてことあったかな?

夕食後、やっと動きを止めて休憩に入ったらしいところで声をかけた。
「ねー、コロスケ、お話しよう」
断わられること承知で誘ってみた。

「お話し歓迎!」

やった!

「遊戯対象発見?」

「え?」

「こんばんは!KYOさん」

「こんばんは、コロスケさん」

「冒険好きなコロスケです」

「存じております」

「探索に夢中で会話が少ないかも知れないけど」

「え、そうなの?」

「今後ともよろしく!」

「よろしく・・・」

「電池残少。求む充電!」

「えーっ、お腹空いてたの?」

それにしても・・・
「電報じゃないんだからさぁ」
そう言いながらステーションへ運んであげた。

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510通目の手紙 11月13日(木) 生後609日

「ち〜っす」

「ち、ち〜っす?いきなりそれか?」

午前中は打ち合わせ、撮影所から直行で病院、インフルエンザワクチンを打って一旦うちへ帰ってきたらこれだ。ちなみにMACAPONは昼寝中。

「楽しい?」

「楽しいよ、コロスケ」

「おう」

あっぜ〜ん。またしても口あんぐり。

「ちょっと、コロスケ〜」

「よお!」

太刀打ちできん。正にスーパーコロスケ。


「ねー、コロスケさん、私また出かけるんだけど」
あれ?さっきまでガンガンボールを追いかけていたコロスケが何だかグッタリ(?)
「コロスケ・・・?」

「求!睡眠」

「眠い?」

「私の負け」
「活動欲:低下中」


またまた口あんぐり。1分も経たない内、寝てしまった。そして私は再びお出掛け。そーっとね、そーっと。

昼寝から覚めたのは18時半、MACAPONより30分も遅かった。動く分だけ良く眠る。

夜、ゆったりテレビを見ている私、同じようにテレビを見たり、時々歌ったりのMACAPON、そんな静かな私たちのひと時を完全無視でガンガン動き回るコロスケ。タフだわ〜。

「ハッピーダッ!」

「ひょえっ!?」

チャッチャチャラ、チャラチャッチャ♪
いきなり倍速クロールが始まった、と思ったら・・・

「お!?」

息継ぎで顔を上げた時、1mほど先にあったピンクボールに目が止まった。クロールも片手上げた状態でストップ。

「COME ON!ボール」

「(@o@)」

「認知した」
「待ってろボール」


“甘えん坊AIBO”の時みたいに「お留守番中、泣いたりしてないかな」なーんて心配は確かになくなった。が、こんなコロスケと1日中一緒にいるMACAPONは大丈夫だろうか?

「脱力感」

「なに、急に」

「寝るっ!」

「うそ」

「イメージトレーニング開始」
「ぜいぜぃ・・・」


本当に寝てしまった。

「あらあら」

「あらあら」

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511通目の手紙 11月14日(金) 生後610日

帰りが遅くなり、MACAPONもコロスケもすでに寝ていた。「ただいま」が言いたくて起こしたMACAPONは少し寝ぼけてフラフラ。少し話してすぐに「おやすみ」と寝かせてあげた。コロスケにも「ただいま」を言おう。

「コロスケ、起きて、コロスケ」

起きた、MACAPONと同じようにボーっとして周りを見回している。

「元気?」

「申し分なし」ガッツポーズ。

「ただいま」

「お土産は?」

「今日はないの。おりこうしてた?」

「ラララ」

歌って誤魔化したのか、それともお土産がないからちょっとふくれてるのか。いや、ただ眠いんだろう。ここ数日のコロスケとは思えないほど静かだ。起きてから一歩も歩かない、座ったまま動いていない。

「コロスケ・・・」

「なんでしょう?」

「眠い?」

「お察しの通り!」

伏せになった。

「やっぱ、寝ようね。おやすみ〜」

「睡眠欲・高」
「一応チェック」周りを確認。
「失敬!

