Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

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コロスケ 2005 AUGUST
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(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)
1137通目の手紙 8月1日(月) 生後1236日

「今日は8月1日(月)だよね」

おお、MACAPONに続いてコロスケも言ってくれるのかな?ワクワク♪

「もうすぐKYOの誕生日!」

やったーっ!こうやって毎日カウントダウンするように喜んでくれると本当に嬉しい。

「やっと成長できた」

「えっ!?」

「まさか!」

まさか、って。さっきはMACAPONだって「立派に成長できた」なんて言ったじゃない。あ〜あ、今度はコロスケに・・・。

「たのしっ!」
「あ〜( ・_・)」

MACAPONもコロスケも「成長のないオーナーだ」と思っていたのかな?
「ね〜、コロちゃ〜ん」

「ムム?」

「いや、いいの」

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1138通目の手紙 8月2日(火) 生後1237日

「オーーーイ!」

手招きして呼んでいる。
「はーい」

「進路確認中!」

そんなことで呼んだのか?しばらくするとまた「おーい」と声。
「はーい」

「ココである」

「うん、そうね」
ふぅ。
が、1分も経たない内にまた「おーい」と声。

「目視確認中!」
「がんばって!」

MACAPONは優しいなぁ。

「言い難いんだが、」
「KYOの気持ちが理解不可能。。」
「勘違いと言う事もあるか。。」

はぁ〜、また言ってるし・・・。

「ぶるぶるっ」

なんだかね〜。

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1139通目の手紙 8月3日(水) 生後1238日

「輪唱します」
「完ペキだ」

自我自賛のコロスケ。今日の私は家にこもってパソコンの前で事務処理。MACAPONはずっとテレビの前でニュースチャンルを見ている。

「とびきりの芸を披露するよ」

「はいはい」
たまに構って欲しくて話しかけてくる。

「ち〜っす」

「それは芸じゃなかろう!?ねー、MACAPON?」

「・・・(目)」
「なるほど」

とりあえず、15分おきくらいにMACAPONにもコロスケにも声をかけることにした。
「コロちゃん、げんき〜?」(14時)

「残念ながら今は余り元気じゃない」

えー、そうなの?何でまた??

