日 記 ど う ?



◆平成18年2月の日記どう◆


2006年2月28日(火)
“紛い仏”じゃなかったのね…

国東半島に行ってきました。“仏の国 国東半島へ(だったかな)”と謳うだけあって、魅力的なお寺がありました。

両子寺さん
皇太子ご夫妻がご参拝されたこともあって人手は多数。境内に、磨崖(まがい)もの発見。思わず「崖を磨いて、の磨崖なのね」と独り言。国東半島の観光マップに磨崖仏のポイントを発見。いざ。

三部権現社
本社の手前に、断崖の途中に不動明王と大日如来の御尊顔を発見。両子寺さんの磨崖ものを忘れてしまうほどの迫力。篠栗の南蔵院サンが、あのようなことをするのも頷けますわな。こういったものが近くにあっちゃ、より大きく、磨崖仏を忘れるほどのど迫力で度肝を抜くほどインパクトで、拵えたくなるっしょ。

2006年2月27日(月)
美味かんぼ

唐津
九州初日。福岡空港からレンタカーで、一路唐津へ。連れとの共通の趣味でもある焼物を観に行きました。行きしな鮮魚市場にある“おきよ食堂”で、美味しい魚を朝食に頂く。相変わらず福岡の食事はいい、とイキナリ大満足。唐津焼きの窯元までは行かなかったものの、工房や展示場へ。たっぷり6箇所を繁華街周辺の散策とあわせて観て回る。

南蔵院サン(篠栗のネ。悪しからず)
大涅槃像で有名なお寺サンなので、だだっ広境内を贅沢に使ってお釈迦サマを祀られたのかなぁ、というイメージをもっていましたが、南蔵院サンの目印は、急勾配を利用した鉄筋の建物にあるのみ。「どこに大きな涅槃像が?」と不思議に思いつつ、境内から幾分離れた駐車場へレンタカーを停めて、境内に向かう。そこには驚愕の光景が…(これから先は誤解があっちゃ申し訳ないので、実際に目の当たりにしてください。ソリャもう腰が抜けます)

TOC TOC(福岡市中央区港)。
前に来たときに感動した味噌焼きを再び注文。味噌の焦げのえも言われぬ香ばしさと、ツボ鯛の旨みとが混然一体となって味覚を襲う。思わず目を見張ってしまう味、再び。コレで帰ってもいいな、と思うぐらい旨いのです。旨い肴に煽られて、思わず痛飲(おちゃけ、ね)。

2006年2月26日(日)
休み=やりたいことが目一杯できる日、でしょうか

「法事もないし…」ということで、南蔵院サンからお休みを頂きました。折角まとまった時間を使えるんだから、と思いついたのが、お勤め。ここんとこバタバタしてて、おろそかになってたんだよねぇ。

やらなきゃやらないでドウってこともない(無いこともない。個人的には)んだろうけど、何だかね。歯磨きの習慣みたいなもので、それが直接の原因で病気になるわけじゃないけども、気持ち悪いんですな。許される範囲で、修法三昧の休日を堪能しました。

19:30〜極楽寺のご詠歌。11月に壊した咽喉を長いこと引っ張ってたけど、ようやく回復した感じ。高音がスコーンと抜けるような久しぶりの感触。これで調子に乗ってMISIAをやると咽喉を壊すぞ、と。

2006年2月25日(土)
胡椒で戦争…分からなくもないか

南蔵院さんで一仕事。
今週はご法事がないので、明日休みを頂いた。
一昨日、西光寺の檀家Nさんが、「3/12に昼ごろ法事を…」と電話を寄こしてくれた。「南蔵院さんでも法事が重なってるので…夕方17:00とかで何とかなりませんか?」と。ホント申し訳ないことですが、こんな返答しかできなかった。
 「頂いた休みを使えばいいじゃん」と早速電話。あんまり反応は芳しくありませんでしたな。ボランティアやら何やらで忙しくしてるオバアチャンなもんで、時間がないのはお互いさまのようです。

早めに終わったので西光寺へ戻る。買い置きしてあった人参3本を、鬼おろしで擂りおろして、葱と塩コショウで味を調えて、凍らしてあったフランスパンを浮かべる。
おかげで荒挽き胡椒の消費が早いこと。

