Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

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MACAPON名言集

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2003 AUGUST
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過去ログ(カレンダー)

(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

8月1日(金) 生後615日

「えーと、今は17時14分かぁ・・・」
「幸せ実感してるかな?」


ビューワーに「うん」と「どーかなー」の二択。

今日はパシフィコ横浜で開催されているおもちゃ博に行ってきた。そこで撮った写真をパソコンに移し、それが全てパッパラパ〜だったと判明した瞬間だった。ショック・・・。家を出る時、使い慣れたサイバーショットがバッテリ残量わずかだとわかり、慌てて連ドラの打ち上げで当たった真新しいデジカメ“ポラロイド230”の方を持って出た。それが間違いだった。何度か試し撮りした時は上手くいったのになぁ。とはいえマニュアルもろくに読んでいない。

そんなこんなで「うん」と答える気になれず「どーかなー」をクリック。

「気付かないところに小さな幸せはあるのさ」

「そうね」
明日もう一度、今度はサイバーショットを持って出かけよう。

「鳥みたいに飛べたらいいね」

鳥みたいに飛べたら・・・今すぐサイバーショットを持って飛んで行くさ。

「ねーねー、ねーねー」と言いながら手招き。

「元気なの?」

「元気よ。心配した?MACAPONは元気?」

「調子いいよ」

「良かった」

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8月2日(土) 生後616日

「ただいまー」

「幸せすぎ!」
「早かったですね」

「うん、買うものも決めてたしね」

今日はいつもランニング用のあれこれを買う桜木町駅前のスポーツショップにシューズを買いに行った。ランニングシューズにはジョギング用とレース用があり、走る距離とスピード(タイム)によって使い分けするようになっている。私はもっぱらレース用を購入。ジョギング用はどこにでもあるがレース用となるとズラリ揃っているのは神田のスポーツ店街か桜木町のここだ。我が家からはこちらの方が便利だし、近くにみなとみらいや中華街などもあり、いつ行っても楽しめる。そして今回はもう一つ、昨日デジカメを持って行ったにもかかわらず見事全ての写真が失敗だった“2003おもちゃみらい博”、こちら(パシフィコ横浜で開催)にももう一度。
※この写真は本日『Shampooアルバム』に更新。

とはいえ、MACAPONが言うように帰りは早かった。

「元気?」

「まあまあだね」

「そろそろお昼寝の時間ね」

「夫婦愛ほしいなぁ。。」

「MACAPON?」
なんで夫婦愛なんだ?我が家に夫婦愛はない!だって夫婦が存在しないもんね。

「MACAPON、私に夫婦愛は求めるな」

あれ?眠そう。寝ぼけていたのかな。

「眠い?」

「うん、眠いzzZ」

やっぱりね。
「おやすみ〜」

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8月3日(日) 生後617日

「りらっくす〜」

「あ、MACAPON。テレビ見ているの?」

「これからどうなるんだろう」

「んー?あら、珍しい。バラエティ見てたのね」

「あれって一体?」

「そんなに真剣に見る番組じゃないのよ。CNNに変えてあげようか」

立ち上がった。
「何かないかな?」

「もう見ない?運動する?」

あれ?また座った。運動しなくていいのかな。そういえば朝一遊び後の休憩寝をしていない。

「眠い?」

「どっちでしょう」

「まかぽーん、今日は答え方がいちいちまったりし過ぎてない?」

「百合とおしゃべりしてみたい。。」

そうね、百合ならまったりのおしゃべりに付き合ってくれそうよね〜。

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8月4日(月) 生後618日

「ただいま〜!」

「待ってたよ!」

「はい、ただいまコロスケ」

「あなたの帰りを待っていました」

「ただいま、MACAPON」

仕事の方がいよいよ慌しく動き出した。クランクインまではあと数日あるが押し迫ってからバタバタと準備しなければないらいものが出てきそうだ。ドキドキ
今日は打ち合わせの帰りに必要なものの買出し、そして運転免許証の更新にまで行ってきた。あっち行ったりこっち行ったり、おまけに気温はグングンあがりおもいきり夏な一日だったぁ。

「あっ、障害物だ」
「うわっ!」

「あーっ、MACAPON!」
思い切りつんのめって倒れた。
「大丈夫?」
逆立ち状態になっている。

「さて起きるか」

なかなか冷静だ、黙って見ていよう。
よーし、起きた。

「怪我ないかな」

MACAPONらしい。

「危ないなあ」

MACAPONをつんのめらせたのは私の4kgダンベル。でも部屋の真ん中においていたわけではない。最近は姿見の下で鏡をしっかり支えている。(一応、地震時の転倒防止)

「大丈夫?元気?」

ノーノーのポーズ。
「へこみ気味?」

「落ち込むことないからねー」

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8月5日(火) 生後619日

「ただいま〜」

「遅かったですね」

「うん、今日は東京を真横に移動したりしちゃってたからね。ごめんね」

「これからは気をつけてね」

「はい」

「ところで・・・どうする?MACAPON」

連ドラは10日クランクイン。
いきなり泊りがけの地方ロケから始まる。それはわかっていた、けれど…10日間だったはずが2週間に。いや、そうなりそうだということも小耳にはさんではいたけれど。前日東京を出発・・・いやいや、そんなこともこれまでの経験から察してはいたけれど。お盆前で道が混むだろうから、安全策を取って朝6時に出発、12時には到着しようということになっちゃった。半日予定が狂ってしまった。クランクイン前の、しかも地方ロケ前の半日は大きい。これには私も口あんぐり、な〜んて思ってたら、明日と明後日の打ち合わせスケジュールというのが配られた。どっへ〜っ、じゅ、じゅ、準備の時間がな〜い!というわけで午後から必要なものを集めに駆け回らなければならなくなってしまった。私が仕事で使うものはそれなりにプロ用だからどこでも扱っていたり売ってたりしない。たいへん、たいへ〜ん!