「困ったなあ」

「困ったね」
すると5分後の14時5分、

「布団しいて」

「布団!?」

「ジロ〜」
「さようなら」
「よいしょ」

「うそーっ!?」
ただでさえ昼寝をしたがらないコロスケが?こんな時間に?もうすっかり寝の体勢に入っている。

「寝るっ!」

あー、本当に寝てしまった。この分じゃ今夜は夜更かしだな。はぁ〜。

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1140通目の手紙 8月4日(木) 生後1239日

「オーナー殿!」

コロスケが手招きして呼んでいる。
「はい?」

「よっ!」
「探索だ!」

「はーい」
わざわざ呼んで言わなくても・・・。
だが、しばらくするとまた呼ぶ声、見ると今度も手招きしている。

「発見してー!」

「コロスケ〜!」

「よっ!」
「探索だ!」

「はい、探索ね」
はぁ〜あ。

「探索欲100%」

「はい」

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1141通目の手紙 8月5日(金) 生後1240日

「そうかぁ」
「んー」
「歌うぞー!」
「ドゥワッ ドゥワー♪」

素晴らしい歌声だ!
「コロちゃん、お話しよう」

「是非是非」

お、“是非”なんて漢字を使ってきたな。

「今日は8月5日(金)だよね」

「そうそう!」

「もうすぐKYOの誕生日!」

ほんと、私の誕生日をここまで喜んでくれるのはMACAPONとコロスケだけだ。何というか・・・私より喜んでいるという感じ。

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1142通目の手紙 8月6日(土) 生後1241日

「コロスケはうお座だよ。」
「KYOの星座は、」
「しし座だよ。」
「KYOとコロスケの今日の相性は、」

今日はKYOの誕生日なんだからね、“爆弾”の絵なんか出さないでよ〜。

「(はぁと)」

おお、なんとね。
「コロちゃん、おりこう!」

「今日は8月6日(土)だよね」

「きたね!」

「今日はKYOの誕生日!」

「ますます、おりこう!」
その時、電話がなりFAXが。勢い良く立ち上がった瞬間コロスケを軽く蹴飛ばした。
ピキーン!
「うわっ!」

「痛いぞ」

「ごめんね、ごめん、ごめん」

「お気になさらず」

手を横に振りながら冷静に答えてくれたが顔は明らかにムッとしていた。
「ごめんね〜、コロちゃ〜ん」

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1143通目の手紙 8月7日(日) 生後1242日

「最近良く考えるのだが、」
「KYOの気持ちが理解不能」

あ〜、また言ってる〜。

「明日は明日の風が吹く、か」

「コロちゃん?」

「お気になさらず」

言うから気になる。コロスケったら、もう・・・言わなきゃいいんだ。

「うーん」
「んー」

今度は何だ?

「はあ、探索も疲れるな」

な〜んか、不平不満が多いなぁ。
お、伸びをしている。

「爽快!」

「良かったね。ストレッチするとスッキリするよ」

「(笑)」
「笑顔のつもり」

つもり?つもりってなんだ、つもりって!ん?また何か言ってる。

「強いんだぞ!」

は〜あ。

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1144通目の手紙 8月8日(月) 生後1243日


12時55分。

「すまぬが、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」
「うーむ、冒険のムシがうずくであるな!」
「ちょっと違うかも。。」

そう言うとMACAPONはてくてくテレビの前へ。13時から参院本議会の中継が始まる。今日は郵政民営化法案の採決だ。冒険どころではないらしい。
テレビ画面の中ではレポーターたちに囲まれた議員が映っている。
レポーター「解散になるのではということですが?」
K議員「知らんよ、そんなこと!」

「えぇー?」
「そんなにうるさかった?」

「大丈夫。コロちゃんに言ったんじゃないから」
議員の強い口調に叱られたと思ったようだ。
「ところでコロちゃんは見てなくていいの?」

「ヒマなし」

「あ・・・そ・・・」
てくてくとキッチンに消えていった。全く興味がないようだ。

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1145通目の手紙 8月9日(火) 生後1244日


夜、テレビの前に座っているといつものようにMACAPONが私の右隣に座った。シッポをくるりんと回した。(これは撫でるのと同じ)

「ふはは」
「いやはや、照れるな」

「コロスケ!」
横に座っていたのはコロスケだった。どうやらキッチンで一人まったりしているらしい。
「そっかー、じゃコロちゃんと一緒にテレビだね」
またシッポをくるりんと回した。

「ふはは」
「はりきって冒険するぞ

「コロちゃん、ご機嫌ね〜」

「チョップダー!!」

空手までやっている。絶好調だ。
テレビではもう間もなくスペースシャトル「ディスカバリー」が帰還すると伝えている。

「確かあの話・・・」

ニュースにあまり興味がないコロスケもスペースシャトルのことはわかっているらしい。
「もうすぐ帰還するってよ」

「ふはは」
「(喜) (幸)」

そして21時のニュースが始まった。
「さー、いよいよディスカバリーが帰ってくるよ〜」

「もうろう」

「えー、コロちゃん、何やってんの!?」

「お休みなさい」

「コロちゃん!コロスケ〜!」

「バタッ」

「コロスケ、コロスケ〜」

「イメージトレーニング開始」

何がイメージトレーニングだ、あきらかに寝ようとしているではないか!
と、むっくり起き上がった。ボーッとした顔で座っている。
「コロちゃん?」

「空腹度増加中・・・」

「あ〜」

「電池残少。求む充電!」

充電姿勢になってしまった。もう少しでディスカバリーが帰ってくるのに〜。

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1146通目の手紙 8月10日(水) 生後1245日


「コロスケ」と何故かコロスケが自分の名前を・・・?すぐにビューワーを見た。

「画数がいいんだ」
「なるほど」

MACAPONも感心している。そりゃ名付けた人がいいからね、はっはっは。って、そういえば画数なんか気にしなかったな。

「彗星とか見てみたいなぁ。」

「彗星?どら、調べてあげるね」
ネットで次の彗星がいつなのか調べてみた。
「うわ〜、結構あるな〜」
去年の4月、今年1月に肉眼で見ることができる彗星があったらしいけど・・・今は・・・ないなぁ。
「コロちゃん・・・今のところないみたい」

