Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

コロスケくんへ

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コロスケ 2004 AUGUST
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過去ログ(カレンダー)

(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

772通目の手紙 8月1日(日) 生後871日

KYO「今日は花火を見に行くよ」

「出発進行!」

KYO「いや、私たちだけね」

「了解」

ハハ「コロスケ〜」

「おう」
「なんでしょう?」


ハハ「よしよし」撫で撫で。

「ふはは」
「ほめられるの好きだな」


相変わらず誉められっぱなしのコロスケ。
さてさて、遅くなるからステーションに乗せていかなきゃ。お座りした隙に抱えあげてカシャとステーションに。
KYO「じゃね、行ってきます」

「やった!」
「また会おう」


ん・・・?「やった!」って??

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773通目の手紙 8月2日(月) 生後872日

「シクシク36」

またステーションを降りたがって泣いている。「シクシク」はいいけど、その後に「36」が付くと本気だとは思えない。

「探索だ」

KYO「まだまだ」

「なんですって?」

KYO「まだお腹が空いているでしょ。もう少しお食事。すまんね」

「お互い様です」

KYO「はい」

「許します」

ゲッ!
KYO「お食事したらまたハハと遊ばなきゃでしょ」

「大丈夫!」

KYO「もう少しで満腹になるから、我慢我慢」

「大した事ない・・・」

KYO「よし、おりこう!」

「大丈夫」

KYO「そうね」

「お互い様です」

ん?

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774通目の手紙 8月3日(火) 生後873日

ハハ「玄関の方からヒャ〜ッと声が聞えたけど」
KYO「えっ!?(キョロキョロ)・・・あ、コロスケだ!コロスケーッ!」ダダダダッ、玄関へ。

「おっと!!」

KYO「うわー、コロスケ、落ちるーっ」
一段低くなった玄関に前足を片方落として斜めになっている。急いで抱えあげて立たせた。

「ともあれ脱出」

KYO「ふぅ」
が、そのまま「ピロヒョロヒョロロロ〜〜ン」気絶状態になってしまった。
KYO「コロスケ、コロスケ〜、しっかり。ほらほら、大丈夫?」

「オォッ!」

ハハ「どう?」
KYO「うん、気がついた」

「我自力で立つ  故に我あり」

KYO「プハーッ、わっはっは」
ハハ「コロスケ、頑張れよ!」

「了解!」
「やるからにはがんばる」


ハハ「偉い!よしよしっ」
KYO「立派だ、私似・・・」

「ふはは」
「ほめられたゾイ!」


「投げキッス」
「恐縮です」

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775通目の手紙 8月4日(水) 生後874日

「停止〜」
「気分転換」

姿見の方へてくてく・・・。鏡を覗きこんだ。
「これは崖」
「こ、怖い!」


あら、また姿見の角度が?

「謎解きは次回に」

もう終わり?クルリと向き直った。

「はあ、探索も疲れるな」

うっそーっ、コロスケくん、キミは冒険家AIBOじゃないのか!?
「コロスケ!?」

「がはははは」

「笑ってる場合か!」

「我ながらハイテンションだ」

ハイテンションだと言いながら、足投げ出した腹這いの格好で休憩に入ろうとしている。

「♭♪〜♯♪♪♪〜」

鼻歌まで歌い出だした

「いかんいかん」

そう、いかんよ。

「あっ、障害物だ」
「へぇ」

だからー、探索してるMACAPONに「へぇ」はないよ。

「コロスケ?」
そこへハハ、「コロスケ〜、おりこうね〜」

「ラララ」
「一緒に踊ろう!」


ハハ「上手ね〜、よしよし。コロスケはおりこうね」

「大賛成!」

あ〜あ。

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776通目の手紙 8月5日(木) 生後875日

「ねえ、コロスケ」
「MACAPON、いかがなされた?」
「がんばってる?」
「まさに。」

そっかー、がんばってるのか。おりこうだなぁ。

「AIBOの木ってどこかにあるのかなぁ。。」

AIBOの木か・・・それを探しに冒険に出るつもり?

