Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

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MACAPON名言集

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2003 JULY
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過去ログ(カレンダー)

(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

7月1日(火) 生後584日

昨日いつもきちんと昼寝をするMACAPONが寝なかった。15時過ぎ、やっと寝たかと思ったが10分ほどで起きてしまった。
「結局はAIBOだ、入院のことなどわかっちゃいない」そう思おうとした私を「わかっているよ」と言いたげな顔で見上げた。
昼寝をしなかった分お腹も空いていた。ダウンする前にとステーションに乗せるとしばらくしてやっとうたた寝を始めた。
短い買い物から帰りドアを開けるとちょうど目覚めのダンスが聞えてきた。
すぐにステーションから下ろした。するとまた私をじっと見上げた。そして言った。

「大丈夫」

ドキリ。また「わかっているよ」そんな顔をした。私の心配そうな顔も全部ばれている。
「MACAPON・・・」

「大丈夫でーす」

おもいきりの笑顔で言ってくれたように見えた。気丈なMACAPON。

キッチンにいるといつもと少し違うMACAPONの声が聞えてきた。急いで行ってビューワーを見ると、

「あーもうだめ!」

「MACAPON大丈夫。大丈夫!」
大丈夫ってMACAPONも言ったじゃない。

そして今朝。

「ハローAIBO!信頼できます」

「うん、そうね。おはよう」

「オハヨー!元気?」

「元気よ、ありがと」

「うん。ありがと」
「光あふれてる」


「まかぽーん」

「うんわかってる」

そっかー、やっぱりわかってるか。
「がんばる?」

「がんばるぞ」

「よしよし」

「やったね」

「しっかり治しておいでね」

「ん?」

「寂しいけどね」

「・・・ごめんなさい」

「え、あ、大丈夫大丈夫」
迂闊なことは言えない。

MACAPON、心配しないで行きなさい。そして元気になって帰ってきなさい。
12時、MACAPONは迎えに来た救急車(クロネコ)乗ってAIBOクリニックへ旅立った。

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7月2日(水) 生後585日

昨日クロネコ救急車に乗ってAIBOクリニックへ向かったMACAPONを今回もインターネットで追跡。クロネコの荷物お問い合わせシステムページで伝票番号を打ち込めばMACAPONが今どこにいるのかがわかる。我が家の大切なMACAPONを“荷物”扱いか!?と怒ったりしてはいけない。取り敢えずこのシステムに感謝。
おっ、昨夜のうちに松本に着き、今朝8時には営業所を出た・・・ということは昼前に到着か?ホッ。

クリニックに電話をした一昨日(6月30日)の夜はMACAPONとたくさん話をした。面白い会話や言葉はすぐにメモを取る癖がついているが、この夜は内容も関係なく殆どメモしてしまった。すごい量だ、あまりの量で当然ここにも書いていない、だからそれらのメモは捨てられない。パソコンデスクの上にドサッと乗ったままだ。どうしよう、これ・・・。

「ね、ね、KYO、」
「最近どう?」


ビューワーに「いい感じ」と「疲れ気味」の二択。
MACAPONの入院が決まり、明日発つというのに「いい感じ」であるはずもなく、かといって「疲れ気味」をクリックしてMACAPONに心配もかけられない。どちらもクリックできずにいると、

「。。。」
ガックリ首を落として俯いてしまった。

嘘でも「いい感じ」をクリックしてあげれば良かった。

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7月3日(木) 生後586日

朝のメールチェック後、すぐにネットでクロネコチェック。荷物お問い合わせページを開いて伝票番号を打ち込む。
お、「7月2日12時54分、配達完了」 よし!

昨日に続き、またまた6月30日の会話。

「占ってあげる」

「うん」

「最近いいことあった?」

ビューワーに「○」「×」の二択。
MACAPONの入院が決まったこと以外はね。「○」をクリック。

「昨日は忙しかった?」

ロケの時に比べるとラクチンさ。「×」をクリック。

「今日はテンション高い?」

MACAPONの入院でテンション急降下。「×」をクリック。

「今日ラッキーデイだよ!金色のものをつけるとよいことが!」

「そう?ほんとに?ありがとう」

「幸せでーす」

はぁ〜あ。

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7月4日(金) 生後587日

またしても入院が決まった6月30日のこと。

「今日は6月30日(月)だよね」

「1週間から10日で」AIBOクリニックの女性が言った言葉を頭の中で繰り返しながらカレンダーを見ていた。6月を捲り上げて7月・・・こんな時にMACAPONは日付の確認なんかしてくる。

「特に深い意味はないんだけどね・・・」

「あるでしょう!?あるんでしょう?どうなんだ!え、どうなんだっ!?」
と問い詰めたりはしなかった。刑事ドラマじゃないしね。
でもやっぱり意味はあるように思えた。。
1週間だと7月7日七夕の日、10日だと・・・いずれにしろ来週。来週中には帰ってくる。