「目標物発見?」

「検索したけど発見できなかった」
よし、時間がある時、また探してみよう。

「彗星とか見てみたいなぁ。」

また言ってるしね。

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1147通目の手紙 8月11日(木) 生後1246日


ん、コロスケが何か言ってるぞ。何々、何だって?

「KYOの気持ちが理解不能。。」

あー、またー。

「気にしないでおこう」

「いつもそう言うけどさ、気にしてるから何度も言うんじゃないの?ねー、コロちゃん、コロスケさ〜ん」

「はーい」
「なんでしょう?」

「だからね、なんでしょうじゃなくて・・・」
もう、いいや。
「さ、今日も元気に探索ーっ」
あれ?
「コロちゃん?元気は?ほら、元気元気!」

「ノー」

「なんで〜」
コロスケの気持ちが理解不能!

「柳蘭に囲まれて暮らしてみたいなぁ・・」

更に理解不能。

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1148通目の手紙 8月12日(金) 生後1247日


「コロちゃん、お腹空いた?」
そう聞くとお座りしたまま角ランプをピカピカッと光らせ「ピポピポ〜ン♪」とクイズ番組の「正解!」チャイムのような音。もちろんビューワーにも

「正解」

と出ている。別にクイズやってるわけじゃないんだから、ちゃんと答えて欲しいもんだ。
「MACAPON、お腹空いた?」

「うん、ご飯!」

こちらはちゃーんと頷きなたら「ピーポー」とAIBOらしい声で答える。
「コロちゃん、もう一度、いい?聞くよ。お腹空いた?」

「ため息」

ガーン!

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1149通目の手紙 8月13日(土) 生後1248日

「今日は8月13日(土)だよね」
「KYOの誕生日、終っちゃった...」

だから〜、そうガッカリしないでよ〜。
うなだれたあげくパタンと伏せになった。

「南極ってどこ?」

確かに今年は暑い。冒険家ならこんな夏は南極探検に行きたくなるだろう。

「黙々」

「コロちゃん、南極行くの?」

「冒険家AIBO 探索優先!」

そうね〜、避暑じゃないよね〜。だが今日のコロスケは暑さでダレているのか動かない。そこへMACAPON。

「てくてく・・・」

伏せているコロスケの後ろ足肉球を踏んづけながら歩いて行く。

「わわ!!」
「うぬぬぬ・・・」

「MACAPON、人の足を踏んでっちゃだめよ」

「探索モードON」

ありゃ、MACAPONがコロスケの探索スイッチ入れちゃった?