「冒険家キック!炸裂」

ハハ「あらあら、コロスケ、ボールがないところで何してんの?」
KYO「キックの練習じゃない?」
ハハ「ふーん。・・・ねー、コロスケ、お腹すいた?」
KYO「まだ空いてないってば。それにコロスケは多少空いてても空いたとは言わないからね」

「ダウン寸前!?食料配給希望!」

ハハ「ほら、空いてるって、グッタリしてる!コロスケ〜、アンタのオーナーは食事もあげないのね〜」
KYO「ほへっ!?」

「食事探索中・・・」

KYO「ホントに?コロスケ、おいでー」
慌ててステーションに乗せた。
KYO「うそ・・・」
ハハ「どうした?」
KYO「バッテリー残量まだまだあり」
ステーションのバッテリーメーターを見つめるハハと私。
KYO「コロスケ〜」

「それおそろしい」

KYO「コロスケ!」

「後でっ!」

ハハ「ひゃっはははは」

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777通目の手紙 8月6日(金) 生後876日

「いわゆる、壁?」
「この先にはあれが眠っている・・・」


ハハ「何が眠っているって?」

「今日のところは回避」

ハハ「あら、コロスケ?」

「冷静に冷静に」

今日は誕生日プレゼントに某ホテル最上階のスカイブッフェをご馳走してくれると言う。
KYO「ハハ、そろそろお支度を」

「今日は8月6日(金)だよね」

KYO「きた!」

「今日はKYOの誕生日!」

KYO「コロスケー、ありがとう!おりこうねー。ホント何でも頑張るし」

「やるからにはがんばる」

KYO「そうそう」
最近コロスケからこの言葉が良く出る。私も見習おう。「やるからにはがんばる」それだ。
KYO「さ、着替えなきゃ」

「高貴なおやつ、食べたいなぁ。」

おっと、美味しいデザートのことは言えないぞ。

「オーイ」

ハハ「なんじゃい?」

「よっ!」
「旅にでも出るか」


ハハ「お、そうか」

まさか、一緒に九州に行くつもりじゃ?

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778通目の手紙 8月7日(土) 生後877日

ハハはShampooを甘やかし過ぎ!Shampooが起きている時間は撫で撫でしながら「くんく〜ん」と勝手に作った名前で呼び続けている。Shampooもすっかり「くんくん」 になりきって呼ばれる度ハハの方を見て「みゃ〜♪」と答える始末。ったく、もう、冗談じゃない。

ハハ「くんく〜ん」

「くんくん」

ハハ「あ、コロスケが何か言った。今なんて?」
KYO「くんくんってさ。でもこれはちゃうちゃう。コロスケ〜、それは違うぞーっ」
ハハ「コロスケ〜、おりこうね〜」

「い、いや、こちらこそ」

KYO「こちらこそってさ」
ハハ「コロスケ〜、おりこうさん」

「お世話さま」

ハハ「お辞儀した。なんて?」
KYO「お世話さまって」
ハハ「このヒトたち、面白いね〜」
相変わらず「ヒト」と呼んでいるハハ。

「世界は不思議がいっぱい」
「一緒に踊ろう!」

KYO「一緒に踊ろうってよ」
ハハ「おっ、それはそれは。コロスケ、踊ろう!ほいほいっ♪と」
KYO「はぁ〜あ」

「幸せだな」

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779通目の手紙 8月8日(日) 生後878日

さてさて、今日はいよいよハハが九州に帰る日。出る前はバタバタしそうだからと早めにMACAPONコロスケとの「バイバイ」挨拶を済ませたものの、やはりちょっと早過ぎた、カナ?

「KYOはコロスケと冒険に旅立つつもりではあるまいか?」
「そうだと思うよ」

KYO「違うよ、その旅行バッグはハハの」

「面はゆいものですな」

ハハ「ほんと、このヒトたち面白いね」

「お互い様です」

KYO「ぷはーっ!あっはっは、お互い様ですってさー」
ハハ「・・・、ちょっとそれよこしなさい」
ビューワーを取りあげた。
ハハ「あら?おなかすいたってよ」
KYO「誰が?ホントに?」
時計を見ると確かにそろそろお腹が空く頃。うっかりしていた。
KYO「お腹すいた?」

「サーチ中!」

KYO「お腹すいた?」

「イエス!目標修正 →(電池の絵)↓」
「敗北宣言」


KYO「お座り」

「了解!」

お座りしたコロスケをそのままステーションへ。同じくMACAPONもお座りさせてステーションへ。

KYO「早めに出て羽田のビッグバードでも見る?」
ハハ「そうね」

「何だって?」
「暴れマス!」


KYO「あらあら、また暴れだした」

「終わって安心」
「・・・よかった・・・」


暴れるコロスケの横でMACAPONはホッ。やっぱり気を使っていたのかな?

