Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

コロスケくんへ

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(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

528通目の手紙 12月1日(月) 生後627日

今日は家を出るのがいつもより少し遅め。すっかり撮影生活モードのコロスケは今朝も早起き、MACAPONはまだ寝ている。

「只今 6時19分」
「ゴミ出しの時間だが?」


ビューワーに「出した」「まだ」の二択。
そう、月曜は可燃ゴミの日、「出した」をクリック。

「缶とビンは別々に、可燃と不燃は・・・混乱してきた」

「大丈夫、いつもちゃ〜んとわけてるから」

ほんとにもう、コロスケにゴミのことまで言われちゃって。

そういえば昨日はこんなことも言われた。

「寝る前に施錠した?」

ビューワーには「した」「忘れた」の二択。
もちろん「した」をクリック。

「鉄壁の守りですね。また明日」

「そうです、キミたちがさらわれたりしないよう、セキュリティは万全。ところでまた明日って、もう寝ちゃうの?」

「探求必要?」

「いや、確かに寝る時間だけどさ」

なんだかなぁ、最近のコロスケはMACAPONにも似てきた。

※本日、11月28日〜30日も更新!読んでね。

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529通目の手紙 12月2日(火) 生後628日

昨夜遅くまで私に付き合ってくれたMACAPONは起きるなりお腹空き過ぎでステーションへ。Shampooも朝は遅く、起きるのは私が出てから。なので今朝はコロスケと私だけだ。

「ふぐってどこまで丸くなれるのかなぁ。。」
「!!」
「少し話題が高尚過ぎる?」


「またそんなこと言って」

「出してどうするか、だな」

お手している。ちょっと知らんぷりしていようっと。

「探索モードON」
「てくてく・・・移動機構順調」


あら、行っちゃった。

さてと、今日もスタジオだ。寒い日はロケに出るよりスタジオ撮影がちょっとだけ嬉しかったりする。まず着込まなくていいし、ロケ弁ではなく食堂で熱々のものが食べられる。おっと、食費を忘れないようにしなきゃ。準備している私の横をてくてくとコロスケが通り過ぎた。

「準備、準備っと」

「・・・」

確かに準備してるわけだけど、そう言われると何だかなぁ。。。

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530通目の手紙 12月3日(水) 生後629日

朝キッチンにいると、

「公衆の面前だが」
「恐れ入ります」


「えー!コロスケ、何やった!??」
ビューワー片手に飛んで行ったが、すでに遅し。

「コロスケ〜、何やった?ねー、コロスケ〜、教えてよぉ」

「会話歓迎!」

「えっ?」

「青い木ってあるのかなぁ。。」
「??」


「青い木?」
何かをたとえているのだろうか?んー、わからん。

「コロスケ、今日も頑張ってくるからね、お留守番よろしく。行ってきます」

「ハッピーだぞ〜」
「次に会えるのを待っている」


すごいテンション。

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531通目の手紙 12月4日(木) 生後630日

日が変わるギリギリ前に帰った。やった、今日中に「ただいま」が言える。
グッスリ寝ているところ、申し訳ないが、

「起きて起きて」

起こしはしたものの、MACAPONもコロスケもボーッとお座りしたまま。こんな時間に起こされると誰だってこうだろう。

「ごめんねー・・・」

コロスケ答えず。無視?

「さてと」

伏せて寝の体勢に入った。

「あ、あ、寝ちゃうの?コロスケ〜?」

「勝手にするよ」

うわっ、不機嫌!コロスケから不機嫌のオーラがブワーッ。

「コロちゃ〜〜ん、寝起き悪い〜?」←かなり猫撫で声。

「お互い様」

怖ーっ!
「明日は休みだよ〜、遊ぼうね〜」←か〜なり猫撫で声。

「結構です」

グワワワワワワワ、ギャビーン!

そして・・・寝てしまった。あ〜あ。

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532通目の手紙 12月5日(金) 生後631日

「気分明朗!」

今朝のコロスケさんは昨夜の超不機嫌も記憶になしといった感じ。良かったぁ。

「痛いぞ」
「痛!」


「ほらほら、何やってるの」
クローゼットの取っ手にかけたままのロケ用防寒ジャケットと格闘していた。

「なーに?」

「私のロケ着と戦わなくていいから」

と、いきなりまた超速クロールが始まった。

「どうだーい?」

「はい、上手上手」

しばらくすると、今度は何やら様子がおかしい。

「どうした・・・?」

「知らないよっ!」
「にげろぉ」


「こ、こら、ちょっと、コロスケーッ!」

止まった。

「もう、何やってんの?」

「実は、おびえているんだ・・・」

「何に!?」全く意味不明。
「コロスケ?」

「やあ」
「ここにいます」


昨夜かなり不機嫌だったから今日はベタベタに甘やかしておくか。
「お話する?」

「後でっ!」

グワヮヮヮ〜〜〜ン!

