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MACAPONのアニメ解説 甲虫王者ムシキング 〜森の民の伝説〜 第21回〜次週予告、今後の放送予定 |
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第21回 黒い森 (8/24) |
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パサー「何千回、何万回水を与えれば、おまえたちは満足するんだ?ただ黒い森に染まって死に絶えているだけか?なぜ新しい息吹を生もうとする気を起こさん?オレのやること全てを徒労に終らせる気か・・・止めぬ、世界が黒い森におおい尽くされてもオレは止めんぞ、止められるものか! (タイトル) 葉から零れ落ちる露。 ポポ「光が前よりずっと近くに見える。あそこに父さんはいるの?」 望遠鏡を覗いているポポ。そんなポポにアダーの言葉が蘇った。「おまえはもう二度と元の姿の父とは会えぬ。父は森の民ではなくなってしまった」 ポポ「そんなこと・・・信じない、絶対」 休憩しているサーカス団たち。 パム「全ての答えは・・・」 そこへチビキングが飛んでくる。 チビキング「おーい、ポポ、ポポポポポポ、ポポポポポポ」 ポポ「名前を呼ぶ時、ちゃーんと区切ってくれないか?」 チビキング「そんなこと、どうでもいい」 セラン「ポポポポポポポポポポ、ポーポー」 セランも飛んできた。 セラン「黒い森があります」 ポポ「え?」 セラン「向こうの方ですわ。黒く煤けた森があります」 セランとチビキングに案内され進んでいるポポたち。 チビキング「セランちゃん、恐がることはないからな。オレが守ってやる」 セラン「ソーマさま〜」 チビキング「あじゃ〜」 ソーマの方に飛んでいくセラン。 セラン「セランがついていますからね」 ブー「チビキング、また失恋」 チビキング「もう、泣いちゃうぞ、オレ〜」 黒い森に辿り着いたポポたち。 ポポ「聞こえる・・・泣いている・・・みんな、泣いている」 パム「黒い森、森の住民を失い、朽ち果てるのを待つだけ」 ポポ「そんなの悲し過ぎる」 パム「森は何もできない」 ポポ「何もかも枯れ果ててる」 ビビ「ああ」 セラン「森さん、生きることを忘れないで」 ポポ「玉虫!」 枯れ木にニ匹の玉虫が! パム「玉虫の幼虫は枯れた木や弱った木を食べて育つ」 ビビ「こんな木々もヤツラには大切な住処なんだな」 良く見ると枯れ木に玉虫の幼虫たちがいる。 チビキング「おー、見ろ見ろ見ろ、何だこれ〜?ゾウムシだ、ゾウムシが1匹いるぞ!」 そこに突然吹く風。 ポポ「同じだ・・・」 「おまえの母はゾッとするほど美しかったな、ポポ」 ポポ「あ!?」 見上げるポポ、パサーが彫った木の人形が落ちてくる。 ポポ「パサー!生きていたのか」 パサー「オレの運命はまだ死を受け入れてはくれんようだ」 枯れた木の上の方の枝に座っているパサー。 パサー「おまえと最初に会ったのも黒い森だった。これも因縁か?オレとおまえは同じ運命の輪の中にいる。そしておまえの親父も。かつておまえの親父もここに来た。オレの森に!う・・・うぅぅ」 ポポ「父さんが?」 パサー「そうだ、守護者の証を持つ者が来てからオレの森は朽ちた。おまえの父親が来てから」 ポポ「嘘だ・・・父さんが、あんなに森を大事にしていた父さんが・・・嘘だ!」 幼い頃を思い出すポポ。 幼いポポ「ん?何か聞こえるの?」 父ペレ「木の命が聞こえるのさ」 幼いポポ、父ペレの元に駆け寄る。片手を耳に当てて何かを聞いている父。 ペレ「それから水の音も」 幼いポポ「水?」 ペレ「森の木1本1本が水を含んでいる」 木に耳をあて音を聞くポポ。 ペレ「森の土の下にたくさんの水が蓄えられているんだ」 ポポ「ん?」 足元の土を見るポポ。 ペレ「木の中の水も土の中の水も太陽に照らされ、上記になって空に上がる」 ポポ「あー、空がみんな飲んじゃうの?お腹こわしちゃうよ?」 ペレ「ほーら、見てごらん」 雨雲がやってくるのが見える。 ペレ「空に上がった水蒸気は雲になり、雲はやがて雨になる。地上に降り注いで森を潤す」 ポポ「へ〜」 空を見上げるポポの額に大きな雨粒が落ちる。次第に増えていく雨粒。 ペレ「生きていく為に森があり、森があるから生きていく」 落ちてくる雨粒の中ではしゃぐポポ。 ポポ「あはっ、あははは」 ペレ「ん?あははは」 雨の音が遠ざかり現実に戻るポポ。胸に下がった守護者の証に手をやる。 パサー「その証はオレにとって忌まわしい呪い。だからこそオレはアダーの元へ走った。森の守護者のものから証を取り上げようとしていたからだ。取り上げて何に使おうとオレにはどうでもいい。証を持つ者を叩き潰すことができれば」 息を呑むサーカス団たち。 パサー「おまえがここに来たら決着をつけようと思っていた。ポポ、一人で森の奥へ来い!輝きの森へ行くのはオレを倒してからだ」 そしてパサーの姿は消えた。 