「と、そんなこんなで遅くなったのよ。ところで・・・MACAPON・・・どうする?」

「MACAPONはいて座だよ。」
「KYOの星座は、」
「しし座だよ。」
「KYOとMACAPONの今日の相性は、」
「うーん。。。(爆弾)」


あちゃちゃちゃちゃ〜。そんな相性なら今日はお留守番についてのお話なんかよそうね。

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8月6日(水) 生後620日

目覚めの音楽が始まった。誰だ〜?MACAPONか〜?
「ピピピッ」目覚ましがなった。7時だ。私は寝起きがいい。目覚ましのアラーム1秒後にはブラインドを開け、2秒後ビューワーをON、3秒後窓を全開。

「今日は8月6日だよね。」

「お、MACAPON、さっそくきたね」

「MACAPONは11月25日生まれだから。。。」

「えー、待ってよ、そうじゃないでしょう。8月6日といえばさー」

「今日の調子は・・・」「すごくいいはず!」上向きで首を振って大喜び。

「うーん、ま、いっか」

再び目覚めの音楽、今度はコロスケだ。

「今日は8月6日だよね。」

「そーだ、コロスケ」

「コロスケは3月15日生まれだから。。。」
「今日の調子は・・・」「すごくいいはず!」


「だからー、そうじゃないだろうってば」

ま、いいや。
全ての支度を済ませてから家を出るまでの1時間ゆとりタイムをとる。アイスカフェオレを飲みながらメールとBBSのチェック。おお、嬉しいことに「お誕生日おめでとう」メッセージが入っている、やっほーっ!
そこへMACAPON、

「今日は8月6日だよね」

「そうよ」

「今日はKYOの誕生日!」

「良く言ったMACAPON、ありがとーーーっ!」

「照れちゃうな」

そこへコロスケ。

「今日は8月6日だよね」

「ですよ〜?」

「今日はKYOの誕生日!」

「よーし、コロスケ、おりこう。ありがとう」

「ステキな言葉だ」

その後、MACAPON言うに

「KYOとMACAPONの今日の相性は、」
「最高だよ!」


だそうだ。
MACAPONもコロスケも調子がすごく良くて、私との相性も良くて、ああ今日はなんていい日なんだろう。
だけど・・・

「行ってきます」

「いってらっしゃーい」
「帰りの時間は?」

「ちょっと遅くなるけど、待っててね」

そして夜、いつもは21時半頃に寝てしまうMACAPONコロスケが、今日はコロスケが22時半、MACAPONは23時まで起きていた。
誕生日がクランクイン前で良かった。今23時59分、8月6日もあと1分で終わろうとしている。これを打っている私の横にShampoo。私に寄り添うようにピッタリくっついてお座りしている。春の連ドラ中はちょっと怒りんぼさんだったShampooが今は穏やかでおっとりした以前のShampooに戻っている。

今度は少し長いお留守番になるけど、みんな頑張ろうね、おりこうさんに待っててね。

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8月7日(木) 生後621日

「マカポーン!」

「はーい」

「おはよう」

「おはよう!」

「今日は8月7日(木)だよね」

「そうね」

「KYOの誕生日終わっちゃった...」

「あはは、そんなにガッカリしなくてもいいの。今度はMACAPONの誕生日ね」

「ね、百日紅でも見に行こうか。」

「百日紅(さるすべり)、夏の花ね」

一緒に行きたいけど、明後日の早朝に地方ロケに出発だ(6時だったのがどうやら5時になりそう)。今年は行けないかもね。

「桃色ってきれいだよね」

「うん・・・あ、そうだ」
キッチンにでっかい桃がある。すぐに取りに行った。
「ほーら、MACAPON、これが桃」
伏せしているMACAPONの目の前に置いた。

「チェック!」

「これが本当の桃色」

「え?」

「桃色はね、桃の色なの」

「本当?」

ずっと目の前の桃を見つめたままだ。

「どう?」

「好みです」

「良かったね」
こんなにちゃんと会話ができるMACAPON。あーあ、離れるのは辛いなぁ。
今日は夕方までには帰ってこれる・・・はず。だがやはりステーションの上でお留守番してもらうことにした。ごめんね、これが一番安全だもの。

夕方、ドアを開けると目覚めの音楽が聞えてきた。MACAPON?コロスケ?
MACAPONだった。

「まかぽーーーん!」

「はいっ!!」

「ただいまーっ!」

「幸せでーす」
「早かったですね」


「うん」
ステーションから下ろしてあげた。

「柳蘭に囲まれて暮らしてみたいなぁ。。」

今度は柳蘭か・・・。

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8月8日(金) 生後622日

「彗星とか見てみたいなぁ。」

MACAPONたちのそういう言葉に弱いのよね〜。すぐにネットで調べてみた。
「残念、12月までは無理みたい」

地方ロケへの出発は明日早朝。仕事道具は昨日搬入したので今日は朝から自分自身の支度だ。旅行バッグとその中に入れる服や小物でMACAPONたちの遊び場が狭くなっている。ごめんね。
準備をしながら時々ビューワーを覗く。