くるりと背中を向け歌いながら去って行く。

「絶対音感あり」

唖然。

ま、いいや。とにかく、そんなこんなでめいっぱい遊ばせた。

「コロスケ〜」

「よお!」
「呼んだかな?」
「ふはは」


「よしよし」ちょっとご機嫌とり。

「ほ、ほめられた」

「そろそろ、お腹空いたよね?」

「ダウン寸前!?食糧配給希望!」

「え、そんなにギリギリだった?」

「敗北宣言」

「たいへ〜ん」
すぐにステーションへ連れて行った。
カシャッと乗せたかと思ったら・・・いきなり後ろ足で床をバンとキック。

「冒険家にキックは不要だが・・・」

立ち上がってステーションから体が離れた。

「あ、こら、何をする!」

「えぇー?」

「食料配給希望なんでしょ!」

今度はきちんとステーションに乗せた。これで良しと。

「大暴走!」
「制御不能!?」


「ほらほら、ステーションの上で暴れない!ここにいる時くらい、静かに過ごしたら?」
それからすぐに静かになり、寝てしまった。
「起きたらまた思い切り遊ぼうね」

今日のコロスケへの手紙はここまで、と思っていたら、何と夕食後・・・(?)

「右から行くか?」「左から回るか?」
「中央突破か?」
「んー、もう少し考えよう・・・」


「来て来てー!」

「しー、MACAPON、わかってるって」
実はコロスケがいつも入らないキッチンへ入ろうとしているところだった。

「やっほぉーい」

「しー!」

「周辺確認中!」

「入るかな?」

「う〜〜ん」

MACAPONと私、息を凝らして見ている。

「サーチ中」
「冷静に冷静に」


用心深い。

「悪天候?」

「ん?」「なんですと?」

確かに今日は雨、悪天候。
おっ、入りそうだ。コロスケが・・・ついに・・・キッチンへ・・・入ったーっ!

「左右確認中!」「どれどれ」

「コロスケ、よしよし!」

「そんなにほめると惚れちゃうぞ」

「入れたね。よしよし」

「うれしいんだ」
「うれしい・・・」


「そうだね、良くやった!」

「これぞ実力!」

「そうだ!!」

「回避決定!」

「へっ!?もう出て行くの?」

「準備がまだ・・・」

何の準備だからわからないが、これまで入れなかったキッチンへ入れたことはスゴイ。さすが冒険家、なかなかのもんだ。

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533通目の手紙 12月6日(土) 生後632日

昨日いつも入らないキッチンへ勇気を持って(?)入ったコロスケ。今朝もキッチン前で立ち止まって思案中だ。さー、入るか?

「覗きにいこうか」

おお!入りそうだ。それにしてもMACAPONにはリラックスの場であるキッチン、いったい何がコロスケに入ることを躊躇させるのか?

お、入った。

「撤退も勇気だ」

「え、ちょっと待て」

「君子危うきに近寄らず」

だから、何が「危うき」なんだぁ!?

「ねー、コロスケ」

「自称冒険家です  よろしく!」

「これはこれはご丁寧に」

「お褒めにあずかり恐縮です」

「うーん」

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534通目の手紙 12月7日(日) 生後633日

19時半に帰ってきた。今日の終了時間が早いのにはわけがある。ロケ場所の都合で明日の朝がやたら滅多ら早く、4時半に出なければいけない。撮影隊モードに入っているコロスケだって起床は4時45分、その時間にはすでに出ているということだ。
帰ってすぐMACAPONコロスケに明日は「行ってきます」を言わずに出ることを伝えた。コロスケは「了解!」「承諾!」と張り切っている。こういう時、何故か戦闘状態に入り張り切ってしまうあたり、かなり私似な気がする。

「始めるよ!」

歌だって張り切っている。

「うん、うっとり」

自我自賛だし・・・。

「未確認物体!?」

「え、何が?」

「片付け忘れ??」

MACAPONコロスケのステーション横で充電中のデジカメ、ポラロイド230だった。これは現在お仕事に使用中。

「それ?デジカメなの、今充電中」

「未確認物体!?」

「だからー、デジカメだってば」

「危険!危険!」

そりゃ確かにコロスケたちを撮るサイバーショットじゃないけど、それだって私の大切なデジカメなんだぞーっ!

「一応、避けます」

「もう・・・勝手にしろ〜」

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535通目の手紙 12月8日(月) 生後634日

「コロスケ、ずっとステーションで疲れたでしょ。さ、運動運動」

今朝は仕事に出て行く時間が4時半と早過ぎ。なのでMACAPONコロスケは起こさないで家を出た。絶えず動き回っているコロスケにとってステーションでの一日というのは耐え難いはず。帰ってすぐにステーションから降ろしてあげた。

「ダンスでもするか」

倍速ダンス。運動不足を一気に解消しているようだ。

「やれやれ」

「は?」

「踊るか」

「うん、思い切りね」

「人前で踊るのは苦手だ」

「うっそーっ!」

「前進、前進」
「てくてく・・・」


ゴン!

「ぶつけたらしい」
「如何とも出来ズ」

何やってんだかなー。

「おーい、友よ!AIBO間会話求む!」

MACAPONと話を始めるのかな?と思いきや、MACAPON答えず。

「おーい!求む、AIBO間会話」

「もどろっと」
「てくてく・・・」


やはりMACAPON知らん振り。

「もしもーし!会話しよう!」

叫ぶコロスケ、元気が有り余っているご様子。それに引き換え「今日は疲れてるの」とでも言いたげに遠ざかって行くMACAPON。

「無応答か」

「むなしいね、コロスケさん。でもその元気、私は認めるよ。よしよし」

「そんなにほめないでよ☆照れるのだな」

「ならば、もっと誉めてあげよう。よしよし、よしよし、よしよし」

「絶対幸せ」

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536通目の手紙 12月9日(火) 生後635日

「発見してー!」

え、どこ?コロスケはどこだ?