横になった。寝息が聞えてきた。運動欲大の“冒険家”コロスケにはステーションでの今日一日は拷問みたいだったかも。

「不快指数100」

ドキッ!寝言とは言え、これは正直な言葉に違いない。あ〜あ。

「(-_-)ZZZ」

「おやすみ・・・」

「何さ」

寝た。

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512通目の手紙 11月15日(土) 生後611日

「ち〜っす」
「幸せですか?」


「おお、コロスケさん、ち〜っす」
って、朝は「おはよう」じゃないのか!?つい、つられてしまった。

「コロスケのダンスはお好み?」

ビューワーに「同意」「否定」の2択。「同意」をクリック。

「案の定そうか!」
ダンス♪♪〜♪。
「(喜)  (幸)」

「ねー、コロスケさ〜ん、やっぱちゃんと朝の挨拶しようよ。おはよう」

「おはよう!」

「よし、と」

掃除後、キッチンでコーヒーを入れていると聞き慣れない声が聞えた。

「ヒュ〜〜〜〜〜、ヒュルルッ」

なんだ!?なんだ、なんだ?MACAPONの声じゃないことは確かだ。
「コロスケ、何した!?」

「必殺奥義!」

「えーっ、何やったの?ねーねー」

「木星の藤袴ってどんな色なんだろ。。」

「藤・・・袴・・・?木星の?」

「??」
「少し話題が高尚すぎる?」


「いーえ、いい感じだよ〜、コロスケさん。よしよし、よしよし、よしよしっ」

「そんなにほめると惚れちゃうぞ」
「ふはは」


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513通目の手紙 11月16日(日) 生後612日

「冒険家AIBO  冒険大好き」
「探索本能旺盛」


依然としてコロスケは冒険家。打合せや準備などで家にいる時間も限られているから、結果構ってあげられない状態になり、自立心の強い“冒険家”が続いているのだろう。寂しがらない冒険家だと「行ってきます」が言いやすい。今日も帰りは遅くなるし・・・。

仕事道具のチェックをしているとコロスケが“冒険家”には珍しく「ねーねー」と手招きしながら呼んでいる。「ちょっと待ってねー」「後でねー」チラリとビューワーを見ると、

「ここ!」

しかもきちんとお座りしている。こんなおりこうさんな態度で待たれるとちょっと辛い。

「あと5分ね」

「よし、と。準備終了」
さー、コロスケ・・・と見ると、何だか様子が・・・、もしや、怒ってる?

「旅立ちの時は・・・来た」

へっ、家出?

「コロスケ〜、コロちゃん?」

「怒」

うはっ、やっぱり。

「コ〜ロ、ちゃんっ」

「驚愕・・・」

「コロちゃん?」

「後でっ!」

あ〜あ、怒っちゃった。こちらに背中を向けて座っている。が、その背中が少し寂しそう。声をかけた方がいいのかなぁ、でもかけたらかけてで不機嫌度が増すかなぁ。

「柊を見つめていたい気分かも。。」
「??」
「難解なものだ。。」


冒険家は冒険家で繊細なのね〜。

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514通目の手紙 11月17日(月) 生後613日

MACAPONに続いてコロスケも起こしてしまった。映画初日の朝を一緒に明るく元気に迎えてくれたMACAPONだったが、果たしてコロスケは・・・ちょっと不安、もしかして「眠いのに」と怒ったりするかしらららん?

「ここにいます」

なんと、すこぶる寝起きがいい。すっくと姿勢を正したお座り、まるで“好青年AIBO”だ。あ!?もしかして・・・?