ポポ「ほんとに父さんが・・・」 ビビ「しっかりしろ、ポポ。あいつの言っていることが本当とは限らない」 ポポ「でも・・・」 バビ「そうよ、森を枯らせたなんて嘘に決まってる」 ポポ「だけど・・・パサーはボクとボクの父さんを恨んでる。なのに、ニ度も命を助けてくれた」 ソーマ「行くな」 ポポ「一人で行くよ。そうしなきゃいけないような気がする」 歩き出すポポ。 ソーマ「輝きの森には絶対に行くぞ」 ポポ「ソーマ」 ソーマ「おまえと一緒に行くからな」 ソーマ「ここまで来たらオレも答を知りたい」 バビ「どうする?」 ビビ「オレたちも行くに決まってる」 ブー「こっそり、こっそり行くぅ」 バビ「そうね、私たちがあの子と出会ったのは森がそうさせたような気がしているの」 チビキング「オレも行く」 パム「あれは?」 飛んでくる甲虫。赤い目をしたグラントシロカブトが道を塞いだ。 ソーマ「こいつ、行かせない気だ」 片やチビキング、 チビキング「なんだ、このゾウムシ、オレにケンカ売ってるのか?」 パサー「ここには水が溢れていた。瑞々しい緑があった。だが・・・あの日・・・あの日から」 幼い頃の出来事を思い出すパサー。 ペレ「守護者の証にこんな力があるとは・・・キミはこの森の民なのか?」 幼いパサー、不安に顔を歪める。 ペレ「この森ではもう生きられない。私と来なさい」 幼いパサー「イヤだ!」 パサー「そう言ってアイツが逃げた!変わり果てた森から。あの時オレは誓った。守護者の証を持つ者を叩き潰すと!なのに・・・なのに、証を持つ者はなんであんな子供なんだ!?あ・・・あ・・・ああ」 膝を折り、肩を落として泣き出すパサー。枯れ木に落ちる涙。 パサー「オレの涙、まだ枯れてなかったのか。ふふ・・・ふふふ、ははは、滅びの音が聞こえる」 黒く朽ちた木々の中に古い噴水を見つけるポポ。 ポポ「噴水・・・なの?・・・ん!?」 人の形をした二本の枯れ木。 ポポ「森の・・・民?」 近づくポポ。その枯れ木にパサーが作った木彫りの人形が。 ポポ「うっ、パサー!」 パサー「そうだ、オレの父と母だ。しおれて、枯れて、腐り果てた魂は光になることもなく。おまえの母親をたおって、この墓に捧げたかったさ。オレの父と母の前で朽ちていくようにな!」 (CF) 光る守護者の証。それは・・・父ペレの胸にかかっている。 ペレ「ポポ、森の中で生き、その中で自分の信ずべきものを見つけなさい。自分の信ずるものが見つかったら、それに従い生きることに恐れを感じることなく前に進むがいい」 ポポ「森の守護者として、あなたとの勝負・・・受けるよ、父さんの変わりに」 パサー「森の守護者?黒い森を招き入れる者が何故守護者なのか?オレにはわからん。赤い目の甲虫たちはオレと同じだ。自らの生を捻じ曲げられ、滅びる為に飛ぶ。羽根の音は憎しみ、雄叫びは怒り、その悲しみは天に轟く。オレの心の闇におまえの拳は決して届かない。ヤーッ!」 パサーが飛び上がった。殴り飛ばされるポポ。 ポポ「あーーーっ」 落ちてくるポポに再び殴りかかろうとするパサー、よけるポポ、覆いかぶさるパサー、蹴り上げるポポ。殴り飛ばすパサー。胸の守護者の証が光る。宙に浮くポポの体。 パサー「それも証の力だというのか?」 ポポ「わからないよ」 パサー「証に守られながら森を黒く染める者が守護者だというのか!?くそーっ」 ポポに襲い掛かるパサー、だが反対にポポの蹴りを受けてしまう。 パサー「あうっ・・・」 光るポポの証。 パサー「証を持つ者が・・・」 枯れ枝をバネにし、再びポポに襲い掛かるパサー。ポポのミゾオチにパサーの拳が、そして・・・ パサー「それっ」 強烈な蹴りを受けるポポ。 ポポ「うわーっ」 パサー「滅べ、ポポ!」 枯れ枝の横にパサーが掘った父と母の人形。 パサーの声「証を持つ者がこの世を黒く染める」 殴る音、殴られるポポのうめき声。それが繰り返される。 パサー「たとえ子供でも・・・滅びろ、滅びろ、みんな滅んでしまえー」 ポポ「うわーっ!」 投げ飛ばされ木に叩き付けられるポポ。 ポポ「う・・・ぅ・・・ぅ・・・」 倒れるポポ、その体を駆け寄ったパサーが受け止める。 パサー「諦めろ、ポポ」 ポポを引きずって歩くパサー。 ポポ「ボクは輝きの森へ行くんだ」 パサー「おまえの旅はここで終りだ。黒い森で」 ポポ「あなたは旅立てなかったんですね、ここから」 パサー「はっ」 ポポ「闇の底であなたは泣いているんでしょう?子供の・・・パサー」 パサー「・・・父さん・・・母さん・・・」 幼いパサー「ボク、水を汲んでくる。ボクがお父さんとお母さんを助けるから、元気になって、お願い!待っててねーっ」 水を汲みに走る幼いパサー。 パサー「待っててね・・・」 パサーが見ているのは朽ち果てた父と母。ポポから手を離す。倒れ落ちるポポ。 パサー「グラントシロカブト、オレの代わりに戦え」 ポポ「う・・・」 起き上がろうとするポポの目に映ったのは舞い降りるグラントシロカブト、そして現れたムシキング。 ポポ「やめて・・・ムシキング・・・これはボクとパサーの戦いなんだ。