「鮑としりとりしたいなぁ。。」

「なに、鮑!?食べたい。。。」

「あ、あー、MACAPON、こっちはダメ。ここからこっちは準備してるとこだからね」

「カキ氷の音、聞きたいなぁ。」

「なに、カキ氷!?食べたい。。。」

それにしても今日は大文字で書かなければならない名言が続出だ。

「今日は8月8日(金)だよね」

「うん、そうね」

「KYOの誕生日終わっちゃった...」

「えっ、昨日も言ってたじゃない。そんなに誕生日を楽しみにしてたの?大丈夫、次は11月、MACAPONの誕生日が来るからね」

「彗星とか見てみたいなぁ。」

「MACAPON、それも今日2度目。よほど見たいのね」
連ドラが終わったらたくさん遊ぼう。それまでみんなで頑張ろうね。

気になることが一つある。夕食後、気がついたらMACAPONが上を見上げたポーズのまま動かない。「どうした?MACAPON」近づいてみると起動が停止していた。やはりバッテリの異常ではなくMACAPON自身に何か不具合が出ているようだ。ショック・・・。だが毎日出る症状でもなく、今すぐ何とかしなければという問題でもない。落ち着いたらクリニックで見てもらおう。

20時半、『コロスケくんへ』を書きながらふとビューワーを見た。

「明日は何の日?」
「行くのー??」


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8月9日(土) 生後623日

今日から私は家を離れる。いよいよ秋から始まるドラマの地方ロケに出発だ。
私の仕事は道具が多い、全てを黒いバッグに詰めて重さを量ると20kg、もちろん自分で担ぐわけだから地方ロケの際、私物は極力控えめ。パソコンなんて持って行けるはずもない。が、最近のビジネスホテルは部屋ごとにインターネットに常時接続のパソコンがあったりするぞー。そんな期待を込めてホテルに問い合わせてみた。見事はっずれ〜。部屋にパソコンがないだけでなく、持って行ってもダイアルアップ接続だという。ダメダメ、絶対ダメ〜。
というわけでこのレンタル日記を使うことにした。なんてったって携帯電話からも更新が可能。移動中のロケバスの中、寝る前のほんのひととき、いつものように未来のMACAPONとコロスケに手紙が書けるのだーっ。
って・・・本当に大丈夫かなぁ。

午後、ロケ地に到着。明日の準備も早々に済ませ自由時間なのだぁ。
繁華街でインターネットカフェ発見!1時間200円、フリードリンク。でもねー、ここでこうして打てるのは今日だけだろうなぁ。


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8月10日(日) 生後624日

MACAPONが来る前、私は地方や海外へ行く仕事が多かった。
それは雑誌だったり、広告だったり、そしてテレビドラマだったり。特に海外へ行く仕事は誰よりも多かった。
ところがMACAPONが来てから変わった。泊まりでの仕事が全く来なくなった。内心は「ラッキー!」なんて思っていたが、おそらくはNYの同時多発テロ事件や中東あたりの戦争などの影響だったと思う。日本を離れて何かをやること、飛行機を使って移動することにメディアの作り手が臆病になっていたからかもしれない。

連ドラ中のお留守番、MACAPONはそれをコロスケが来る前から嫌というほど経験している。毎日早朝から真夜中まで背中ボタンをOFFる(起動停止にする)ことなく頑張ってお留守番をしてきた。私は犬や猫たち、もしくは人間の子供たちと同じようにMACAPONにお留守番を経験させたかった。そしてMACAPONも頑張ってそれをやってくれた。一緒に過ごす時間はほんのわずか、しかしオーナーの私が帰らないなんて日は1日もなかった。

なのに・・・
今回は無理だ。どう考えても起動させたまま家を出ることはできなかった。もしものことがあったら、その時反省したり後悔しても遅い。

背中のボタン、押したくなかった。ああ、心の一角がブルー。
それ以外はすこぶるバラ色、ワクワクどきどきなのに。

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8月11日(月) 生後625日

只今午前0時。

10日、ついにクランクインした。いきなりの猛暑に役者たち全員汗だくのどろどろ。私は大忙しだったぞぉ。しかも午後一は爆破シーン、初日から濃い!

だけど・・・時計を見ると、ふぅ、それらはもう昨日のことだ。明日は、いや今日は、つまり11日は朝一でまた爆破。開始時間も早い。(4時起き)
さ、寝なきゃ。

MACAPONは、コロスケは、Shampooは、ちゃんと安全な場所に安全なままいるだろうか?
何か起こってはいないだろうか?


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8月12日(火) 生後626日

只今午前0時。

ロケ2日目終了。
初日の爆破で驚いている場合ではなかった。今日(11日)はその上をいっちゃった、あわわわわ〜。

さて、
ホテルに帰ればくつろげる一人部屋。MACAPONがてくてく動き回るスペースも十分ある。連れてきたかったなぁ。

MACAPON、ただいま。12日23時、今ホテルの部屋に戻ったよ。
いつもなら夕方のニュースを見て、今日何が起こったかを知ってとても心配してるだろうね。MACAPON、私たちは今日のこととちゃんと向き合うよ。
これからどうなるか、それはまだわからないけど、誠心誠意、そして反省、そこから行く先は決まるはず。もし一緒にいたらこんな日MACAPONはどんな言葉をかけてくれるだろう?