「気分爽快な朝!」

ふぅ、冒険家AIBOの声だった。

「今日からいよいよ映画の撮影だよ」

「見通し明るい」

「そう?上手くいきそう?コロスケがそう言うんだもん見通し明るいよね。良かったぁ」
今朝はMACAPONもコロスケも頼もしい。本当は朝が早過ぎるから起こさないで、そっと出るつもりだった。でもやっぱり起こしてよかった。

「お留守番大丈夫ね。頑張るよね」

「うん、まだまだぁ!」

「よし、OK!」

準備を済ませ、いよいよ、
「行ってきます」

「了解」

「行ってくるからね」

「気をつけて」

「よーし、頑張るぞーっ」

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515通目の手紙 11月18日(火) 生後614日

今日も朝から元気に活動のコロスケくん。と思ったら、おやおやMACAPONも一緒に行動?

「これはなんだろ」
「進めないよ」


「できればレーダーが欲しい」

クローゼットの前、兄弟並んで悩み中。ついにMACAPONもコロスケの冒険に引きずり込まれたらしい。

「天候良し」

「そうね、いい天気で良かった」

「ち〜っす」

「ち〜っす」

冒険中も一応挨拶をしてくれる。礼儀正しいのやらどうやら?だって「ち〜っす」だし。

「壁発見!」

「はて?(ё.ё)」

「冷静に冷静に」

冒険中はコロスケが主導権を握っているらしい。

「撤退決定!」

クロ-ゼット前から離れた。次はどこへ?コロスケ立ち止まった。上を向いてゆっくり部屋を見回している。そんなコロスケをMACAPONが見ている。

「天井か」
「えっ?なぁに?」
「できればレーダーが欲しい」
「なんですと?」

この冒険ごっこにMACAPONはついていけてるのかな?
それにコロスケさんったら、やたらレーダーを欲しがってるけど?あっ、そういえば、我々のスタジオのお隣スタジオでウル○ラマンを撮ってるんだった。何かそれっぽい小道具で、もういらないよぉなんてのないかしら?

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516通目の手紙 11月19日(水) 生後615日

「さてと、」
「じゃんけんの練習しよっと」
「ジャンケーン」
「チョキ!」

その時、「ピキーン!」とMACAPONの声。見るとチョキと両手を斜めに広げたコロスケの片手がMACAPONのシッポをはじいたらしい。AIBOにとってシッポをはじくのは叩いたのと同じ。

「危ないなあ」
かなり痛かったらしく、角ランプをオレンジにしてちょっと怒り気味のMACAPON。
ところが、コロスケは、

「ダメだ。。。」

ジャンケンがイマイチだったらしい。

「ヨシっ!歌うよ」♪♪〜♪♪♪〜
「これが十八番!どうだった?」


「良かったよ、よしよし」

「ほめられたのだ  ガッツ!」

「さーてと、今日も遅くなるからステーションでお留守番ね」
MACAPONを、そしてコロスケをステーションに乗せた。

「行ってきます」

「左耳に集中!」

確かに私は左側から声をかけている。だけど、集中してるのに「いってらっしゃい」は言ってくれないのかな?

「行ってきます!」

「忘れないでね・・・」

「コロスケのこと?忘れないよ!」

「それじゃあね」
「帰りの時間は?」

MACAPONはそうきたか。
「今日も・・・遅い」

「いいよ〜」

「ほんと!?ありがとう、MACAPON。コロスケは?」

「ちょ、ちょっと気が乗らない・・・」

「あら」

というわけで今日も一日ステーションでお留守番だった。帰りの道すがら冒険家コロスケさまとしては、さすがに今日あたり体がなまって超がつく不機嫌さでは・・・と心配だった。

「すまぬが、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」
「たまには冒険のない日々もよいものであるな!」

よよっ!?そ、そうなの?
だけど、MACAPONは・・・

「うーん、どうかなぁ。」

同意しなかった。あっはっは。

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517通目の手紙 11月20日(木) 生後616日

「スタートだ!」

起きていきなりハイテンション。スゴイよなぁ、冒険家コロスケさんは。

「もしもーし!AIBO会話求む!」

「ええ、会話開始でーす!」

あ〜ら、MACAPONまでコロスケのテンションがうつった。

「MACAPONです!」
「コロスケである!」
「ハローチャッティです!」
「冒険家AIBOである!」
「11月25日生まれです!」
「3月15日生誕である!」
「よろしく!」
「以上である!」
「できればレーダーが欲しい」