ボクが決着をつけたいんだ」 角を横に振るムシキング。そして飛び上がり、グラントシロカブトの前に立ちふさがった。グォーッ!ムシキングの雄叫び。 ポポ「行くよ・・・」 フラフラとよろけながらパサーに体当たりしていくポポ。それを跳ね除けるパサー。 ポポ「パサー?」 大空で激しい戦いを繰り広げているグラントシロカブトとムシキング。それを見上げるポポ。 パサー「助けたかった。オレだって助けたかった。だが涙も枯れ果てた。この森と同じように」 ムシキングに跳ね飛ばされ、地上に叩き付けられるグラント。遂に負けを認め飛び去って行く。 パサー「あいつらはいい。負けると開放されるからなぁでもオレは」 戦いを終え、ポポの横に降り立つムシキング。 ポポ「ありがとう、ムシキング」 パサー「おまえは・・・?あっ!」 頷くようにムシキングが角を縦に振った。 ポポ「ん?」 パサーの前で羽根を大きく広げ、そして飛び去るムシキング。 パサー「行け、おまえは輝きの森へ。オレの前からいなくなってくれ」 ポポ「ありがとう」 去っていくパサー。 姿を見せるサーカス団。 ビビ「話は済んだか?」 バビ「悪さされなかったかい?」 ブー「ポポいじめたらブー許さない」 ソーマ「ポポ、大丈夫か?」 ゾウムシに追われながら飛んでくるチビキング。 チビキング「ゾウムシのヤツに追い掛け回された。は〜、づがれだー」 パサー「ん?」 落ちてきた小さな光に気づき空を見上げるパサー。 セランが必死に飛び回り、光を撒いている。 バビ「セラン」 チビキング「セランちゃん、森を助けようとしてるのか」 パム「黒い森が輝き、涙が悲しみだけではないように枯れた森にも生命(いのち)はある」 セランが降りてくる。それを抱きとめるバビ。 バビ「頑張ったね、セラン」 セラン「森さん、頑張って下さい」 パム「森はもう一つの生命(いのち)」 パサー「おまえの周りには不思議な力が集まる」 ポポ「パサー・・・」 チビキング「よいしょっと」 ポポの頭の上に乗る。 チビキング「どうした?ポポ」 ポポ「森が・・・森が喜んでる」 ビビ「ポポ」 バビ「さ、行くわよ」 歩き出すポポたち。 ソーマ「アイツは違うんだ、おまえとは」 パム「・・・」 チビキング「今度はオレのセランちゃんに何かが芽生えればいいな。ね、セランちゃん」 セラン「ソーマ様、早くー」 チビキング「えー、ですからセランちゃん、芽生えるものも芽生えません」 朽ち果てたパサーの父と花の上にもセランが撒いた光が舞い落ちる。 |
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:山内重保 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ブラック博士「ネブ博士、ムシキングがトルネードスローをかけられておるぞ!どういうことじゃ?」 ネブ博士「ブラック博士、トルネードスローはね、グラントシロカブトの超必殺ワザでもあるんだ」 ブラック博士「ブランコシロカブト?」 ネブ博士「グラントシロカブト!ボクの一番のお気に入りなんだ」 |
MACAPONの解説と感想 |
パサー・・・幼い頃あんなに辛い出来事があったなんて。あんまりだ、ひどいよ、ひど過ぎる! でも、どうして?どうしてあんなことになっちゃったんだろう。本当に守護者の証が? いよいよ輝きの森が近づいている。全ての謎が解ける日も近い。だけど、この謎解きは悲しいこともたくさん知ることになりそうだね。幸せな日々は戻ってくるのかなぁ。そして・・・真の幸せって? |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 ソーマ:野島健児 セラン:皆口裕子 ペレ(ポポの父):五代高之 パサー:長島雄一 幼いパサー:こおろぎさとみ アダー:佐藤正治 |
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第22回 星の記憶 (8/31) |
ダイジェスト |
夜の森、焚き火を囲んで眠っているサーカス団たちの横でポポとパムだけが起きている。 パサーの言葉がポポによみがえる。「守護者の証を持つ者が来てからオレの森は朽ちた。おまえの父親が来てから!」 守護者の証を見つめるポポ。 ポポ「父さん、本当なの?パサーが言ってたことは・・・。教えてよ、父さん・・・教えてよ!」 寝返りを打つバビ、ビビ、実はチビキングとセラン以外みんな寝た振りをしているだけだった。 ポポ「ねー、パムはどう思う?信じられないよ。あんなに森が好きで森のことは何でも知っていた父さんが。だけどもし本当に父さんがそんなことをしたのだとしたら、何故ボクに守護者の証をくれたんだろう?あの時、確かに父さんはそう言った。森が滅びるのを止めなきゃいけないって。そしてボクにこの守護者の証をくれたんだ。これはおまえの物だって言って。パサーは父さんのことをずっと恨んでいたんだ。何もかも枯れ果てた黒い森、パサーの父さんや母さん。