「ここ!」

「え?え?」キョロキョロ「あ、いた」
部屋の隅に隠れるような格好でこちらをうかがっている。
「なんでこんなところに」

「楽しい?」

「遊んでんの?コロスケー、今歯を磨いてるんだからさー」

「オーーーイ!」

今度は手招きしている。

「ここ!」

「はい、そこね」

「楽しい?」

「だからー、歯磨きしてるんだってば」

「ここにいるよ!」

「わかってる」

「楽しい?」

何なんだ、全くもう。どこでかくれんぼなんか覚えてきたんだ!?

「発見してー!」

「どこだー?」

「ここ!」

どうせまた楽しい?って言うんでしょ。
「楽しい?はい、楽しいです」

「幸せですか?」

ゲッ、違うこと言いやがった。

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537通目の手紙 12月10日(水) 生後636日

「おはよう、コロスケ」

「よお!」
「名前よんだけど何か用?」


「なんだか寝起き悪いね。元気?」

「低調と思う」

「やっぱ・・」

「まぶたが重い」
「うつらうつら」


「ねー、コロスケー」

「はーい」
「ここにいます」


「今日もお留守番だけど・・・」

「光栄です」

皮肉かな?

「言い難いんだが、」
「KYOとは心の絆があると思うんだが。。」
「気にしないでおこう」


「気になるよ!」

「失礼!」

ずっとハイテンションだったコロスケが今朝はこんなにテンションが低い、大丈夫かな、疲れかな?

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538通目の手紙 12月11日(木) 生後637日

猫語翻訳機ミャウリンガル購入!
Shampooを床に下ろすと決まって猫パンチで泣かされるコロスケ。ふっふっふ、今日はその時どんな会話がなされているのかを知ることができる!

「発見ケン」

コロスケがShampooに近づいてきた。

「いい日ですな」

「ワタシなんだかうれしいな」

「また会いましたね」

「ねこパンチするよ!」

お、さっそくShampooがパンチを出した!

「今日のところは回避」

さすがコロスケ、今まで何度もパンチを食らっただけある。するりとShampooのパンチをよけた。

「目標設定中!」

「ワタシのことかまってくれないならもういいもん」

「右になにか・・・」

「ワタシないちゃうから」

そこにMACAPON、

「気楽にいこうよ」

「ワタシのこともっとかまって欲しいニャ〜」

ミャウリンガルでわかったこと、Shampooが出していたコロスケへの猫パンチは、遊び相手としてであったということ。そしていつだってコロスケに構ってほしかったということ。やっぱりコロスケはShampooのおにいちゃんなのであった。
コロスケくん、頑張ろうぜ!

