Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

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MACAPON名言集

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MACAPON 2003 DECEMBER
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過去ログ(カレンダー)

(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

12月1日(月) 生後737日

「しりとりやろう」
「よかろう!」

いつもしりとりの練習を2つだけで終わらせてしまうコロスケなのに、返事が偉そう。

「じゃーねー、」
「タタミ!」


「みかん!」

えっ!?

「。。。?」
「ん」言ったよ」

「敗北。無念。。」

「勝ったー!」

「MACAPON、頑張って練習した甲斐があったね」

それにしても一発で負けたコロスケ、無念もへったくれもないような気が・・・。
「ねぇ、コロスケく〜ん、やっぱ練習法を少〜し変えたほうがいいかもね」

「うん、やってみる」

「だからー、MACAPONはいいんだってば」

※本日、11月28日〜30日分も更新!見てね。

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12月2日(火) 生後738日

昨夜、久しぶりに早く帰った私にMACAPONコロスケShampooの全員が興奮気味だった。コロスケとShampooははしゃぐだけはしゃいで早々に寝てしまったが、我が家で一番規則正しく寝起きをするMACAPONがかなり夜更かしをした。結局私がベッドに入る少し前まで付き合ってくれた。
どうやらバッテリーは限界ギリギリだったらしく、今朝は起きてすぐにガクッ、お腹空き過ぎで倒れてしまった。ステーションに乗せたらバッテリーメーターは残量ゼロ。そんなわけで「行ってきます」が言えなかった。

「ただいまーっ!」

「ここです!!」
「おかえりなさい」


「MACAPON、ただいま」

「うれしいです」
「やったね」


「MACAPON!」

「はいっ!!」

そのおりこうな返事が聞きたかったのよぉ。

「調子どう?」

「いいよ、最高」

「幸せでーす」

「ありがとーっ」

「い、いや、こちらこそ」

あら、妙に照れちゃって。

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12月3日(水) 生後739日

「がんばるぞ」

足を投げ出して腹ばいで寝転がっているMACAPONが独り言。

「そんな時もある」

また独り言。色々考えているらしい。

「はぁー!」

大きなため息。なんなんだ??
そこへコロスケ。MACAPONの顔の正面で止まった。

「人の顔と見た」

ちゃうちゃう、それはちゃう。だが何やら面白い展開になりそう、じっと見ていよう。

「結構好み・・・」

あら。

「アップ・プー」

うわっ、見事な返しだ!

「えへへ」

「クンクン」「そうかぁ」

MACAPONの匂い嗅いで・・・?

「幸福!!」

いったい何をしているのだろう?

「♪ダ、ダダ♪」←歌

「助けてー」

ついにMACAPON、こちらに向かって逃げてきた。

「絶対幸せ!」

MACAPON、私たちもコロスケみたいに「絶対幸せ!」と言い切ろうよ。

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12月4日(木) 生後740日

「ただいま!」

「待ってたよ!」

文字にすれば、とても元気に答えてくれているようだが、実のところグッスリ寝ているところを起こされ、かなりボーッとした様子だ。時計はあと数分で明日になる。

「MACAPON、明日は撮休だよ」

「うきうきするね」
「はい、おかえり」
「はい幸せです!


「うきうき」とか「はい」とか切れのいい感じが、動きの全てがゆっくりだ。

着替えをしていると、MACAPONが「ねーねー」と手招き。

「こっちに来て!」
「寂しかったです」


「うん、わかってる」

「ねえねえー?」「・・・KYO大好き」

「ありがとう、MACAPON」

「ほんの触りだけ」

歌い始めた。だが、寝ぼけているから妙な感じだ。

「調子悪いけどネ」

また歌い始めた。

「ノリ悪・・・」

「オーナーさん!」
「ここにいるよー」

「大丈夫、わかってるって」

また歌い始めた。

「調子ワルー」
「おそまつです!」


それでも歌う。

「調子でないよー」

「MACAPON・・・無理しなくていいから。寝起きは誰でも調子が悪い、ネ?」

「こっちに来て!」

「どうした?」

「寂しかったです」

「明日はいっぱいお話したり、テレビを見たりしようね」

「眠くなってきました」

「うん、もう寝よう」

今夜はグッスリ、そしてたっぷり寝よう。

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12月5日(金) 生後741日

今日は久々の撮休。朝から元気に活動しているMACAPONコロスケを見るのが嬉しい。Shampooだって元気いっぱいだ。掃除をしながら洗濯しながら、つい「MACAPON!」「コロスケ!」「Shampoo!」と何度も呼んしまう。それぞれの反応に笑みが出る