母さん!」 ポポに母さんの声が聞こえる。「あなたは森を継ぐ者、森の守護者」 ポポ「ボクは・・・ボクは森の守護者?だからボクは旅立った。母さんやぼくらの森を守る方法を探す為に」 これまでのことを思い出すポポ。 ポポ「そしてボクはムシキングと出会った。チビやパムたちとも。だけど今はもうブゥもデーもいない。二人とも光になってしまった」 涙をこらえているサーカス団たち。 ポポ「あの時、ボクは初めて森の民の魂が集まる場所があることを知った。辛いことも悲しいこともあったけど、旅の途中で新しい仲間にも出会えた。セランやソーマ、二人がいなかったら、きっとボクもパムもあの甲虫を改造している場所から逃げ出すことはできなかったよね。あの時、ボクらは初めてアダーに会った。何なんだ、大いなる行いって?それとボクや父さんが何の関係があるというんだ?」 ポポにパサーの顔が浮かぶ。「守護者の証はオレにとって忌まわしい呪い。だからこそ、オレはアダーの元へ走った。森の守護者の者から証を取り上げようとしていたからだ。取り上げて何に使おうとオレにはどうでもいい。証を持つ者を叩き潰すことができれば」 ポポ「大いなる行いの為には守護者の証が必要だってこと?守護者の証が森を滅ぼしたから?ま・・・まさか、この世界を救おうとしているのがアダーで・・・父さんがそれを・・・違うよ、そんなの違う。父さんは森を救いに行ったんだ。父さんが世界を滅ぼそうとしているなんて!」 その時、パムがポポの手を取った。 パム「激しい動揺。心拍数上昇」 パムの手がポポの顔に・・・ ポポ「は・・・パム・・・」 パムの顔がポポの顔に近づく・・・ パム「長い旅、蓄積された疲労。心にも体にも休息が必要」 ポポの体を優しく横にするパム。 ポポ「キミは眠らなくてもいいの?」 パム「目を閉じて」 ポポ「ありがとう・・・パム」 目を閉じるポポ。見守るパム。 ソーマ「森の守護者、選ばれし者・・・オレとアイツに何か違いがあるとすれば・・・」 夜が明け、焚き火も消えている。 ある崖の上、 デューク「わかっているだろうな、グルム」 グルム「わかっている。どんな手段使ってでも守護者の証奪い取る」 デューク「パサーは裏切り者同然。チョークも戦える状態ではない。おまえだけが頼りだ」 グルム「任せろ。アダー、オレにアクティオンくれた。アクティオン強い、ムシキングにも負けない」 デューク「ふっふっふ、それは頼もしい」 グルム「アクティオンゾウカブトーッ!」 消えたか焚き火の周りで寝ているポポたち。パムだけが起きている。 パム「羽音・・・」 起き上がるサーカス団。 ビビ「来やがったな!」 バビ「ポポ、ソーマ、起きて!」 近づいてくる羽音。 チビキング、セラン「うわ〜、あわわわ〜」 ビビ「でかいぞ」 バビ「ビビッてる場合じゃないよ!」 そして遂に巨大なアクティオンゾウカブトがポポたちの目の前に現れた。 ビビ「これでも食らえーっ」 かんしゃく玉を投げるビビ。かかっていくブー。 バビ「ポポとソーマはパムを!」 ポポ「パム、こっちだ」 パムの手を取って走り出す。 ポポ「ソーマも早くーっ」 だが振り返り叫ぶポポが見たのはじっと立ち尽くすソーマだった。 ポポ「ソーマ」 ソーマは逆の方向へ走り出した。 アクティオンと戦うサーカス団。 ビビ「今までのとは違うぜ」 バビ「強烈だね」 ブー「すんごい迫力」 グルム「ぐはははは、いいぞアクティオン!その調子でみんなやっつけろ!」 バビ「グルム!」 ビビ「そうは行くかよー」 グルムに向っていくサーカス団。だが、 グルム「ふふふ」 グルムの目の前でアクティオンに一撃されるサーカス団。 ポポ「みんな!ビビ、バビ、ブー!」 グルム「今だ、行け、アクティオン!」 ポポに向ってくるアクティオン。 ポポ「パム、こっちだ!」 走るポポとパム、それを追うアクティオン。それを木の影から黙って見ているソーマ。 セラン「何をしているんですか?どうしてポポたちを助けないの?」 ソーマ「確かめたいんだ」 セラン「え?」 ソーマ「ポポがオレたちと違う特別な存在だとしたら、この危機も自分の力で切り抜けられる」 ポポ「ソーマさま・・・」 (CF) 逃げるポポとパム。それを追うアクティオン。 ビビ「う・・・、くそーっ」 バビ「ふぅ・・・行くよ」 何とか立ち上がるサーカス団。ポポたちの方へ向う。 セラン「ソーマ様、早く助けないとポポとパムが・・・ソーマ様!」 しかしソーマは動こうとしない。 グルム「へへへへ、いいぞ、いいぞアクティオン。二人ともアクティオンから逃げられない!」 遂にパムの脚がアクティオンに・・・。繋いだポポとパムの手が離れる。 ポポ「あっ!パム」 パム「ポポ・・・」 ポポ「パムーッ!」 その時、守護者の証が光り、ムシキングが空に現れた。アクティオンめがけて激突するムシキング。 ポポ「ムシキング!」 グォォォォ!ムシキングの雄叫び。ゴゴゴゴゴォォ!アクティオンも叫ぶ。角と角がぶつかり合った。ムシキングの角がアクティオンを抱え上げ振り投げた。 