Solaris man マニュアル
ユーザーコマンド                                          tail(1)

【名前】
     tail - ファイルの最終部分の出力

【形式】
     /usr/bin/tail [ _ number [lbcr]] [file]

     /usr/bin/tail [-lbcr] [file]

     /usr/bin/tail [ _ number [lbcf]] [file]

     /usr/bin/tail [-lbcf] [file]

     /usr/xpg4/bin/tail  [-f  |  -r]   [-c number  |   -n number]
     [file]

     /usr/xpg4/bin/tail [ _ number
      [l | b | c]  [f]] [file]

     /usr/xpg4/bin/tail [ _ number [l]
      [f | r] ] [file]

【機能説明】
     tail ユーティリティは、指定されたファイルの内容のうち、指 定
     地点から終わりまでを標準出力にコピーします。ファイルの指定が
     ない場合は、標準入力を使用します。

     コピーの開始地点は、-cnumber 、-nnumber 、_number の各 オ プ
     ションで指定されます。+number は先頭からの距離、-number は終
     端からの距離を表します。number が NULL のときは 10 と見な さ
     れ ま す。 number の単位は -c または -n オプションの指定に従
     い、行またはバイトとなり、さらに l、b、c のいずれか の オ プ
     ションが指定された場合には、それに従って、行、ブロック、バイ
     トのいずれかとなります。単位指定がすべて省略された場合には、
     行と見なされます。

【オプション】
     以下のオプションは、/usr/bin/tail と /usr/xpg4/bin/tail で指
     定 できます。-r と -f オプションは同時に互いに排他的です。両
     方がコマンド行に指定された場合、-f オプションは無効になり ま
     す。

     -b       ブロック単位



     -c       バイト単位



     -f       継続。入力ファイルがパイプでない場合、プログラム は
              入 力 ファ イルの行がコピーされた後に終了せず、無限
              ループに入り、その中で 1 秒間休止し、入力ファイルか
              ら さらにレコードを読み取ったり、コピーしようとしま
              す。したがって、このオプションは、他のプロ セ ス に
              よっ て 作 成中のファイルの成長を監視する際に用いま
              す。



     -l       行単位



     -r       r (reverse) オプションは、ファイルに指定された開 始
              点 か ら 行を逆の順番にコピーします。r のデフォルト
              は、ファイル全体を逆順に出力します。



  [/usr/xpg4/bin/tail]
     以下のオプションは、/usr/xpg4/bin/tail でのみ指定できます。

     -c number       number は、コピーの開始地点をバイト単位で 表
                     す 10 進整数です。符号も意味を持ちます。



     +        ファイルの先頭からの位置を表す。



     -        ファイルの終端からの位置を表す。



     符号なし ファイルの終端からの位置を表す。

              カウントは 1 から始まります。つまり -c+1 はファイル
              の 第 1 バイト目を表し、-c-1 は最後のバイトを表しま
              す。



     -n number単位がバイトでなく行である点を除き、-c number オ プ
              ションと同じ意味です。カウントは 1 から始まります。
              つまり -n+1 はファイルの第 1 行目を表し、-n-1 は 最
              後の行を表します。



【オペランド】
     以下のオペランドを指定できます。

     file     入力ファイルのパス名。このオペランドを省略する と、
              標準入力とみなされます。



【使用法】
     ファイルが 2 ギガバイト (2**31 バイト) 以上ある場合 の  tail
     の動作については、largefile(5) を参照してください。

【使用例】
     例 1: tail コマンドの使用

     次のコマンドは、ファイル fred の最後の 10 行を出力し、その後
     には tail が初期化されてから削除されるまでの間に fred に追加
     された任意の行が続きます。

     example% tail -f fred


     別の例として、次のコマンドは、ファイル fred の最後の 15 バイ
     トを出力し、その後には tail が初期化されてから削除されるまで
     の間に fred に追加された任意の行が続きます。

     example% tail -15cf fred

【環境】
     tail の実行に影響を与える環境変数 LC_CTYPE 、LC_MESSAGES  、
     NLSPATH についての詳細は、environ(5) を参照してください。

【終了ステータス】
     以下の終了ステータスが返されます。

     0        正常終了



     >0       エラーが発生した



【属性】
     次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照 し
     てください。

  [/usr/bin/tail]

     ____________________________________________________________
    |         属性タイプ          |            属性値           |
    |_____________________________|_____________________________|
    | 使用条件                    | SUNWcsu                     |
    |_____________________________|_____________________________|
    | CSI                         | 対応済み                    |
    |_____________________________|_____________________________|

  [/usr/xpg4/bin/tail]
     ____________________________________________________________
    |         属性タイプ          |            属性値           |
    |_____________________________|_____________________________|
    | 使用条件                    | SUNWxcu4                    |
    |_____________________________|_____________________________|
    | CSI                         | 対応済み                    |
    |_____________________________|_____________________________|

【関連項目】
     cat(1),  head(1),  more(1),  pg(1),  dd(1M),  attributes(5),
     environ(5), largefile(5), XPG4(5)

【注意事項】
     パイプされた場合、(ファイルの末尾に相当する) 入力最 終 部 分
     は、バッファに格納されるので、その長さには制限があります。文
     字型特殊ファイルでは、さまざまな種類の変則的な動作が起こる可
     能性があります。