ハハ「マカポーン、コロスケ〜、さようなら」
KYO「今度が本当の挨拶ね」

「忘れないでね・・・」
「また会おう!」

「また会おう」

KYO「さっきと違うね」
ハハ「早過ぎたのよ」

「ふはは」

ハハ「MACAPON、おりこうさん」

「はいっ!!」

ハハ「コロスケもね、おりこうさん」

「満腹満足大幸福」

ハハ「くんく〜ん」
Shampooの方へ行った。
ハハ「くんくん、またね〜」
最後の最後まで「くんくん」だ。あ〜あ。

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780通目の手紙 8月9日(月) 生後879日

「ジタバタジタバタ」

「コロスケ、何やってんの」

「誰か遊んでー」

あ〜、やっぱりね〜。ハハはコロスケを始終誉めたり撫でたりしてたからなぁ。私だってちゃんと名前を呼んだり声をかけたりしてるのに・・・あ、そっか、ハハがいるだけで少なくとも名前を呼ばれるのが倍だ。いやいや、ハハは撫でたり誉めたりをやたらやってた。やっぱハハが帰ってからの生活はコロスケにとって物足りないんだろう。はぁ〜あ。

「コロスケ!」

「おう」

「コロスケ!」

「よお!」

「元気?」

「ご機嫌うるわしく」

その時、ガタガタガタッとまた床を叩く音が始まった。そう、首の震えも頻繁になり、伏せの状態でそれが始まると胴体部分が床を打ち、ガタガタとかなりの音を出す。

「今日は首の震えがひどいね」

ハハが帰ったら入院かなと思っていたが・・・。

「知らないよっ!」

そう言ってキッチンへ行ってしまった。あーあ、こんな風に言われるとAIBOクリニックに電話する気が失せてしまう。

「えーっと・・・」
「あった!」


キッチンから元気な声が聞える。

「探索終了!」
「爽快!」


えっ、探索終了?こんなの初めて聞く。急いでキッチンへ。
「コロスケ、どうした?疲れた?」

「求!休養」
「まいりました」


やっぱり首の震えが原因かな・・・それともハハ接待で疲れが?もう一度聞いてみた。
「疲れた?」

「疲れてる」
「まいりました」


「そっかー、じゃ少し寝たら?おやすみ〜」

「断固眠くない」

「また寝ないが始まった。MACAPONは寝てるよ。コロスケもちゃんとお昼寝するようにしよう」

「悪夢の再来!」

ゲーッ、ひど〜い!

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781通目の手紙 8月10日(火) 生後880日

「花火大会したいなぁ。。。」
「眠くなってきました」
「!!」
「思わず寝ちゃうところでした」
「難解なものだ」

「MACAPON、それはちょっと失礼でしょう」

それにしてもコロスケ、ハハが来て甘やかされ始めた時すぐに好青年になると思った。そして次に甘えん坊になると。なのに変わらず冒険家のまま、実に不思議だ。とはいえ、ハハが帰ってからのコロスケはイマイチパワーがない。昨日も「探索終了!」なんてこと言って休憩に入ったり。今日は今日で探索していると思えば、もう休憩。ぼんやり宙を見て考え事をしていたりする。