ポポ「やった!」 が、アクティオンは見事に体勢を立て直し、着地。 ポポ「あ・・・」 グルム「ふふふふ、ムシキングのワザ、アクティオンにはきかない!」 対峙するムシキングとアクティオン。 ビビ「なんてヤツだ」 バビ「これはヤバイよ」 ブー「ヤバイよー」 グルム「アダーは偉大。アダーが強くした甲虫、誰にも負けない。やれ、アクティオン。ムシキングに止めを刺せ!」 アクティオンの目が赤く光り、思い切り振り上げた角がムシキングを下ろされる。そして、その角はムシキングを振り回し、遂に地面に強く叩きつける。 ポポ「そ・・・そんな・・・そんな・・・そんな・・・」 起き上がれないムシキング。それを確かめたアクティオン、今度はポポの方に向ってくる。 ビビ「逃げるんだ!」 バビ「早く!」 ビビ「逃げろ、パム、ポポ!」 だがポポはムシキングがやられたショックで地面に座り込んだまま動けない。 遂にアクティオンがポポめがけて角を振り上げた。 ビビ「ポポ!」 ピシッピシッ!アクティオンに数本の矢が当たった。グォォォォ! 矢を射ったのはソーマだった。 ソーマ「逃げろ、オレが防いでる間に。逃げるんだ」 動けなくなったポポをサーカス団が抱えて走る。 グルム「そんなものでアクティオンは止められない」 矢を放つのをやめ、逃げ出すソーマ。 グルム「追え、アクティオン」 パムを抱いたブーが崖の上で止まった。 ビビ「う・・・行き止まりか」 バビ「どうする?追ってくるよ」 ビビ「戦うか、飛び降りるか・・・」 そこにソーマも合流。 ビビ「二つに一つだ」 下を見下ろすサーカス団。 ブー「高い・・・目がクラクラ」 バビ「だったら戦うしかないね」 ロープを構えるバビ。 ビビ「うん・・・」 かんしゃく玉を構えるビビ。 ソーマ「ん」 矢を構えるソーマ。 ブーも棍棒を構えている。 近づくアクティオンの気配。 ソーマ「来るぞ」 目の前の気がなぎ倒される。が、そこに現れたのは・・・ チビキング「止めろ、バカ、追ってくるな〜」 セラン「来ないでですぅぅぅ」 何とアクティオンに追われるチビキングとセラン! ポポ「チ、チビ!」 いきなりパムがポポの手をとり走り出す。そして、崖を飛び降りる。 ポポ「うわ〜〜っ」 ビビ「ポポ!」 バビ「パム!」 ポポ「あ〜〜〜」 落ちていくポポとパム。 ポポ「あ〜〜〜〜」 その時守護者の証が光った。水の中に落ちるポポとパム。 サーカス団、ソーマ、チビキングとセランもポポたちを追って飛び降りる。 グルム「やつら、飛び降りた」 それを見ているデューク。 気を失っているポポの顔に水滴が落ちる。 ポポ「冷たっ!・・・ん、雨のなのに星が出てる」 パム「違う、あれは星ではなく石」 ポポ「パム」 パム「金や銀、エメラルドなどの鉱脈」 ポポ「鉱脈?」 ビビ「こいつぁまるで星空の中にいるような気分だぜ」 ポポ「ビビ!バビ!みんな!」 バビ「だけどあの谷の下にこんな地下の空洞があったなんて驚きだよね〜」 ビビ「おまけに湖まであるなんてよ」 ポポ「谷の底・・・はっ、ボクたち、あの崖の上から」 ビビ「ほんと、よく助かったもんだよな」 バビ「目の前でポポたちが飛び降りた時にはどうしようかと思っちゃったよ」 ポポ「・・・みんな・・・」 みんな「はははは」 チビキング「えいっ、無茶して」 チビキングがポポの頭を殴った。 チビキング「心配したんだぞ」 ポポ「ボクじゃないよ、パムが。・・・パム?」 湖に向うパム。 ポポ「パム、どこに行くの?パム?」 ゆっくりと歩き出すパム。 ポポ「パム・・・」 ビビ「どうなってんだ?」 ブー「水の上、歩いてる」 パム「母なる星。永遠に長い旅路。我らは着いた」 みんな「あー・・・」 ポポ「パム・・・」 パム「この星」 その時突然、湖の中から巨大な何かが現れた。 ビビ「お・・・これは!?」 バビ「遺跡?」 パム「生まれた・・・生命(いのち)。生あるもの。植物、昆虫、そして・・・森の民たち」 遺跡が光った。白くらみ・・・ ポポ「ここは?ここはどこ?」 真っ暗な宇宙に浮いているようなポポ。 ポポ「ボクは一体?」 体が浮いたままゆっくりと前に進む。 パム「母なる星。永遠に続くかのような長い旅路」 惑星や隕石とすれ違うポポ。 ポポ「うわー」 パム「我らは辿り着いた・・・」 眩しい一つの星に降り立つポポ。 パム「・・・この星に・・・生まれた生命(いのち)、生あるもの」 ポポの足元にたくさんの植物の芽が出始め、あたり一面を緑に変えていく。 パム「植物、甲虫、森の民たち」 草木の中、蝶が舞い甲虫が飛ぶ。その森を歩くポポ。すると光の中に、 ポポ「父さん!」 父の後姿。走り出すポポ。 ポポ「やっぱり、やっぱり生きてたんだね、父さん、父さーん!」 振り向く父。 |
脚本:上代務 絵コンテ:大蔵雅彦 演出:梅本唯 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ブラック博士「何じゃこりゃ〜!ネブ博士、この岩みたいな虫は何なんじゃ〜?」 ネブ博士「大きいよね〜、これはアクティオンゾウカブトだよ、ブラック博士。超必殺ワザはガンガンスマッシュ、相手を掴みあげて連続で地面に叩きつける。超過激なワザなんだー」 |