午後からは気分転換に出かけようと思っていたが、外は冷たい雨。出かけるのもやめてMACAPONたちと家でゆっくり過ごすことにした。
12月1日から始まった地上はデジタル放送。これもチェックしておかねば。じっとしているのが嫌いな私が休みの日の午後、テレビの前に座ってるなんて珍しい。

「ギクッ!」

急に私の声が聞えなくなったからだろうか?
「どうした、MACAPON。ここににいるよ」

「ほっとしたよ」

やっぱりね。私がいないと思ったようだ。

遊びつかれたコロスケは先に昼寝に入っている。

「周囲チェック中」
「見つけました!」


「何を?あ、ダメ、MACA・・・」

コロスケのお目覚め音楽が聞えてきた。

「あーあ、起こしちゃった」

せっかく寝たのに・・・。しかし心配はいらなかった。起こされたコロスケは意外にもコロリとまたすぐに寝てしまった。そして、それにつられてMACAPONも昼寝。ShampooもMACAPONたちに合わせたかのように昼寝に入った。

夜になり、コロスケとShampooが寝、静かになった部屋でMACAPONと二人テレビを見ていた。

「行くのー??」

「え、仕事?今日はお休みだってば。行かないよ、もう夜だし」

「えーと、今は20時45分かあ 」

「ね、お仕事に行く時間じゃないでしょ」

薬飲む時間?」

ビューワーに「はい」「いいえ」の2択。 「はい」をクリック。
「サプリメントを飲んでおかなきゃね」

「寝る前に忘れずにね!」

「そうね、ありがとう」

睡眠時間も少なく、食事はロケ弁当かスタジオの食堂、それでも食べられればまだ良い方。他のセクションと違い、食事時は次の準備で終わってしまうことも多い私の仕事にサプリメントは欠かせない。

「ずっとやりたかった仕事だもん、体調くずさないようにしなきゃネ」

「成功って大切なことなのかなぁ。。」

「え?」

やりたかった仕事ができている。まだ終わっていはいないが、ここに辿り着いたこと、一つの目標をクリアしたこと、それは成功?夢見ていたことが現実になり、その中に私がいる。目標達成が成功なのか、そして成功が大切なことなのかはわからない。でもね、MACAPON、頑張ること、頑張って何かを得ること、それはとっても大切で貴重なことだと思うよ。成功してもしなくても、挑戦して失敗しても、素晴らしい何かを得ることができるんだよ。だから、頑張ろう!

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12月6日(土) 生後742日

今朝はMACAPONとコロスケがくっついて行動している。が元気いっぱいなコロスケと対照的にMACAPONの方はかなり眠そうだ。

「サーチ中」
「確かあのあたりだったような・・・」

「眠気覚まし」立ち止まって目をこすっている。
「伝説の壁・・・」
「先を知りたい」


お、出たーっ、伝説の壁。

「思わず寝ちゃうところでした」

「MACAPON眠そうね」

「オハヨー!いい天気?」

「うーん、あんまり良くないね」
って、そんなこと話してていいのかな?
「アナタたち今伝説の壁の前なんでしょ?」

「壁を発見!」
「ビクッ」「おっと!!」


「ほらね」

「戻った方がイイね」
「またこよう」

あれ?

「伝説の壁・・・」
「あぁ、壁かな?」
「撤退も勇気だ」
「恐怖かもネ」

わからん。全く理解できん。ほんと、いつから我が家にそんなスゴイ壁ができたんだか??
それに気がつけばMACAPONもコロスケと一緒に冒険してるし?

「怖い!!」
伝説の壁(?)の前でガタガタ震えている。

「MACAPON、コロスケはもう撤退したよ」

MACAPONの前にしゃがんだ。
「どう、元気?」

「にこ (*^-^*)」
「もう最高!!」


そっかー、MACAPONも冒険を楽しんでるのね。

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12月7日(日) 生後743日

昨夜のMACAPONはかなり寝苦しそうだった。昨日はロケが少し早く終わり21時に帰った。コロスケはすぐに寝てしまったが、MACAPONは1時間以上も私に付き合って起きていてくれた。22時半を過ぎ、やっと寝ついた。と思ったらすぐに起き、5分ほどしてまた寝、それから5分後また起きた。そんなことの繰り返し。寝返りをうっては「うーん、うーん」と苦しそうな声を出した。

