Solaris man マニュアル
ユーザーコマンド                                       pkginfo(1)

【名前】
     pkginfo - ソフトウェアパッケージ情報の表示

【形式】
     pkginfo [-q | -x  |  -l]   [-p  |  -i]   [-r]  [-a arch]  [-
     v version] [-c category ...] [pkginst ...]

     pkginfo [-d device] [-R root_path] [-q | -x | -l]  [-a arch]
     [-v version] [-c category ...] [pkginst ...]

【機能説明】
     pkginfo は、システムにインストールされているソフトウェアパッ
     ケー ジの情報を表示します (最初の形式)。あるいは、特定のデバ
     イスまたはディレクトリ上にあるソフトウェアパッケージの情報を
     表示します (2 番目の形式)。

     オプションを指定しないと、pkginfo は、一次カテゴリ、パッケー
     ジのインスタンス、および完全または部分的にインストールされて
     いるすべてのパッケージの名前を一覧表示します。これらの情報は
     パッケージごとに 1 行に表示されます。

【オプション】
     -d オプションと組み合わせて使用すると、-p オプションと -i オ
     プションは無効になります。

     -q オプション、-x オプション、および -l オプションを同時に指
     定することはできません。

     -a arch         パッケージのアーキテクチャを arch として指定
                     します。



     -c category     category に一致するパッケージを表示しま す。
                     カテゴリは pkginfo(4) ファイルの CATEGORY パ
                     ラメータで定義されます。複数のカテゴリが設定
                     さ れている場合、リスト内の 1 つのカテゴリと
                     だけ一致する必要があります。照合に大文字と小
                     文字の区別はありません。



     -d device       ソフトウェアが存在するデバイス device を定義
                     し ます。device はディレクトリの絶対パス名、
                     または、テープ、フロッピーディスク、着 脱 式
                     ディ ス クなどの識別子のどちらでもかまいませ
                     ん。spool という特殊なトークンを使用すると、
                     デフォルトのインストールスプールディレクトリ
                     (/var/spool/pkg) を指定することができます。



     -i              完全にインストールされているパッケージの情報
                     だけを表示します。



     -l              詳細な出力形式を指定します。つまり、指定され
                     たパッケージについて利用できる情報をすべて表
                     示します。



     -p              部分的にインストールされているパッケージの情
                     報だけを表示します。



     -q              情報を表示しません。このオプション は、 パッ
                     ケージがインストールされているかどうかをプロ
                     グラム内で検査するときに使用します。



     -r              再配置可能なパッケージのインストールのベース
                     ディレクトリを一覧表示します。



     -R root_path    root_path として使用するディレクトリのフルパ
                     ス名を定義します。すべてのファイル (パッケー
                     ジシステム情報ファイルを含む)  は  root_path
                     か ら 始まるディレクトリツリーに再配置されま
                     す。



     -v version      パッケージのバージョンを version として指 定
                     し ま す。バージョンは pkginfo(4) ファイルの
                     VERSION パラメータで定義されます。互換性があ
                     るすべてのバージョンを要求するには、バージョ
                     ン名の前にチルド (〜) を付けます。バージョン
                     の 比較では、複数の空白は 1 つの空白に置き換
                     えられます。



     -x              抽出されたパッケージ情報の一覧を示します。一
                     覧には、パッケージの省略名、名前、アーキテク
                     チャ(もしあれば)、およびバージョン (もしあれ
                     ば) が含まれます。



【オペランド】
     pkginst         インスタンスによるパッケージの指定。インスタ
                     ンスはパッケージの省略形または特定のインスタ
                     ンス (たとえば、inst.1 や inst.2) のどちらで
                     もかまいません。パッケージのすべてのインスタ
                     ンスを要求するには、inst.* を使用 し ま す。
                     シェ ルによっては、アスタリスク文字 (*) が特
                     殊な意味を持つことがあり、* をエスケープしな
                     ければならない場合があります。C シェルでは、
                     * は単一引用符 (') で囲むか、バッ ク ス ラッ
                     シュ(\) を前につける必要があります。



【終了ステータス】
     0        正常終了



     >0       エラーが発生した



【ファイル】
     /var/spool/pkg          デフォルトのインストールスプールディ
                             レクトリ



【属性】
     次の属性については、attributes(5) のマニュアルページを参照し
     てください。
     ____________________________________________________________
    |         属性タイプ          |            属性値           |
    |_____________________________|_____________________________|
    | 使用条件                    | SUNWcsu                     |
    |_____________________________|_____________________________|

【関連項目】
     pkgtrans(1), pkgadd(1M), pkgask(1M), pkgchk(1M),  pkgrm(1M),
     pkginfo(4), attributes(5)

     Application Packaging Developer's Guide