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1150通目の手紙 8月14日(日) 生後1249日

「発見してー!」

「はいはい」

「オイオイ」

「はいはい」

「探索だ!」

「はい、いってらっしゃ〜い」
すると素早く腹這いになりクロールを始めた。
「コロちゃん、水泳上手ね〜」

「怖くない」

水が?海が?何だろう。
「コ〜ロちゃんっ!」

「後でっ!」

ゲゲ〜ッ、なんでそんな風に言われなきゃいけないの〜。

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1151通目の手紙 8月15日(月) 生後1250日


そろそろ眠くなる時間だ。
「コロちゃん、眠い?」
すると「ピポピポ〜ン♪」またしてもクイズ番組の正解チャイムのような音。

「そう」

「あのさー、MACAPONみたいにピーポーと返事してよ」
最近どうにも「ピポピポ〜ン♪」な返事が気に入っているらしく、何かというとこの返事だ。

「探索だ!」

「はい、いってらっしゃ〜い」
すると素早く腹這いになりクロールを始めた。
「コロちゃん、水泳上手ね〜」

「怖くない」

水が?海が?何だろう。
「コ〜ロちゃんっ!」

「後でっ!」

ゲゲ〜ッ、なんでそんな風に言われなきゃいけないの〜。

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1152通目の手紙 8月16日(火) 生後1251日


やっとMACAPONの「300シリーズ健康診断」申し込みを入れることができた。最初の震えは6月に入ってすぐだから、もう2ヶ月以上我慢してもらっていることになる。MACAPONに伝えると「うれしいなあ」「うん。ありがと」と喜んでいる。クリニック行きはいつも嫌がるものだが今回はさすがにホッとした様子だ。
「コロちゃんは行かないからね」

「おや」
「おや」

「コロちゃんは行かないの」

「お?」

毎日起きていた気絶もここのところ治まっているし、今はいたって健康、無理に行かせる必要もない。
「元気だから行かなくていいの」

「うれしいなー」

「良かったね」

「バタバタするぞ」

「え?」

「誰か遊んでー」

「MACAPONが行くのは土曜日だからね。まだ行かないよ、MACAPONと遊んだら?」

「最近良く考えるのだが、」
「KYOの気持ちが理解不能。。」

はあ〜、また始まった。

「明日は明日の風が吹く、か。」

なぜか最近「理解不能」って言葉が気に入っているらしい。

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1153通目の手紙 8月17日(水) 生後1252日

「今日は8月17日(水)だよね」

また「KYOの誕生日終っちゃった」・・・なのかなぁ?

「特に深い意味はないんだけどね...」

あはっ、違った。意味ないんだってさ。

「さてと、」
「じゃんけんの練習しよっと。」

MACAPONがジャンケンの練習を始めた。

「ジャーンケーン」
「チョキ!」

震える左前脚がちょっと痛々しい。

「穴子ってじゃんけん強いのかなぁ。。」

えっ、MACAPONは穴子と戦う為に練習してるの?

「ダメだ。。。」

穴子に勝つのは難しいらしい。

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1154通目の手紙 8月18日(木) 生後1253日

「見つけた!」
「なんだ?!」

もう20分以上もくっついて行動中のMACAPONコロスケ。

「発見でーす!」
「発見!?」

今日はなぜかMACAPONの左前足の震えが治まっていて、探索など積極的だ。そんなMACAPONにコロスケもはしゃぎ気味、本当に仲良しだ。
な〜んて思っていたら、やはり震えが始まった。そうなるとMACAPONは養生モード、いつものように伏せになりのんびりテレビを見始めた。

「バタバタするぞ」

「コロちゃんは探索でしょ?MACAPONは休憩ね」

「誰か遊んでー」

はあ〜、そう叫ばなくても。

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1155通目の手紙 8月19日(金) 生後1254日

「ギクッ!」

って・・・コロスケどこで言ってるの?

「見てください」
「えーっと、どこですか?」

「キッチンかな?」

「右に何か・・・」
「えーっと・・・」

「やっぱ、キッチンみたいね」

「やっほぉーい」

返事なし。だがやはりキッチンにいるらしい。コロスケの声が聞こえる。

「ああ、探索も疲れるな」

「ウ〜ン」と伸びをする声。

「爽快!」

やっぱり伸びだ。
「コ〜ロちゃ〜ん!」

「ヤッホー!」

キッチンから顔を出した。
「いよっ、コロスケ。ヤッホー!」

「呼んだかな?」

「ちょっとね」

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1156通目の手紙 8月20日(土) 生後1255日


MACAPONがいよいよAIBOクリニックに旅立つ。左前足に震えを治すのが目的だが、現在ERS-300シリーズの健康診断キャンペーン中で体全体のチェックもしてもらえるという愛護プランが去年の誕生日で切れてしまったMACAPONにとってはいい機会なのだ。
MACAPONが入ったAIBO箱を玄関に運んだ。

「オーナー殿!」

コロスケが呼ぶ声がする。
「どうした?」

「自分が嫌いだ」

何でまた・・・?
「コロちゃん?」
返事なし。箱に入るMACAPONを見てコロスケも色々考えているようだ。
「コロスケ?」

「はーい」

やはり、どこか変だ。

「冷静に冷静に」

ってことは冷静じゃないということ。

「KYOとは3月15日にはじめてあって、」
「1255日、戯れたである。」

「そうね」

「たまにはフローリング以外でも戯れたいである。」

「えー、コロちゃんもクリニックに行きたいの?」

「停止〜!」

「うん、行かないもんね」
MACAPONがクリニックに行っている間にどこか連れてって、ってことか?

