Solaris man マニュアル
システム管理コマンド                                   reboot(1M)

【名前】
     reboot - オペレーティングシステムの再起動

【形式】
     /usr/sbin/reboot [-dlnq] boot_arguments

【機能説明】
     reboot ユーティリティはカーネルを再起動します。カー ネ ル は
     PROM  モニターによってメモリーに読み込まれ、読み込まれたカー
     ネルに制御が渡されます。

     スーパーユーザーはいつでも reboot を実行できますが、通 常 は
     shutdown(1M)  を 使 用して、これからサービスが停止されること
     を、すべてのユーザーに事前に警告する必要があります。詳細につ
     いては、shutdown(1M) のマニュアルページを参照してください。

     reboot ユーティリティは sync(1M) 操作をディスクに実行し て、
     マ ル チ ユー ザー状態で再起動を実行します。詳細については、
     init(1M) のマニュアルページを参照してください。

     reboot ユーティリティは通常、再起動の記録をシステムログ デー
     モ ン syslogd(1M) に送信し、シャットダウンの記録をログインア
     カウンティングファイル /var/adm/wtmpx に保存します。これらの
     処理を抑制するには、-n または -q オプションを指定します。

     通常、システムはパワーアップ時やクラッシュ後に再起動します。

【オプション】
     次のオプションを指定できます。

     -d              再起動する前に、システムクラッシュダンプを行
                     います。システムクラッシュダンプを構成する方
                     法については、dumpadm(1M) のマニュアルページ
                     を参照してください。



     -l              システムログデーモン syslogd(1M)  へ の メッ
                     セージ (誰が reboot を実行したかを示す) の送
                     信を抑制します。



     -n              sync(2) の呼び出しは行わず、syslogd(1M) また
                     は /var/adm/wtmpx に再起動の記録を保存しない
                     ようにしますが、カーネルは再起動前にファイル
                     システムとの同期を取ろうとします。ただし、-d
                     オプションも指定した場合は例外です。-d と -n
                     を一緒に指定した場合、カーネルはファイルシス
                     テムとの同期を取りません。



     -q              実行中のプロセスを停止せずに、ただちに再起動
                     します。



【オペランド】
     次のオペランドを指定できます。

      boot_arguments         オプションの boot_arguments 文字列を
                             指定すると、uadmin(2) 関数に引数を指
                             定できます。これらの引数は再起動時に
                             ブートプログラムとカーネルに渡されま
                             す。引数の形式と一覧に つ い て は、
                             boot(1M)  の マ ニュ ア ル ペー ジと
                             kernel(1M) のマニュアルページを参 照
                             してください。これらの引数を指定する
                             場合、引数間の空白は、シェルのために
                             引用符で囲まれていない限り、単一のス
                             ペースに置換されます。boot_arguments
                             が ハイフン (-) で始まる場合、区切り
                             文字 列  (2  つ の ハ イ フ ン )  を
                             boot_arguments  のハイフンの前に指定
                             して、reboot 引数リストの終わりを 示
                             す必要があります (「使用例」の項を参
                             照)。



【使用例】
     例 1: -r と -v 引数を boot に渡す

     次の例では、区切り文字列「--」(2 つのハイフン) を使用し て、
     reboot  のオプションを boot(1M) の引数から分離する必要があり
     ます。

     example# reboot -dl -- -rv

     例 2: 特定のディスクとカーネルを使用して再起動する

     次の例は、特定のディスクとカーネルを使用して再起動します。

     example# reboot disk1 kernel.test/unix

【ファイル】
     /var/adm/wtmpx          ログインアカウンティングファイル



【属性】
     次の属性については、attributes(5) のマニュアルページを参照し
     てください。
    ____________________________________________________________
    |         属性タイプ          |            属性値           |
    |_____________________________|_____________________________|
    | 使用条件                    | SUNWcsu                     |
    |_____________________________|_____________________________|

【関連項目】
     mdb(1), boot(1M), dumpadm(1M), fsck(1M), halt(1M), init(1M),
     kernel(1M),  shutdown(1M),   sync(1M), syslogd(1M), sync(2),
     uadmin(2), reboot(3C), attributes(5)

【注意事項】
     reboot ユーティリティは /etc/rcnum.d 内のスクリプトや  init-
     tab(4)  内の停止アクションを実行しません。システムサービスを
     完全に停止するためには、shutdown(1M) または init(1M) を使 用
     して Solaris システムを再起動します。