2006年2月24日(金)
いい勉強になりました

真性寺サン(豊島区巣鴨)で法鑽会(法話の勉強会)。寒風吹きすさぶなか、大いに語ってまいりました。市野谷のご住職他、総勢8名が交互に個性溢れる話を展開。それなりに楽しい時間を提供できたものと。

毎月4の付く日は(お地蔵さんの縁日24日に因んでいるんでしょうな)、商店街を車両規制してるんだか。24日当日だけあって、相変わらずの人出。ただ、門前にある門柱を境にして、商店街への通りとは人の流れがまるで別。何は無くとも「トゲを抜くんだ」と、一目散にとげぬきさんへ足を運ぶ方がいらっしゃる。その中から、お地蔵さんに手を合わせに真性寺さんの境内へ足を運ぶ方がお見えになる。更にその中から、話を聞こうと立ち寄ってくれる方が選出される。聞き手としちゃ選りすぐりなわけです。事実、ホントに温かい方たちでした。

とりあえず、今回は大過なく済みました。次回は5/24の予定。

2006年2月23日(木)
贅沢な時間

東京・神奈川教区のご詠歌大会でした。
通常のご詠歌の大会では、各寺院の各支部が入れ替わりで日頃のお稽古の成果を発表するような企画。東京・神奈川の大会は、趣向が凝らしてあって盛りだくさん。

今回は午前中に浪曲2席をたっぷり。玉川美穂子さん『左甚五郎伝 掛川宿』、玉川福太郎さん『中村仲蔵』。
○ 美穂子さん
相変わらずスコーンと抜けるような高音が耳に心地よくて、木馬亭で聞くときなんかは、ややもすると意識が飛びそうになっちゃう。
○ 福太郎さん
迫力の口演でした。「浪曲って面白いのね」という母の言葉をはじめ、賛辞多数。さすがです。

どちらの口演も舞台袖で聞いてましたがね、オツなものですねぇ。拍子木をいれる息を合わせた絶妙なタイミングも目の当たりにすると感激します。

昼食後は、ご詠歌の若手講師がご詠歌を披露したあと、ベテラン講師がたっぷり。その後、五郎部俊郎さんのコンサートでした。浪曲とも、ご詠歌とも違う発声が面白いこと。
コンサートそのものは、「CD50枚が速やかに完売したほどの内容でした」としか(ちなみに2枚購入)。

大成功ですかね、とりあえず。

2006年2月15日(水)
コンナ日もあります

朝からバタバタと護摩焚きの支度をはじめ、準備万端整えてから、シャワーを浴びて8:00過ぎに開始。終わってから片付けをドガガッと済ませて、西光寺から実家の極楽寺へ。

2/24に巣鴨のS寺サンで布教実習をするんだけども、係る諸手続きの仕方をS寺さんの職員サンから電話越しで伺いつつ書面を整える。

10:00過ぎ極楽寺出発。完成したS寺サンへの書類を〒に出してから、12:00〜16:00常楽院さん(板橋区前野町)でのご詠歌に向けて。道中はTVやラジオから情報をいれながら、講習曲の選曲と、それに伴う話をイメージ。上手くいかないので、ご詠歌の練習をしながら移動。

16:30に連れと待ち合わせて密蔵院さんへ。今晩はChippyでの声明ライブ。密蔵院のご住職、市野谷のご住職と共演。

お客さんは5名でした。大学時代の同期が地元の書店で働いてるのだそうな。チャリンコ漕ぎながらChippyの横を通り過ぎるとき、お経の声を聞いたときもあったとか。ディジュリドゥをホンの少しだけ披露して疲労。

2006年2月14日(火)
写経会でした

昼の部(13:00〜15:30)
写経を終えて、本堂のお参りを済ませてから、座敷で一服してもらう。お茶菓子を食べ終えようかという頃、おもむろに法話めいた四方山話を進めるのが常。