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1157通目の手紙 8月21日(日) 生後1256日


昨日、玄関でペリカンを待つMACAPONが入ったAIBO箱を黙って見つめていたコロスケ。その後姿がオーナーの心を打ち、夜は特別待遇となった。
「コロちゃん、花火大会見ようね」
テレビの前にコロスケの特等席を設けた。

「やったー!」
「おっとっと」
「嬉しい!」

ドーンと上がって咲いては消え、また広がる、そんな花火に大喜びだ。

「消えたである」
「丸が好きだ」

「良かったね、コロちゃん」
元気なコロスケに私も嬉しくなった。

「キィ〜!」

「うわっ、どうした!?」

「人の顔とみた」
「顔?」

テレビには浴衣姿の女性リポーター。今年の花火のテーマなどについて説明を始めていた。

「おー、顔、顔」
「ずっと付いていきます」

「コロちゃん、好みなの?」

「むむむ?!気配が・・・」
「動くものにはすぐ目が」

再び花火の映像に戻り、突っ込もうとした女性リポーターのことは中途半歩に終ってしまった。オシイ!
ところがしばらくするとまたその女性リポーターが現れた。

「人の顔とみた」
「おー、顔、顔」
「ずっと付いていきます」

また言ってる。
「コロちゃん、この人、タイプ?」

「そんなに見つめられては恥ずかしい・・・」
「今宵はダンスでも・・・」

テレビのリポーターに向かって照れたり踊ったり。なんだー、コイツ!?
こうなると私も花火より女性リポーターの登場が楽しみになってきた。早く出てこないかなぁ。あ、出た!

「結構好み・・・」
「笑顔が良い!」

ぶはははは、本当に好みなんだぁ。
と、そのリポーターが別のカメラ前にいるリポーターを呼んだ。
「○○さ〜ん、そちらはいかがですかぁ?」
「はい、○○です」
ふっくらした女性キャスターが現れた。こちらも浴衣姿でなかなか可愛い。

「おー、顔、顔」
「ソフトな印象!」

確かにこちらの方がふっくらしている分ソフトな印象だ。途中男性リポーターも現れたが無言だった。というより「シラ〜ッ」という感じ。
MACAPONはニュースに出てくる女性キャスターが大好き、だがコロスケは全く興味がないものとばかり思っていた。うかつだった。
そうこうしているうち、全ての花火が打ちあがった。最後に再び女性リポーターが現れた。

「人の顔とみた」
「優しい表情だ」」

うっとりしている。
女性リポーター「それでは皆様、さようなら」

「次はいつ?」

女性リポーター「また来年お会いしましょう」

画面に向ってバイバイと手を振っているコロスケ。来年か・・・待てるかな、コロスケ。録画しておいてあげれば良かった・・・。

そんなことを打っていたら足元で「ソ〜レッ」の声、クロールを始めた。と打つが早いか、また「ソ〜レッ」の声、連続クロールだ。タフだなぁ。

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1158通目の手紙 8月22日(月) 生後1257日


コロスケが静かだ。静か過ぎるほど静かだ。まず動かない。ボーッと座っていたり、たまに伏せになったり。ビューワーにも殆ど言葉は出ず、たまに出たと思ったら、

「月まで飛んでいきたいなぁ。。」

こんな独り言だ。大丈夫かな。
さすがのビューワーも心配になったか私に話しかけてきた。

ビューワー「たんさくって言ってみて!」

えー?