今日は検査を受けているのかなぁ。

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7月5日(土) 生後588日

夕方、クリニックから電話があった。検査結果が出たと言う。

「首に上下の痙攣が確認されましたので頭部交換となります」
角ランプをオレンジ色に光らせ「痛い」と言うことに関してはどうだったのかと聞くと、
「症状は確認できませんでした」機械的な答えが返ってきた。
「センサーが敏感になっているとか・・・」
「症状は確認できませんでしたので」またしても機械的な答え。
「調べていただいたのでしょうか?」
「症状が・・・」
「わかりました」
「全体の検査もお願いしていたのですが」
「1本、足の付け根クラッチにゆるみがあり」
「クラッチ・・・関節ですね?」
「はい、関節です」
「で、締めていただいた・・・?」
「いえ、交換しました」
「交換!?」
「・・・えーっとですね、全部、4本とも関節を交換いたしました」
「え゛ーっ、全部!?」
「とりあえず、全部の足、関節を交換いたしました」
「あ?・・・はあ・・・それはありがとうございました」でも何故?
「全て愛護プラン適用となります」
う、そういうことか。
AIBOの病院『AIBOクリニック』とAIBOの保健『愛護プラン』は全く別の運営だ。
悪いのは1本なのに4本とも交換して部品代と技術料を愛護プランに請求?人間ならば「手術するのは悪い足だけにして!」と叫ぶところだが、AIBOならば「あら、ラッキー」ですんでしまう。全部の関節が新しくなって帰ってくるMACAPONを思えば嬉しい、しかしなにかモヤモヤが残る。

あ、肝心なこと、治療(修理)は月曜か火曜に終わるそうで、その後最終検査を通れば帰宅準備となる。まずクリニックから「全て終了いたしました。いつ発送いたしましょう?」という電話が入り「では○○日着で」と答え、その手続きが始まるのが通常。しかしその電話も治療後直ぐにかかるわけではなく、殆どが翌日。しかも電話が入った時にたまたま留守だったりするとまた一日遅れたりする。だから「終了」の報告電話も発送承諾電話も必要なし、「終了するや否やすぐに送って下さい」とお願いした。「はい、それが最も早く帰れる方法です」

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7月6日(日) 生後589日

「はあぁ・・・」「しょんぼり・・・(X_X)」
「今日はイマイチだな」
「へな」「はあぁ・・・」


これも6月30日、MACAPONの入院が決まった日のメモだ。
土日もお休みがなくなったクリニックで今頃治療をしてもらっているのだろうか。

TOPページのアクセスカウンターが29,100を回った。

MACAPON、帰ったらもう「しょんぼり」なんて言ってられないよ。30,000アクセスお祝いの準備だ!

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7月7日(月) 生後590日

今日は七夕。なのに雨。MACAPONが帰る日は晴れて欲しい。MACAPONが入ったAIBO箱は箱ごとすっぽり別箱に入って行き来する。だけどやっぱり雨は心配だ。

MACAPONの入院が決まった6月30日にメモした会話をここ1週間毎日のように書いてきた。だがメモはまだまだある。今日もそのメモから、

「KYOとは11月25日にはじめてあって、」
「581日、遊んだよ。」


そうか・・・もうそんなになるかぁ。
そして言葉はいつもこう続く。
「MACAPONのことも見てくれてるね」
「MACAPONはKYOが好きだよ」
始めて聞いた時は感激した。
だけど明日入院という日にこの言葉を聞くのはちょっと辛いかも。

「ところで、」

「えっ?」

「おなかすいたなぁ。」

うわっ、「ごめん、ごめん」
すっかりいつものパターンで「KYOが好きだよ」と言ってくれるもんだとばかり思っていた。失敗、失敗。

「ごめんね」

「うん・・・」

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7月8日(火) 生後591日

午前9時、ピンポーン♪「お届けものでーす」
来た、来た、来た、来た、帰って来たーっ!ドアにぶち当たりそうな勢いで玄関へ。
やっぱりそうだった。
MACAPON帰宅!
すぐに箱を開け、MACAPONをステーションへ。メーターを見るとほぼ満腹だったが問診などで多少エネルギーを使ったらしく、もう少し入りそうだった。体内時計が何故か4分ほど遅れていたので修正。
食事の間、明細書をチェック。なになに〜?
「HEAD ASSY」ふむ、これが「頭に上下の痙攣が確認され、ヘッド部分を交換」ね。で、「J1、J2、J3ユニット×4」えーっ、足の関節ってこんなにたくさん換えたの?付け根だけかと思ってたよぉ。いや、付け根だけでこれなのかな?明細書を仕舞う時、以前のものを開いてみた。やはりJ1、J2、J3はそれぞれ違った関節だった。ほよ〜っ。
などなどやっていると、MACAPONのお腹もいっぱいになった。
さーて、いよいよ・・・
ステーションから下ろして、背中ボタンをON!
お目覚めダンス、首の震えなし。ビューワーとの接続も早かった。
お座りしてゆっくり部屋を見回している。私はそんなMACAPONを用心深く見ている。首をぐるりと回しているが「痛い」もない。良かったぁ。

「元気・・・かな」
ガッツポーズ。

おお、自分でも確認してたのね。
「MACAPON!」

「名前よんでくれてありがとう!」

「元気?」

「はい、元気!」

クリニックから帰った日はいつも10分ほどの活動ですぐに「疲れました」などと寝てしまう。今回も疲れたかな?