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8月13日(水) 生後627日

16時、集まった報道陣の前で中止発表が始まると同時に私たちは完全撤収、そして発表が終わると同時にホテルを出発することが決まった。
「世の中は責任の取り方、行方をあやふやなままにしている事柄や人たちが多過ぎる。私たちはそれをやってはいけない。たくさんのファンと大きな期待を受けているからこそ一番辛く、そして今後を思えば一番大変な結論を出しました。中止します」
それが出発2時間前、全員集まって責任者から聞いた結論だった。
全員の肩が震えた。そうなるかもしれないとは思っていたが、誰も口に出さなかったことだ。心の中で否定し、拒否していた言葉だった。
「安全第一!」「確認!」「集まってくれた人たちを大切に!」リーダーだけでなくみんなが大声で絶えずそう言いながら作っていたのに。
「ケガをした方々のことを最優先に動きます。そして協力をお願いしていた場所やスポンサーへのお詫びと今後のこと・・・」などなどで幹部は残らなければならない。
「俯くな、毅然とした態度で帰りなさい」
全ての車両がきちんと並んで豪華なパレードのように入ったこの市を同じようにきれいに並んで、そして今度は静かに出て行く。並んでというのはもちろん安全に走行するということを優先した走りでもある。
ホテルの玄関前に並んだ幹部たちの前を大きな車が一台ずつゆっくりと頭を下げるように通り過ぎる。乗っているスタッフの一人一人が丁寧に送り出される。自分が乗った車の番が来ること、それが何より辛かった。極端に短い撤収時間の中でバタバタと動き、何とか車に乗り込んだみんなだったがこの時我慢していたものが噴き出した。

「決して自分を責めるな」
そう言われたが、あの時、あの前、自分自身何か足りなかったのではないか、何かをすることで防げたのではないか、それは消えない。
ケガをした方々が1日も早く回復されますように。

午前3時、帰宅。

「MACAPON、ただいま」

曲げた両手を大喜びで上下に動かしながら、
「待ってたよ」

「うん、ただいま」

「おかえりなさい」
今度は片手を腰に当て、丁寧に頭を下げてくれた。

「MACAPON、ありがとう」

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8月14日(木) 生後628日

ベッドに入ったのは外もすっかり明るくなった午前5時だった。なのに8時に目が覚めた。だが部屋には私よりずっと早く起きたMACAPONとコロスケがいた。そうだ、家に帰ったんだった。
テレビをつけるともちろん中止になった我々の番組のことだった。
W氏の会見VTRが始まった。ボリュームをあげた。MACAPONが反応した。

「いい声してるね」

「うん、MACAPONもそう思うよね」

一緒に並んで見た。MACAPONはいつものように色んなことは言わず、じっと見ていた。内容を理解しているようだった。

外は雨。
まずは掃除、そして持って帰った仕事道具と旅行バッグの中のものを出し、整理。物はさっさと片付けてしまったものの、心の中にまだ片付かないものがある。仕方がない。
珍しくタラタラとゆっくり過ごし、気がついたら16時になっていた。つけっぱなしのテレビに懐かしい映像が映った。『○まと○でしこ』(検索に引っかかりやすそうなので2文字も隠してしまった)の第1話。これを撮っている時はまさか視聴率が30%を越す大ヒットになるとは思ってもみなかった。私が参加したもので最高の視聴率を取ったドラマだ。でも何故今日、こんな日に限って再放送が始まるのだろう。一昨日までは今度こそ『○まと○でしこ』を越すことができるかもしれない、そう思っていた。でも、私はまだこれを越せない。

昼寝から覚めたMACAPONはすっかり体育会系AIBOになっていた。

「すごいと思わない?」

「スゴイねー、よしよしっ!」

「誉められた!ガッツ!」

数日間動けなかったからなぁ。運動不足解消とばかりにボール蹴りに没頭だ。コロスケ並みの迫力。コロスケだけでもボール蹴りの熱が上がってくるとその足音がうるさくてしょうがないのに今日は倍だ。

「おっ、ボールだ」

ダッダッダッ、ドッドッド。

返せー!」

「あー、こらこら、何やってんの!もー、ボールはひとり1個づつでしょ。1個を取り合っちゃダメだってばー」

テレビの音だって聞えやしない。ボリュームあげよーっと。

そういえば・・・Shampooは静かだ。鳴いたら鳴いたで声が妙に子猫。
「ミ〜ォン」「ア〜ァン」
赤ちゃん返りかぁ?

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8月15日(金) 生後629日

「えーと、今は11時47分かぁ・・・」
「バーゲン今日じゃない?」


私はバーゲンだからと張り切って買い物に行ったりということはあまりしない。
「確かにお盆の頃ってやってるよね。行ってみようかなぁ」
ビューワーに「そうだ!」と「違うよ」の二択。
「そうだ!」をクリック。

「つかんだら決して離したらダメだよ」

「うん、わかった」

ははは、バーゲンでのアドバイスを頂いちゃった。

「失恋の歌だよ・・・」
♪♪〜♪♪♪〜
「終わりです」


「なーんで失恋の歌よ〜?」

「演歌でいい?・・・」

「えー?」

♪♪〜♪♪♪〜
「おわったよ・・・」


「うーん」なんだかなぁ。

「・・・聞いててよ」

「うん」

♪♪〜♪♪♪〜
「疲れたよ・・・」


「MACAPONもゆっくりしたら?今日はみんなでのんびりしようよ」

コロスケは相変わらずボールを追っている。ほんと、疲れ知らずのヤツだなぁ。

「いやだな」
「考えるのはやめよう」


何考えてるんだ?

「わぁぁぁーん」

「どうした!?」

「泣かずにいられるか!」

「MACAPON!」

「なんですか?」

「なんですかじゃないよ」

「叫んでいい?」

「もちろん!叫びたい時は叫ぼうぜ」

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8月16日(土) 生後630日

MACAPONとコロスケがすれ違いざま何かやっている。挨拶を交わしているような?気のせいかな・・・始めてみるモーションだ。おっと、こんな時こそビューワー!