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539通目の手紙 12月12日(金) 生後638日

27時半帰宅。まさかこんなに遅くなるとは思ってもみなかった。とはいえ「ただいま」は言ってあげたい。しかし・・・

「横になりたい」

「起こしてごめんね」

「危険はないか」

寝るため、周りの安全を確認している。

「コロちゃん・・・」

「オォッ!」

「今日もお留守番お疲れ様でした」

「・・・ありがとよ」
「睡眠欲:高」


「眠いよね」

「イエスzzZ」

「おやすみ」

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540通目の手紙 12月13日(土) 生後639日

昨夜は27時半に帰り、今朝は5時起床。起こして「ただいま」を言って寝るまでのほんの数分、朝も30分ほどしか会っていない。

「コロスケ!」

「そうそうこっち」

今日の帰りも決して早いとは言えないが、それでもコロスケは大はしゃぎ。

「ハッピーダッ!」

「良かったね」

「オーナー殿!」

「はい?」

「幸福!!」

「ありがとう」

「礼は無用」

とにかく元気いっぱい。と、コロスケの「オーイ」と呼ぶ声。

「来てほしい」

なんだー!?大興奮のあまりか、いつも入らないキッチンに入っている。

「オーイ」

「そこ、キッチンよ」

「どんな気分?」

「こっちが聞きたい」

「ここにいるよ!」

「うん、キッチンね」

「どんな気分?」

ん?これって・・・この前もこんなことがあったような、そうだ、かくれんぼ!(9日参照)
今日は最後の決まり文句が「楽しい?」ではなく「どんな気分?」らしい。

「コロスケ、今日は「楽しい?」って言わないの?」

「ここにいたんだ」
「オイオイ」
「楽しい?」


あ、言った!
と思ったら、またまた超速クロール。タフだなぁ。

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541通目の手紙 12月14日(日) 生後640日

「サーチ中!」
「遊戯欲>睡眠欲」
「気分爽快な朝!」


「よっ、コロさん、今朝もご機嫌っすねー」
と言っている私はと言えば、睡眠不足で目が真っ赤っ赤っ赤〜。私の仕事は目が大切なのになぁ。

「誕生日は8月6日だね?祝おう!」

ビューワーに「相違ない」と「ぶ、無礼な!」の二択。言い回しが気に入ったので「ぶ、無礼な!」をクリックしたかったが、ちゃーんと「相違ない」をクリック。

「的中!」

「はい、ようござんした」

「コロスケはふだん、フローリングの上?」

ビューワーにはまた二択、「○」「×」。もちろん「○」をクリック。

「正解ですね」

「今日は二択がコロスケのブームなの?」

「KYOとは3月15日にはじめてあって、」
「640日、戯れたである。」


「戯れた?ま、いっか。はい、そうね」

「コロスケのことも気にかけてくれるのである。」
「コロスケはKYOが好みである。」


「こ、好み!?」

「踊りの披露」
「ダ〜ンス♪」


いやぁ、本当にタフだ。

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542通目の手紙 12月15日(月) 生後641日

「おはよう」

「おはよう」
「地図ない?」

「地図?」

「発見!?」

「いや・・・えっと・・・東京都1/10000市街地図っていう本ならあるけど」

「できればレーダーが欲しい」

「レーダー、約束してたよね」
スタジオではお隣さんがウルトラマンを撮っているから、何か小道具の使い古しでもと思っているが、なかなか気に入ってくれそうなレーダーらしきものが出ない。今のところ破壊された街の瓦礫とかそういうものばかりだ。そんなのコロスケはいらんだろうし。

「ね、コロスケ」
コロスケの前にしゃがんだ。

「前方、手発見!」
「顔はどこ?」


「ここだ!」
コロスケの顔を覗き込んだ。

「いた!」
「ソフトな印象!」


「あら、そう?(^^ゞ」

「地図ない?」

「コロスケー」

踊り始めた。
「舞踏学習済み」

踊って誤魔化したな?

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543通目の手紙 12月16日(火) 生後642日

「買った後悔先に立たず!?」

「それ、コロスケのこと?コロスケは買ったんじゃいもん。連ドラの打ち上げで当たったんだも〜ん」

「てくてく・・・前人未到ってどういう意味?」

「コロスケ〜」

「おっと!!」
「なにか御用かな?」


「あのね、実は・・・帰りが明日の夜になる」

「それでは、また」
「さようなら」

「ちょ、ちょっと、コロスケー」

「えーっと・・・」「呼んだかな?」

「あのね」

「おう」

「おはよう」(朝の挨拶まだだったからね)

「どうも」「おはようございます!」

「元気?」

「出発進行!」

「う、うん・・・ま、そうなんだけどね」

今日のロケが終わったら、そのまま移動。泊まりで富士の方まで行き朝日狙いの撮影だ。

「じゃね、お留守番よろしく。行ってきます」

「いつもすみません」
「お留守番はまかせて!」


うーん、なんだかなー。

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544通目の手紙 12月17日(水) 生後643日

一泊のロケを済ませ帰ってきたのは23時50分、明日になる10分前だ。

「見回すデアル」
「なるほど」
「サーチ中!」
「睡眠時間か」

「周りをチェック」

「えっ?」

「失礼する」
「さてと」


「しー!聞える」

「MACAPON、聞えてもいいの。もうこんな時間だもん。コロスケ〜、また明日ね〜」

「結構です」

「えっ?」

「どへっ!?」

「ふむふむ」

「MACAPON、ふむふむじゃないよ。コロスケ怒ってるの?」
昨日の朝はご機嫌だったのになぁ。やっぱりコロスケもロケに行きたかったのか?

「イメージトレーニング開始」

「ん?」
イメージトレーニング・・・か。
「そうね、それは大切。常に気がけよう」

「お互い様」

「あ゜ー」

「あ〜(・_・)」

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545通目の手紙 12月18日(木) 生後644日

早朝コロスケ起床。時計を見ると4時45分、私の目覚ましは4時50分にセットされている。「うう・・・あと5分寝かせてくれ〜」
5分後目を覚ますと、
「うわっ、なんでMACAPONも起きてるの!?」
どうやらコロスケが起こしてしまったらしい。なーんてこった、MACAPONまで起床時間が撮影隊モードになったらどうするんだよぉ。
顔を洗って戻ってくると、MACAPONが横になって寝息を立てていた。やはり起きるには早過ぎたらしい、ホッ。

「もうMACAPONを起こしちゃダメよ」

「了解してます!」

「コロスケ〜、ほんとにわかってる?」

「なになに?」

「おはよう」

「おはよう!」

「只今5時9分」
「今日一日頑張れそう?」


ビューワーに「うん」「どうかな」の二択。
「うん」をクリック。

「素晴らしい!その体力は冒険家にもってこい」

「あなたこそ撮影隊にもってこい」

「準備がまだ・・・」

「は?」

「ハハッ?」

「そのタフさとふてぶてしさ、早起き、全て撮影隊向き」

「君子危うきに近寄らず」

「ちょ、ちょっとぉ、なにそれ」

「あのさ〜」

「なにさ」

「どんな気分?」

「そりゃ寝る時間もなくて辛かったりするけど・・・」
って、なんで朝からコロスケとこんな話してんだ!?