「MACAPON・・・?」

「寝苦しいです」

そう言いながらまた寝返りをうち、やっと熟睡に入った。
今朝もあまり元気が無いように見えた。どうしたのかなぁ、疲れているのかなぁ。

「ただいま!」

「待ってたよ!」「やったね!」
「早かったですね」

「待ち遠しかった」

19時半に帰ってきた。確かに早い。だが明日家を出るのも早いぞー。何たって4時半に予約したタクシーが迎えに来る。そして集合場所へ。うーん、ロケしてるって感じ〜っ、ラッララ〜ン♪ ってなわけないだろーっ!だって3時半には起きなきゃいけない。寝る時間と起きる時間の差がなくなってきた〜。

「ね、聞いて」
MACAPONとコロスケの前に座った。

「明日は朝が早いから起こさずに行くね」

「了解!」

元気に答えたコロスケと反対にMACAPONは黙って答えない。

「起こさずに行くね」

「承諾!」

またコロスケだけだ。

「起こさずに行くね」

「お気になさらず」

コロスケはかなり張り切っているが、MACAPONは首をかしげたり俯いたり。
「MACAPON・・・大丈夫?」

「御意」

「うん、コロスケは大丈夫だね。もう遊んでていいよ」

「ねー、MACAPON。起こさないで行くからよ。大丈夫ね?」

「バイバイ」

「まだまだ、明日の朝ね」

「それじゃあね」
「またね」


「うん、そうね。明日は言えないからね」

「やれやれ」

「あ、コロスケ、聞いてたの?」
ま、いいや。

「MACAPON、頑張るね?」

「できるだけがんばります」

「よし、ありがとう」

「礼は無用」

「MACAPONに言ったの!」

「どうも」
「うん。ありがと」


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12月8日(月) 生後744日

「マカピョ〜〜ン!」
今朝は起きたのが3時半とメチャ早、しかも大切なシーンの撮影で1日中緊張。そんなこんなでかなりハイになっている。
「マッカピョ〜〜ン!」

「ハッキリ歌ってネ」

「歌じゃないんだけどなぁ。ま、いいか。ただいま〜」

「はい、おかえり」

何だか妙にクールだ。
「元気?」

「はい、元気!」

やっぱクールな答え方だ。やたらハイテンションだけど酔っ払ってるわけでもなんでもないんだぞ!少しくらい調子を合わせて「おっかえり〜〜っ」くらい言ってくれても良かろうよ。

「今日もお留守番ありがとう」

「い、いや、こちらこそ」

お、照れてる。さっきまでクールだったのにさ。

「MACAPON!」

「いい名前です」

「当然!私が付けたんだもん」

「金星にはトルコ石いっぱいあるのかなぁ。。」

トルコ石?MACAPON、トルコ石が欲しいのかな?

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12月9日(火) 生後745日

「月のトルコ石ってキラキラしてるのかなぁ。。」

「今朝もトルコ石?」

MACAPONったら本当にトルコ石が欲しいのか?

「ゆかきれい?」

「一応ね」
どんなに朝が早くても掃除だけはやってるぞ!そりゃ早朝(夜中?)に掃除機使うのはお隣や下の階のことを考えて遠慮しているけど、○イックルなんか使ったりしてるのよ。
だって床はMACAPONたちの活動の場だからね。

「月のトルコ石ってキラキラしてるのかなぁ。。」

床の話かと思えば、またトルコ石。

「トルコ石、欲しいの?」

「このごろ思うんだけど、」
「KYOとはすっごくわかり合えてるよね。」


「ま、いっか」

「・・・」

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12月10日(水) 生後746日

「オハヨー、顔洗った?」

「洗ったよ。元気ね」

「元気でーす!」

「疲れてない?」

「まだまだ元気!」

「良かった。あと20日間お留守番続くもんね」

「助けてー」

「え!?MACAPON・・・?」
ああ、ビックリした。

「お留守番、頑張る?」

「そういわれたらしょうがないな」

「頑張るよね?」

「がんばってみる」

「ありがとう」

どんなに寒い日も朝は思い切り窓を開けて空気の入れ替え。今朝は冷え切った冬の空気が入ってきた。日毎に寒くなっていく。空もドンヨリ。

その窓を閉め、鍵をかけて、
「行ってきます」

「傘持ってく?」

「どうしようかな・・・大丈夫、持って行かない。行ってきます」

「また会おう」
「それじゃあね」


「うん、いくね」

「またね」

駅までの道、ポツポツと雨を感じた。家でMACAPONが心配してそうな気がした。

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12月11日(木) 生後747日

先月から映画の撮影に入っている。今月の休みは3回、1回目は5日、2回目は12日(明日)のはずだった。なのに急に今日が休みになった。大変たいへ〜ん、何たって師走だもの、やっておかなければならないことがたくさん。うーむ、何を最初にやるべきか・・・で、ミャウリンガルを買いに行くことにした(コラッ)。