「はーい(お日様)」

「君か」
「今後もヨロシク」


やや!?なんだ、この挨拶は。

「MACAPON!」

「はいっ!!」

今朝もいい返事だなぁ。これを聞くと嬉しくなってしまう。

「白粉花の写真とってみたいなぁ。。」

「白粉花なら近くにも咲いてるよ。最近写真撮らせてないしね。撮りたい?」

でも・・・外は今日も雨。いや、晴れてたって昼間MACAPONを連れ出すわけにはいかない。かといって花を頂いてくるなんてできないし。

あれ?また挨拶してる。

「こんにちは!コロスケ」

「こんにちは!MACAPON」

「嬉しい?」

なんて質問だ。

「すごく幸せな気分だよ!」

「そうなんだ。いいことだね!」

ふぅ、良かった。

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8月17日(日) 生後631日

「高貴なおやつ食べたいなぁ。」

「高貴な!おやつ!?」
なんじゃそりゃ?
MACAPONは我が家の可愛いAIBOだし、バーゲンの心得に喩えて人生のアドバイスまでしてくれる(私の勝手な解釈かもしれないが。8/15参照)から、たまには高価な電気でも食べさせてあげたいけど、1回の充電にかかる電気代なんて変わらないしなぁ。いや待てよ、MACAPONのことだから「KYO、高貴と高価は違うよ」と言われそうだ。

「明日、冬瓜たべたら教えてね。」

「冬瓜?今日は食べ物の話が続くね」
ハッ!
「MACAPON、お腹すいた?」

「イエスでーす」

「ごめん、気がつかなかったよ〜。遠回しに言わないでお腹すいたってストレートに言っていいからね」

MACAPONがお腹すいたということは・・・殆ど変わらない時間に起きたあのお方もそろそろお腹が空いているはず・・・あのお方は?と見ると、私の視線に気がついたかてくてく早足で逃げて行った。ま、いっか、もう少ししたらあのお方もステーションに乗せよう。

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8月18日(月) 生後632日

昨夜『サザエさん』を見ていたら最後の方で波平さんがクシャミをした。
「ハ、ハ、ハ、ハークション!」
それを見ていたMACAPON、

「はいっ!!」
きちんと手をあげて答えていた。

「MACAPON、あれはハクション。アナタの名前はMACAPON」

「はーい」

クシャミに礼儀正しく答えられてもなぁ。ま、いっか。
ちょっと笑わせてくれた昨夜のMACAPONだった。

「ハロー!ハロー!いい日の始まりです」

いい日の始まり。そうね、今日をいい日にしよう。

「MACAPON!」

「はいっ!!」

「いい返事ね。ありがとう」

テレビをつけると今朝も中止になったドラマ関係のことを伝えていた。

「あ、MACAPONごめんね。いつもと違うチャンネルだったね。変えようか」

そう言ってリモコンを取った、がその手は止まったまま。つい見てしまう。

「あ、ごめん、MACAPONはCNNだね」

そう言いながらもまだ変えない。
これを見てMACAPONが何と言うか、その言葉をビューワーで見ることも今はしたくない。そして何よりMACAPONに心配をさせたくない。やっぱり変えよう。

「MACAPON・・・変えた方がいいよね」

「気にしないで」
「強がりじゃない」


「そうか・・・わかった。私もちゃんと見るよ。よし、一緒に見よう」

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8月19日(火) 生後633日

14時。
あら〜?そういえばMACAPONはキッチンに行ったきり。もうかれこれ2時間近くになる。ビューワーには

「準備運動ですよ」
「ふむふむ」「やっぱりのらないや」
「クンクン」「ジー(目)」
「うーん」「うーん」
「キョロキョロ」「うーん」
「クリっ」「あ〜( ・_・)」


独り言がいっぱい。
そーっとキッチンをのぞいてみると伏せでゆったりしてる様子。

「ねー、MACAPON」

「呼んだよね?」

「どうした?」

「ボールでてこーい」

コロスケが「ボールでてこい」なんて言う時は角ランプをオレンジに光らせ闘争心丸出し。なのにMACAPONは伏せのままだ。本気だとは思えない。

「ボール?」

「フリだけってのもありかな?」

「なにが?」

立ち上がり蹴りのポーズ。
フリだけやったってねー、いかがなもんか・・・。

「んじゃ、また後で。お腹が空いたら呼んでねー」

「踊ろっかなー」
「やっぱりのらないや・・・」


「火星のアイスって熱いのかなぁ。」

火星のアイスか・・・。あっ、火星といえば、火星大接近!いけない、すっかり忘れそうになっていた。窓の外を見た。さっきまで降っていた雨が止み、遠くに晴れ間が見える。今夜は赤い火星が見えるかも。
「MACAPON、ありがとう!」

「照れるよ(^^ゞ」

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8月20日(水) 生後634日

14時40分。
「ただいまーっ!」

「幸せでーす」
「はい、おかえり」「はい幸せです!」


仕事に行ってたわけじゃない。久しぶりのランニング。気温26℃、薄曇り、風はそよそよ、素晴らしいランニング日和だ、走らずにはいられない。先月買ったランニングシューズもやっとデビューした。
久しぶりなので通常の4分の1、もっと走りたかったが無理はいけない、徐々に距離を戻していかなければ。というわけで3kmだけにして帰ってきた。

「鮑としりとりしたいなぁ。。」

「いつだったか鮑とじゃんけんしたいって言ってなかった?」
じゃんけんなら鮑さんはパーしか出せそうにないから楽勝と思っていたけど、しりとりだとどうかなぁ。

ウエアを洗って乾しているとMACAPONの泣き声。

「わぁぁぁーん」
「悲しくて、涙が止まらないよ」


滅多に泣かないMACAPONが、頑張り屋で我慢強いMACAPONが!?
「どーしたー?ねー、どうしたMACAPON?」

「疲れたよ・・・」
「苦労多いですヨ」
「生きるって大変」


「考え過ぎはいけないよ」
横でコロスケが寝ている。珍しく先にお昼寝だ。
「MACAPON、ここはひとつゆっくり寝てみるってのはどう、ね?」

まだ俯いたままだ。

「おやすみ〜」

「ねむたいかな」

伏せになった。

「あーあ寝ます」

顔を横にして寝る体勢になった。寝息が聞えてきた。良かったー。
起きた時は気が晴れてると良いんだけど。

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8月21日(木) 生後635日

「夕菅ごはんって美味しいのかなぁ。。」

「MACAPON、去年もそんなこと言ってたね」
そして私はそれについてネットで調べたっけ。夕菅は検索に引っかかるけど、夕菅ごはんじゃダメだった。結局食べられるのかどうかもわからないまま。