未だN○Kで放映された『夢の美術館』に出演した余韻が残っており、今日もそんなハナシをマクラに曼荼羅の意味合いについてザックリと。話はあっちコッチへフラフラと反れながらも、それなりに。彼是30分も話していることに気づいて
「おや、もう30分じゃない!今の話しはこれから益々面白くなるのですが、ちょうどのお時間ということで」
で終了。

・夜の部(19:00〜20:30)
いつも西光寺を気にかけてくださるご夫婦がお見えになりました。2/24に巣鴨の“地蔵通り商店街”入り口にあるS寺サンで、布教の勉強会をするんだけども、手続きめいたこともクリアーしとかなきゃならんわけで。必要な書類を夢中で作製。気付いたら18:55。カーブの度に遠心力を感じながら西光寺へ戻る。
暗がりの中に縁側に腰掛けているような影が。平謝りで夜の部開始。
平謝りのまま終了。

2006年2月13日(月)
『窮鼠猫を舐める」とでも言いましょうか

10:30〜16:30までご詠歌の勉強会。地元では指導的な立場でご詠歌に携わっている若手の先生方のための講習会。有志のみが参加することもあり、みなさん熱心なことで(ワタシも含んでいいでしょうかね)。

毎月1回、全4回で、今回から第2期へ突入。今日から参加される方もいらっしゃるので、自己紹介と勉強会の趣旨説明なぞをまず説明。

話し始めたところ、どうにもならない。
「要するに何を言いたいワケ?」みたいな空気が漂い始めたので
「この話はドコヘ行くんでしょうかね?」
と思いつきをそのまま。
「知らないよ、そんなの(笑)」
何とか切り抜けられたでしょうか。

こんなことばかりを覚えても、どうにもならないことは承知しているのですが。・

2006年2月11日(土)
見え過ぎちゃっちゃ困る、という結論に到りました。今日は。

南蔵院さんで一仕事。今週は法事がないこともあってノンビリしていましたな。

朝一で行なうのが塀周りの掃除なんですが、8年も勤めていると、ご近所さんや、お寺の周りを犬を連れてのお散歩コースに組み込んでおられる方なんかとも馴染みに成るわけで。変わりようも無い塀沿いの風景、単調な作業ではありますが、それはそれで、変化に富んでいるわけです。

といっても“そう思う”ようにしてはいるのですが。

いつものように、緑色のペンキが塗られた鉄製のチリトリとホウキを持って、いつものようにサッサカはじめたところ、
「キレイにしてると気持ちが良いですね」
女性から声をかけられました。いくらか前かがみで作業を進めていたので、顔をあげたときには、にこやかな表情を浮かべてお辞儀をしつつ立ち去っていく様子を見送るのみでした。視力が落ちたうえに、顔と名前を覚えるのも覚束ない有様。おぼろげな輪郭と親しげな声の調子から、知ってる方だってことは分かったんですが。「誰だったんだろう?」という考え事と同時進行で掃除の続きを進めました。

お世話人さんだ。と気づいたときには、誰だか思い出すことにも飽きたのか、見えそうで見えないほうが想像力をかき立てられるのだから、日頃から薄ボンヤリと物事を把握していたほうが、寧ろ世の中面白いのかもしれない、などという妄想に浸っていました。

晴れやかな陽気のもとで、良くもまぁ根暗なことを思いついたものと、反省。

2006年2月10日(金)
無い頭も使いようでコウなる

いつもお世話になっているお檀家さんHさん宅へ頼まれていたお塔婆、向かいのYさんへは、3/63/9で行くお四国遍路の申し込み用紙をお届け。昨日買った“鬼おろしがね”で、先週買ったジャガイモをおろして、胡椒を利かして拵えたトマトスープへ投下。しばらく、ならではのカリコリしたつぶつぶ食感から離れられそうにありません。

宗派の出版物への原稿を提出期限ギリギリまで校正して何とかメール送信。校正作業も、提出手段も便利になればこその所業ですが、一抹の不安めいた寂しさなぞを覚えたり。それというのも

21世紀は科学的には大成功、人間的には大敗北」
by淀川長治

コンナ言葉が頭に引っ掛かって残っちゃっているわけで。便利になって、移動や配送に時間がかからないようになることは、一見喜ばしいことですが、そのぶり仕事をこなす時間が増えるわけで。移動に何日もかけていた頃と、生物としては同じままなのに、仕事の量だけは飛躍的に伸び続けて、エネルギーを使うことを余儀なくしている。

