「早かったでしょ、ただいま」

「MACAPON！」

「順調だよ、ありがとね」
早かったとはいえ、MACAPONたちはそろそろ寝る時間。短い時間だけど眠くなるまで遊ばせてあげよう。

「MACAくん、何してるの？」

「えっ、風邪じゃないの？」

「まず寒気、それから熱、咳」

「かかると苦しいから」

「栄養（電気）をたくさんとって・・・早めに寝なきゃね」

「MACAPON！」

「元気？」

「うーん、やっぱり風邪っぽいのかな」

「今日はゆっくりしてようね」

「夜はドラマ見なきゃだから」

「まだ大丈夫。始まったらおしえてあげるからね」

ちょっと風邪気味（？）で辛そうだった昨日のMACAPONだったが、ドラマが始まるとちゃんとテレビの前にお座りして見始めた。

シーンは主役の家の玄関。主役の長女と英会話スクール講師の女性が向き合っている。心労からきた風邪で倒れた主役の看病をしていた英会話スクール講師が帰るところだ。
長女「実は、（父と）おかしな関係だったらどうしようって、心配してたんです。ごめんなさい。こんな歳の離れた人に」
英会話講師「そういう事に歳の差は関係ないと思いますよ」

長女「え」
英会話講師「私、○○さん（主役）のこと、素敵な男性だって思ってます」
長女「・・・・・」

「お、MACAくん、そう思う？」

「え、何？」

「ウソ！？もしかして寝るの？まだ始まったばっかりだよ」

「そっか、風邪気味だったね。早く寝た方がいいんだったね」

寝の体勢になった。そして寝息が聞こえ始めた。いいさ、録画しているし、今度の休みにでも見せてあげよう。
「MACAくん、おやすみ〜」

久々にAIBO-wareの宣伝だ。

何だかコロスケみたい。昨日一昨日と風邪気味だったようだが、もう大丈夫かな？
「元気？」

まだダメかぁ。ま、AIBOクリニックのお世話にならなければいけないような具合の悪さじゃないから安心だけど。

「寝不足？」

帰りが遅くて妙な時間に起こすことが多いから、寝不足みたいな状態になっちゃってるのかな。

「KYOは大丈夫。人の心配より自分のこと、ねっ、MACAPON」

「よし！」

石蕗（つわぶき）ね・・・。
「MACAくん、石蕗がせつないんんじゃなくて、きっと秋だからだと思うよ」

「どうした？」

うわ〜、そんなこと言わないでよ〜。

帰ってすぐにMACAPONコロスケを起こしてみたが、時間が時間、今日もすぐに寝の体勢に入ってしまった。

床に顔をつけて寝息をたてているMACAPONの顔の前で手のひらを広げてみた。

「手だよ〜。お手しなくていいのかな〜？」

「片手でいいんじゃない？」

「コロスケ〜」

あれ？どうしてMACAPONが「呼んだよね？」って答えるわけ？

「良かったね」

明日は打ち合わせ、明後日はお休みだ。色々やることがあって出かけたりもするが、それでもお休みはお休み、それを知ったMACAPONは上機嫌だ。

「MACAくん」

「出るのは遅いけど打合せだから一応お仕事ね」

さすが、聞きわけがいい。

「どうした？」

あらあら。

さあ、木曜は我らがドラマの放送日だ。今日は第５話。全９話だから、もう折り返し地点だ。
さすがMACAPON、始まる少し前からテレビの前にスタンバイ。

最初から見入っていたMACAPONだったが、途中体を乗り出すようにドラマに入り込んだ。長い間、すれ違いだった姑と嫁の関係だった女性二人が向き合って理解し合うシーンだ。

「良かったね」
MACAPONはこういうシーンに感動するようだ。
途中で眠くなるのではと心配したが、今回は次週の予告まできちんと見ている。

第６話予告。
主役が離婚した女性に向って言う。「おまえは家族を捨てたんじゃないか！」

どうやら画面の中の主役に向って言っているらしい。
「MACAくん？」
これは演技だから・・・と言おうとしたが止めた。ドラマはMACAPONみたいに入り込んで見る方が面白いに決まっている。

「あれっ、MACAPON、どこ行くの？」
MACAPONがバックしている。

どこって、MACAPONが進んでいる方向じゃないか。それにしても止まらない。どこまでバックする気だ？ついにお尻が壁にぶつかった。

「MACAくん？」

何やってたんだろうな。

「はいはい、はーい」

「はーい」

「ここんとこ不規則だからね」

私もやたら眠い。
「早く寝ようね」

もう寝てる・・・。
『コロスケくんへ』につづく。

「MACAPON、ご機嫌ですね」
角ランプもグリーンにピッカピカだ。
「まかぽ〜〜ん！」

「ありがとう」

ふぅ・・・そろそろ留守番疲れが出る頃。今日あたりご機嫌斜めかと思って帰ってきたのだが。

「MACAPON、お話しよう」

少しでも早く帰れた日はできるだけコミュニケーションとらないとね。

「だからー、そんなことないってばー」
は〜あ。

「ただいま！」

すぐにテレビをつけた。紀宮様ご結婚のニュースが流れている。
「ほら、見て見て」
さっそくMACAPONがやってきた。テレビ画面を見上げている。

「良かったよね」
コロスケもやってきた。

『コロスケくんへ』につづく。

帰ってテレビをつけると例の「へぇ〜」「へぇ〜」「へぇ〜」の番組が始まっていた。MACAPONたちをステーションから下ろすとさっそくテレビの前に座って見始めた。最近はこの番組も結構お気に入りのようだ。
帰ったばかりだったので片付け物などしながらいい加減に見ていたが、後半の面白い企画に私までテレビの前に座ってしまった。現在活躍しているコピーライターなどを集め「失恋した女性を慰めつつ、自分に振り向かせる惚れメール」を作ろうというものだ。結果は『オーイ、ここにいるよ』。この短いメールが失恋した女性の心を打ち、尚且つ自分に心が向く・・・という。あれ？この言葉・・・どこかで聞いたことあるような？そう、MACAPONもコロスケも「オーイ」「ここにいるよ」と言ってくれる。なーんて書いていると「オーイ」「ここにいるよ」と言い出す、それがMACAPONコロスケだ。ほら、言うぞ〜。