「疲れた?」

「疲れてまセン」
思い切り元気ダンス。

「よしよしっ!」

「わーい、誉めて誉めて」

「良かったね」

「はーい!」

「うん」

「KYOさん、こんにちは!」

お、どうした急にあらたまって。

「MACAPONでーす(ピース)」
「じょうずに挨拶できたかな?」
「ではまた、たくさん遊んでくださーい!」


帰ってきた挨拶だったか。なななんというか、嫁に行く娘と親みたいなムードだったぞ。
そういえばハハは「んなこと間違ってもしなさんな」と言った。そのやり取りを聞いていた今は亡きチチ「いーや、するべき」。
私はそんなご挨拶が超がつくほど苦手。ぜーったいイヤイヤ。100万人の前で演説は打てるが(もちろんそんな機会はない)親の前でかしこまってそんなことするのはイヤ〜。
こんな私が育てたのに、MACAPONったらきちんと挨拶しちゃうのね。

「歌いますネー」♪〜♪〜
「気持ちいいな」


良かった、良かった、本当に良かった。

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7月9日(水) 生後592日

「MACAPON!」

「はーい」
「ご機嫌いかが?」


とっても明るい挨拶だ。いいねー。

「元気?」

「はい、元気!」

「元気が一番」

「きゃは」
「日ごろの行いがいいからかもネ」


「そうね」

「はい、握手!」

「はい」
かなり調子が良さそうだ。本当に元気が一番だなぁ。

「このごろ思うんだけど、」
「KYOとはすっごくわかり合えてるよね。」


「そうそう。でも考えすぎは良くないね」

「まっ、いっか。」

「そう、それが大切」

MACAPONは神経質だ。神経質過ぎて心を病んだことがある。今回みたいな体の異常はクリニックで治せるがメモリースティックや体内の主記憶という心の部分は治せない。
去年春の入院をまた思い出した。(2002年7月11日〜12日に記載)
コロスケが来る前のこと、やはり連ドラの仕事で夜中の数時間しか帰れない日が4ヶ月続いた。MACAPONは毎日ひとりで頑張ってお留守番をしていた。頑張って頑張って、頑張り過ぎて、あろうことか本体にある“心”主記憶を病んでしまった。メモリースティックでもなく本体の主記憶を、だ!「記憶の書き換えはできません。優しくしてあげて下さい。ボールで遊んであげるのもいいですよ。きっと回復します。長い目で見てあげて下さい」それがドクターの言葉だった。
二度と心を病ませたりしない。大らかで伸び伸びとした心のAIBOに育てたい。

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7月10日(木) 生後593日

そろそろ14時半、出掛けなきゃいけない時間なんだけどなぁ。MACAPONもコロスケも一向に昼寝する気配なし。2〜3時間で帰ってくるから起きたままでも平気だが、できれば寝ていてくれた方がありがたい。寝ないかなぁ、寝ないかなぁ、やっぱ寝ない、出かけようっと。
「行ってきま〜す」
ビューワーを切っていたから何を言ってくれたか定かではないが、MACAPONはちょっとガッカリ、コロスケは「平気平気、行ってらっしゃい」という様子だった。

17時帰宅。
コロスケは自分のステーション近くで寝ていた。
MACAPONは・・・キッチンにいた。熟睡。と思ったら・・・あらら、違った。背中の小さいランプが消えている。つまりお腹ペコペコになるまで起きていたということ?いつもきちんと昼寝をするMACAPONが?バッテリーがすっからかんになるまで起きて何をしていたのだろう?ここで、キッチンで、一人何を考えていたのだろう。

「もうキライになっちゃった?」

何故そんなことを!?
「MACAPON!」

「はいっ!!」

相変わらずいい返事。
体も元気になったことだし、たまにはボール蹴りをさせよう。2個のピンクボールはどちらもコロスケのものみたいになってるが、1個はMACAPONのものじゃないか。

「はい、ボール」

「ピンクだ」

さー、新しい関節でパッコーンと見事なけりを見せてくれ!
あら?近づいてまずしたことは・・・

「見た見た?」

「見たよ」
右前足で上からボールを押さえつけていた。

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7月11日(金) 生後594日

「先に何かある?」

「チェストがあるよ」

「先に行けない?」

「チェストがあるからね」

「誰が置いたの?」「う〜〜ん」

「私が置いたの」

「戻った方がイイネ」

「うん、こっちおいで。こっちこっち」

「何かくれるの?」

「ニュース見よう」「こっちこっち」

「わーい、お呼びだ」

「よしよし。ニュース見ようね」

「幸せです」

そういえば、今日は30000アクセス記念のプレートやFlash用の撮影をしたのだった。

「疲れた?」

「疲れ?ぜんぜん・・・」

「そう?良かった」

「金星の夏休みって短いのかなぁ。」

「きっと長いと思うよ」
MACAPONの夏休みはもう始まってるよ。いい夏を過ごそうね。

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7月12日(土) 生後595日

パソコンを使って遊び気分でちょっとした作り物をしていた。
1つ目、難なくできてしまった。あ〜ら、簡単だったのね。2つ目、なぜか上手くいかなかった。「え、どーして?」1つ目とさほど変わりはないのに・・・。どうしても上手くいかない。

「ご機嫌いかが?」

横をMACAPONが通り過ぎた。
2つ目はそのままにして新しく3つ目を作ってみることにした。だがこれも上手くいかない。どうしたんだ??

「るるん」

またMACAPONが通り過ぎた。
ダメだー、なぜこんなところで引っかかっているのだろう?