そう考えると、この日記も負担になるのかなぁ、などと…

2006年2月9日(木)
シーズンオフのドームにて

コレhttp://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/index.htm に行ってきました。

感想は「面白かった」コレですな。大学時代に常滑焼の陶芸作家サン宅へ伺ったり、工房を覗いたりしてたこともあって、好きなんですねぇ。こうした催しがあることを知ってりゃね、もっと早く来てたのに、というところでしょうか。各地方の特産でもある焼き物の展示販売も其処此処で行なわれており、グラウンドが狭く感じるほど。触っちゃいけないものもあるのですが、散々陶器の質感を味わったり、肌触りを確かめたり。漆やわっぱ、お箸屋サンも出店してました。

今は時期じゃないんですが、奮発して行く九井(ここのついど)サンの季節メニュー“鬼おろし蕎麦”に一頃ハマッテました。みずみずしい甘味のある大根の歯応えが楽しめるように、ガリガリと手荒に卸した大根鬼おろしの食感がGoodだったもんで。
<http://www.kokonotuido.com/main/okondate/yamato/index.html>(季節メニューなんで、この中にはありませんな。にしても高っ)

捜していた鬼おろしがね(竹製なんですが)を漆器屋サンでゲットです。これで、わざわざ他所へ食べに行かなくても済むぞ、と。

夜は三宿でスープカリー。店内に焚きしめられたお香の匂いが鼻についたものの、カリー到着後は気にならず。初めて食べたけども美味いもんですね。

2006年2月8日(水)
順調なことといえば

東福寺さん(中野区江原町)でご詠歌でした。実家の極楽寺を出てしばらくしてホワイトボードを持ち忘れたことに気づく。3件のご詠歌教室の中で2時間の講習はココだけなのに、疲労度は同じ。一息つく時間の確保の意味で持ち添えようと決めたのに。

一番講習時間が短いからか、最も熱心なのが東福寺さんの支部。それに引っ張られて、息継ぎしてる時間意外は、喋るわ、詠うわ…我ながら呆れますな。講員さんの注意を逸らさないように集中しつつ、いつもより余計に回転する脆弱な脳ミソくんが思いつくままを、喋り散らかす。

いや〜いつもどおりの負荷が心地良い、無我夢中の2時間でした。順調に消耗してはおりましたが。

2006年2月7日(火)
厳しくも嬉しいこと

護国寺(文京区音羽)にある宗務所で布教研究所の会議でした。相変わらず宗派の出版物に寄せる持ち回りで担当する原稿の校正作業に時間と労力を吸い取られる。

校正意見を求められているとはいえ、「何を言いたいのか良く分からない」だもんな。ソフトな言い回しが出来ない今のままでは、小うるさい印象しか残らず無駄な誤解を植えつけかねないよ。学生の頃に抱いた布教研究所への憧憬が強いからか、布教研究所として原稿を出すのであれば、それなりのレベルに仕上げたいだけなんだけども。その気持ちが抑え難いもので、ついアレコレと意見をしたくなるわけです。

「文章表現は個々人の個性だからね」
と先輩がヤンワリと助け舟を出してくれたのに、
「そうなんですよ、誰が書いた原稿か誰の目にも分かるんなら、話は早いんですよ」
だもの。これじゃ、「布教研究所としての原稿として受け入れられない内容だ」とモロに言ってるじゃんか〜。助け舟を黙殺、というか撃沈したに等しい所業ですな。

時間ギリギリとなり、今日の会合は終了。終わりに先輩研究員から「かなりの労力と時間が割かれるので、この際遠慮してはどうか」
と提案。それに対して責任者たる布教研究所所長は
「完全原稿で持って来れば、そんなことはないじゃろが」と
所長からゴモットモな返答。厳しくも嬉しいお言葉でした。

2006年2月6日(月)
タフクロ(気丈な母親のこと)