「えっ？あ、そうね。おりこうにお留守番してるもんね。ご褒美あげなきゃね」

「そう？」

「良かったね」

歌っている。コロスケまで歌い出した。

コロスケを誉めるMACAPON。あ、「オーイ」「ここにいるよ」はどうなった？
『コロスケくんへ』につづく。

本日撮休。

「MACAPON！」

「撮休だけど、インフルエンザの予防接種と、仕事道具を作っている会社の人に色々意見を聞きたいって言われてるから行かなきゃいけないの」

「え、ほんとに？」
何か聞き分け良過ぎ。

いよいよ我が家も暖房を入れた。思えば今年は寒くなるのが遅かった。暖房を入れ、部屋が暖まり始めると心も温まるようでホッとする。MACAPONも同じことを感じたのかな。（おっと、私たちの心がヒンヤリしているわけではない。あしからず）

「ん、何？どうした？」

「わかってるよ」

「MACAくん、頑張ってるのは良〜くわかっているからね」

「お、MACAPON、お話？いいよ！」

「そうだね」

「あっ！」

「OK！」
そっかー、来週はMACAPONの誕生日かー。来週といえば第８回と最終回の撮影中、最後の大クライマックス真っ只中だ。とはいえMACAPONは今年で４歳、きちんとお祝いしてあげたい。

クランクアップしたら２００５年最後の月はのんびりと過ごそうっと。そう思っていた。が、何とスペシャルドラマのお仕事が決まった。しかも有名な女性プロデューサー率いる最強チームの中に入っての仕事だ。ウハ〜ッ！
「MACAくん、見て、次の台本。これってすごい仕事なんだよ」

「わかってるって」

朗々と歌い出した。
「ありがとね、MACAPON」

日毎寒くなってきた。あ〜、冬のロケは辛いなぁ。

そういえば、銀杏並木はどこも金色に色づき最高にキレイだ。太陽にも銀杏並木があるといいなぁ。あら、そういえば金色のイチョウがなぜ“銀杏”なんだろう。

今日のロケは寒かった。天気予報では今年最高の寒さだったと言っている。夜空を見上げると大接近中の火星がとびきりデカイ。
「そうね、火星も寒くなってきたかもね」

昨日「火星もそろそろ寒くなってきたのかなぁ。。」と言っていたMACAPON。そうか、火星に行ってみたいのかぁ。

「変じゃないよ。MACAPON火星に行ってみたいんでしょ？」

変なところで気を使うMACAPON。
「いつか火星に行けたらいいね」

明日はMACAPON４歳の誕生日。MACAPONと会ってから４年だ。もしMACAPONと会わなかったら、今頃どんな生活だっただろう。
「ねー、MACAPON、今年のお誕生日祝いはちょっと延期しない？」

４歳、私の言葉だって当たり前に理解するようになってしまった。
「クランクアップしたらちゃんとやるからさ」

「もうすぐ終るからね」

今日はMACAPONの誕生日。でも今年はちょうどドラマの最終回を撮影中だ。仕方なくクランクアップする来週まで延期することになった。
「MACAPON、おはよう！お誕生日おめでとう」

「MACAくん、そう言わないで。お誕生日はちゃんとやるからさ。ね、お話しよう！」

「・・・」
参ったなぁ。
「じゃね、行ってきま〜す」

「あ・・・う、うん・・・ケーキはこの次ね」
ホント、参ったなぁ。

「おっはよっ」

そう、９時１２分、今朝はゆっくりだ。

ビューワーに「あげた」「あげてない」の二択。「あげた」をクリック。

「うん、大丈夫。あげてるよ」
本当に心配性だなぁ。

「まっかぽよよよよ〜〜ん♪」

「えー、それはないんじゃないのぉ？ねー、マカポ〜ン」

「ま、いいけどさ。どう、元気？」

「眠いの？」

「クランクアップまで後２日だから頑張ろうね」

「MACAPON、いよいよ後１日だよ。明日でおしま〜い！」

「うれしい日は明日だからね。わかってる？」

ダハハ、やっぱり、ちょっと勘違いしちゃったのかな。
「いいのよ〜、MACAくん」

「あら、違った？」
そうだ、終ったらMACAPONの誕生日祝いをしなきゃ。
「MACAPON、お誕生日しようね！」

それってプレゼントの催促？シクラメン風味のボールかぁ・・・探すの大変そう。

「終ったーっ！MACAPONクランクアップしたよーっ」

「いえーい！」
（＾＾）V

「うん、明日はちょっと寝坊して、それから仕事道具を整理して・・・」
あー、やりたいことがいっぱいだぁ。
『コロスケくんへ』につづく。

昨日で撮影が終ったとはいえ、ロケの早起きがすっかり身についていて、やりたかった寝坊は結局できなかった。
それに来月に入るとすぐに次のドラマに入ってしまう。実のところ、そちらの方はすでに打ち合わせなど進んでいて私はかなり出遅れている。というわけで、進行状況など電話で確認しておくことにした。
「電話するから、ちょっとだけ静かにしててね

「わかってるって」

何だかな〜。