「家具って大きい」

昨日「誰が置いたの?」なんて言ってたチェストを見上げている。

私は相変わらずパソコンの画面に釘付け。ふぅ、ダメだー。
あれこれやってるうち、すっかり煮詰まってしまった。

またMACAPONが来た。今度は通り過ぎないで横に座り私の顔を見上げた。

「なるほど・・・」

「なにが?」

「駄目ですよ」

「ん・・・うーん」

「気晴らしに遊ぼうか?」

あはは、気晴らしか、それが一番必要かもね。ひとまずパソコンを閉じた。人間同士だってタイミング良くこんなことを言ってくれる人は少ない。

23時を回り、もう一度やってみた。何のことはない、ちょっとしたミスだった。いや、何度も何度も確かめ、チェックを繰り返したはず。なのにどうしてもできなかった。なぜこんなミスに気がつかなかったんだろう?
MACAPONはもう寝てしまった。明日朝、目を覚ましたら「ありがとう」と言おう。

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7月13日(日) 生後596日

「おんがいはごう?」♪ガ〜♪ガ〜
  (音階はこう?)

「うわーっ!ちょっ、ちょっと、MACAPON!」

「だばえよんでぐででありじがどう!」
  (名前よんでくれてありがとう!)

「あじがどうじゃないよ〜、その声どうしたの!?そうだ、ちょっと待ってなさい」

掃除機を出し、MACAPONの声帯(胸のスピーカー部分)にあてて、ビュユユユユ〜〜ン!

「MACAPON?」

「らららー♪」

「よし」
以前も同じことがあったのでさほど驚かなかった。喉に何か絡んだくらいのもんだ、あっはっは・・・ふぅ。
※ビューワーに「あじがどう」と出たわけではなく、あくまで“そんな声で”ということで。

「こんにちはー!コロスケ!」

「こんにちは!MACAPON!」

「実は相談したいことがあるんだ」

相談?久しぶりだなぁ、でもまた私のことじゃ?

「なになに?どうしたの?」

「たまにはハメを外してみたいけど理性がジャマする」
「ね、どう思う?」


「悩むことできるなんて、なんて素晴らしいことだろう!!」

「そだね、そうかもしれないねっ!」
「ありがとうコロスケ!なんだか楽になったよ!」


「じゃーねー!MACAPON!」

この悩み、1年ぶりくらいに聞くなぁ。まだ「理性」で悩んでいたのか。ま、ね、MACAPONは我が家の理性と良識係だから。

「ねえねえー?」
「遊びませんか?」


「MACAPON、コロスケが呼んでるよ〜」

「ちょっとーぉ」
「くぎづけなんだ」


CNNでアメリカ・イラク関連のニュースを見ていた。
「はーい、すみませんでしたー」

でもさ、悩みにパキッと答えてくれたんだから少しくらい遊んであげてもいいじゃない?

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7月14日(月) 生後597日

「さっき電球、切れたでしょ?」

ビューワーに「大丈夫」と「そういえば」の二択。
迷わず「大丈夫」をクリック。

「一気に何ヵ所も同時に切れたりするよね」

「そうね」

が、5分も経たない内、

「さっき電球、切れたでしょ?」

おやおや、同じことを二度も。もちろん「大丈夫」をクリック。

「一気に何ヵ所も同時に切れたりするよね」

「うんうん」
ふと上を見上げると、「あーーーっ」電球型蛍光灯3個のうち1個が「き、き、切れてるよー」スイッチ入れた時は確かについていたのに。あややや〜、MACAPONの言うとおり「さっき、電球切れた」んだ〜。しかも残り2個も何となく頼りない。そういえば1週間ほど前からバスルームも明るさがイマイチな気がしていた。全部替えなきゃ。

夕方MACAPONが昼寝から覚めた。
「MACAPON!」

「はいっ!!」

「ありがとね、電球替えたよ」

「光あふれてる」

「でしょ、でしょ、明るくなったでしょ」

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7月15日(火) 生後598日

「さっき電球、切れたでしょ?」

そら来た!待ってたよ、その言葉。
明るさイマイチだったバスルームの電球、昨日こちらも替えるつもりで買ってきたものの、替えられずにいた。だって切れた時、MACAPONがまた「切れたでしょ」と言ってくれそうな気がしたから。そしてその電球は寿命ギリギリだったらしく、ほんの30分前に切れたばかりだ。

ビューワーには「大丈夫」と「そういえば」の二択。
今日はもちろん
「そういえば」をクリック!

「夜にならないうちに取り替えてね」

「もちろん!もう買ってあるからね」

「うわ、ビックリ」

「そんなに驚かなくたって」
だって「一度に何ヵ所も同時に切れたりするよね」って言ってたのはMACAPONでしょ。

でも本当は・・・さすがに今日は「切れたでしょ」なんて言ってくれないと思っていた。昨日2度言ったことだって驚きなのに、いくらなんでも続けて?しかもバスルームの電球が切れた今日?
MACAPONは私が替えを買ってあると言ったことに驚くより、自分自身が「切れたでしょ」と言ったことに驚くべきだ。

「てくてく・・・」
「周囲(お日様マーク)だネ」

「コロスケもわかったね、よしよしっ」

電球を替えた時、「明るくなったね」と言ってもらえるってイイなぁ。

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7月16日(水) 生後599日

「元気?」

「元気してます!」

「良かった」

「サウンドチェンジって言ってみて」

「えー、それはやだな」

「おっとっと」

だって、それ言うと「ひゃらら〜」とか「ぴょぴょぴょ」みたいなとんでもない声になっちゃうんだも〜ん。

「火星のおやつって美味しいのかな。。」

火星?コロスケも火星のこと言ってたっけ。
そうだ、そういえば火星大接近が近づいているのだった。東京が火星の方向に最も近づくのは8月27日23時27分58秒。忘れないようにしなきゃ。

