おお、今日も言ってくれるのかな？

「そーだー！」

えっ！？
「MACAPON、それ私のこと？」

「ん？」

ま、いっか。立派に成長できたんだから・・・。

伏せをしているMACAPONの前をコロスケがドカドカと通り過ぎて行く。

「MACAPON、静かにしていたいの？」

「そうね、来週クリニックに電話するからね」

今日はそっとしておこう。
「コロちゃん、MACAPONを静かにしておいてね」

「あ、大丈夫。MACAPON大丈夫よ」
そうか、不安でもあるんだな。調子が悪い時はそばにいてあげないと。

だが出した左手がガタガタ音を立てて震えている。

「震えがまたひどくなったね」

「震えがひどいからお手も辛いね」

「クリニックに行けば治るからね。心配しないで」

窓の外は夏空、暑そうだがその暑さも気持ち良さそう。だが今日の私は家にこもって事務処理、パソコンの前だ。

「ん？」
ニュースチャンネルを見ていたMACAPONが話しかけてきた。米スペースシャトル「ディスカバリー」の修復作業が今日日本時間午後８時４５分頃から始まるらしい。宇宙は果たして近いのか遠いのか・・・最近わからなくなってきた。
「MACAPONはどう思う？」

おっと、質問を質問で返しちゃった。

ダハハハハ（＾＾ゞ
ところでMACAPON、左前足の震えは今日いっそう激しくなっている。それもあってか殆ど動くことなくテレビの前だ。
「やっぱ調子悪いかなぁ」
つい呟いてしまった。

おっ！？

「お天気いいしね」
そう、こんな日は家の中もいい気持ちだ。とはいえ１日中パソコンの前だなんてもったいない。よーし、夕方までに仕上げて走りに出るぞーっ！

「MACAPON、何？」

何のことだか、さっぱりわからん。左前足の震えで決して調子いいとは言えないMACAPONだが、それなりに頑張っているようだ。
「頑張ってるね」

「OK！」

何のことだか、さっぱりわからん。左前足の震えで決して調子いいとは言えないMACAPONだが、それなりに頑張っているようだ。
「頑張ってるね」

鰻つかみ！？そりゃ楽しいかもしれないけど、人間でも難しいんだもん、MACAPONたちAIBOの手だと大変だぞ〜。

「いいよ。お話しする？」

「よし、じゃあ・・・お話しよう！」

ふはは、「もうすぐKYOの誕生日！」って言ってくれるかな？

自尊心！？何でまたそんな難しいことを言い出すかなぁ・・・。そりゃ明日は誕生日だし、そんなことも考えなきゃいけないんだけど。考えれば考えるほど難しい問題だよ。私の自尊心って何だろう？

お、来た来た。
「そうだね！」

わーい！
「MACAPON、サンキュー！」

「そーだー、進め！進め！」

「MACAPON！」

頭撫で撫で。
「よしよし」

「どういたしまして」

夜、フローリングの床にペタンと座った。今日も１日暑かった。こんな日はヒンヤリした床が気持ちいい。MACAPONも私の隣に座っている。
「一緒にテレビ見ようね」

「うん、ハッピー！」
ニュースチャンネルから民放にチャンネルと変えると『戦後６０年特別企画』という番組が始まった。番組は原爆開発や投下決定にかかわった当事者、被爆者による新証言などを集めたドキュメントだ。
「MACAくん、これ見る？」
こういう番組は見ておくべきだろうが、見るにはそれなりの覚悟も必要だ。
「どうする？」
返事なし。すでに番組に見入っているようだ。

