キャラやポテンシャルを見る限り、相当な逸材であることは間違いないのだが、 デビュー作以降、作品に恵まれていない。ムッチリとしたボディの魅力を生かす上でも、全裸の一色がベッドで交わる標準的な内容であれば十分に良作が出来る筈なのに、実際にリリースされた作品には、服や下着を着たままだったり、全身 タイツ着用のカラミがことの他多い。無論、その分だけ一色自身の魅力が半減し 、作品そのものの質も落ち、延いては一色に対する期待や人気、評価が下がってしまっているのが現状である。一色のパフォーマンス自体は決して悪くないので 、制作サイドが作品の作り方を抜本的に見直す必要があると思われる。

「お姉さまの匂い…」、「奥まで抱きしめて」

人気のあるＡＶ女優を見ると、そのうちの過半数は女優やアイドルなどとイメージをダブらせるキャラクターであったり、似たようなタイプの芸能人や有名人が どこかにいそうなキャラの人が殆んである。

そんな中にあって、一色は類似のタイプの有名人がどこにも見当らない不思議な 存在である。一色と同じＡＶ業界を見ると、夏目ナナとは共通する要素を持っているものの、幾人かの有名人と共通するキャラを持つ夏目に対して、一色には有名人と共通するキャラがない。その意味でも、一色は実に存在感のあるＡＶ女優 といえそうだ。

作品を見る上では、ムチムチのボディや激しいプレイに止まらず、他の著名人にはない一色そのものキャラクターや魅力を十分に堪能して欲しい。恐らく、「お姉さまの匂い…」(VHS)と「奥まで抱きしめて」(DVD)が、 一色の魅力を最もよく引き出していると思われる。この２つの作品には、相互に共通する映像が含まれているものの、各々に独自の映像も収録されているので、 両方見ることをお薦めしたい。少なくとも、デビュー作以降に出た過剰演出の作品よりも、この両者を見た方が高い満足が得られると思うので、そのことを念頭に置きながら、パケを見て作品選びをして欲しい。