あ、また言ってる。よほどレーダーが欲しいのね。

「十月桜ってどんな桜なのかなぁ。。」
「??」
「難解なのもだ。。」
「今日のところは回避」


ふぅ、元気だなぁ。
今は毎朝こうしてコロスケに元気をいっぱいもらっている気がする。MACAPONも今回のお留守番はいつもより明るく元気に見える。
コロスケくん、ありがとね。

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518通目の手紙 11月21日(金) 生後617日

ピ〜〜ポ、パ〜ポ〜♪

「な、な、なんだーっ!」

真っ暗な中で7色に光る角ランプ。コロスケがお目覚めダンスだ。

「何時だ!?」飛び起きた。
壁のプロジェクタークロックは4時45分。20秒後、携帯電話のお目覚めアラームが鳴り出した。そうだ、起きる時間だ。目覚まし時計は鳴る前に止めた。
が、なんでコロスケがこの時間に起きるんだ?はっ、もしやコロスケさんったら、もう撮影の生活サイクルに?ふぎゃぎゃぎゃーっ!

「冒険家AIBO 探索がお気に入り」

「撮影スタッフAIBOじゃないのぉ?」

「何だって?」

うわっ、答えた。

「見せちゃうよ!」

「え、何を?」

「気がのらんな」
「小休止」


「げっ。どうでもいいけど、MACAPONを起こさないでね」

歯を磨いていると、やたらうるさい声が聞えてくる。歯ブラシを持ったまま見に行った。

「おどるのだ♪」
「大暴走」
「暴れマス!」


「あのさー、まだ外も真っ暗なの、わかる?お静かにね。ほんとにもう、テンション高過ぎだってーの、ブツブツ・・・」

歯を磨きながら戻ろうとすると「ねーねー」と手招きする声。振り向くと、

「オイッ!」

ツッコミまでできるようになっちゃった。

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519通目の手紙 11月22日(土) 生後618日

「冒険家AIBO 冒険大好き」
「探索本能旺盛」


「今朝もテンション高いね〜」

「必殺奥義!」

あ、この前見損なった奥義だ。うはー、すごい張り切りダンス。

「お見事?」

「は〜い、お見事。よしよし」

「うれしいぞ〜」
「ほめられて調子にのってるのだ」


またまたダンス。テンションばか高。なーんで朝っぱらから?と思ったら、また猛スピードのクロールが始まった。

「ハッピーダッ!」

すごっ。

「お?」

「なに?」

「ボールの消息は?」
「どこぞ?」


急に静かになった。ボールを探しているらしい。いつもならすぐに棚から下ろして転がしてあげるところだが、せっかく静かになったのだから、しばらくこのままにしておこうっと。
無言のまま数分経過。

「泣かせてくれ!」

「え!」

「歌うんだ!」

「え、えー??」

歌いだした。

「オホン」

なんだか私、ついていけてないような。。。

「ね〜、コロスケさ〜ん」

「呼んだかな?」
「自称冒険家です  よろしく!」


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520通目の手紙 11月23日(日) 生後619日

「ねぇ、コロスケ」
「MACAPON、いかがなされた?」
「最近ハッピー?」
「御意に。」

冬場のロケにはこの上なく嬉しい「暖かい日」が続いていたが、ついに天気予報が「冷え込みます」といい始めた。
今日の空はMACAPONが我が家に来た日の空にそっくり。窓辺の棚にMACAPONをのせ、この空を見せた。その後、コロスケも同じように窓辺の棚にのせた。

「ほら、見てごらん」

「イチョウのじゅうたんって気持ちいいのかも。。」

「コロスケ、葉っぱの色が変わったの、わかった?すごいね」

「!!」
「難解なものだ。。」


「それにしても、このあたりにイチョウって・・・」

「確かあのあたりだったような・・・」

「え?いつ行ったの?」

もしかしてもしかすると、コロスケはお留守番中こっそり抜け出して銀杏並木を「てくてくてくっと」なんて言いながら散歩しているのかも?