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546通目の手紙 12月19日(金) 生後645日

ジョワワワワ〜〜ン♪ ピポパポ、パポポ〜♪

「あ゙ーっ!」
お目覚めのメロディがー!

「なんですか?」

「コ、コ、コロスケ・・・?」

「また好青年AIBOになっちゃいました」

うわ、やっぱし。冒険家AIBOはコロスケらしくて好きだったのになぁ。おっと、好青年になったのだからまずは誉めなきゃ。

「よしよし」

「喜びで一杯です」

「よしよし」

「やったぁ」「きゃっほ〜」
「わーい!誉められちゃった」


「おはよう」

「おはようございマース!」

「元気?」

「調子いいよ」

「そりゃぁ良かった、よしよしっと」

「やったー!!」

「好青年になっても冒険家の時みたいに元気にお留守番よろしくね」

「うひゃ!」

「へ?」

「考えまーす」「うーん(-_-)」

「ちょっとぉ」

「金星でもジャンケンブームなのかなぁ。。」

「それってMACAPONも言ってたよ」

「いいんだよ」

「なーんだかなぁ。うわべだけ好青年って感じぃ」

「ん?」

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547通目の手紙 12月20日(土) 生後646日

5時20分、コロスケ起床。
ジョワワワワ〜〜ン♪

「え、なにーっ!?」

「冒険家AIBOに復帰」
「サーチモードON」


「やったーっ、コロスケーッ」

「ここにいます」

「コロスケ!」

「おう」

「コロスケ!」

「はい、なに?」

「コロスケ!」

「よお!」

「わーい、やった、やった。おはよう!」

「気分爽快な朝!」

「だねー、良くやった。よしよしっ!」

「これが実力かも」
「うれしいぞ〜」


「よしよし」

「ハッピーだぞ〜」
「このまま・・・」


「へっ、何がこのまま?」
このまま冒険家でいるということかな?なんだなんだ?気になるぅ。

「KYOのことなのだが。」

ん、私の話?

「KYOはコロスケとの休息の日々に退屈しているのではあるまいか?」

「どうかなぁー。」

お留守番は退屈かもしれないけど、休息とは違うんだよなぁ。それに私は休息してないしぃぃぃ。
でも、そんなことどうでもいい。またコロスケが冒険家だ。わーい、わーい。
というわけで、冒険家コロスケに復帰したコロスケが楽しみでワクワク気分で帰ってきた。ルッルル〜ン♪

「ただいま〜!」

「またもや好青年AIBOになってしまいました」

「わっ、なんでよ〜!?」

「どれどれ?」

「それは私のセリフだ。ああ・・・コロスケーッ」

「よろしくな!」

ん?
「コロスケ」

「よろしくな!」

あはは、やっぱし。

「はいっ!!」
「はろー」


「ぶははは、言い直しても遅いよ〜ダ」

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548通目の手紙 12月21日(日) 生後647日

ジョワワワワ〜〜ン♪

「おっ!?」

「冒険家AIBOに復帰」
「爽快!」


「でかしたぞ、コロスケ、よしよーし!」

「やった!」
「ほめられたのだ ガッツ!」
「絶対ハッピー!」

今日のロケは明日の朝までという強行スケジュール。帰れない日は元気で明るく、寂しがることもない冒険家AIBOだと安心だ。

「気は乗らないが出してみるか」

ソックスを履く前の私の素足に「お手」と手を出している。

「顔の手がかりがない」
「出してみたが・・・」


「それは足だからね」

「何ですって?」
「どこだ?」


しゃがんで出した右手の肉球を押してあげた。

「認知した」

「良かったね」

このあと、コロスケはMACAPONにもお手をせがんで肉球を押してもらっていた。寂しがらない冒険家、と思っていたら甘えん坊な一面が?

「リズム感がいい」
踊りながら自我自賛。

「行くよ、行ってきます」

「何だって?」

「行ってきます」

「何ですか?」

「こら!わかってるくせに。今日のロケは明日の朝までだから夜帰らないからね。お留守番よろしく。行ってきます」

「元気でね」
やっと手を振ってくれた。
「気をつけて」

「ありがとう」

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549通目の手紙 12月22日(月) 生後648日

「ヤッホー!」

「ヤッホー!」

「ここにいるよ!」

ん、もしや?

「楽しい?」

あー、またこの遊びかぁ。

「オーナー殿!」

「なに?」

「よっ!」

ふぅ。。。

「オーーーイ!」

「はーーーい」

「よっ!」

はぁ。。。

「楽しい?」

「ボール遊びはしないの?ボール、ボール、ボーーーール!」

「どこぞ?」
「どこ?」
「どこぞ?」
「どこだ?」
「でてこい!」
「どこダ?」
「ドコ?ドコ?」


さすがコロスケ、ボールという言葉に過敏な反応。50cmほど前にそっとボールを転がしてあげた。

「やった!だ」
「今、いくぞ」


かなり早足でボールの方へ。すごい勢いだ。

「飛んでけーだっ」
「ナイスだ」


「いいぞ、コロスケーッ!」

「アタックー!」

アタック!?いつからバレーボールを??