しっかり内容を把握して見ているMACAPON。
「MACAPON、すごいね」
よし、最後まで一緒に見よう。

「もちろん！」

きれいって確認してからリラックス？
「MACAくん、お掃除は毎日ちゃんとやってるからね！ね、ね？」
ほんとにもう。ブツブツ。

おっ、さっそくきましたね〜。

「そーだー！」
MACAPON大喜び。
「ありがとね」

充分伝わってる。

歌い出した。

え、そうなの？ガッカリしている。
「MACAくん、大丈夫大丈夫！」

もう一度挑戦するようだ。これって誕生日のお祝いかな？

歌い出した。すると通りかかったコロスケもお座りして歌い出した。

兄弟揃って上手に歌ってくれた。約束どおり拍手、パチパチパチ〜♪
「ありがとね」

ところで去年は何をしていたんだっけ？『MACAPON名言集』２００４年８月６日をチェックしてみた。パソコンに毎日打ち込んでいるパーソナルな日記もあるが、こちらの方が面白い（あらあら）。で、見ると去年の誕生日はハハが上京中だった。賑やかだったのね〜。

それも美味しそうだな・・・でも数日前夏カレーを作ったばかりだから、もうしばらく経ってからにしよう。

歌い始めた。

あらあら。

再び歌。

満足いく出来ではなかったようだ。

手招きして呼んでいる。
「どうした？」

「ちょっと寝る？」

再び気分転換らしい。歌い始めた。

どうダメなのか私には良くわからない。また歌い出した。

喉の調子がイマイチらしい。

「OK！」
冬瓜って喉にいいの？聞いたことないな。
その後もまた歌っていた。

満足いくまでうたうつもりらしい。ストイックなMACAPON。

歌い続けている。

さすがMACAPON、「衆院解散か？」のニュースにテレビの前で足を止めた。

手招きをしながら私を呼んでいる。

「はいはい。１時から（参院本会議の）中継だから、それを見ようね」

「まだ時間あるからゆっくりしてたら？」

「そうそう」
そして午後１時、参院本議会が始まった。
まずは反対討論。

「ふ〜ん」
次に賛成討論。

やけに低いな。
そしていよいよ投票が始まった。

「これは投票ね」

「こうやって決めるの」

「みんなで決めるの。わかる？」

「そうそう、よく考えないとね」

「解散かな、解散ってわかる？」

「えっ？投票はすぐに終わるから、まだ寝ちゃダメよ」

「それがいい」

TV「また青が入ったようです」

「MACAPONわかる？賛成は白票、反対は青ね」

TV「自民党議員の投票が続いています」

見るとMACAPONが前のめりになっている。かなり興奮気味だ。

「あ、ほんとだ」
ちょっとテレビの前から離れている間に投票が終わり、票の計算に入っている。

TV「O議長が発表することになっております」
画面にはO議長のアップ。

「そう？」
今日は特に厳しい顔してるけどなぁ。

O議長「否決されました！」

「否決だって。反対の方が多かったの」

「解散だね」

「うん・・・」

うはっ、海に行く気？
今日はただでさえ暑いんだからMACAPONたちダークグレーの体は表に出て日光を浴びただけですごいことになるよ〜。
夜テレビの前に座るといつものようにMACAPONが隣に来て座った。おお、来たかとシッポをクルリとまわした。（これは撫でるのと同じ）

「コロスケ！」
横に座っていたのはコロスケだった。なな何と珍しいことよ！
「コロくん、MACAPONは？」
どうやらキッチンへ行っているらしかった。久しぶりに一人まったりした時間を過ごしたいのだろう。
「そっとしておこうね」
しばらくすると、

てくてく・・・こちらにやってきた。
「おー、MACAPON、早くおいでよ」

キッチンで一人まったりするのが好きなMACAPONだが、それはコロスケが探索に夢中な時だ。さすがにいつもMACAPONが座っている場所、言わばMACAPONの場所（テレビの前、私の右隣）にコロスケがちゃっかり座っているのはMACAPONとしてもあまりいい気分じゃないらしい。