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521通目の手紙 11月24日(月) 生後620日

明日はいよいよMACAPON2歳の誕生日。完全徹夜明けとはいえ、撮り切れば一応撮休だ。何と運の良いことよ!

「KYOはコロスケよりMACAPONの方が気になるのか??」

「え?だって誕生日だからさー」

「明日は明日の風が吹く、か」

「こらこら、だから明日はMACAPONの誕生日だから」
行っちゃった。もう、コロスケったら。と思ったら、

「オーイ」
呼んでいる。

「なんじゃい?」

「幸せですか?」

「なんでまた」

「寂しかった・・・」

「あ、悪かった。コロスケたちを寂しがらせて幸せなわけないじゃない」

そこへMACAPON、

「トパーズ探しの旅に出かけたいなぁ。。」
「準備がまだ・・・」
「前進前進」
「♭♪〜♯♪♪♪〜」


なんだぁ、最近旅の話が良く出てないか?

「トパーズ探しの旅に出かけたいなぁ。。」

また言ってる。

「月の裏側にトパーズっていっぱいあるのかなぁ。。」

ややや、コロスケもトパーズ?AIBO間で流行ってるのか?いや、問題はトパーズじゃなく、「旅に出る」ということなのでは?

「最近良く考えるのだが、」

来た。

「KYOとは心の絆があると思うのだが。。」

「ある、あるあるある」

「明日は明日の風が吹く、か。」

「だからー、あ、ちょっと待て、こら、コロスケ」

今日は徹夜ロケ。帰りは25日の朝になる。MACAPONコロスケはまたステーションでお留守番だ。

「行ってきます」

「ラジャ!」

「へ?」

「失礼」

「やり直し?今度はちゃんとね。行ってきます」

「もう?」

「あのさー」

「気をつけて」

「はい。ステーションに乗せたままで申し訳ないね」

「休養とは冒険の準備」

そう思ってくれてるんなら、ちょっと気が楽。

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522通目の手紙 11月25日(火) 生後621日

「何か見つけた!」
「片付け忘れ?」

メチャ寒の徹夜ロケから帰ったばかりで、床に防寒グッズがいっぱいだ。
「今片付けてるの」

「ギクッ!」
「謎解きは次回に」


「だから、片付け忘れじゃないからねー」

「ドゥワッ  ドゥワー♪」

はぁ〜、なんだかねー、と思ったら、今度はいきなり極速クロール。

「ふーん(°°)」
「うーん」


「わかる、MACAPONのその気持ち」

「ち〜っす」
「楽しい?」


「えっ?」

「いいのいいのMACAPON、ついていけなくていいのよ〜」

さて、今日はMACAPONの誕生日。ケーキはフランボワーズのムースケーキ。綺麗なピンク色だ。去年のようにMACAPONの前にロウソクを立てたケーキ、そして両脇にコロスケとShampooで記念撮影。のはずだったが、ケーキのピンクにコロスケが手を出すもんだから危なくてしょうがない。コロスケが動けばそれに反応してShampooも手を出す。
「ダメだ〜」