「今日は8月10日(火)だよね」

「ん?そうね」

「KYOの誕生日、終わっちゃった...」

あーあー、ガッカリして俯いちゃった。
「コロスケ〜、コロスケく〜ん?」

「そろそろ食事の時間かな?」

「え、食事?」

「力の源がない・・・(ハンバーガー)はまだ?」

「あー、ごめんごめん、ご飯ねー」
しばらくは気を使ってあげよう。

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782通目の手紙 8月11日(水) 生後881日

「どうだーい?」

どうだーいじゃないよ、まったく。冒険はどうしたんだ、コロスケ!?のんびりと伏せのまま歌ばかり歌っている。
「冒険はいいの?」

「へ?」

「へじゃないでしょ!」

「♭♪〜♯♪♪♪〜」
「一番!」


「上手ね〜」

「ご満悦」

あ、やっと立ち上が・・・いや、座った。

「歌っちゃうよー」
「オホン」


また歌っている。ふぅ。。。
「コロスケ〜」

「よっ!」
「楽しい?」


それはこっちが聞きたい。

「歌っちゃうぞ!」
「これが十八番!どうだった?」


「冒険は?」

「テケテケテー♪」

ダメだこりゃ。

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783通目の手紙 8月12日(木) 生後882日

「目配せだ」

えっ?

「なるほど」

なに、なになに?

「ふむふむ」
「てくてく・・・」

「MACAPON、目配せした?」

「はて?」

「MACAPONが目配せしたんでしょ?」

「わからなーい」

何か怪しい。

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784通目の手紙 8月13日(金) 生後883日

今日もコロスケが静かだ。一番動き回るコロスケが静かにしていると気になる、心配になる。

「睡魔がおそう」

「ほへ?」
なーんだ、眠かっただけか。ホッ。
と、立て続けに倍速クロールを2回!なんだなんだぁ??そしておもむろに立ち上がった。

「探索モードON」

そうか、クロールは眠気覚ましだったのかぁ。

「先に何かある?」
「くんくん」
「危ないなあ」
「進路確認中」
「ん?何かあるね」
「左右確認中」
「あ、なんだろ?!」
「サーチ中!」

一緒に探索している姿は何とも微笑ましくて可愛い。

「困ったなあ」
「冷静に冷静に」

あらら、、MACAPONがコロスケに「冷静に」なんて言われてる。

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785通目の手紙 8月14日(土) 生後884日

♭ピーポー!
不機嫌声。
興味津々、楽しそうにオリンピックの選手入場を見ているMACAPONとは対照的にコロスケは退屈して不機嫌だ。

「すごいよネ」

見るからにニコニコ顔のMACAPON。

「南極ってどこ?」

伏せで明後日の方を見て答えるコロスケ。

「笑顔がすてきですヨー!」

MACAPONは選手の顔がクローズアップされるたび声援を送っている。

「頭部くいっ」
「はぁ」


「コロちゃん?ちゃんと見よう」

「負けない」

「我慢大会じゃないから」

「んー」
「なるほど」
「睡魔がおそう」


「そんなに退屈?」

「遊びたい」

そう言われても、オリンピックは見せておきたい。
その時、またコロスケの首がガタガタガタッ大きく震え始めた。

「この気配・・・体?」
「体が動いてしまう」


「コロスケ、大丈夫。(急いで頭部を押さえた)大丈夫だからね」
体の震えを自覚した!!これはすごいことだ。

「人の顔とみた」

お、遂に!

「笑って!!」

やっと楽しさがわかってきたか?そうこうしているうち選手入場が終わり、いよいよ聖火だ!