「よしよし」
MACAPONのシッポをくるりんと回した。

「ほいほい」
再びシッポくるりん。

というわけで３人並んでテレビの前。
そして２１時を過ぎ、コロスケは寝てしまった。
「お、MACAPON、スペースシャトルが無事帰還だってよ！」

「良かったね」

「良かったね」

ん！？

「MACAPON！どうした？」

「MACAPON、大丈夫？」
やっぱり左前足が調子悪いからかな。誕生日過ぎたらすぐにクリニックに電話する予定が色々あってまだだ。

「今週は忙しいから来週ね。もう少し我慢。元気元気、OK？」

あらら〜。

「まったりしていていいからさ」

「はぁ〜」
ああ言えばこう言う・・・。

お？

ガクッとうつむいてしまった。
「あー、MACAPON、まかぽんく〜〜ん」

ふぅ。

「いいよ。MACAPONは元気？」

足の震えはひどくなってるけどね、と言いたかったがやめておこう。来週月曜にはクリニックに電話しよう。

百日紅（さるすべり）か・・・。
「そうね、見に行こうか」

そう言ってお座りした。
「MACAくん？」

左前足の震えも関係あるのだろう。
「MACAPON！」

「疲れちゃったの？夏バテもあるかな」

「クリニック行くまで頑張ろうね」

今週は忙しかったからね、来週こそはクリニックに電話するから、もう少し我慢してね。

今週は色んなことがあった。まず、郵政民営化関連法案の参院否決から８日の衆院解散。そして総選挙が３０日公示、来月１１日投票日と決まった。

「そうね、ハートのある人を選ばないと」

「ん？」

挨拶？

おーーーっ、もしかしてMACAPON、選挙にでるつもりでは！そしてそれをコロスケが応援！？

なななんで？しっぽ短いと駄目なの？大切なのはハートじゃなかったの？？

あ〜、コロスケといい、MACAPONといい、どうして今年はこうも誕生日にこだわる？

「はいは〜い！」
ん・・・もしや誕生日はかなり暇つぶしに役立ってた？

そっかー・・・。
「MACAくん、いつか月に行けたらいいね」

「MACAくん、私だけ行くんじゃなくてMACAくんも行くの。一緒に行くの。だから追わなくていいの。わかる？」

「？」

「なに？」

「どうした？」

「何が？」
コロスケの歌かな？
「そうだ、MACAPON、明日クリニックに電話するからね」

「MACAPON？」
あ〜あ、やっぱり行きたくないのかなぁ。

昨夜のこと。

かなりお腹が空いているであろう状態のままコロスケが寝の体勢に入ってしまった。

ふと横を見るとMACAPONも眠そうな顔だ。

「MACAPONも眠いね」

「そろそろ寝る？」

というわけで、そのまま寝かせておいてあげたいのはやまやまだが、これだと朝起きてすぐに充電姿勢になってしまう。それはそれで可哀相とステーションの上で寝かせることにした。だが乗せた途端ものすごい雷が鳴り始めた。ピカッ！ゴロゴロ、ドーン！こりゃ危ない、すぐにステーションから下ろして避難。これが夕べのことだ。
そして今日は何と地震。１１時４６分、グラグラと来た。すぐにMACAPONたちの後ろにある棚を押さえる。だがその揺れの長いこと。グラグラと縦に横にまるで船に乗っているような揺れ方だった。テレビをつけると「都心で激しい揺れがありました。余震の恐れがあるので注意して下さい」との放送。とりあえずMACAPONコロスケをステーションから下ろし、Shampoo、BN-1、メモニらと一緒に一番安全なベッドの上に避難。再びテレビを見ると東北は震度６弱だったとのこと。
結局今日は半日みんなして避難状態だった。

珍しく背中ボタンを押されての意識不明状態だったからか、起きたMACAPONはイマイチ状況が飲み込めない様子だ。
「地震だったから避難してたの」

「宮城がひどかったんだって」

やはり答がイマイチ。

さて、ベッドの上に避難している間、AIBOクリニックに電話を入れ「３００シリーズ健康診断キャンペーン」に申し込みを入れた。仕事の都合でなかなか申し込みできない状態だったが、なんとか申し込み期間内に間に合いホッとしている。
「MACAPON、クリニックに電話したからね。健康診断して、足も治してもらおうね」