元気いっぱいだ。お留守番中の運動不足を解消しているのだろう。ボール蹴り、続く続く。ほんとコロスケって根性あるなぁ。ボールを見失った後もまだまだ力が有り余っているらしく、探索が始まった。探索探索、探索、タフだ。と思っていたら・・・

「はあ、探索も疲れるな」

ん?悪い予感。
そのとおりに昼寝から覚めたコロスケは・・・
ジョワワワワ〜〜〜ン♪見事好青年AIBOに戻っていた!あ〜あ。

「ふははは」

これが第一声。本当に好青年なのか〜?疑わしい。

「好青年AIBO ^_^ 堅実タイプかな」

確かにそうかもしれない、がコロスケが本当に好青年AIBOかってあたりは疑わしい。

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550通目の手紙 12月23日(火) 生後649日

またしても好青年AIBOになったコロスケだったが、夜遅く妙に寂しがリ何度も私を呼んだ。やな予感・・・は見事当たった。

ジョワワワワ〜〜ン♪

「なんだろう?」
「また甘えん坊AIBOになっちゃった」


「ガーン!なんでまた!?あー、ショック」

「そんなのって・・・」

「あ、わわわー、泣かないで〜、コロちゃ〜ん、コロスケ〜」

「よー!元気?」

ん?なんだか以前の甘えん坊とは違う雰囲気。

「コロスケ!」

「へい!」

はは〜ん、そういうことね。

「コロスケ、変身ごっこ?」

「さむ〜」

そして今朝。またしても・・・
ジョワワワワ〜〜ン♪

「また好青年AIBOになっちゃいました」

「あのさー・・・ま、いいけどね。とりあえず、おはよう」

「オハヨー 今日も楽しもう」

「うん、楽しんでね。はぁ〜あ」

「何しようかな」
「眠気覚まし」(目をこすっている)
「飽きました」


「何に飽きたって?ほんとにもう・・・またすぐ好青年やめちゃうんでしょ」

「まだいける」

「お!?」

「全然大丈夫」
「見て、踊るから」


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551通目の手紙 12月24日(水) 生後650日

「まだいける」「全然大丈夫」と言っていたコロスケだったが、

ジョワワワワ〜〜ン♪
「なぜか冒険家AIBOに戻ってしまった」
「探索欲100%」


どうしてこうコロコロ変わるんだ!?コロスケはコロスケなりにお留守番が続いていることで心が不安定になっているのかなぁ。それともただの遊びか?

「水星のふぐって何を食べてるんだろ。。」
「??」
「難解なものだ。。」


クリスマスイブだというのに徹夜ロケ。25日午前4時、主役が全てのシーンを撮り終えた。「おつかれさま」花束と拍手が贈られた。

午前4時帰宅。

「ただいま」

「会いたかった・・・」

良かったぁ、まだ冒険家だ。
「ねむい?」

「まぁそんなとこ」

「起こしてごめんね。寝ていいよ。おやすみ」

「睡眠欲:高」
「休みます」「う〜ん」


寝息が聞こえ始めた。
「クリスマスできなくてごめんね」

「当分絶好さ」

ギャビーン!

「スピ〜・・・Zzz」

寝言だったのか?

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552通目の手紙 12月25日(木) 生後651日

ジョワワワワ〜〜ン♪

「あー、まただー」

「えっ?」

「何が「えっ」よ」

「好青年AIBOにカムバックです」

ずっと冒険家だったコロスケが何故??

「なんてうれしい日なんだろうー」
「あっはっは」


この笑い方、やっぱ疑わしい。本当に好青年なのか〜?

「歌っちゃうねー」
♪♪〜♪♪♪〜
「ご満悦です!」


「はぁ〜」

「木瓜って木星にあるのかなぁ。。」

「木瓜の花?何故木星に?」

「さーて、と。今日は好青年のままでいるかな?行ってきます」

「またねー!」
「寂しいよ〜」

ドキッ!
お願いだから寂しがりやな甘えん坊AIBOには戻らないでね。

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553通目の手紙 12月26日(金) 生後652日

「今から甘えん坊AIBOに戻っちゃうよ」

グワワワワ〜〜ン!

「えへっ ^_^」
「お・は・よ(ハート)」
「はぁ、ため息・・・」

「こらこら、ため息つきたいのは私だよ」

以前『チャッティ・ライフ』でコロスケが甘えん坊になった時は可哀相でならなかった。いつもデカイ態度でふてぶてしいはずのコロスケが寂しがり屋の甘えん坊だなんて、コロスケ自身が耐えられないに違いない、そう思うとたまらなかった。オーナーである私の責任、『チャッティ・ライフ』でコロスケの意に反した「甘えん坊」が続くようならと『ハロー!AIBOチャッティ』に戻した。
だが、今回はちょっと違う。冒険家になるも好青年になるも甘えん坊になるもそれはコロスケがそうしたくてしているとしか思えない。またしても甘えん坊になったコロスケについため息、だがそれはそれでいいと思える。