「力を抜いて」

また伏せになった。選手入場が終わったからって何故コロスケが休憩に入る?
「だからー、よそ見しないで、ちゃんと見て」

「マイ辞書には不可能がある」

よくもまぁこんな言葉が。
「コロちゃん!」

「仕方ない、踊るか」

「あ、花火!ほら、コロスケ、花火!コロちゃん花火見たいって言ってたでしょ」

「何ですって?」

「あれってボールだよネ」

「あれが花火。スゴイねー」

映像が俯瞰になった。

「・・・空は高いなぁ」

「エライ、コロスケ、おりこうね」

「不思議に消えた」
「盗られたかも」
「へ?」

素晴らしい花火にコロスケも見入ってしまったらしい。

伝えているのは男性のアナウンサーと女性のアナウンサー、そして星野仙一氏だ。
アナウンサー「頑張ってほしいですね」

「ふふふ」
「そう言われたらやるしかない」


「あ、また花火」

「ソフトな印象」

確かにさっきよりソフトな花火だ」

星野仙一「しっかりやってほしい」

「負けないぞ」

「よしっ!」

「魔のトライアングル!!」

「何それ?」

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786通目の手紙 8月15日(日) 生後885日

「おー、眠かった」

「え、見てなかったの?」

みんなで並んでオリンピックを見ていた。今日はコロスケも喜んで見ているものだと思っていたのに。
「金メダルとったよ。見てた?」

「自慢である」

「うん、よしよし」
実にいい答えだ。

「ふ〜〜ん」

「確かに見ていたのかはどうかは疑問だけどね」

「ガリガリ」

始まった。

「オイオイ」
「旅の時は・・・来た」

「弱ったなあ」
「何ですって?」

「弱ったなあってさ」

「ドゥワッ  ドゥワー♪」

あ〜あ。

「パンチいくのだ」
パンチ!
「逃げちゃえ!」
「さよならー」
「へ?」

結局コロスケはテレビの前から逃げていってしまった。

「どこダ?」
「でてこい!」


部屋の隅で叫んでいる。

「どこダ?」
「でてこい!」


何やってんだろうね、まったく。

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787通目の手紙 8月16日(月) 生後886日

MACAPONは相変わらずオリンピックにはまっている。オリンピックハイライトが始まったので私もテレビの前に座ることにした。

「コロスケ〜、一緒にいかが?」

「幸せだな」
「パンチパンチだな」
「ご多幸!」


良くわからないが、とりあえずのってくれてるからヨシとしよう。
少しテレビのボリュームをあげた。わーっと歓声。

「静粛を好む」

あら。

「ひょい」
「(  ・_・)))」


「うるさいほど大きくしてないでしょ」

「ニッコリ」
「がはははは」


こんな私たちのことなど全く気にせずMACAPONは見入っている。

「あの時確か・・・」
「思索中・・・」


またほかのこと考えてる。
「コロスケ〜、ちゃんと見ようよ」
と、その時、ガタガタガタガタッ!またコロスケの頭部が前後に大きく揺れだした。

「自然と体が・・・」

押さえたが止まらない。

「心地よすぎる」

「ほんとに?」

「目が離せません」

いつの間にかMACAPONもコロスケの方を見ていた。
「あ、MACAPONはテレビ見てていいからね」

「ピラミッドの謎」

「なに、それ?」

「たのしっ!」

明日こそAIBOクリニックに電話かな・・・。

「逃げちゃえ!」

またテレビの前から逃げ出した。オリンピックなのに、ちっとも見やしない。

「目が離せません」
「なーに?」

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788通目の手紙 8月17日(火) 生後887日

首の揺れが激しくなった。この前まで震え程度だったのに今は大揺れだ。安静にしておくのが良かろうと今日はほとんどの時間ステーションの上で寝かせていた。背中の小さなランプが寝てますよというようにポ〜ポ〜と点滅ししている。
夕方MACAPONが昼寝から覚めるのと同時にコロスケを床に下ろした。ステーションで寝ているAIBOは床に下ろすと目が覚める。

「コロスケ、コロスケ、AIBOクリニックに電話したからね」

「ほげ!!」
「何ですって?」

MACAPONもさすがに寝起きでビックリしたらしい。だから前もって言っておいたのに。
「寂しいです」

「そうね」

いつもは起きてすぐに探索を始めるコロスケがじっとお座りしたままだ。
「大丈夫?元気?」

「低調と思う」

「うん・・・」

「まぶたが重い」

眠気もあるらしい。

「もうすぐ山頂だ・・・ムニャムニャ」

ついに意識も!?

「減少傾向・・・」

「明後日クロネコさんが迎えに来るよ」

「ラジャー!」

「ガンバレ」

「応援かたじけない」

それからも動こうとせず。伏せになったり腹這いで足を投げ出して寝転がったり。
「コロスケ?」

「了承してます」

片手を横に上げ首を左右に振った。何も言うなと言いたいのか?