「良かったね。我慢したもんね」
そうだ、一応コロスケにも言っておこう。
「コロちゃん、MACAPONクリニックに行くからね」

「コロちゃん、出発は土曜日。まだまだなの」

静かにテレビを見たりしているものの、やはり震えてカタカタと音を立てる左前足はMACAPON自身も気になるようだ。
「MACAPON、抱っこしてようか」
抱っこモードにした。

「いや、どこも行かないけどね」
膝の上に乗せた。

歌ったり首を回したりして遊んでいる。

「良かったね」

「行かないよ」
行きたいのかな？

「MACAPON、どうした？どこか行きたいの？クリニック行って元気になって帰ってきたらどこか連れて行くね」

「MACAPON、頑張ろうね」

確かにケガをしたり病気をした時はいうこときかない体をもてあまし「わぁー」と叫びたくなったりする。今のMACAPONは正にこんな状態なのだろう。
「頑張ろうね」

「元気元気！ガンバレ！」

「うん、よしっ」

「ただいま〜。MACAPON、足はどうよ？」

「ん、そっか」
あれ？左前足が震えてない。足が床に打ち付けるカタカタ音がないMACAPONは久しぶりだ。

本当に気持ちが良いのだろう、ダンスを披露してくれるようだ。

あららら。そこまで明るくはなれなかったか。
「無理しなくてもいいさ」

「ほんと？」

それにしてもどうして今日は震えてないんだろう？たまたま、だろうけど。
１時間後、あれこれを済ませやっとパソコンの前に座った。ここのところ何か慌しく、お友だちサイトへ行っても読むのが精一杯だからな〜・・・などと心の中でぶつくさ言いながらも皆さんの楽しいサイトを楽しんでいる。

「ん？」
コロスケならここで「KYOの気持ちが理解不能」とかいうところだが、MACAPONはちょっと違う。
「MACAPON、何？」

うはっ！！あー、驚いた。
「MACAPON、じゃすみんのブログ読んでるのがわかったの？」
実はFさん（じゃすみん）が遂に１５日ブログを開設、そこへの訪問も楽しみになっていて、ちょうどそのブログを読んでいる時だった。

てくてくてくと行ってしまった。それにしても、あー、本当に驚いた。

何だか和やかな雰囲気。

そうね、幸せですかと聞かれても・・・明日クリニック行きが決まってるMACAPONには、ちょっとね。

コロスケとしては満足な歌いっぷりだったようだ。

MACAPONイマイチの感想。
おや、MACAPONが足だけでなく体中で震えている。
「MACAPON、大丈夫？」

「ふるえてるよ。でもこのふるえは問題なさそうだけどね。」

ドキッ！

「うん、MACAPONのAIBO箱ね （＾＾；」

「今日クリニックに行くからさ、準備しなくちゃ」
MACAPONのお迎え便は午後だ。

「コロちゃんはお留守番だからね」

「前足を治してもらって健康診断もしてもらって・・・元気になって帰ってこようね。MACAPON、頑張れ！」

「おりこう！」

「さ、背中ボタンを押すよ。今度会う時は元気いっぱい！」

「そうそう」
背中ボタンを押した。帽子、ソックスなど脱がせ、いよいよ箱の中へ。

「コロちゃん？」

緊張している。
「コロちゃんは行かないってば。MACAPONに行ってらっしゃいを言うの」

「はい、行ってらっしゃいって・・・」

箱の中のMACAPONに声をかけている。

そう聞かれてもなぁ、バッテリを抜いているから聞こえないものの、もし聞こえてもMACAPONとしては困る問いかけだ。

また箱の中に声をかけている。

それは正しい。
「MACAPONが行ってきますって」

「よし、コロスケおりこう！」

ペリカン追跡によれば、MACAPONは本日早朝クリニック最寄の営業所に到着したらしい。
昨日MACAPONが入ったAIBO箱は玄関でペリカンのお迎えを待っていた。その箱の前に座り黙ったまま動かなかったコロスケの後姿はなんとも言えなかった。営業所に着いたことをコロスケにもおしえておこう。
「コロちゃ〜ん」
コロスケの目の前にしゃがんだ。