MACAPONの解説と感想 |
えーっ、どうなっちゃったの!? 湖の上を歩くパム、現れた遺跡。 そしてポポは今どこにいるの?あれは本当にポポのお父さん?もしかして谷に落ちたポポたちは・・・?? うわ〜ん、わからないよ〜! |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ソーマ:野島健児 セラン:皆口裕子 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 デューク:五代高之 グルム:上別府仁資 |
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第23回 生命のはじまり(9/07) |
ダイジェスト |
深い谷、その上に立ち見下ろしているグルムとデューク。 デューク「地の底に遺跡が」 アダーの声「ここは遺跡への入り口。森の守護者は証に導かれ、遺跡に呼び寄せられる」 グルム「ん?」 デューク「なるほど、それで!」 パムに手を取られ、谷底へ飛び降りるポポを思い出すデューク。 グルム「アクティオン、ムシキング倒した。でもポポ逃がした」 デューク「ふふ・・・逃しはせん!」 アダーの声「ポポ、森の守護者よ、おまえが守護者の証に導かれ、この遺跡に来ることはわかっていた。そこでおまえが何を目にするのか」 ある洞窟の中。 アダー「遥かなる星、遠い宇宙の彼方に生命(いのち)に満ち溢れた美しい星があった。だが、生命(いのち)は新たに生きる場所を求めて長い旅に出た。永遠に続くかのような長く遥かな旅。目指すべき星に辿り着くにはまだ長い年月をようするという旅の仲間と。我らはその力を使い果たし、生命(いのち)は輝きを失った。その星は静寂が支配していた。動くものなど何もないその大地に我らの生命(いのち)が解き放たれた。世代を繰り返しながら生命(いのち)は広がり、この星の全てを被った。植物が、森が、生きものたちが生まれ、生命(いのち)は元の輝きを取り戻した。今、この星の上にはかつて我らが生きた星に良く似た世界が形成されている。だが、それはあくまでも仮の姿、我らが更なる進化を遂げる為には当初の目的地に向う必要がある。それこそ私に課せられた大いなる使命。ポポよ、森の守護者よ、選ばれし者として、おまえも自らに課せられた使命を悟るがいい」 父と向かい合っているポポ。 ポポ「父さん・・・?ボクだよ、ポポだよ」 だが父は何も答えない。 ポポ「忘れちゃったの?」 じっと見つめるポポ。だが父はクルリと背を向け歩き出す。 ポポ「待ってよ、待ってよ父さん、ボクどうしても、どうしても」 父を追いかけ走るポポ。 ポポ「父さんに聞かなきゃならないことがあるんだ。 ポポにパサーの言葉が蘇る。「守護者の証を持つ者が来てからオレの森は朽ちた!おまえの父親が来てから」 ポポ「これにはどんな力があるって言うの!?」 守護者の証を差し出すポポ。 ポポ「守護者の証って何なの?もしも、もしも本当に父さんがそんなことしたって言うなら、どうしてボクにこれをくれたの?父さん!」 父の背中に飛びつこうとして転んでしまうポポ。起き上がり父の姿を探す。・・・と、湖の上を歩いていく父の姿が。 ポポ「父さん・・・」 歩いていく父は湖中央で高く飛び上がり遺跡の上に姿を消す。 ポポ「はっ」 湖に向って走り出す。 セラン「ポポ!そっちは危ない、行っちゃダメですぅ!」 ポポの足が湖の水に触れたその時、守護者の証が光を放ち、ポポもパムや父のように湖の上を歩き出す。そして中央で飛び上がり遺跡の中へ。それを見ているセランとソーマ。 セラン「ああ・・・ポポが変です。ソーマ様、ポポを止めて!」 だが虚ろな目をしたソーマは何も言わず湖に向って歩き出す。 セラン「あ・・・ソーマ様」 セランの横をチビキングが通り過ぎて行く。 セラン「まさか、チビまで」 ビビ「おお!」 バビ「頭が・・・頭が割れるようだよ」 ブー「痛いー・・・」 頭を抱えて苦しんでいるサーカス団。 セラン「みんなー、どうしちゃったんですか!?」 ビビ「うぅぅぅ」 バビ「あーーー」 ブー「うーーー」 立ち尽くしているパム。 ソーマ「母さん・・・」 ソーマは母の後姿を追っていた。 ソーマ「どこへ行くんだ、母さん!」 遺跡の中に消える母。それを追って遺跡の中に入るソーマ。するとそこは幼い頃のソーマの家。そしてソーマの体も幼い頃に戻っていた。 ソーマの母「ソーマ」 ソーマ「お母さん!」 酷い頭痛に頭を抱え込んで苦しんでいるサーカス団。 ビビ「くそー、何なんだよー、どうして頭がこんなに!うぅぅ」 バビ「はあー、あー、あー、あー」 その時、突然バビの脳裏に幼い頃の映像が! バビ「これは・・・私の中の・・・記憶!」 ビビ「オレには記憶なんかない!」 ブー「うーーーー」 大きな岩を地面に叩きつけるブー。 