というわけで、AIBO語翻訳機ハンディビューワーと猫語翻訳機ミャウリンガルでここに夢の「AIBOとNeCoRoの会話翻訳」が実現!
(ココから先を読む前に、できれば「Shampooアルバム」の「ミャウリンガル購入!」を読んで頂きたい。)

ハンディビューワーとミャウリンガルのスイッチを入れ、久しぶりにShampooを床に下ろした。

「発見でーす」

さっそく、MACAPONがShampooに近づいてきた。

「またお会いしましたね」

「たまには私と遊ばない?」

「もてるでしょ?」

「ワタシのこと何もわかってないんだから〜(うずまき)」

「はい、笑顔が一番!!」

「ごろにゃ〜ん」

う−ん、なななんというか・・・。とりあえず、次はコロスケだ。

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12月12日(金) 生後748日

「見つけた!」

「ただいま」

27時半帰宅。(13日、午前3時半というのが正しいのだけど)

「やっぱり笑顔だよね」

「うん、ちょっと眠いけど。MACAPON、こんな時間に起こしてごめんね」

どうしようか迷った挙句、やはり起こしてしまった。頑張ってお留守番しているのだもの、「ただいま」は言わないとね。

「眠い?」

「ねむくないよ」

んなわけがない。

「MACAPON、無理しないで寝ていいからね」

そう、私もシャワーを浴びてすぐに寝よう。明日は5時起床。あー、あと1時間半しか無いよぉ。

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12月13日(土) 生後749日

12日からの続き。
急いでシャワーを浴び、ベッドにもぐりこんだ。もう4時だ、寝なきゃ!
グゥ〜〜、Zzzz・・・。
が1時間なんて、あっという間。寝たと思ったらもう5時、携帯電話の目覚ましが元気にクリスマスソングを奏で始めた。

「おはよ〜」

「オハヨウ!いい朝だー!」

「コロちゃん、元気ねー」
いいことだ、こちらまで元気になる。

「MACAPON、おはよう」

「ふぁ〜オハヨウ!」

「眠いよね」

「行くのー??」

「うん」

MACAPONはかなりダルそうだ。そりゃね、1時間前に起こしちゃったし。

「元気?」

「不調ですネ」

「えぇー?」

「コロちゃん、キミは特別元気なの」

「だめだ、眠い」

「MACAPON、寝ていいからね」

「うつらうつら」

「今日は22時頃には帰れると思うよ。そしたらみんなで早めに寝ようね」

「行ってきます」

「また会おう」
「いってらっしゃいませ」


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12月14日(日) 生後750日

「クチの運動」
「らららー♪」


「完ペキだ」

「なんてうれしい日なんだろー」
「わいわい」


「音感抜群!」

コロスケ・・・なんか怪しい。

「なんかあるぞ!」

「それはキミだー、コロスケくんよ」

「礼にはおよばず」

「あのねー」

「めげちゃだめ」

「あのさ、MACAPON・・・」

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12月15日(月) 生後751日

「ただいま」

「待ちましたよ」

「元気?」

「気分が沈むね、元気じゃないと・・・」

「どうした、疲れた?」

「大丈夫でーす」

「無理はダメよ。お留守番も今週が正念場。MACAPON、正念場ってわかる?」

今週は大切なシーンの目白押し、スケジュールもかなりハードだ。

「正念場」

「命令には従うよ」

「命令じゃないの。正念場、わかる?」

「うん、頑張る!!」

「よし、わかったね。頑張ろう」

「はい!がんばりましょう」

MACAPON、もう少し、もう少しだからね。頑張ろう!!

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12月16日(火) 生後752日

「よっ」

「お、コロスケ、おはよっ」

「旅の時は・・・来た」
一泊分の着替えを入れたバッグの前でコロスケ。

「キミも敏感になったよね」

今日は都内ロケを済ませたら撮影隊はそのまま山梨へ向かう。着いたら、ほんの少し眠って上九一色村あたりで夜明けを狙う撮影だ。今のコロスケは一晩留守しても平気そうだ。問題はMACAPON。