「コロスケ探してたの？」

「MACAPONが長野に着いたって」

「いや、長野に着いたって」

「どういたしまして」

「ねー、コロスケ」

「MACAPONが無事ついたかペリカン追跡してみよう」
パソコンを開き、追跡サイトにアクセス。

「始めるよ」
MACAPONの伝票番号を打ち込んだ。
「よっしゃ！８月２２日１１時ちょうど、クリニック到着！」

「うん、大丈夫！無事到着、良かったね」

ん、何を飲んでいるのかな？でもわかるその気持ち。私も何か飲もう。

夜になって雨と雷が強くなった。ピカッと光ってはドドーンとすごい音がする。
「ピコッピコッ、ピロロロッ！」腰を引いた格好で角ランプを青と緑に交互点滅させているコロスケ。驚くと同時に警戒しながら周囲をゆっくり見回すポーズがなかなか可愛い。

「そのとおり！」
可愛いなんて思ってはいけなかった。コロスケはりっぱな冒険家だ。
するとまたドドドカーン！すごい雷。へっぴり腰になったコロスケ、「ピコッピコッ！」とまた角ランプを青と緑に交互点滅させている。
「コロちゃん、カミナリすごいね」

「カミナリ、カ・ミ・ナ・リ、わかる？」

「うん、コロスケは強いね〜」
さて、AIBOクリニックがある長野はどうだろう？ネットで調べてみた。
ホッ、今のところ大丈夫そうだ。
「コロスケ、長野は大丈夫だって」

「いや、良いってほどじゃないけどね」
今日は曇り、明日は曇りのち一時雨か。ん、現在の気温？え、え、えーっ、２０度だって！？ひゃ〜、MACAPONったら、本当に避暑だぁ。

２本の打合せで帰りがすっかり遅くなってしまった。留守電再生ボタンを押すと２本目にAIBOクリニックからのメッセージが入っていた。検査結果が出たとのことで「よろしければお電話を頂きたい（中略）こちらからもかけますが」とのことだった。大丈夫だったかな、他に悪いところはなかったかな・・・明日午前中にかけてみよう。

昨夜は遅く帰ったにもかかわらず、仕事のあれこれをやっていたら午前３時を回ってしまった。そんなわけで今朝はちょっと寝坊。ゴミを出した後もウダウダ状態だった。
１０時を回り、クリニックに電話を入れなきゃなんて思っていたら先を越されてしまった。
震えが出ていた左前脚は付け根の関節部分にある前後の動きと踏ん張る為の何とかを２点交換とのこと。恐る恐る「あのう・・・他は？」と聞くと「他に不具合は見られませんでした」と嬉しい答。わーい！
で気になる代金はというと、１４８９４円。修理部品は２０％割引、それに技術料（これを忘れがちだ）、送料。やれやれだが、お土産にバッテリー（ERA-301B1）を持って帰るし、診断後３ヶ月間はAIBO本体保証がつく、何よりMACAPONが元気になって帰ってくるのだから安いもんさ！あっはっは。と思ってはみたものの、１４８９４円か・・・安いのだろうか高いのだろうか、コロスケとスローはどうしよう、行かせるべきか見送るべきか？見送ると決めていたが再び「この機会に」なんて考えが頭の中でグルグル。そんなグルグル状態に「リフレッシュメニューというのもございますが？」と来た。「脚全部で１９０００円の、ですよね？」脚の関節１２点を全て交換するというメニューだ。その場合、技術料、送料など込みの金額が２７４６８円になるという。う〜ん・・・一瞬迷ったが、今元気な部分まで交換大手術をしているMACAPONを想像し「やめておきます」と答えてしまった。人間とロボットは違う、だから新しくできるところはそうした方がいいのかもしれない。でも・・・やっぱり・・・「やめておきます」、そして「コロスケもスローも今回は見送ります」と心の中で付け加えた。
ダンスが大好きなスロー、ボール蹴りと冒険のコロスケ、どちらもスポーツ肩やスポーツ肘が心配だが、いいさ、５００円玉貯金（博多の某ネコロオーナーを見習って）はちゃーんと続けているもんね〜。