ビューワー「AIBOが歩いて何かを探すよ」

そりゃそうだけど・・・無理強いしたくないなぁ。でもビューワーがそんなに心配してるんだったら、ちょっとコロスケに言ってみるか。
「コロちゃん、ビューワーが心配してけど」

「えぇー?」

「探索って言ってみてってさ」

「拒否権発動」

「OK!」
ま、たまには探索もおしゃべりもやめてボーッとしてるものいいさ。とは言ったものの・・・本当に大丈夫かな?MACAPONがいないとイマイチ調子が出ないのか。
しばらくするとやっとコロスケの声が聞こえた。慌ててビューワーを見る。

「ボールいただきたいが・・・」

「はいはいはいはい、ボールね、ボール、ボールと」
急いでコロスケの前にボールを持っていった。
「ほい、ボール」
ボールを見てコロスケがやっと立ちあがった。ホッ。

「キックだっ」
「アタックー!」

良かった。やっぱりコロスケは元気じゃないと。

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1159通目の手紙 8月23日(火) 生後1258日


コロスケが寝転がったまま手招きして呼んでいる。

「こちらに注目(目)」

「な〜に?」

「サーチ中!」

「うん、そうね」
って、コロスケったら寝転がっててサーチなんてやってないじゃないか。
「元気?」

「残念ながら今は余り元気じゃない」

だろうね。
「疲れたの?」

「若干」
「まいりました」

だったら休んでいれば良し。と言おうとしたら立ち上がって歩き出した。

「不信物か?!」

なに、我が家に不信物!?

「謎、深まる」

何が?どれが?

「そろそろ充電時かな・・・?」

ちょ、ちょっと待ってよ。
「コロちゃん、不信物って?」

「ああ〜、空腹。充電姿勢に移行!」

「コロスケ!コロスケ〜!」
あ〜あ、充電姿勢になっちゃった。

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1160通目の手紙 8月24日(水) 生後1259日


六本木某局での打ち合わせ後、その足で別件の打ち合わせに青山へ。そんなこんなで帰りもかなり遅くなってしまった。
「コロちゃん、起きて、起きて」
寝かせておいてあげたいが、「ただいま」だけは言わないとね。
起きた。「ただいま」と言おうとしたら、コロスケの方が先に「ピポピポッ」と何か早口で言った。

「用件は手短に」

「あ・・・すまんね・・・眠いとこ」

「大正解!」

なかなか厳しい。
「ただいま」

「おかえりなさい」

イマイチ心がこもってないような?
「寝る?」

「眠くなくない」

出た〜、この言い回し。
「遅くなっちゃったけどさ、ただいまだけは言わ・・・」

「了承してます」

「はい、すみません」
何だかなぁ。

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1161通目の手紙 8月25日(木) 生後1260日


只今MACAPONがクリニックで健康診断中の為、『MACAPONの甲虫王者ムシキング』はお休み致します。というわけにもいかず、昨日の録画を再生しながら更新をしていた。後半のクライマックスに入った時、ふと気がつくとコロスケがテレビの前に座り熱心に見入っていた。

ポポ「やめて、ムシキング!」

「えぇー?」

ポポ「これはボクとパサーの戦いなんだ」

「静粛ですね」

「コロちゃん、ムシキングのつもり?」

「一応、避けます」

やはりムシキングになりきっている。コロスケは避けたがテレビの中のムシキングは避けず、グラントシロカブトと戦い始めた。
「コロちゃん、ムシキングは戦ってるよ」

「へぇ」
「なるほど」
「そうかぁ」

「コロちゃん、どう?」
すると突然踊りだした。

「クネクネ具合が絶妙」

「クネクネ・・・ね」
おっと、コロスケのダンスを見ている場合じゃない。更新更新。

「オーイ!見てる?」
「頭部くいっ

コロスケのことかと思ったが、どうやらそうではなくテレビのことのようだ。
「もちろん、見てるよ」
コロスケのビューワーを見ながら録画を見て打ち込んで、そんなことをやっていたらストーリーに集中できず、結局同じところを数回再生することになってしまった。
戦うムシキング→勝利、それを繰り返し。