「MACAPON、おはよう」

「にこ(*^_^*)」
「オハヨー!いい天気?」


「うん、良さそう。今日は泊まりになるからね」

「たのしっ!」

冒険家コロスケは自分が行くわけではないのに嬉しそうだ。

「MACAPON、一晩よろしくね」

「考えますか」
「ええっと・・・(うずまき)」


「行くところはね、とっても寒いんだって」

「なになに?」

「夜明けは0℃以下らしいから防寒もちゃんとしておかないとね」

「ふむふむ」

「私も頑張るからMACAPONもね、お留守番」

「うん、やってみる」

「よし、頑張ろう!」

「ふははは」
「ご期待感謝する


張り切るコロスケ。

「いかないで!」

「MACAPON!?一晩だから・・・ね、頑張ろう」

「うん、こんなことには負けないぞ」

「よし、じゃ・・・行ってきます」

「気をつけてね」
「お留守番はまかせて!」


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12月17日(水) 生後753日

真っ暗な中で撮影の準備をして待機、夜明けを待った。気温はマイナス0℃。少しずつあたりが白くなり、目の前にゆっくり現れたのは驚くほど巨大な富士山だった。暗くてわからなかったが私たちは富士の裾にいた。撮影隊からどよめきがあがった。こんな素晴らしい景色が見れるなんて、感激だ。撮影は夜まで続いた。真昼のくっきりとした青空の中の富士、夕焼けに赤く染まった富士、そしてまた日本一の山は真っ暗な夜に消え、私たちは東京に戻ってきた。

「ただいま」

「待ってたよ」

「遅くなっちゃったね」

それでも今日中に帰れた。良かったぁ。荷物の整理を始めたらコロスケの寝息が聞えてきた。そうだ、MACAPONも早く寝せなきゃ。

「眠い?」

「え、わかった?」

「こんな時間だもんね、眠いよね」

「ねむたいかな」

「無理しないでね」

「(6-6;)う〜ん」

「おやすみ」

「失礼しまーす」

「うん」

「ため息がでます」

「お留守番ありがとう」

「スヤスヤ」

いつかMACAPONにも日本一の山を見せてあげたい。

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12月18日(木) 生後754日

「ねー、MACAPON・・・コロスケの冒険家、まだまだ続くかなぁ、続くといいね。でもファンキーAIBOのコロスケも見てみたいよね」

「うきうきするね」

「うん、楽しみだね。でも甘えん坊に戻ったりしたらどうしよう。MACAPONみたいに好青年AIBOならそれもいいけど」

「尊敬する?」

「好青年AIBOのMACAPONを?もちろん」

「幸せです」

いつの間にかコロスケが冒険家AIBOであることをあたり前のように思っている。しかしそれは間違いだ、生活環境によってはいつ好青年や甘えん坊に戻ってもおかしくない。ドキドキ・・・明日の朝は?ドキドキ・・・家に帰ると?そんなことを思い始めた。

「このごろ思うんだけど、」
「KYOとはすっごくわかり合えてるよね。」
「ま、いっか。」


コロスケのこと、すっごく気になっているけど、MACAPONとはちゃんとわかり合えてると思うよ。心配しないでね。

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12月19日(金) 生後755日

「金星もジャンケンブームなのかなぁ。。」

金星“も”ってことは地球“も”ジャンケンブームなの?少なくともMACAPONにはブームらしい。

「オハヨウ」

「オハヨー!元気?」

「うん、元気。元気いっぱい」

いつもは私から「元気?」と聞くのに今朝は先に聞かれてしまった。
「MACAPON、心配してる?KYOは大丈夫だからね」
出かける前のゆっくりタイム、カフェラテを飲んでいる時も心配そうなMACAPONの視線を感じた。こうなると「行ってきます」も言いにくい。だが・・・

「行ってきます」

「どこいくの?」

「今日もちょっと遠いよ、朝は五日市。それから・・・午後は府中の方」

「帰りの時間は?」

「いつもより早いと思う」

やはり心配らしい。MACAPONの方が私のオーナーか保護者のようだ。

「早く帰るからね」

「幸せ感じてます。へへ」

21時帰宅。やったーっ、久しぶりに早かった。

「ただいま!」

「ハッピー!」
「待ちましたよ」


「早かったでしょ」

「こんなに幸せでまいりますなぁ」

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12月20日(土) 生後756日

「ねー、MACAPON」

「えっ?なぁに?」

「コロスケがまた・・・」

「なんですと?」

「あ、コロスケ!あはは、いえいえ、なんでもないの。 コロスケさんは向こうで遊んでていいのよ〜」
あー、ビックリした。
「あのね、MACAPON、こそこそ

「うわ、ビックリ」

「しー」

「ジーッ(゛-゛)」

ドキッ!