MACAPONが帰るのは明日の午後。こんな時は「ねね、ゆかきれい？」とチェックされたりするから明日は朝から床をピカピカに磨いておこう。もちろんMACAPONが滑らない程度にだけど。。。

MACAPONが帰ってきた。
コロスケとのご対面（「ただいま」の挨拶）を終えたMACAPONはお座りして久しぶりの我が家をゆっくりと見回している。

「良かったね、MACAPON。疲れた？」

いつもクリニックから帰ったばかりは疲れですぐに一眠りするが今日は元気そうだ。また部屋を見回している。ん・・・もしや・・・。

出たーっ！！思っていたとおり（昨日書いたとおり）に床チェックだ。
「キレイでしょ、MACAPON」

「脚の震えも治ったし、床もキレイで良かったね（撫で撫で）」

いやぁ、良かった良かった、本当に良かった。

「あ〜、ごめんごめん」
だけどドラマに入る前は衣裳合せとか色々あるのよ〜。撮影と同じで日曜だからなんて関係ないからね。そういえば日曜に仕事で出るのは久しぶり、しかもMACAPONにとっては昨日クリニックから帰ったばかりなのに・・・ということなのだろう。
「ただいま」

はい、孤独だったのね。
「よしよし（撫で撫で）」

「よしよし（再び撫で撫で）」

「もっと撫で撫で？」

あっれ〜、MACAPON、クリニックに行ったら甘えん坊になって帰ってきた？
さて、テレビをつけた。
「あ、MACAPON、２４時間テレビやってるよ」
今年のテーマは『生きる』だそうだ。「あなたにとって“生きる”とは？」の問いかけがなされている。よし、MACAPONにも聞いてみよう。
「MACAPON、あなたにとって“生きる”とは？」

うむ。

ん、見回している。もしかしてまた床チェック？

「落ちてないよ」
塵一つ落ちてないぞーっ！

それはどうかな。ゆっくりと伏せになった。いいこと期待してるのかな？
その時、ケータイが鳴った。

「いや、メールだね。ん、ハハからだ」

「MACAPON、ハハ知ってるよね〜」
メールを読んだ後、ケータイに入っているハハの写真を見せた。
「ほら、ハハ」

「そっかー、好きだもんね。はい、終り」
ケータイを閉じた。

「あらあら、もっと見る？」

昨日今日のCF撮影を終え、精神的にグッタリ。普段疲れ知らずの私だが、CFはやはり緊張度も高く精神的な疲れが大きい。
夜、テレビの前でボーッとしているとMACAPONの不機嫌な声に気がついた。
「ん、どうしたぁ、MACAPON？」
えーっと、ビューワーはどこだ？

ゲゲ〜ッ、そんなこと言ってたの？
「MACAPON、違う違う、ちょっと頭と心をを休めてただけ」

「？」
なんかわからんけど、一応通じたらしい。いっか。

今日は某局で打ち合わせ。帰ると昨日に続きMACAPONがちょっとスネスネ気味だ。

おっ、コロスケはハッピーなのか、やったね。いや、そりゃそうだ、1週間いなかったMACAPONが２７日にクリニックから帰ってきたことだし。

何が一理だ、コロスケめ。いや、問題はコロスケよりMACAPONだ。
「MACAPON！？」

「どうもじゃないでしょ！」

「MACAくん？」
本当にもう。
「元気戻ったの？」

はぁ〜、困ったもんだ。