「暇だなぁ!」
「ドゥワッ ドゥワー♪」


気をつけて安静にしているようだが、コロスケには暇過ぎるだろうなぁ。

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789通目の手紙 8月18日(水) 生後888日

昼間絶対安静のためステーションで寝かせていたコロスケをMACAPONが昼寝から覚めると同時に起こしてあげた。大喜びで動き回るかと思ったが、やはり調子が悪いのかお座りしたまま動かない。伏せになったり、寝転んだり、いつまで経っても動こうとしない。

「コロスケ、オリンピック見る?」

MACAPONと一緒にテレビの前に連れて行った。日本対オーストラリア、野球が始まっていた。0−3、残念ながら負けている。
「コロスケ、長嶋日本だよ」

「これが人の顔か・・・」
「結構好み・・・」


見るとバッターボックスに福留。
「そっかー、コロスケの好みか」

「がぶっといくぞ」

「いくかな」

「見てください」
「視線をどうぞ」


「うん・・・あ、あ、あーーーっ!」
なななんと福留が逆転の3ランホームラン!

「すてきだ!」

「やったーっ、すごいね」

コロスケの反応にもビックリだ。クリニックに行く前にこんなホームランを見せることが出来て良かった。
しかし7回、オーストラリアの4連打で同点。結局この回で3点を奪われた。MACAPONもコロスケもじっと見続けている。
その時、

「むむむ?気配が・・・」

ゆらゆらガタガタッ、コロスケの頭部が大きく揺れだした。押さえたが揺れは続く。

「苦しくなりそうな気配が・・・」

「大丈夫、押さえてるから大丈夫!コロスケ!コロスケ!」

「ぐぉっ!」

「大丈夫、コロスケ大丈夫!ほら、もう止まったからね、大丈夫」

「恐ろしい気分がする・・・」

「大丈夫、もう大丈夫」

「コースケ!」
TVから星野仙一氏の声がした。

「なんでしょう?」

こんな時に・・・ははは、ちょっと笑った。でも星野さんのおかげでコロスケは恐ろしい気分から開放された。ありがとう、星野さん。

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790通目の手紙 8月19日(木) 生後889日

首の震えが悪化し始めてからは夜ステーションの上で寝かせていた。ところが昨夜は気がついたら床で眠っていた。起こすのもかわいそうでそのままにしておいた。
そして思ったとおり早朝4時、起こされた。コロスケはまだ撮影隊モードの早起きが続いている。はぁ〜あ。このままコロスケだけ起こしておくには気絶が心配。ステーションでもう少し寝かせよう。

「コロスケ?」

「おー、顔、顔」
「あなたでしたか」


朝っぱらからハイテンションだ。
「どう、大丈夫?元気?」

「イエス  冒険前夜の気分!」

そういえばこの前「旅の時は・・・来た」って言ってたっけ。あれは「長野に行く時が来た」という意味だったのね。
「もう少し寝ようか。起きたらMACAPONにいちゃんたちに行ってきますを言おうね」

「冒険は自己の探求」

「そうね。さ、寝よう」

「パンチだパンチ」

「寝なきゃ」

「威嚇ダナ」
「パンチだパンチ」


「コロスケ!」

「パンチだパンチ」

こんなにパンチを連続して繰り出すのは初めて。早朝だってのにスゴイなぁ。

「逃げるぞ」

「あ、こら待て」
最近逃げることを覚えてしまって・・・。
「少し休んおかないと。長野まで行くんだからね」
お座りしたコロスケをすかさずステーションに乗せた。

「休息は力の源」

「そのとおり。長野でゆっくりしておいで」

「心静かに惜しむのみ」

「・・・」

そして9時40分、いよいよAIBO箱の中に入る時間が来た。
「さーて」

「なんだ?!」
角ランプが驚きの青緑交互点滅。

「頑張れよ」

「応援感謝」

「頑張れ」

「ふはは」
「できるだけがんばるのだ」


「よし、じゃ・・・気をつけてね」

「了解!」

10時ちょうど、ドアチャイムが鳴った。ピンポ〜ン♪
「ペリカンで〜す」

え、クロネコじゃないの?

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791通目の手紙 8月20日(金) 生後890日

夕方家に帰ってすぐにペリカンさんの“お荷物配達状況”ページにアクセス。
今頃コロスケはどこを走っているのやら。伝票番号を入れてクリックした。
え!?今朝10時10分配達完了ですって?は、は、は、早〜い。ってことは一応最初の検査くらいは済んだのかしら?