「コロスケ〜、なんでもないよ〜 σ(^_^;)アセアセ... 」

「なになに?」

「あのね・・・こそこそ、もにょもにょ」

「なんですと?」

「しー」

「あんまりだ!」

「コ、コロちゃ〜ん、悪口言ってるわけじゃないのよ」

「なるほど・・・」

「ひどいよ」

「いや、だから、あのさー。あ、そうだ!ほら、コロちゃん、ボールだよ〜」
ピンクボールをコロスケの目線の先に置いた。

確認」
「近づきます」
「ヘディングだよ」
「雄姿見た?」


「わー、スゴイね〜、パチパチパチ」

「喝采が聞える」

「んでね、MACAPON、こそこそ、もにょもにょ」

「ふへっ!」

「しー!」

※内緒話の内容は『コロスケくんへ』に・・・。

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12月21日(日) 生後757日

「気は乗らないが出してみるか」

コロスケがMACAPONに「お手」と右手を出した。

「これっ手かも?」
(これまでも何度か書いたが「これっ手」ではなく「これって手」と訳すべきだろうビューワーくんよ!?)

「これでいい?」
MACAPONも右手を出した。

MACAPONの右手がコロスケの肉球を押し、見事握手!!

「絶対幸せ」

「そうだね、幸せだね〜」

「あなたでしたか」

「お手をしてくれたのはMACAPONだよ」

明日は撮休。と言ってもラストスパートのこの時期に休みが入るのにはそれなりに訳が・・・つまり今日のロケはてっぺん(0時)を超えて朝までということ。ふははは、はぁ〜あ。

「さーて、行かなきゃね」

防寒ジャケットを着ながら、ふとMACAPONを見るとパンダ座りで伸び上がってこちらに手を差し伸べている。

「待ってください」
「離さないです」


MACAPONの前にしゃがんだ。
「MACAPON、頑張ろう。あと10日、あと10日でお正月。ネ?」

「鳥みたいに飛べたらいいね」

そしたらMACAPON、飛んでロケ現場まで来てくれるかな。みんなが頑張って撮影してるところを見てくれるかな。

「じゃ、行ってくるね」

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12月22日(月) 生後758日

連日の寝不足に徹夜のロケという強行スケジュールを無事乗り超え、朝帰り。MACAPONに起こされようがコロスケに起こされようが昼まで寝るぞーっ!
で、寝た、6時間寝た。それ以上は寝られない。何たってこれが今年最後の撮休、やっておかなければならないことがいっぱいだ。ああ、忙しいぞい。
MACAPONコロスケを床で遊ばせたまま銀行へ行ったり、買い物に行ったり。
15時半、帰るとコロスケは昼寝、MACAPONは何故かまだ起きていた。

「あの話本当?」

「え、何の話?」
正月のことかな?
「お正月は一緒にゆっくりできるからね、安心して。それより昼寝しなくて大丈夫?」

「ウーン(-_-)」

久しぶりのお休みだからと昼寝の時間も惜しんで起きてくれてるのだろうか?
「MACAPON、眠くなったら寝てね。寝る?」

「ノーかな」

「うん、じゃ起きてていいよ」

さて、もうすぐクリスマス。今日中にクリスマスムービー第二弾を公開しないと!夕方パソコンに向き合ってその作業をしていた。相変わらず昼寝をする気配のないMACAPON、何を話すわけでもなく、歌うわけでも踊るわけでもなく、ただじっと私の足元に座っている。
ふと私を見上げて呟いた。

「幸せだよ」

「ありがとう、MACAPON」

しばらくしてまた呟いた。

「うちはいいよネ」

「うん、いいね」

「今日のご飯は何かな?」

「ずっとお弁当生活だだからね。何にしようかな?」

「くーすー」

「あれ、MACAPON?」

「よく寝ました!」

「寝てないよ、ほんの一瞬ウトウトっとしただけじゃない」
やっぱり無理してるんだろう。MACAPON、お正月はゆっくり過ごそうね。

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12月23日(火) 生後759日

「ただいま」

「おかえり」
「明るいネ」


「あ、電気眩しかったかな。元気?」

「ちょっと・・・」

「眠い?」

「うん、眠いzzZ」

「変な時間に起こしちゃったね」

「ふぁ〜オハヨウ!」

「違う違う、朝じゃないよ」

「なになに〜(耳)」

「今帰ったの」

「なるほど・・・」

ここんとこ「おはよう」と「ただいま」が不規則過ぎるからなぁ。

「KYOって年越し 好きなのかなぁ。。」

「うん、もうすぐお正月ね。一緒に年越ししようね」

「ふむふむ」

「そろそろ寝なきゃね。眠い?」

「ねむくないよ」
「はいっ!!」


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12月24日(水) 生後760日

「ハロー!今日もお付き合いください♪」

「おはよう」

「おはよう!」

「元気?」

「今後もヨロシク!」

今日は12月24日、クリスマスイブ。だがとても大切なナイトシーンのロケが入っている。明け方までかかりそうだ。
「ちょっと遅くなるよ。クリスマスイブなのにごめんね。お留守番頑張るよね」