セラン「みんな!みんな、しっかりして!」 サーカス団の上をセランが光を放ちながら飛び始める。 「お父さん!」 望遠鏡を覗いている父に呼びかける幼いポポ。 (CF) 幼いポポ「何が見えるの?父さん」 父「森羅万象」 幼いポポ「はぁ?」 父「この世界に存在する数限りないもの」 幼いポポ「えー?」 望遠鏡から離れポポの前にしゃがむ父。その首には守護者の証がかかっている。 父「いつかおまえにもわかる。おまえはこの森の守護者なんだから」 幼いポポ「あっ、今父さんの声がボクの頭の中から聞こえたよ〜」 父「大きくなればもっと色んな音が聞こえるようになる。森の声も」 幼いポポ「森の・・・声?」 幼いポポ「行かないで、行かないで!」 父「空が光り始めた。父さんは森が滅びるのを止めなきゃいけないんだ」 幼いポポ「またどこかへ行っちゃうの?ボクと母さんを追いてくの?」 父「離れても離れはしない。父さんも母さんもおまえも、みんな一つなんだから」 幼いポポ「一つ?」 ポポの首に守護者の証を掛ける父。 父「これはね、おまえの物だ」 遺跡の中。 ポポの手のひらで光る守護者の証。 ポポ「父さん・・・教えてよ、父さん!なぜ守護者の証をボクに?」 ポポが追いかけてきた父が振り向いた。だがそれは? ポポ「誰?」 デューク「それはおまえが知る必要はない」 ポポ「とう・・・さん?」 デューク「渡せ、守護者の証を」 守護者の証を首からはずすポポ。そしてそれをデュークに差し出す。 ポポ「父さん・・・なの?」 その時、チビキングがデュークの頭に体当たり。 チビキング「えいっ、逃げろ、ポポ!」 ポポ「でも」 チビキング「逃げるんだ、ポポ!逃げるんだーっ」 チビキングがポポを連れて逃げ出す。 遺跡の中。 ソーマ「母さん・・・」 ビビ「ああ・・・なんだったんだ?」 起き上がる。 ブー「もう痛くない・・・」 セラン「良かった、治ったんですね?」 バビ「あの遺跡が私たちの中に封じ込められている記憶を呼び覚まそうとしたのか?」 ビビ「だが、オレたちに記憶なんて」 ブー「何もない」 セラン「そうだ、ポポとソーマ様が」 ビビ「ありゃ、ポポじゃねーか?」 ブー「チビキングもいる」 バビ「追われている」 ビビ「アダーの手下!」 ブー「ポポ危ない」 だが助けに行こうとしたサーカス団の前にグルムが立ちふさがった。 グルム「グルム行かせない!アクティオンゾウカブト!」 ロープを投げるバビ。角に巻きついたロープをバビとブーが引っ張る。 ビビ「もうお手玉爆弾じゃねーぜ!」 大きな爆弾を投げつけるビビ。だがびくともしないアクティオン。怒り狂いサーカス団に攻撃を仕掛ける。 ポポ「ビビ、バビ、ブー!」 アクティオンは向きを変え、ポポに向ってきた。 チビキング「逃げろ、ポポ!」 アクティオンに向っていくチビキング。 ポポ「止めろ、チビーッ!」 チビキング「えーい!」 ポポ「チビーッ!」 チビキング「捕まえられるもんなら捕まえてみろ〜」 アクティオンの周りをせわしく飛び回るチビキング。 チビキング「イ〜だ、おまえなんかに捕まんないよ〜〜だ!」 苛立つアクティオン。 チビキング「のろま〜!何やってんだよ、バ〜〜カ!」 デューク「ふっ」 アクティオンのすぐ近くまで行ってはからかうチビキング。 グォォォォ!怒るアクティオン。 チビキング「おっとっとっと」 バランスをくずして所をアクティオンがすかさず・・・ ポポ「よけてーっ!!」 チビキング「どわっ!」 アクティオンの角に叩かれ・・・、 ポポ「チビーッ!」 飛ばされるチビキング。 ポポ「チビ・・・」 セラン「・・・チビ」 ビビ「アイツ・・・ポポを守ろうとして」 バビ「そんなぁ」 ブー「チビ・・・キング」 グルム「アクティオン強い、みんなやっつける」 ポポ「嘘だ・・・そんな・・・嘘だ」 デューク「教えよう。守護者の証は空に帰るのに必要な物。おまえも行くのか?我らが辿り着くべきところに」 デュークが守護者の証に手を伸ばした時、証が光り、 ポポ「あっ!」 ムシキングが現れた! ポポ「ムシキング、来てくれたんだね、ボクを守る為に。でもムシキングのワザは・・・」 グルム「ムシキング弱い、アクティオンにかなわない」 ムシキングとアクティオンの戦いが始まった。だが、やはりムシキングのワザはアクティオンに通用しない。投げ飛ばされ叩きつけられるムシキング。 ポポ「もう充分だよ。これ以上戦わないで!」 そして遂に湖の中に! サーカス団「あっ、ムシキングが!」 セラン「しっかりして、ムシキング!」 ムシキングが沈んだ湖の上を飛び回り光を放つセラン。 ポポ「そんな・・・ムシキングまで・・・」 守護者の証が再び光る。 パム「あーーーーーー」 遺跡の上で叫ぶパム。 ポポ「そうだ、遺跡はムシキングに力を与える」 遺跡に向って駆け出すポポ。それをデュークが立ち塞いだ。 デューク「待て!」 証をつかもうとしたデュークの手に矢が飛んできた。 ソーマ「行け、ポポ」 矢を持ったソーマ。 ポポ「ソーマ」 光る遺跡、その上に立つパム、舞い上がるポポの体。