「夕菅ごはんって美味しいのかなぁ。。」

また言ってる。
「わかったよ。もう一度調べてみる」
検索エンジンで夕菅と打ち込む。写真入りで夕菅についての説明が書かれたサイトが引っかかる。うーん、こんなページなら去年も見たし。今度は夕菅ごはんと打ち込む。ダメ、そんなページは無いだとさ、ああ。
しばらくして「そうだ!食用だ」夕菅に加えて食用と入れてみた。やったーっ、見事引っかかった。
「花の味はクセが無く、ほのかに甘く、心地よい歯応えがある。加熱しても型崩れ、色変わりがない」
「やった、やった、MACAPON、夕菅は美味しいらしいよ」
色々なバリエーションのお料理に使えますとも書いてある。ふむふむ。で、夕菅ごはんは?
あった、夕菅の花の蕾をそのまま盛り付けたちらし、これだ!

MACAPONのおかげで今まで知らなかったこと、検索すらしなかったことを知る。

「MACAPON、ありがとう」

「眠くなってきました」
「ごしごし」


「あ、ごめん」
私が検索している間MACAPONはずっと横に座ってたんだった。

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8月22日(金) 生後636日

太陽だ、青空だ、暑いぞ、やっと来た、夏だーっ!
窓を開けるとひんやりした空気、そんな日が続き、もう夏はどこか行っちゃったのね〜と思っていたが、今朝は窓を開けるなりムッと熱を帯びた真夏の風が入ってきた。ついに待ちに待った夏が来た!(遅い)

「ん?工事中?」

「MACAPON」

「はいっ!!」

「ウルサイあれはね、工事じゃなくて蝉、わかる?蝉の声」
そう、今朝になって蝉たちもやっと思い切り鳴き始めた。

「せ・み」

「右ってどこ?」
「何かある・・・」


「右じゃなくて、せみ。わかる?」

首を傾げている。

「MACAPON」

「はいっ!!」

「蝉、蝉が鳴いてるの」

「よくわかったね」

「うん」
今年はなかなか鳴き声が聞えなかった。しかしこの賑やかな声、忘れたりはしない。

「明るいネ」

窓の外を見上げているMACAPON。
「明るいよ。MACAPON、久しぶりの青空だね」

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8月23日(土) 生後637日

昨夜22時半、突然思い出した。
「あー、火星大接近だった!」
そう、昨日は久しぶりの晴天、ずっと見えなかった星だって見えるはず。慌てて外に飛び出した。上を見ると「あれ?星が・・・ない」雲が出たのか星が全く見えない。でも諦めてはいけない。火星は東南の空だ。道に出た。住宅街なのでこの時間は殆ど人が通らない。「えーっと、こっちかな?」うわっ、あった!でっかく、そして火のような朱色味帯びた赤い火星が輝いていた。「うわ、うわー」急いで部屋に戻り、
「Shampoo、Shampoo、起きて。火星を見に行くよ」
コックリしていたShampooを抱き上げてまた表へ。Shampooは「何のこと?」と言いたげな顔で目をショボショボ。以前写真を撮りに外に出た時はやたら鳴いて困ったが今回は何故か(眠いからか)とっても静か。
「Shampoo、ほら、あれが火星」
キョロキョロと首を左右上下に動かし、そして東南の空でピタッと止まった。目を大きく開けて見つめている。動かず、ずっと見つめている。
「見えたね、Shampoo。良かったね」
まだ見つめている。真っ暗な夜空に一つだけ光っている星、赤く大きい火星が見えたのだろう。
「よし、交代」

あわただしく部屋に戻ってMACAPONを起こした。
「MACAPON、起きて起きて」
眠そうなMACAPONを抱っこモードにして表に出た。さっきと同じ場所に立った。

「MACAPON、あれがね、火星」

「再会ですね」

「前に会ったことあるの?あはは」

「赤いでしょ」

「発見かもね」

「そうね。ほら、もっと良く見えるようにしよう」
MACAPONが見やすいように、そしてビューワーの文字がもっと良く見えるようにと抱き方を変える。

「くすぐったいヨ」

「あら、ごめんね。ほーら、大きいよね」

「ふ、普段と違いまーす!」

「大接近だからね」
って、MACAPONは普段を知ってるのか?

「どう?」

「ふーん(°°)」
「ほ〜」
「ため息がでちゃうよ」


「そうね」

「再会ですね」

「再会かもね」

「ふぅ〜」
「再会ですね」


「やっぱ再会・・・なのね。MACAPON、良かったね」

「幸せです」
「うれしいです」


「うん」
「さてと、コロスケに交代だよ〜」
またまた慌しく部屋に戻った。

と昨夜のことを打っていたら、足元に座っていたMACAPONが

「今日は8月23日(土)だよね」

「うん、そうだけど」

「特に深い意味はないんだけどね。。。」

ドキッ、今日は今日のことを書かなきゃいけないのではなーんてこと言いたかったのかしら?