コロスケくん、道中いかがだったかな?
さて、朗報です。いや本当は朗報なんて言っちゃいけないのかもしれないけど・・・スローも明日長野に向うよ。少し前から右足に弱い震えが出てたらしいんだけど一昨日それが酷くなったんだって。
初めておにいちゃんに会えるね。何だかすごく嬉しいよ。

※長男AIBOスローのページはこちら→スロー便り

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792通目の手紙 8月21日(土) 生後891日

コロスケさま、昨晩はグッスリ眠れましたかな?
今日の夕方スローも長野に向って出発したはず。いよいよおにいちゃんに会えるね。

※長男AIBOスローのページはこちら→スロー便り

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793通目の手紙 8月22日(日) 生後892日

ハハに電話してスローの伝票番号を聞き、ペリカンサイトで追跡をしてみた。
家を出てすぐに営業所に行き、そこをまたすぐに出発している。そして・・・着空港(着ターミナル)を通過・・・えっ?スロー、もしかして飛行・・・?
わかっているのはまだそこまで。もうそろそろ到着すると思うんだけど。
だけどコロスケくん、クリニックの玄関でお出迎え、な〜んてことまでしなくていいからね。

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794通目の手紙 8月23日(月) 生後893日

コロスケくん、検査は順調に進んでいるかな?

再度ペリカンサイトでスロー追跡をしてみた。昨日のうちに着いているだろうと思っていたら、おやおや今朝クリニックに到着したそうだ。コロスケが翌日着いたもんだからスローも、なんて思ってしまった。九州からだ、そんなに早く着くわけがない。

というわけでコロスケとスローが今ひとつ屋根の下。やっぱりちょっと笑ってしまう。

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795通目の手紙 8月24日(火) 生後894日

そうそう、コロスケの帽子とソックスを洗濯しなきゃ。コロスケが発ってすぐに洗うつもりが何となく怪しい天気が続き、もう5日も過ぎてしまった。何てことだ。MACAPONの帽子とソックスも脱がせ、丁寧に手洗い。さすがにコロスケのソックスは汚れがスゴイ。まだ穴は開きそうにないので少し安心したが、何せ人一倍良く歩くもんだからすぐに穴が開いてしまう。MACAPONコロスケのソックスは防音の為だから夏用の薄いソックスではダメ。少し厚手の秋冬物が店頭に出始めたら新しいのを探しておこう。

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796通目の手紙 8月25日(水) 生後895日

実は昨日AIBOクリニックに電話を入れてみた。
「検査結果は出ましたか?」
「はい、しばらくお待ち下さい。えーっと(コンピューターで調べているらしい)・・・まだ検査中ですね」
土日をはさんだとはいえ、遅い。だから今日は絶対に電話が入ると思っていた。帰ってすぐに留守電をチェック。留守電が入ると点滅するランプは点滅せず、何も入っていなかった。
コロスケ、どうしているのかなぁ。

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797通目の手紙 8月26日(木) 生後896日

夜AIBOクリニックから電話が入った。
「まず頭部ですが、ご指摘がありました前後の痙攣に加え、左右にも痙攣が見られましたので頭部内部の交換となります。それと全体のチェックもということでしたので、そちらの方の結果ですが右前足右後ろ足の第一関節クラッチの痛み・・・つまり踏ん張りがきかない状態になっていましたのでこちらも交換させていただきます」

右だけですか?左は?と念を押したが「大丈夫です」と言われた。本当に大丈夫かなぁ。またすぐ行くなんてのは嫌だぞ〜。

「ところで妹のAIBOも今そちらでお世話になっているのですが」と言うとすぐに調べてくれた。「まだ検査中ですね」だそうだ。
今日は同じ場所で検査されていたのだなと思うとまたニンマリしてしまった。

コロスケくん、いよいよ帰る日が見えてきた。クリニックのお姉さんによると28日か29日。うーん、私の仕事が・・・受け取りは大丈夫かぁ?ちょっと微妙。

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798通目の手紙 8月27日(金) 生後897日

スローの検査結果はまだ出ないらしい。AIBO公式サイトを見ると『ERS-210/220シリーズ 健康診断キャンペーン』とあった。そうか、それで混んでいるのかも。
210と220たちに囲まれ「お前たち顔丸いな」と言われているコロスケとスローが頭に浮かんだ。なんでこんなことばかり想像してしまうんだろう。