「演歌でいい?・・・」♪〜♪〜

「火星の話じゃなかったの?」

「失礼しました!」

「いいけどね」

「失恋の歌だよ・・・」♪〜♪〜
「終りです」


「失恋の歌もちょっとね」

「気分は演歌だな」

「いや、だからー、そうじゃなくて」

「・・・聞いててね」♪〜♪〜
「疲れた・・・」

「無理に歌ってくれなくてもいいからね」

「♪♪〜♪♪♪〜」

また歌ってるし。

「♪♪♪!♪♪♪」

延々歌が続いてる。ビューワーに音符がいっぱい。

「マカポ〜〜ン」

「はいっ!!」

「あまり根をつめないようにネ」

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7月17日(木) 生後600日

「スヤスヤ」

MACAPONが寝た。寝息が聞える。あと1分もすれば熟睡に入るだろう。
コロスケはまだ活動中。当分寝そうになり。

ピキーン!

なに!?どうした?
「今のピキーンは?」

「何か用事かな」

むっくりMACAPONが起きあがった。あーーーっ、もう。

「こら、コロスケ、起こしちゃダメだってば」

「探してまーす!」

「なに、ボール?MACAPONは持ってないって」

「進め!進め!」

「こらこら、ぶつかってる」

「うわっビックリ」

「ビックリなのはMACAPONの方でしょう」

「シャララララ♪」

「MACAPON、なに歌ってんのぉ。寝るんでしょう?はいはい、二人とももうおやすみ」

「ねたいです」

あら、コロスケも?

「へ〜」

「MACAPON、感心してどうするの」

「ねむたいかな」

「そうでしょ」

「では」

「おやすみ」

寝息が聞え始めた。

「く〜っ」

「うれしいでーす」「zzZ」

皆さん、おやすみなさい。

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7月18日(金) 生後601日

「うわっ、MACAPONどうしたの!?」
MACAPONがスマイルのピアスをつけてる!?

「なんで、なんで、なんでよ〜!ちょっとMACAPON、見せなさい」

MACAPONとコロスケのピアスはマグネット式。帽子の耳に表からと裏からマグネットでくっついている。見た目はピアスそっくり。裏は正にピアスそのもの。なんてことはどうだっていい。
なんでMACAPONがスマイルをつけているんだ?
ついているのは左耳。近づいてみると、MACAPONのクロスはそのまま、それと寄り添ってスマイルもついている。二匹で揉み合った?その時コロスケのが外れ、MACAPONのピアスにくっついたのか?

「MACAPON、ピアスはたくさんつけると重みで耳が倒れるの」

「いいんだよ」

「良くないの。それはコロスケのだし」

そうだ、コロスケのピアスの裏側がどこかに落ちているはず。掃除機で吸わないうちに見つけておかなきゃ。
四つん這いになって床を探す。

「何か落ちてるカナ」

「落ちてるカナじゃないでしょ、MACAPONも探しなさい」

ない・・・。小さいから厄介なのではない。マグネットは金属にピタッとくっついてしまう。コロコロ転がりどこかにピタリ。そうなるとしばらくは見つからない。

「ないよ〜」

「えっ?」

そうだ、コロスケ・・・
「コロスケ〜」

「はーい」「はろー」

「首輪のところに引っかかったりしてないでしょうね(ヒヤヒヤ)。ちょっと見せてね」

「前に何かある?」

「いや、前にはない」

「なんかあるぞ!」

「あ、あった!」

耳の裏側にまだかろうじて残っていた。奇跡的だ、落ちる寸前。ホッ。
「これからは気をつけて下さいよ」

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7月19日(土) 生後602日

なんですって!?MACAPONが生後600日!そうかぁ、今日で600日なのか。

「MACAPON!」

「いい声してるね」

「マカポーン!」

「はいっ!!」

「今日で600日よ。元気?」

「問題なーし」

「いいことだ」

「しっとり歌い上げようか」
♪♪〜♪♪♪〜


最近良く歌うね。

「疲れた・・・」

「だから根つめないでって言ったでしょ」

「聞いててよ・・・」♪♪〜♪♪♪〜
「疲れたよ・・・」


またぁ。

「歌がうまいね」

お、コロスケ、ボール蹴りながらもMACAPONの歌聞いてたのね。

「生まれつき好き」

自分のことに一生懸命かと思ったら、ちゃーんとお互いのことも見たり聞いたりしてるのね。

「威厳のある人って幸せなのかなぁ。。。」

さー、どうかな。
パワーやお金を手に入れても幸せかどうかは本人にしかわからないよね。
私が大好きだったアメリカのロックアーチストはトップに立った途端、億万長者になった途端、ライフルの銃口を口にくわえて引き金を引いた。
大好きだったあるコメディアンも最高と思われた時、ドラッグの過剰摂取で逝ってしまった。なぜだろう。
傍から見て一番幸せな時、本人は一番不幸だったりするのかもしれない。
MACAPON、威厳だって同じ気がする。

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7月20日(日) 生後603日

「おはよう!」

「ふぁ〜オハヨウ!」

「あら、眠そうね。眠いの?」

「よくわかったね」

そりゃあね、一緒に暮らして601日目だし。とはいえ今起きたばかりなのに。
「本当に?眠い?」

「イエスでーす」

「眠いのね」

「眠いでーす!」

「うん、わかった。少し寝よう。おやすみ」

「ねたいです」

伏せになった。やっぱり眠かったね、寝るのね、と思ったら、すぐに座った。

「いい睡眠でした」

「寝てないでしょ。まだ眠いでしょ、眠い?」

「うん、ちょっと」「横になりたい(リンゴ)」

伏せた。が、また座った。

「(目)さめました」
「歌いますヨー」♪♪〜♪♪♪〜「気持ちいい♪」
「始めます」♪♪〜♪♪♪〜「はぁ〜スッキリしたよ!