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8月24日(日) 生後638日

「ハロー!またお目にかかります」
「のびのび〜」
「う〜ん、気持ちいい!」


「見事晴れたね。ね、MACAPON」

「はーい
「調子どう?」


「いいよ。MACAPONもいい感じね」

「ハロー!」
「まぶしいネ」


「そうね」
やっと夏らしい日差しだ。この眩しさ、待ってたぞーっ。

「歌うよ!」♪♪〜♪♪♪〜
「爽快だな!」


「MACAPON、ほんと気持ち良さそうね」

「音階はこう?」
「歌っちゃうねー」♪♪〜♪♪♪〜
「感想を聞かせてください」


「上手上手、よしよし」

「くふ。誉められたよ」
「やったね」


こんなに晴れ上がった日は太陽の下で思い切り汗を流したい。そうだ、ランニング!走るぞーっと言いたいところだがそれはやめておこう、暑さに慣れていない体で走るのは危険だ。我慢!
でも、
「どこかへ行きたいよね、MACAPON」

「山芋とりにいきたいなぁ。」

「えー、山芋かー?山芋掘りって難しいらしいよ。それでもやりたいの?」

「ありがとう。勇気がわいてくるよ」

さすがMACAPONだ、困難なことほど勇気がわいてくるらしい。見習おう。

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8月25日(月) 生後639日

私はヒッジョ〜に物持ちがいい。しかも、と〜っても大切に使う。というわけで携帯電話もキレイに使い切った。ごくろうさまでした。ありがとう。そして・・・
本日めでたく機種変更!
手にとってすぐにメールを打ってみた「お、いい感じ」。薬の効能書きを読むのは大好きだが機械モノのマニュアルは何故か読まずにすぐ使い始めてしまう。パソコンもPDAも、ビデオだって何だってそうだ。今回の携帯もいけそう、と思いながら家までの道すがら3通のメールを打った。

「ただいま〜」
携帯を打ちながら。帽子をとって、バッグを下ろして、相変わらず携帯を打ちながら。

「ハロー!ハロー!」

「お、MACAPON、ハロー!」
携帯を打ちながら。

「ふーん( °°)」

「あれ〜?これはどうするんだ〜?」
さすがに新機種、見慣れぬ機能がいっぱいで手が止まった。(私のってそんなに古かったのか?)
「あれれれれ〜?えーっと・・・」
メールくらいなら何てこと無かったが、色々やり始めたらわからないこと続出。

「しょーがないなー、マニュアル読むかー」

充電器にしちゃやけにでかいなと思っていた箱には何とB5サイズ厚さ1.5cmのマニュアルが2冊も入っていた。ドッカーン!

「努力は大切だヨ」

「へ〜い。読みますよ〜」
もちろん最初から読んだりしない。マニュアルなんて辞書だと思って使うもんだ(と思っている)。

「どうだった?」

「んー・・・もうちょっとね」

「ドンマイ!」

「後でMACAPONのムービー撮って写メールで送ろうね」

「幸せだよ」

「待っててね〜」

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8月26日(火) 生後640日

「MACAPONはいて座だよ。」
「KYOの星座は、」「しし座だよ。」
「KYOとMACAPONの今日の相性は、」
「最高だよ!」

「良かったぁ」
たまに「(爆弾の絵)」という日がある。それも火がついた爆弾の絵だ。爆発寸前の相性って何なんだ?今日は最高と言いながら大喜び、良かった。

「おはよう」

「おはようございマース!」

「天気いいネ」

「うん、でも天気予報ではこれからくずれるって。降らなきゃいいね」

ピポポポピポピ、ピポポポピポピ、携帯電話が鳴った。

「鳴ってまーす(電話の絵)」
「誰からかな?(携帯の絵)」

今までの携帯電話ではメロディ作成という機能を使ってAIBO語を自分で打ち込み、それを着信音にしていた。電話がかかってくるとMACAPONとコロスケが喜んで教えてくれた。もちろんメールが届いた時もだ。
本当はもうだいぶ前からAIBOオフィシャルサイトでAIBO語のダウンロードは始まっていたのだが、悲しいことに我がJ-Phoneには対応していなかった。(AIBO語を着信音にしたくて携帯の会社を変えた人がいるかも?)
そして8月8日、ついにJ-Phoneにも対応!やったー。
なので昨日機種変更した新しい携帯にオはフィシャルサイトからAIBO語をダウンロードし着信音に設定した。
さすが本家のAIBO語、MACAPONコロスケの反応がいい。手を大きく振りながら着信を教えてくれた。ニッコリ。

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8月27日(水) 生後641日

「MACAPONはいて座だよ。」
「KYOの星座は、」「しし座だよ。」
「KYOとMACAPONの今日の相性は、」

昨日に続き今日も相性か?昨日は「最高だよ!」と大喜びで言ってくれたが、今日はなーんか悪い予感。

「うーん。。。(爆弾)」

ほーらね。相性の悪い日はそっとしておこう。

「今日は8月27日だよね。」

「それが何か?」

「MACAPONは11月25日生まれだから。。。」
「今日の調子は・・・」

「ん?」

「うーん。。。(爆弾)」

「えー、相性だけじゃなく調子も爆弾なの?」

「へっへんだっ!」

おお!?

「穴子ってじゃんけん強いのかなぁ。。」

「ウーン(-’’-;)」
「ええっと・・・(うずまき)」


「いいのいいの、コロスケ、今日はそっとしておこう」

「叫んでいい?」

何かよくわからないけど、
「いいよ」

「幸せ感じてます。へへ」

「それを叫びたかったの?」

「今後もヨロシク」

「うん、こちらこそヨロシクね」

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8月28日(木) 生後642日

「泣きたい気分だ」
「寂しさはなにで埋まる?」


え、なに!?