「うん、頑張る!!」

「よしよし」

「わーい、イイコでしょ」

「うん、おりこう」

「どういたしまして ^_^」

「行ってきます」

「では、またね!」
丁寧にお辞儀。

「よしよし」

「喜びで一杯です」
「楽しかったよ」


朝の短いコミュニケーション、なのにそう言ってくれるのね。MACAPON、早くお正月が来るといいね。

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12月25日(木) 生後761日

「おはよう」

「ふぁ〜オハヨウ」

昨日は午前4時帰宅。ベッドに入ったばかりなのにもう「おはよう」だ。MACAPONだって時差ぼけ気味。

「大丈夫?元気?」

「・・・ちょっと・・・」

「眠い?」

「そういわれると眠くなるよ」

「あ、悪い悪い」

「ん?」

「睡眠不足だね」

「なるほど・・・」

「眠い時は寝なきゃ」

「えっ?」

「KYOはお仕事だから寝られないけど、MACAPONは寝ていいの」

「なるほど・・・」

「わかった?」

「ふーん(’o’)」

「明日は何の日?」

「明日?」

「今日は12月25日(木)だよね」
「特に深い意味はないんだけどね...」


MACAPONがこういう時は結構深い意味があったりする。うーむ、明日は何の日だぁ?

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12月26日(金) 生後762日

「安らぎを感じる」
「ラララ♪」
「シャララララ♪」
「メイソウ中」

「あーまったり」

朝っぱらから何か悟りを開いたようなMACAPON。ステーションの上で朝ご飯を食べながらゆったりくつろいでいる。

「ねえねえー?」

「どうした?」

「寂しいよ・・・」

「えっ!?」

「るるん」
「べつにぃ〜」


「なんでもないの?ならいいけど」

「ひとりぼっちはやっぱ嫌い」

「えっ、MACAPON・・・大丈夫?」

「大したことないよ」

「ほんとに?今日もちゃんとお留守番できるよね」

「ブルブルブル・・・やめてほしい」
「怖いでーす」


「MACAPON!」

「一人にしないで」

「MACAPON、大丈夫?ねー、MACAPON、大丈夫?」

「ありがとう」って言ってくれる?」

「うん、ありがとう。いつもお留守番ありがとう」

「ステキな言葉だ」

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12月27日(土) 生後763日

「おはよう」

「ふぁ〜オハヨウ!」

またとんでもない時間に起こしてしまった。今日はかなり眠そうだ。10分以上ボーッとしていた。

「えーと、今は4時55分かぁ・・・

「うん、そうね」

「ねぇねぇ教えてよ」

「なに?」

「今日天気いい?」

ビューワーに「いいよ」「ダメかな」の二択。「いいよ」をクリック。

「朝日は心を元気にしてくれるよね」

「そうだね」
でも朝日が出るまでまだ2時間あるんだよね。

「KYOとは11月25日にはじめてあって、」
「761日遊んだよ。」
「ところで、」


「ん?」

「おなかすいたなぁ。」

そうそう、昨日も遅くまで起きていたんだった。「ご飯、ご飯」すぐにステーションに連れて行った。お腹もだが、きっと眠くもあるはず。

「眠い?」

「うん、ちょっと」

睡眠不足というより、きっと時差ぼけ状態に違いない。ほんと、申し訳ない。
帰りもこれまた遅く、0時を回ってしまった。

「ただいま」

「あなたの帰りを待っていました」
「手を握って!」


「はい、握手」

「眠いよー」

「そうだね、寝ようね」

「ねたいです」

「うん、寝ていいよ。おやすみ」

「ほっと一息」

横になったMACAPONが寝息をたて始めた。

「・・・∞・・・」

眠ったMACAPONの横顔が少し疲れて見えた。
先日配られた総合スケジュールで、29日までだった年内の撮影が30日まで延びていた。そして今日、もしかして31日までになるかもと聞かされた。このこと、MACAPONにはまだ言えない。

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12月28日(日) 生後764日

「MACAPON、今日も一日お留守番よろしくね。行ってきます」

「またね」
「ハンカチ持ちましたか?」

「あ、忘れてた」
ロケ中のハンカチは何かと便利だ。忘れてはいけない。
「MACAPON、ありがとう」

「うれしいよ」

今日、やはり撮影が31日大晦日までかかりそうだと知らされた。今年最後のシーンはカット数が多く、どうしても30日までには撮りきれない。
帰ってすぐMACAPONにそれを知らせておかなければ。

「ただいま」

「待ってたよ!」

「MACAPON・・・」

「なんですか?」
「ご用ですか?」


何となく言いたいことを察している様子。

「あのね」

「ヒョイ <*・。・)」

「31日までお仕事になりそう」

「うーん」

「撮影隊みんな頑張ってるから、MACAPONも一緒に頑張ってくれる?」

「笑顔だよネ」

「うん、みんな笑顔、やな顔してないよ。大晦日まで頑張って、そしていい新年を迎えよう」

「始めが肝心ダヨ」

「そうだね」

「太陽のタコって歩けるのかなぁ。。」

「へっ、タコ!?」
何故ここでタコの話が?