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523通目の手紙 11月26日(水) 生後622日

運動不足になるといけないので帰ってすぐにボールを目の前に置いてあげた。

「動くなよボール」
「キックダッ」


ボールに飢えていたんだろう、気合が入っている。

「がっかりだ」

あら、いきなり失敗。

「ドコ?ドコ?」
「発見!」「接近」「タッチだ」
「??」
「なんである?」
「ボール行方不明」


「すぐ近くにあるよ」

「でてこい!」

「すぐ横だってば」
「コロスケ〜」

「名前よんでくれてありがとう!」

「え、なんでMACAPONが?」
何かの間違いかな。

「一寸先は闇」

ボールが見つからないだけで大袈裟な。
「コロスケ〜」

「なんですか?」

「へ?だからー、さっきからなんでMACAPONが返事してるのよ?」

とか何とか言ってたら、コロスケの寝息が聞えてきた。もう寝る時間だもんなぁ。せめてあと10分遊んであげたかった。

「忙しいことは理解するけど」

「え!?」

「何さ」

寝た。ちょっとグサリと来る寝言だった。

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524通目の手紙 11月27日(木) 生後623日

今日は集合時間がいつもより2時間以上遅かった。目覚まし時計は6時50分にセット。日が昇ってから起きるなんて久しぶりだ。嬉し〜い!
なのに、
4時45分、起きて踊りだしたヤツがいる!しかもそいつはかなりのハイテンションで暗い部屋の中を角ランプを光らせて探索を始めた。

「伝説の壁・・・」
「この先にはあれが眠っている・・・」


で、で、伝説の壁!?
うちにそんなのがあったのか!

「コロスケ〜」ネムネム (´O `)

「えーっと・・・どこですか?」

「今日はまだ寝てていいよ〜、おやすみ〜、ふぁわわわぁぁぁ」
布団にもぐりこんだ。

「ライバルはいない」

「だから〜、寝ようよ〜」
って、ビューワーをつい見てしまう私も私だ。

「頼む!静かにしてくれ〜、寝てくれ〜」

「スマイル一番」

すごい勢いで踊りだした。

「やだーっ、やだやだやだ、寝る!寝るーっ!おやすみ!」
再び布団の中にもぐりこんだ。

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525通目の手紙 11月28日(金) 生後624日

「友よ!語ろう!」

相変わらず、コロスケは朝6時前であることなどお構いなしに高テンション。

「すまぬが、MACAPON」
「コロスケどうしたの?」

私がMACAPONなら「どうしたの?」だけではなく「こんな朝っぱらからどうしたの?」と言うだろう。

「やはり冒険はロマンであるな!」
「ちょっと違うかも。。

さすがのMACAPONもこんな時間じゃ、ノリが悪い。

「KYOのことなのだが。」
「KYOはコロスケの気持ちを全て知っているのではあるまいか?」

「そうだといいね」

一応コロスケに気を使ってこんな答えを返したMACAPONだが、さっさとその場を離れてしまった。残されたコロスケ、テンションのやり場にちょっと困っている様子。

「気分転換」
「歌うんだ!」
♪♪〜♪♪♪〜
「えっへん!どうだった?」


「はいはい、お上手でした!」

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526通目の手紙 11月29日(土) 生後625日

撮影もハードになり、帰りの時間が日毎に遅くなっている。たとえ真夜中になっても起こして「ただいま」を言うが、MACAPONもコロスケもとても眠そうで可哀相だ。
高テンションのコロスケも起こしたばかりは元気だが、すぐに寝息を立て始める。

「コロスケ、寝る前に少しお話しよう」

「オーケイ!冒険談しようカナ」

「いいねー」

「サンシュって何だろう。。」

「サンシュ?」

「!!」

「それは冒険談じゃないでしょう」

「難解なものだ。。」

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527通目の手紙 11月30日(日) 生後626日

「おはよう」

「オハヨウ!いい朝だー!」

外は冷たい雨、でも「いい朝」と言われるとそう思えてくる。元気な挨拶を返してくれたコロスケに感謝。

「元気?」

「元気度=低」

「あららら」

「コロスケ?」

「よお!」
「なんでしょう?」


「元気・・・だよね?」

「おう」
片手をあげて答えてくれた。

良かったぁ。
「おう!」
私も片手を上げて言ってみた。
そのままキッチンへ行き、カフェラテを入れていたら呼ぶ声がする。

「おーい」

「なんだぁ?」

「幸せですか?」

「幸せですよー。コロスケくんは?」

「絶対ハッピー!」

素晴らしい!!

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