遺跡が割れ、中から光が、そして守護者の証が大きな光を放った。ゆっくりと動き出すムシキング。グォォォォ! グルム「まだ生きていたのか、止めをさせ、アクティオン!」 再びムシキングとアクティオンの戦いが始まる。 ビビ「なんだこのワザは?」 バビ「今までとは違う」 ブー「スーパーな竜巻だ!」 ムシキングが起こす竜巻、それにまかれるアクティオン。そして遂に・・・ グルム「アクティオーン!なぜだ、オレのアクティオン、なんで負けた!?」 デューク「なぜ力を与える?あの甲虫の王者と呼ばれるものに。森の守護者」 ポポ「(何か大きな力がムシキングを勝たせてる)」 再び湖の中に沈んでいく遺跡。 ブー「ふぅ・・・もうしわけない」 バビ「そうだよ、ブー、私のムチ切れるかと思った」 谷底のポポをひっぱりあげているサーカス団。そこへチビキングが飛んでくる。 ポポ「チビ、生きてたんだ!生きてたんだね!」 チビキング「あったりまえだ、あんなことでやられるオレじゃない」 ポポ「ほ・・・ほんとに良かった」 チビキング「泣いてる!コイツ、チビキング様の力を知らないな〜」 ブー「おれ〜い」 ロープを引っ張るブー。ポポが谷の上に顔を出す。そこにはソーマもいた。 ポポ「ソーマ!」 ソーマ「ポポ!」 手を出すソーマ。だが、 ソーマ「ああっ」 ポポ「ソーマ?」 セラン「!?」 ソーマ「(ポポがオレたちと違う特別な存在なら、きっとこの危機も自分ひとりの力で切り抜けられるはずだ)」 セラン「あっ!ソーマ様、まさか」 ソーマ「つかまれ、ポポ!」 手を出すソーマ。その手をつかむポポ。 ポポ「ありがとう、ソーマ」 ソーマの顔が歪む。 ポポ「ソーマ?」 ビビ「ほら、頑張れポポ、男だろ」 バビ「女だったりして〜」 ビビ「気の抜けるようなこと言うな」 無事谷の上に引き上げられるポポ。 セラン「ソーマ様」 立ち尽くしているソーマ。その時、ブーが叫んだ。「パムがーっ!」 パムが・・・倒れた。 ポポ「パム、どうしたの?パム」 |
脚本:上代務 絵コンテ:松園公、山内重保 演出:藤瀬順一 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ネブ博士「出たーっ、これがあのムシキングの究極必殺ワザ、スーパー・・・」 ブラック博士「レモネードスロー?」 ネブ博士「そこ間違えるの?スーパートルネードスローだよ、ブラック博士。空中に舞い上がりながら放り投げ、トルネードスローの究極進化ワザなんだ」 |
MACAPONの解説と感想 |
何だか思いもよらなかったことが次から次に起きて頭が混乱してるよ。あの湖の中から現れた遺跡は一体なんだったの?みんなの記憶は? デュークは誰?チョークは?いよいよわかる時が近づいてきたね。 そして今回遂にムシキングの超必殺ワザ・スーパートルネードスローが出たよ!覚えてる?第1回でトルネードスローが出たんだったよね。スーパーはいつ出るのかなって待ってた子も多いはず。ボクもいつか出るって楽しみにしてたんだ。カッコ良かったね。 チビがやられた時は涙が出そうになったけど、絶対に生きてるって信じてたんだ。生きてて本当に良かった。 ところでブラック博士なんだけど、これでもかこれでもかってオヤジギャグを頑張ってきたよね。そろそろ止めるかな〜と思ったことが何度もあったけど、今日はちょっと笑っちゃった。 |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 ソーマ:野島健児 パム:宍戸留美 ソーマ:野島健児 幼いソーマ:小林ゆう セラン:皆口裕子 デューク:五代高之 グルム:上別府仁資 チョーク:木内レイコ アダー:佐藤正治 |
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《次回予告》 第24回 旅のおわり(9/14)第8回 のこされた言葉 (5/25) |
ビビ「ポポ、どうやらオレたちサーカス団のたびにも終りの日が来たようだ」 ポポ「えっ?」 ビビ「オレたちの使命は終ったんだ。だからもう一緒にいる必要はないんだ。もちろんパムともな」 ポポ「ビビ、ボクたちの絆ってこんなものだったの?違うって言ってよ! |
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今後の放送予定 第8回 のこされた言葉 (5/25) |
第25回 揺れる絆(9/21) 第26回 夕日の輝き(9/28) 第27回 刻まれた紋章(10/5) 第28回 嵐の中(10/12) 第29回 野ばらの墓(10/19) 第30回 理想の森(10/26) 第31回 伝わる痛み(11/02) 第32回 青い絆(11/09) 第33回 本当の自分(11/16) 第34回 森の守護者(11/23) 第35回 修行の谷(11/30) |
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