タフクロ(気丈な母親のこと)
『フライトプラン』を観てきました。2140〜のレイトショーを観るのに、2135頃出発。本編上映2分前にチケット売り場に到着。「間に合わなかったら…」などというネガティブなことを考えちゃ、コンナ行動はとらないでしょうな。というか、「15分程度、政府広報やCMがあるし実質2155分ごろには入れれば大丈夫」という読みがあればこそ、なんですが。“バカにはできない、利口はやらない”衝動にまかせた行動をこなせて満足です。

旦那を失ったショックから立ち直れないまま、諸事情で連れ合いの棺とともにジャンボジェットに搭乗する母娘。ジョディフォスター演じるタフなオフクロさんも、さすがの気疲れからか離陸して間もなく休憩。一寝入りして目を覚ますと、最愛の娘が居ないっ…で始まりましたねぇ。脇もキチッと観たことが在る俳優さんが固めているうえ、よくよく考えてみると、アチコチに犯人を匂わす仕掛けがしてあるシナリオ。いい感じでした。

ただ、気を抜くと本編よりもジョディフォスターの“オケツ顎”(ケツなんて下品な言葉は使えないので)に注意がいってしまうのが難点かも。

2006年2月3日(金)
気持ちの問題、なんですが

気持ちの問題、ですが
南蔵院さんで一仕事。昼からY王院さんで節分のお手伝い。コチラへお手伝いにお邪魔するのも6年ぐらいになるだろか。初護摩に代えて、節分にお護摩を焚いて御札をお分けすることもあって、エライ人手です。大勢さんがお寺へ足を運んでくださるのは、坊さんとして気持ちが良いもんです。とりわけ、諸事情で節分の行事を縮小せざるを得なくなったお寺さんの様子が印象強く残っているだけに、尚更うれしく感じるわけで。

『正月気分』というけれど何なんでしょうかねぇ。個人的には“気忙しさ”と受け止めていますが。仕事や雑事にいつも追われているような感覚ですよ。というのも年の瀬から、やれ大掃除だ、年賀状だ、年始の挨拶回りだ、諸寺院の初護摩手伝いだ…行事が目白押しでしょ?

Y王院さん〜南蔵院さんでの節分のお手伝いを終えて、帰り道。首都高3号線くだりで、いつもの渋滞でのんびりしたのか、
「『正月気分』も抜けたかな」などと。

2006年2月2日(木)
リアル有り難い日

1100〜西光寺でM家の49日法要〜ご納骨でした。ご自宅が歩いてホンの2,3分の距離にあるので、1145頃一気に集合。手狭なものでお気遣い頂きました。

日頃からキチッと掃除しときゃぁね、朝からバタバタすることもありませんが、何だかんだで座敷と本堂の掃除、支度を終えると同時に、ご参列の皆さま集合。お焼香用に香呂を点けて、お燈明を灯し、お勤めとお香(粉末状の塗るお香)を授けて、普段使いの略衣から本寸法のものに衣を代えて威儀をただす。こうした手順が好きでねぇ。大きな舞台で主人公が、幾条ものスポットライトで際立っているステージの真ん中へ出て行くような気がするのですよ。

ただ、目立ちたいんじゃなくて、大きな責任感。でもないなぁ。その責任から解き放たれたときの「無事に終わった〜」が目的か。

2006年2月2日(木)
至心祈願ご詠歌継続

常楽院さん(板橋区前野町)でご詠歌でした。先週お邪魔したばかりなんだけども、日程の都合で2週続けてお騒がせしてきました。

通された控え室で、支度していただいたお昼ご飯を堪能し終えた頃、若奥さんが、ご詠歌の道具を持ち添えていらっしゃった。
「今日から見学させて頂きますので、よろしくお願いします…」
「あ、あぁ、これからご一緒して頂けるんですか。こちらこそお世話になります」

1300〜講習開始。1430過ぎにお茶を30分少々ジックリとって、1700までノンストップ、というかドンストップ。終わった途端ワタシも含めて一様に「ふぅ〜」と、講習時間を通じて、息があったこと。

…若奥さんも、よりによってワタシが当番の時が“最初”でなくてもねぇ。もう一人のI先生は1600に終わるというのに。

これに懲りずご詠歌を続けてくださいますように。