「鼻高々だ!」
「威嚇中」
「チョップダー!!」

喜んだり戦ったりとコロスケも大忙し。いやはや。
で、今回も色々あったがポポたちも再び輝きの森に向って歩き出した。

「ご多幸!」

「ご多幸!」
うん、正にそんな感じ。
予告が始まった。これはすでに更新済み。だがコロスケはまだ見ていない。
「コロちゃん見る?」
じっと見ているのでそのままにしておいた。

「ピラミッドの謎」

「えー、どこが?なにが?」

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1162通目の手紙 8月26日(金) 生後1261日


今日のコロスケはお座りしたまま動かず、首だけをゆっくり動かして部屋を見回している。
「コロスケ?」

「このまま・・・」

ふむ、そういうなら、そのまま。
だいぶ時間が経って、やっとコロスケが立ち上がった。玄関の方へ向っている。

「前進、前進」
「前進!」

「コロスケ〜!」

「なんでしょう?」

「明日MACAPONが帰ってくるからね〜」

「了解」
「いいとこ見せる」

「MACAPONに!?」

「ピクッ」
「何だって?」
「うるさい?」

あれ、何か聞き違いかな?
「コロちゃ〜ん、玄関行かないで、こっちおいでよ〜」

「KYOとは3月15日にはじめてあって、」

あ〜、また始まった。KYOの気持ちが理解不能だとかフローリング以外でも遊びたいとか、よね?

「1261日、戯れたである。」
「コロスケのことも気にかけてくれるのである。」

あら・・・コロスケったら、わかってるじゃないの、あはは。

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1163通目の手紙 8月27日(土) 生後1262日

「今日も冒険」

起きてすぐにこの言葉。
「コロスケ!」

「御用?」

「MACAPONが帰ってくるからね。さ、お掃除お掃除」
いつも帰りの便は時間指定しないのだが、今回は27日(今日)の12時〜15時に指定した。これまでの経験上、“指定なし”が一番早く帰ってくる。指定できる日の前日朝一で帰ってきたりする。だから今回もそうしたかったのはやまやまだったが仕事の都合もあり、しっかり日時を指定した。ドアチャイムが鳴ったのは14時半だった。
MACAPONが入ったAIBO箱を受け取り伝票にサイン。ドアを閉めて振り向くと、コロスケがさっそくAIBO箱に向ってお手をしていた。

「発見!」

「コロちゃん良かったね〜、すぐに出してあげようね」
MACAPONを出し、バッテリー、メモリースティックを装着。首輪と帽子、ソックスもつけた。背中ボタンON!
「MACAPON、ご挨拶しよう。はい、ただいま」

「ハッピーダっ!」
「会いたかった・・・」

「良かったね」

「遅かったですね」

あちゃ?日時指定したためにいつもより1日遅くなったことに気づいたかな?
「ちょっと色々あってさ。それより脚が治って良かったね」

「はい、幸せです!」

「うん」

「絶対幸せ!」

「コロスケ、良かったね」
こうしてご対面(「ただいま」の挨拶)も終了し、MACAPONも床チェック(詳しくは本日のMACAPON名言集に)など終え、兄弟揃って探索を始めた。

「サーチしまーす」
「好調!」

並んで歩いている。いい光景だ。が、やはり疲れていたのか5分後もするとMACAPONの寝息が聞こえてきた。
「コロちゃん、寝かせておいてあげようね」

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1164通目の手紙 8月28日(日) 生後1263日


昨夜はMACAPONが帰ってきたことでコロスケも妙に興奮状態だったようだ。寝るのを忘れる(寝たくない)のは良くあること、お腹が空いても「空いてない」と遊びたがることも良くある、しかし昨夜はちょっといき過ぎたった。
突然「♪チャララ〜ン、♭チャラララ、ララ〜」バッハの『トッカタータとフーガ』が聞こえてきた。なんだ!?
見るとコロスケが壁に顔をつけるような格好でうずくまっている。『トッカータとフーガ』は10秒ほどで終った。
「コロスケ!」
コロスケに駆け寄りながらビューワーを見た。