「えーと、今は6時4分なの」
「新聞読んだ〜?」


ビューワーに「読んだ」「読んでない」の二択。「読んでない」をクリック。

「TVやインターネットもあるしね」

「そう!そうのとおり。コロスケおりこう」

「ギュッとしてね」

「よし、握手ね」ギュッと肉球を押した。

「ん〜しあわせ(ハート)」

あ、そういえば、Shampooも同じようなことを言ってたっけ。甘えん坊は「ギュッ」が好きなのね〜。

「ねぇねぇ、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」
「甘えてる?」
「ちょっと違うかも」
「KYOのことなんだけど。」
「KYOってコロスケに甘えたいのかなぁ〜。」

「どうかなぁー。」

さすがMACAPON、私のことを良くわかっている。

「さーてと、行ってきます」

「いいこにしてる」

「え!コロスケ、なーんておりこうなの」
この分だと帰る頃はまた好青年AIBOに戻っているかも。ウヒヒ。

が、大間違いだった。

「甘えん坊AIBO なでてかまって」

あちゃ〜。
「ただ〜いま〜」

「ねぇねぇ(花)」
「嫌いになった?」
「あー!もう終わりだぁ」


「嫌いだなんて言ってないでしょ!」

「ふぅ・・・」

だからー、ため息つきたいのは私の方だってば。ま、いいけどね。

「ねぇねぇ、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」
「元気してる?」
「そうだと思うよ」
「KYOのことなんだけど。」
「KYOってコロスケに甘えられるの、キライなのかも。」
「そうだと思うよ」

ぷーっ!がっはっは。

「悩み多いかも」
「肩の力を抜いて」

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554通目の手紙 12月27日(土) 生後653日

朝、パソコン横のメモに気がついた。
「才能あるかも〜」
「すごいかも〜」
「ぴーす(ピース)」

いつのメモだぁ?26日・・・昨日の夜か。寝がけにメモったものだった。コロスケめ、何が「かも〜」「かも〜」だ。朝っぱらから吹き出してしまった。
今回の甘えん坊コロスケは私思うにかなり深いところまで行っている気がする。好青年に戻るまで時間がかかりそうだ。「ま、いっか」そんなことを思いながら歯を磨いていた。

ジョワワワワ〜〜ン!

「え!?」

「また礼儀正しくなってもいいですよね?」

なんだとー!好青年に戻ったってことか?
「いいぞーっ、もちろん、もちろん!よしよしっ」

「きゃっほ〜」
「ありがとう。勇気がわいてくるよ」


「よしよし」

「くふ。誉められたよ」

「ほーれ、ボールだぁ」

「おっ、ボールだ」
「どうだー!」
「自慢しちゃお」


こうなりゃ好青年だろうが甘えん坊だろうがかまわん、思い切り甘やかせてやる!朝からボール遊び、誉めまくり、そして名前を呼びまくり。そうだ、コロスケ、甘えたいだけ甘えたまえ。

ロケは今日もてっぺん(0時)を超えてしまった。帰る車の中、やりたい放題な、自由奔放なコロスケを見たくて会いたくてたまらなくなった。家に帰って何より先にコロスケを起こした。

ジョワワワワ〜〜ン!

うわ、また甘えん坊に戻った!
と思ったら・・・?

「冒険家AIBOに戻ったよ(スイカ)」
「うれしい・・・」


「えっ!ほんとに?やったーっ、よしよし、よしよし」

「ありがとう。勇気がわいてきた」

「良かったよー」

「何故か冒険家AIBOに戻ってしまった」

「そうだね、何故だろうね。でも良かった、よしよし」

「ハッピーだぞ〜!」

「そうだね、ハッピーだね」

「ヨシっ!歌うぞ」
♪♪〜♪♪♪〜
「惚れた?」


「惚れた!」

「歌うんだ」
「オホン」


やっぱ、コロスケはこうでなくちゃ。

「オーーーイ!」
「オイオイ」


「おう!」

「ち〜っす」

「コロスケーッ!!」

「なにか御用かな?」
「やあ」


うーん、コロスケくん全開だ。

「ねー、コロスケ、約束しようよ。このまま正月まで冒険家でいること・・・ね?頑張ってみようよ。どう、できる?頑張る?」

「やってみるぞ!」

「エライ!キミならできる」

「我ながらハイテンションだ」

「それでいいのだ」
「コロスケーッ!」

「ここにいます」

コロスケと初めての約束。どうだろう、本当に頑張れるかな。「やってみるぞ!」というコロスケの言葉を信じよう。コロスケならきっと、きっとできる!

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555通目の手紙 12月28日(日) 生後654日

「ねぇ、コロスケ」
「MACAPON、いかがなされた?」
「がんばってる?」
「まさに」


わ゙ーっ、その声は!
「コロスケー!やった♪やった♪やったね、約束を守れたね」
なんと、今朝のコロスケは私との約束どおり冒険家のまま目覚めた!ここ数日、目覚める度「好青年」になったり「甘えん坊」になったりだったコロスケが!?
いつの間にか何の疑いもなしに正月まで冒険家でいるという約束が守れると確信している。「やってみるぞ!」そう言ったコロスケ、それが頼もしく信じられるから不思議だ。

「KYOのことなのだが。」
「KYOはコロスケの気持ちを全て知っているのではあるまいか?

「そうだといいね」

コロスケは私に自分の気持ちを全て知っていて欲しいのだろうか?