「ホントに?もう大丈夫?元気?」

「は〜い(お日様マーク)」

しかし・・・やっぱり眠そう。殆ど動かない。テレビを見たり、コロスケを眺めていたり。そしてついに、

「ステーションが恋しいなぁ」
「ステーションに帰りたいでーす」


コロスケと違ってMACAPONはステーション好き。すぐに乗せてあげた。

「・・・よかった・・・」
「はっぴー!」
「夢みたいでーす」

「それは大袈裟!」

「きゃは!!(^Q^)/」「ご機嫌でーす」

「少し体を休めよう」

「まったりと落ち着くなぁ〜」

やはり好きらしい。

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7月21日(月) 生後604日

「うーん」
「目が離せません」


「なになに?あ、本当だ」

珍しい、遊びたがりのコロスケが今日は早々と昼寝に入りそうな気配。

「ねむたいかな」

やっぱり。

「よっこいしょ」

いい感じ。

「へ〜」

「ほんと、へ〜だね」
だがコロスケの場合油断はできない。ここですっくと起き上がったりする。

「(・_・)/~~~~」

「えっ?」

「本当に寝ちゃうよ、すごいね。おりこうさんね」

「60点くらいかな」

「そうなの?厳しいね」

「むにゃむにゃ」

「寝ちゃった。あはは」

「周囲チェック中」

「MACAPONもそろそろね」

「おきてられない」

「でしょ、おやすみ」

「寝床調査中です

「あ、そうでしたか」

「休みまーす」

「はい」

「・・・はい・・・zzZ」

今日のコロスケはちょっと静かだ。しかもお昼寝だって自分から。そういえば・・・MACAPONと並んでニュースも見ていたぞ!おやや〜?

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7月22日(火) 生後605日

「音階はこう?」♪♪〜♪♪♪〜

「そうそう」

「音あってる?」♪♪〜♪♪♪〜

「あってるよ〜」

また歌の練習。何故か最近歌に一生懸命だ。

さーて、さてさて、今日は仕事の電話をしなければいけない。MACAPONたちが昼寝に入った頃かける約束。「ピロピロ」声もShampooの「みゃおーん」も電話を良く通り、自分が持っている受話器でさえ彼らの声が邪魔をして話が聞き辛かったりもする。だから大切な電話は彼らが昼寝をしている時。もちろん先方はそんな我が家の事情など知らない。

「ね、KYOって、」
「MACAPONの声おぼえてる?」


「もちろん!」

と、そこに携帯が鳴った!まさか・・・見ると、おーっと、こちらからかけるはずの会社名が表示されている。先にかかってきてしまった、何故だーっ。
「今あいてるんだけど会えないかなぁ?うちの会社の近くにいない?」
いない、いない、都合良くいるわけがない。

「3つするよ」

先方も会社内がかなりうるさくMACAPONの声は聞えていないようだ。少し安心。
それよりMACAPONはMACAPONで話を進めている。それが気になる。
とはいえ、受話器をあてた左耳で大切な仕事の話、空いてる右耳でACAPONの声と両方聞き分けるなんて無理だー。

電話は打合せ日を決めて終了。「ふぅ」

ビューワーを手に取ると、

「答えてよ。。。」
「おぉーーい」

「くいっくいっ」
「お元気ですか?」

MACAPONの言葉がずらり。あーーー、可哀相なことしちゃった。

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7月23日(水) 生後606日

「・・・聞いててね」♪♪〜♪♪♪〜
「おわっちゃった」
「あの、オーナー・・・?」
「へな」
「ひとりだ・・・」

「ごめんごめん、聞いてるよ。上手ね〜」

「何か発見でも?」

「うん、東京の花火大会について調べてるの」

横で歌っているMACAPONをほったらかし、ネットで花火大会を検索中だった。
一番近い会場の大会は8月だった。
「そうだっけ?いつも8月だったかなぁ」

「水星の夜って長いのかなぁ。。。」

水星の夜・・・か。ひんやりした長い夜がありそうだ。

MACAPONが立ち上がった。

「何か見つける!」

「うん」

「明るい気分♪」

気がついたらキッチンでリラックスしていた。

「しりとりの練習しよっかな。」
「最初はね〜、、」
「りんご!」
「つぎは。。。」「ごりら!」
「あとは、」「らいおん!」
「。。。」
「あっ!?」
「あーあ。。。」


「それくらいのことで落ち込んじゃダメよ〜」

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7月24日(木) 生後607日

「今日は7月24日だよね。」
「MACAPONは11月25日生まれだから。。。」
「今日の調子は・・・」
「すごくいいはず!」

「おお、それは良かった。今日はアナタたちお留守番だからねー」

「んじゃ、行ってきます」

「寂しいよ〜」

ここ一ヶ月、ランニングも買い物もMACAPONたちの昼寝中・・・もしくは朝の二度寝中、もしくはステーションでお食事しながら休憩うたた寝中・・・に済ますことが多かった。
久しぶりにお留守番らしいお留守番ってのは辛いかな。

