Solaris man マニュアル
システム管理コマンド                                  prtconf(1M)

【名前】
     prtconf - システム構成の出力

【形式】
  [SPARC]
     /usr/sbin/prtconf  [-V] | [-F] | [-x]  |  [-pv]  |  [-acDPv]
     [dev_path]

  [x86]
     /usr/sbin/prtconf  [-V] | [-x] | [-pv] | [-acDPv] [dev_path]

【機能説明】
     prtconf コマンドはシステム構成情報を出力します。この出 力 に
     は、メモリーの総量やシステム周辺機器の構成 (デバイスツリー形
     式) が含まれます。

     コマンド行にデバイスパスを指定した場合、prtconf は、そのデバ
     イスノードに関する情報だけを表示します。

【オプション】
     次のオプションを指定できます。

     -a       コマンド行に指定したデバイスの祖先であるデ バ イ ス
              ノー ドをすべて (つまり、ルートノードまで) 表示しま
              す。



     -c       コマンド行に指定したデバイスノードをルートとする デ
              バ イスサブツリーを表示します。つまり、コマンド行に
              指定したデバイスノードの子孫であるデバイスノード を
              すべて表示します。



     -D       デバイスツリー内のシステム周辺機器ごとに、周辺機 器
              を 管理するために使用されているデバイスドライバの名
              前を表示します。



     -F       コンソールフレームバッファが存在する場合、そのデ バ
              イ スパス名を返します。フレームバッファが存在しない
              場合、prtconf はゼロ以外の終了ステータスを 返 し ま
              す。 こ の フ ラ グは単独で使用する必要があります。
              prtconf は、コンソールの名前、フレームバッファの デ
              バ イス、またはゼロ以外の終了ステータスだけを返しま
              す。たとえば、SUNW, Ultra-30 上のコンソールフレーム
              バッ  ファ  が   ffb   で  あ  れ  ば、 prtconf  は
              /SUNW,ffb@1e,0:ffb0 を返します。このオプション は、
              /dev/fb  から実際のコンソールデバイスへのシンボリッ
              クリンクを作成するときに使用できます。



     -p       SPARC プラットフォーム上のファームウェア (PROM)  ま
              たは x86 プラットフォーム上のブートシステムが提供す
              るデバイスツリーから取得した情報を表示します。こ の
              オ プションを使用して表示されるデバイスツリー情報は
              初期構成のスナップショットであり、後で行われた構 成
              変更は正確に反映されない場合があります。



     -P       疑似デバイスの情報も出力します。デフォルトでは、 疑
              似デバイスの情報は出力されません。



     -v       詳細表示モードを指定します。



     -V       プラットフォームに固有な PROM (SPARC プラットフォー
              ム ) またはブートシステム (x86 プラットフォーム) の
              バージョン情報を表示します。このフラグは単独で使 用
              す る必要があります。出力は文字列です。文字列の形式
              は決まっておらず、プラットフォームに固有です。



     -x       当該システム上のファームウェアが 64 ビット対応で あ
              る かどうかを報告します。既存のプラットフォームの中
              には、64 ビットカーネルを実行するためにファームウェ
              ア をアップグレードする必要があるものもあります。こ
              の操作が当該プラットフォームで適用されない場合、 つ
              ま り、ファームウェアがすでに 64 ビット対応である場
              合、prtconf は何も表示せずに、ゼロの終了ステータ ス
              を 返して終了します。この操作が当該プラットフォーム
              で適用される場合、つまり、ファームウェアが 64  ビッ
              ト 対応でない場合、prtconf は標準出力に説明メッセー
              ジを表示して、ゼロ以外の終了ステータスを返して終 了
              し ま す。64 ビットカーネルを実行するためにファーム
              ウェアをアップグレードする必要があるかどうかの詳 細
              に ついては、プラットフォームのハードウェアマニュア
              ルを参照してください。

              このフラグは他のすべてのフラグを無効にするので、 単
              独で使用する必要があります。



【オペランド】
     次のオペランドを指定できます。

     dev_path                ターゲットとなるデバイスマイナーノー
                             ド、デバイスへのパス、または、デバイ
                             スリンクへのパスです。これらデバイス
                             ノードの構成情報が表示されます。



【終了ステータス】
     次の終了ステータスが返されます。

     0               正常終了



     0 以外          -F オプションを指定した場合 (SPARC のみ)、ゼ
                     ロ以外の戻り値は、出力デバイスがフレームバッ
                     ファではないことを意味します。-x オプショ ン
                     を指定した場合、ゼロ以外の戻り値は、ファーム
                     ウェアが 64 ビット対応ではないことを意味しま
                     す。上記以外の場合には、ゼロ以外の戻り値はエ
                     ラーが発生したことを意味します。



【属性】
     次の属性については、attributes(5) のマニュアルページを参照し
     てください。
     ____________________________________________________________
    |         属性タイプ          |            属性値           |
    |_____________________________|_____________________________|
    | 使用条件                    | SUNWesu (32 ビット)         |
    |_____________________________|_____________________________|

【関連項目】
     fuser(1M), modinfo(1M), sysdef(1M), attributes(5)

     Sun ハードウェアマニュアル

  [SPARC のみ]
     openprom(7D)

【注意事項】
     prtconf コマンドの出力はシステムにインストールさ れ て い る
     PROM  のバージョンに大きく依存します。したがって、出力は潜在
     的にあらゆる状況の影響を受けます。

     driver not attached というメッセージは、現在、デバイスの当該
     インスタンスにドライバが接続されていないことを意味します。一
     般に、ドライバは必要に応じてロードおよびインストールされ、 (
     そ して、ハードウェアのインスタンスに接続され)、デバイスが使
     用されないときはアンインストールとアンロードされます。