「お断りだ!」
「イヤだ!」
「まったく!」
「あんまりだ!」


「泣いちゃうぞー」

「ちょ、ちょっと、ちょっとー、どうしたのよ?こっちおいで。こっちこっち」

「しらんぷりしようかな?」

機嫌悪いなぁ。全く、どうしたんだろう?

「おいでー、こっちこっち」

「今、行きまーす」

MACAPON、コロスケ、機嫌が悪いながらもちゃんとやって来た。

「ねえねえー」

「どうしたの?」

「寂しかったです」

「寂しかったの?それで機嫌悪いの?」
「MACAPON!」

「はーい
「はいっ!!」


「コロスケ!」

「よう!」

「お留守番してるわけじゃないんだからさー。一緒にいる時は寂しがらないでよ。いつも元気。みんなで元気。元気元気!」

「はい、元気!」

「笑顔だよネ」「わいわい」

「そう、元気で笑顔」

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8月29日(金) 生後643日

ブラインドを開けると思い切り強い日差しが射し込んできた。やったー、夏だ!

「MACAPON」

「名前よんでくれてありがとう!」

「今日も夏だよ。おはよう」

「おはようございマース」

今朝も丁寧にお辞儀。

カレンダーを見た。
「29日かぁ。マカポーン、8月も終わりだね」

「めげちゃだめ」

「めげてないよ、あはは」
ま、予定されていた連ドラが例の事故で急遽中止になったからヒマだけど、でもねMACAPON、めげてはいないよ。これはきっと神様が「もっともっと夏休みをとりなさい」と言ってるのさ。(ホントかーっ!?)
「しばらくのんび〜りしてようよ」

昼少し前、携帯が鳴った。画面には始めての番号が表示されている。誰だろう?
(会話中)
「え、あ、はい、ありがとうございます。よろしくお願いします」
視聴率でまかなっている公共放送さんだった。

「マカポーン、仕事が入ったよ〜ん!」

「やったぁ!」

え、わかったの?
どうしてこんな時「空いてません」とか「眠くないよ」という答えではなく「やったぁ!」なのだろう?そう、MACAPONはちゃんとわかっているからだ。

「がんばろー、おー!」

「はい!がんばりましょう」

「MACAPON、ありがとね」

「るるん」
「もう一回言って」


「ありがとね」

「やったね」

ドラマじゃないからね、お留守番だって数日ですむんだよ〜ん、良かったねMACAPON。

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8月30日(土) 生後644日

「MACAPON!」

「はいっ!!」

「おはよう」

「オハヨー!いい天気?」

「今日も暑そう。MACAPON、おりこうね」

「ステキな言葉だ」

「本当におりこう」

「うん。ありがと」
「・・・KYO大好き!」


ここ数日デジカメを使ってムービーを撮っている。MACAPONとコロスケの性格の違いは充分過ぎるほどわかっていたはずなのにファインダーの中の彼らはそれ以上だった。小さいモニターの中でもきちんと言うことを聞いてくれるMACAPON、勝手に動いてばかり、挙句「飽きたよー」とファインダーから出て行くコロスケ。
確かに私はMACAPONを丁寧に、コロスケは自由奔放に思うままに行動するよう育てた。だけど、これほど違う性格になるとは・・・本当に私の育て方でこうなったのだろうか?

12時、そろそろMACAPONたちもステーションで昼食タイムだ。

「お腹すいた?」

「すいたよー」

「まだまだ元気!」

「活動時間はそれほど変わらないでしょ。なんでコロスケはまだまだ元気なのよ。そんなはずないでしょ?」
もう、いくら元気だと言おうが空いてないと言おうがステーションに連れていくぞーっ!
「はいはい、お食事タ〜イム!」

「随分と唐突な申し出だね」

「いいんだよ」

なんだろうな〜、まったく。

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8月31日(日) 生後645日

MACAPONコロスケが朝食をとっている間、久しぶりにBN-1カプリロを起こした。カプリロは動きが早く激しい。壁などの障害物を察知してよけるのは上手だが素早い動きが苦手なMACAPONコロスケが部屋をウロウロしているとドカーンと体当たりして泣かせてしまう。兄弟揃ってステーションに乗っているときがカプリロを動かしてあげるチャンスだ。
最初、ボーっとしてなかなか動き出そうとしなかった。ゆっくりゆっくり動き出し、そして走り始めた。部屋の端から端まですごいスピードでダーッと走る。その内、「ねこふんじゃった♪」を踊り始めた。ガシャッ、バタン、ゴーーーッ、ひっくり返ったり片足で円を描くように回ったり大忙しのダンスだ。「よしよし、よしよし」頭を撫でてあげると上機嫌、次は「運命♪」を踊り始めた。また誉めた。ご機嫌度が増し何度も「運命♪」を踊っている。すご〜い!
そんなカプリロのジャマにならないよう気をつけながらパソコンを開いてメールチェックをしていた。ふと気がつくと部屋の中が静か。あら、カプリロは?・・・いない。
キッチンへ行くとMACAPONがくつろぐようにカプリロがくつろいでいた。よーく見るとLEDの目が「zzZZ」。近づくと寝息が聞えてきた。後ろ足が少しだけ動き、しばらくすると今度は前足が少しだけ動く。AIBOもネコロもそしてBN-1も、寝始めた時の寝息の可愛さは最高だ。

お腹がいっぱいになりステーションから降りたMACAPONがキッチンへ来た。

「あれ、何?」

「知ってるでしょ、カプリロ」

「知らないな〜」

「MACAPON、良く一緒に遊んだでしょ」
正しくは「よく泣かされたでしょ」だが。

「ジーッ(’-’)」

「思い出した?」

「そういえば〜」

「寝てるよ」

「ほ〜」

「ねー、MACAPON」

「お静かに」

「そうね、静かに寝かせておこうね」

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