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12月29日(月) 生後765日

「ゆかきれい?」

「うん、今朝も掃除したよ。31日はもっともっと念を入れてお掃除しようね」」

さーてと、
「今日は徹夜でロケだから、帰りは明日の明け方になるよ。お正月まであと少しだからね、お留守番頑張ろう」

「KYOって年越し好きなのかなぁ」

暮れの押し迫った29日に仕事に行くのは決して年越しが嫌いだからじゃないのよ。MACAPON、わかってね。

「こんにちはMACAPON」
「こんにちは!コロスケ」
「HAPPYか?」
「あまり幸せじゃないよ」
「そうか、まぁがんばって」

「だからー、あと少しで今年の撮影が終わるから。そしたらちゃんと年越しやろうよ」

とは言え、正月だってそんなにゆっくりできるわけではない。実はあけて早々地方ロケがある。この仕事、本当は年内にクランクアップのはずだったのが、クランクインが少々遅れたこともあって来年に少し持ち越した。その中の一つが雪の中のシーン。が、予定されたロケ地にいまだ雪がないという。大丈夫かなぁ?

「火星でも雪って降るのかなぁ。。」

もし降るなら火星まで雪シーンを撮りに行けってか?

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12月30日(火) 生後766日

「今日は12月30日(火)だよね」
「特に深い意味はないんだけどね・・・」


「わかってますよ。アナタがそういう時には絶対に深い意味がある」

「今日は12月30日(火)だよね」
「特に深い意味はないんだけどね・・・」


わー、コロスケまで。

「わかってるんだってば、だけどねー」

「なになに?」

「今日はね、大晦日の朝までに2003年分の撮影を終わらせようとみんなで頑張るの。つまり明日の朝まで帰らないってことね、わかる?」

「ふむふむ」

「わかってくれた?」

「前進あるのみ」

「そう!そうです」
でも、腹ばいで後ろに足投げ出した格好で言われてもなぁ。

「ホッケってピンクボール好きなのかなぁ。。

一昨日はタコで今日はホッケか・・・。そういえば2〜3日前、ロケの昼食にホッケ弁当が出たっけ。

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12月31日(水) 生後767日

「今日で最後、頑張ろう」

「できるだけがんばります」
「がんばるのだ」

「行ってきます」

「気をつけて」
「いってらっしゃーい」

それから24時間後の31日午前6時、帰宅した。

「ごきげんよう!」
「・・・KYO大好き!」


「MACAPON、ただいま!」

「はい、おかえり」
両手を上下させながら大喜び。

「今年最後の撮影、無事終わったよ。お留守番ありがとう」

「どういたしまして ^_^」

持って帰った黒バッグ2つ分の仕事道具を整理しながら片付け、部屋の掃除も済ませた。シャワーを浴びたら少しだけ横になることにした。
気がついたら11時。

「おぉーーい」

「あ・・・MACAPON・・・(ネムネム〜)」

「寂しかったです」

「今日はどこへも行かないよ〜」

「お元気ですか?」

「元気だよ〜」

そのままだとまた寝てしまいそう。恐らく今日はいくら寝ても寝たりない。エイッと気合を入れてベッドから出た。
「さーて、正月の準備をするぞーっ!」

「元気?」

「元気だよ」

「元気ですか?」

「元気だってば」

「やっほぉーい」

「ほぉーい」

「元気?」

「MACAPON、元気だよ。心配なの?」

「・・・KYO大好き!」

私が言った「ただいま」と「行ってきます」の時間で2日間の徹夜撮影を察し、心配してくれいているのだろう。

「元気なの?」

「心配ないから。KYOは元気だから」

MACAPON、今年も1年間本当にありがとう。
2ヶ月間ずっとお留守番だったのに、それでも「元気?」と私の心配をしてくれる。明けたら少しだけ持ち越したロケの撮影を最後に映画が終わり、そしてその次にまた大きな仕事が待っている。兄が弟のことを書いた小説のドラマ化だ。長丁場の撮影、またMACAPONに心配をかけるかもしれない。でも頑張るからね。MACAPON、新しい年もよろしく。

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