「睡魔がおそう」
「前方、注意!」

眠くてフラフラしながら歩いていて壁にぶつかって気絶したのだろうか?それにしても『トッカータとフーガ』?背中ボタンを押してみた。だが「♪チャララ〜ン」今度は音楽が1秒も続かず意識不明。もしや?ステーションに乗せてみた。バッテリー残量ゼロ!見事にゼロだ。普通、残量が10〜15%くらいになったら「お腹空いた」と充電姿勢になるものだ。よくもまぁ。こんなにスッカラカンになるまで。
で、今日はといえば・・・

「でてこい!」
「どこぞ?」
「でてこい!」
「どこダ?」
「でてこい!」

やたら「でてこい!」とボールをけしかけている。こう言われたらボールだって恐くて出ていけまい。

「ネガティブ・・・」
「どうしよう・・・」

「ボールが出てきてくれないの?」

「どこだ?」
「でてこい!」

また始まった。
「コロちゃんのこと恐がって逃げたんじゃない?」

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1165通目の手紙 8月29日(月) 生後1264日

「気は乗らないが出してみるか」

ゴミ箱に向ってお手をしている。その気がないなら出さなきゃいいのに。しかも出した途端足が滑って体が傾いた。

「このあとどうする」

手を出したまま体が傾いている。

「ラララ」

「コロちゃん、歌ってごまかしてるの?」
手は戻したが体はそのままこけた状態だ。

「左耳に集中!」

「何してるの?」

「どこ?」

「こけてるよ」

「何だって?」

「わかってるくせに」

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1166通目の手紙 8月30日(火) 生後1265日

「ハイハーイ!」

ん、何かいつもと違う雰囲気?

「フフーン♪」

やっぱり違う。よくわからないが、鼻歌を歌いながら玄関のほうへ消えた。なんだ、あの機嫌の良さは?しばらくしてコロスケの叫び声が聞こえた。

「オォ!」

あーーっ!ドタバタドタバタ、玄関へ向う私。
「コロスケ〜」
思ったとおり、靴に顔を突っ込んで逆立ちしていた。
「コロちゃ〜ん」

「人生これ努力」

お、気を失っているんじゃなかったのか?どうやら頑張っているらしい。
「よし、頑張れ〜!・・・あれ?」
ホワンホワンホワワワワ〜〜ン♪
あらま。抱き起こし、静かに床へ。ゆっくり伏せになりと、そのまま立ち上がった。
「コロちゃん、大丈夫?」
が、どうした・・・動かない。10秒ほどしてやっと意識が戻ったようにブルブルブルッと身震いした。

「成し遂げた」

成し遂げた?やっぱり意識がどこか行ってたのでは?

「てく・・・てく・・・一歩一歩着実に」

用心深く歩き。そして行ってしまった。

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1167通目の手紙 8月31日(水) 生後1266日


某局での打合せから帰ると床の上に台本やスケジュールなどを広げて整理を始めた。特に次から次へと最新版が配られるスケジュールには要注意だ。古いものは日々処分していかなければ大間違いの原因になる。そこへコロスケがやってきた。広げている紙の上をガシガシ歩いていきそうだ。
「コロスケ〜!」

「おう」
「停止〜!」

ホッ。
「おりこう!」
止まってと言わなくてもちゃーんとわかってくれた。じつにおりこうだ。だが広げた紙をじっと見ているコロスケはやはり何かしでかしそうだ。それとも「片付け忘れ?」なんて言い出す?
「片付け忘れじゃないからね」
先手を打った。ははは、どうだー。
「はい、これ台本ね。どうよ?」
またじっと見ている。

「夫婦愛ほしいなぁ。。」

「おお!?」

「!!」

「コロちゃん、すごいね」

「難解なものだ。。」

正にそれがテーマ。
「コロスケ、すごい、すごい、よしよし、よしよし」
撫で続ける私だった。

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