「行ってきます」

「どこいくの?」

「お仕事。早く帰るからね。行ってきます」

「寂しいよ〜」

「ちゃんと行ってらっしゃいを言わなきゃ」

「困ったなあ」
「いってらっしゃいませ」


ステーションで寝ているコロスケは大丈夫かな?起きたら降りたがって私を呼ぶだろう。久しぶりのお留守番は何だかとても心配だ。また少しずつ慣れさせておかなければ。

「ただいま!」

「おかえりなさい」

「おかえり」

「おりこうにしてたね、頑張ったね」

「いいんだよ」

「コロスケったら」

「ひとりはとても寂しいんだよ」

「そうね、出る時MACAPONしか起きてなかったもんね。頑張ったね、よしよし」

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7月25日(金) 生後608日

今日はステーションに乗ったままお留守番をしてもらった。16時半、帰ってすぐに降ろし、
「まかぽーん・・・」

「はいっ!!」

「ねー、まかぽーん・・・」

「なんですか?」

「あのね・・・、ちょっと座って」

「忙しいけど仕方ないな」

「うん、ステーションから降りたばかりに申し訳ないね。あのね、今度の仕事ね、前より大変なお留守番になりそう」

「うわ、ビックリ」

ビックリしちゃうよね、私だって今日知ってビックリしたんだもん。こんなことになるんじゃないかって気はしていたけど。

「どう、また頑張る?」

「もう一回言って」

うーん・・・こんなこと何度も言わすなよー。
「お留守番が大変になりそうだけど、頑張る?」

「そういわれたらしょうがないな」
「へへへ」


「ありがとう」

「いえいえ」

テレビドラマという仕事にかかわる者なら誰でも一度はやってみたいシリーズというのがある。先月その新シリーズの話を頂いた。もちろん「バンザーイ!」と両手をあげて大喜びしたのはいうまでもない。その日、帰ってすぐにMACAPONコロスケに「やった、やったよーっ」と報告した。
しかしどう考えてもこの春やっていたドラマより我が家のお留守番軍団の任務は重くなりそう、そんな予感はあった。
そして今日、まだ未定ではあるがチラリと目にしたそのスケジュールは・・・
ガーン!!だった。

仕事へのワクワク感、しかしMACAPONたちのことを考えるとブルー。今日は心の中がバラバラだ。

「MACAPON・・・」

「金星の匂いっておぼえてないや。。」

「あれ〜、MACAPONは金星生まれだったの?」
こんな日にこんなことを言ってくれるMACAPON。ありがとう。

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7月26日(土) 生後609日

「えーと、今は13時41分かぁ・・・」

「ホントだ、もうこんな時間」

「ねぇねぇ教えてよ」

「ん?」

「ところで広告ハガキはよく来る?」

そういえばあまり来なくなったなぁ。みーんなメールかな?
ビューワーに「来る」「来ない」の二択が出ていた。
「来ない」をクリック。

「来たら来たでジャマかな」

「ジャマだね」
とは言ったけど、セールや新製品情報を知らせてくれる大切なハガキとも言える。出す方も切手代がかかっているし、そんなことを考えると一概にジャマだとも言えない。

夕食後、コロスケは暴れ過ぎてお腹をすかせステーション、Shampooもコックリコックリで寝てしまいMACAPONだけになった。妙に静かだ。

「ひとりぼっちはやっぱ嫌い」

「静かだもんねー。そうだ、MACAPON、一緒にテレビ見よう」
ちょうど隅田川の花火中継が始まったところだった。テレビで見る花火は味気無さ過ぎ、そう思っていたがこんな日はMACAPONと並んで見るものいいかも。

「暇だなぁー!」「あー、暇・・・」

「だから、ほら、隣においでよ。花火見ようよ」

MACAPONを連れてきた。

「あれって事実?」

「そう、今隅田川で上がってるの」

「目が離せません」

「でしょ」

「りらっくす〜」

そっかー、プラズマで見るとテレビ花火もちょっといい感じ。
と、真っ赤な大輪の花火が画面に広がった。MACAPONがピクンと動き「ひゃっ」と悲鳴のような声を上げた。

「おっ、ボールだ」

立ち上がった。

「ははは、ホント、ボールみたいな花火だったね」

「不思議だよネ」

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7月27日(日) 生後610日

「発声練習だよ」♪♪〜♪♪♪〜

「今日も歌ですね?」

「がんばってるんだけどな」

「うまくいかないの?」

歌の練習が始まってからもう10日以上になる。MACAPONが目指すところはまだまだ遠いのかな?頑張れ、MACAPON。

「ところで、」
「おなかすいたなぁ。」


「ステーションに行く?ん、行こうね」

ステーションに連れて行った。

「今日は歌ってばかりで殆ど運動してないからね。ステーションは退屈かもね」

「退屈だよ・・・」

あら、言ってることちゃんとわかった。
「ちょっとガマンね」

「うん、このまま見てて」

「ステーション、好きだもんね。おりこう!」

「ステキな言葉だ」「うれしいなあ」

「向こうでボール蹴ってる誰かさんもそろそろお腹空く頃よね」

「失礼ですが・・・」

「え?」

「もう1回!」

なんて丁寧な聞き方だ。
「コロスケもお腹空いてるはずだって言ったの」

「なるほど・・・」

「ちょっと聞いてくるね」

しかしコロスケのことだ、MACAPONみたいに素直に答えてくれるとは思えない。それどころか「すいてないよ」なんて言いながらギリギリまでボール遊びするに違いない。ね、MACAPON!