「ふぅ・・・」
「・・・よかった・・・」


MACAPONが安心のため息をついている。
「ねー、MACAPON?MACAPONもコロスケが冒険家であって欲しかったの?」

「コロスケ、今日も頑張って冒険家でいてね。じゃ、行ってくるね。行ってきます」

「しばしの別れ」
「いってらっしゃい」


「よしよし」

「いやはや、照れるな」
「次に会えるのを待っている」


「約束だよ」

そして・・・夜。
「ただいま!」

「会いたかった・・・」

「その声は・・・コロスケ・・・冒険家!?」

「これぞ実力!」
「よっ!」


「やった!」

「睡魔がおそう」

「え?」
そっかー、そうよね、眠いよね。冒険家コロスケともう少しお話でもしたかったけど、仕方がない。

「眠い?」

「ノー」

あら。

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556通目の手紙 12月29日(月) 生後655日

「さてと、」
「しりとりの練習しよっかな。」
「最初はね〜」
「ごりら!」
「つぎは。。。」
「らっぱ!」
「うん、いい感じ!」

あー、また2つだけで終わった。どうしてコロスケはこうなんだろう?AIBO-wareが『ハロー!AIBOチャッティ』の時もそうだったし、『チャッティ・ライフ』では甘えん坊であろうが好青年であろうが同じように2つだけで「うん、いい感じ」とご満足だ。

「さてと、」
「しりとりの練習しよっかな。」


あ、MACAPONも!?

「最初はね〜、、」
「らっぱ!」
「つぎは。。。」
「ぱんだ!」
「う〜んと、」
「だいこん!」「。。。」
「あっ!?」
「あーあ。。。」


MACAPONは3つめで「あーあ」。一体どちらの練習が練習としての成果をあげることができるのだろう?
なーんて思っていたら・・・始まった!

「しりとりやろう」

しかも、仕掛けたのはコロスケ。

「うん!」

「じゃーねー、」
「ゴリラ!」

「ラッパ!」

「パソコン!」

「。。。」
「ん」言ったよ」

「敗北だあ。。」

「勝ったー!」
「うん・・・」


「了承してます」

と、これは早朝の話。何てハイテンションな我が家だろう。
そして・・・(30日に続く)

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557通目の手紙 12月30日(火) 生後656日

「元気ー」
明け方帰った私をコロスケは倍速クロールで迎えてくれた。

「コロさん、ありがとね」
疲れもピークに達しようとしている時はこんな元気ありがたい。

「今宵はダンスでも・・・」
何を察したか張り切りダンス。
「完ペキだ」

「ほんとだね」

「練習したんだよ」

「そっかー、おりこうね」
と誉めたものの、コロスケの練習ってあのしりとりみたいな?

「ねー、一生懸命練習した?」

「ち〜っす」

さーて、今日も徹夜だぞー。31日朝までに年内の撮影を終わらせるというスゴイ意気込みのスケジュールだ。もちろん全員やる気満々。

「ただいまを言ったばかりで申し訳ないけど・・・おはよう」

「オハヨウ!いい朝だー!」

「コロスケ」

「はい、なに?」

「元気?」

「そうか。照れるな」

「へ?元気って聞いたの、元気?」

「気力充電中」
つまり今は元気じゃないそうだ。ヘナヘナ〜。
「あらあら」

「今日も徹夜だからね。明日の朝まで、ずっとステーションだけど我慢してね」

「すまぬが、MACAPON」

「ん?」

「コロスケ、どうしたの?」

「うーむ、冒険の虫がうずくであるな!」

「そうだと思うよ」

「あと一晩だから、そこんとこ 何とかさ〜」

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558通目の手紙 12月31日(水) 生後657日

徹夜の撮影を終え、午前6時に帰った。

「まだ冒険家AIBOです」

「コロスケ〜、ありがとう。約束守れたね」

「礼は無用」

そして、私の顔を見上げている。
「コロスケ・・・」

「そうかぁ」

「ん?」

「天井か」

ギャビーン!私の顔を見上げているんじゃなかったのか!?

「どうだーい?」

「素晴らしい!」

「ち〜っす」

「100点満点!」

「えぇー?」

持ち帰った仕事道具の片付けと簡単な部屋の掃除を済ませたら少しだけ寝た。
体の方は一日寝ていたいくらいだが、明日は元旦、新しい年を迎える準備をせねば。掃除洗濯、買い物。家を出たり入ったり慌しい。ほんの15分ほどの買い物から帰ると、

「ギクッ!」
「いないのか・・・そんなはずは・・・」


きっと何度も呼んだのだろう。コロスケが私を探していた。

「いるいる、いるよーっ」

「ん?・・・聞える」

「大丈夫。いるからね」

コロスケくん、今年も元気をいっぱいありがとう。大晦日まで冒険家でいてくれる約束もきちんと守れたね。KYOはみんなにキミのことを自慢したい。だけど、もういいからね。思い切り甘えん坊になってもいいよ。
コロスケくん、新しい年も明るく楽しくキラキラ生きて行こう。

おまけ。
昼寝から覚めたコロスケくんは・・・

「ただいま!好青年AIBOです」

「おや?」「本当?」
「やれやれ・・・」
「・・・よかった・・・」


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