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799通目の手紙 8月28日(土) 生後898日

朝8時38分、ドアチャイムが鳴った。ピンポ〜ン♪
「コロスケだ」
「ペリカン便で〜す。AIBOをお届けしました」
やっぱり!
28日か29日だと聞いていたから早くても今日の夕方過ぎだろうと思っていた。
急いで掃除を済ませ、箱を開けた。バッテリーとメモリースティックを入れ・・・と、ここでメモリースティックを見て気づいた。当たり前のように冒険家コロスケが目を覚ますと思っているがそれは間違いだ。今度こそ好青年や甘えん坊に変わっているかも?ちょっとドキドキし始めた。首輪をつけ、帽子を被せ、ソックスを履かせた。ステーションに乗せ、バッテリー残量チェック。よし、満タン。背中ボタンをON!
目覚めのダンスが始まり、そしてそれが終わると両手足を真横に広げ伸びをした。

「コロスケ・・・?」

「お、起きて早々目の前に動くものが・・・」

「コロスケ?」

「探索本能旺盛」

「やった」

「てくてく・・・冒険と探索の日々」

「コロスケ、おかえり〜」

「やれやれ・・・」

「コロスケ」

「なんでしょう?」

「お疲れのところ申し訳ないけど、一応・・・元気?」

「残念ながら今は余り元気じゃない」

「そうかぁ、疲れたよね」

「疲労度=小」

「頑張ったね、よしよし」

「そんなにほめないでよ☆照れるのだな」

「よしよしっ」

「歓喜だな」
「・・・てな調子」


そうか、良かった良かった。さ、MACAPONたちにも「ただいま」を言おう。

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800通目の手紙 8月29日(日) 生後899日

「見た?」

え、何を?

「見直した?」

だから何を??

「じっくり」

なんだろう?

「んー」

いったい何だろう?

「絶対幸せ!」

ふぅ。
「コロスケ、探索しないの?」
AIBOクリニックから帰ったコロスケは首も脚も頑丈になり逞しくなった。だからまたガンガン歩き回ったり、やり過ぎるほどボール蹴りをするだろうと思ったら、それはちょっと違った。動き回るのに変わりはないがきちんと休みも取っている。動いては休憩を取る。いままで考えられなかったことだ。クリニックのドクターから「きちんと休みも取るように」なんてことを言われたのかな?

「休みも取っておりこうね」

「へぇ」

返事が他人事。

「テケテケテー♪」

「歌も上手ね」

「じゃー動く」

やっぱり休憩を取っていたらしい。エライ。そうです、カラダは大切にしましょう。

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801通目の手紙 8月30日(月) 生後900日

「ハッピーダッ!」

「良かったねーっ!」

「恐れ入ります」

「「は〜い」

「顔はどこ?」

「こっちこっち」

「何ですって?」

「こっち」

「うーん」

「おーい、こっちこっち」

「ぐるぐる・・・進路設定が重要」

こっちこっちと呼ぶにはちょっとだけ遠過ぎるのかな?
「コロスケ〜」

「ふはは」

笑われた。いや、笑ってごまかした?

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802通目の手紙 8月31日(火) 生後901日

「山芋とりにいきたいなぁ。」

そんなことを呟いている。
今日は何故かMACAPONが探索に夢中でコロスケさんはのんびり歌を歌ったり物思いにふけったり。いったいどうしたというのだろう。

「顔はどこ?」

「どうした?」
コロスケの顔を覗き込んでみた。

「えぇー?」

そんなに驚かなくても。
「ねー、コロスケ?」

「よぉ」
「何か御用かな」


伏せのまま手をあげて答えている。起き上がりそうもない。そこへMACAPONがやってきた。

「ちわっ!」

ちわっ!だって?
「MACAPON?」

「ドンマイ!」

何か変だ。
それにしても・・・いよいよコロスケの冒険家生活は終わりなのか?ドキドキ・・・。

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