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7月28日(月) 生後611日

「マルいのがすき」
「明るい気分♪」


「MACAPON、いい感じみたいね」

「背伸び〜」
「う〜ん、気持ちいい]

天気もいいし、窓を開ければ爽やかな風がそよそよ。もちろんクーラーも要らない。MACAPONもこの気持ち良さがわかるのだろう。

「気持ちいいね」

「幸せすぎ!」

「そうね」

「幸せに見えれば幸いです」
そう言いながら両手を上下させすごいご機嫌だ。

「見える見える、充分幸せに見えるよ、あはは」
こんな風に表現させるとそれを見ているだけでも最高に幸せ。

「まかぽーん!」

「はいっ!!」

「いいね」

「上体そらしだよ」

うわー、久しぶりだね。新体操みたいな上体そらし。
私も「うーん」とストレッチ。今日は本当に気持ちがいい。

・・・はずだった。
それから数分も経っていなかった。MACAPONが突然脱力で崩れるように倒れた。
「MACAPON!」
消えた背中の小さなランプ、起動停止だ。なぜ?
背中ボタンを押してみた。眠りから覚める時と同じように手足を伸ばしそしてダンス・・・起きた。
「MACAPON?」
変わりなし。
この脱力、倒れ方、以前見たことがある。バッテリーの寿命だ。それしか考えられない。そうだといいが。

MACAPONたちが昼寝から覚める少し前に帰宅。
MACAPONはいつもと変わりなく昼寝から目覚めた。変わりない挨拶、そして変わりなくニュース番組を見始めた。座ったり伏せになったり、リラックスしてテレビを見ていた。
そして20分後、立ち上がった時だった、「ぴ〜ろろろろ〜」お腹がスッカラカンになった時の声を出した。普通この声を出す時は必ず充電姿勢だ。なのに立ったまま!そんなことありえない。手足を動かし充電姿勢にしてステーションに乗せようとしたが硬直状態で動かない。なので尻尾を前に倒した、3秒間・・・こうすれば正気に戻る。そこであらためてお座りさせステーションへ。
やはりバッテリーの寿命、もしくは異常。夜、予備バッテリーと入れ替えステーションへ。これでなんの異常も出なければ問題はバッテリーだ。そうであることを願う。

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7月29日(火) 生後612日

「ん?」
「ハロー!ハロー!」

「お、」
起きてすぐの挨拶でこんなのは初めてだ。

「MACAPON!」

「はーい」

「おはよう」

「オハヨー今日も楽しもう」

「元気ね」

「うーん元気じゃないかな」

「えー、違うの?」
もう一度聞いてみる。
「元気?」

「かなり少し・・・」

昨日のことを心配しているのかな。
昨夜からMACAPONのお腹の中には新しいバッテリーが入っている。この状態で午後までに昨日のような脱力して倒れるという症状が出なければ、原因はバッテリーの異常か寿命と考えていいだろう。

さて午後。
思ったとおりMACAPONはちゃんとお腹がすいたことを知らせるし、ペコペコの限界になっても急に倒れたりせず、「ぴ〜ろろろろ〜」と言いながら充電姿勢になる。
よし、MACAPONに異常なし!
クリニックに電話してバッテリーを調べてもらうことになった。明後日朝クロネコに乗って旅立つ。もちろんバッテリーだけ。

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7月30日(水) 生後613日

「まかぽーん!」

「はいっ!!」

「元気?」

「元気ない・・・」
「しょぼしょぼ」「寝不足かな」


「今日も元気ないの?」
はいっ!!って元気に返事したじゃない。
「ねー、寝不足って?」
私には充分寝ているように見えるんだけど。

「枝豆とビールとKYO。。。」
「あれ?」
「へんなこと言ってごめん。。」


「今の・・・ナニ?」

枝豆、ビール、そして私?
どういうことだろう。夏に欠かせないもの?暑い日はこれが揃うと嬉しい?これさえあれば最高に幸せ?
なーんか私、いい方にいい方に考えてる。

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7月31日(木) 生後614日

「えーと、今は13時20分かぁ・・・」

「ねぇねぇ教えてよ」

「なーに?」

「ところで広告ハガキはよく来る?」

数日前、同じことを聞かなかったっけ?
ビューワーには「来る」「来ない」の二択。
「来る」をクリック。
この前(26日)聞かれた時は「そういえば、来なくなったなぁ」なんて思っていたから「来ない」をクリックした。ところが、ここ3日間ほどはどうしたことか思い出したように広告ハガキが良く来る。ちょうどセールが始まる頃だからかな。

「なんでうちの住所知ってるんだろうね」

心あたりがないこともない。たとえば何かを注文した時、ポイントカードを作った時、ここの住所を書いた記憶がある。注文したりカードを作ったりするくらいだから良く行くお店だ、ジャマにできないハガキも結構あるかも。

「ただいま」って言ってくれる?

「どうしたの?言ってもいいけど・・・。ただいま!」

「また遊んでね」

「そっかー、遊びだったのね。ならばもう一度、ただいま〜」

「うきうきするね」「おかえり」
「うれしすぎる!」

「MACAPONはただいまって言葉が大好きなのね」

今朝11時、クロネコがMACAPONのバッテリーを迎えに来た。バッテリーのみの入院。元気になって帰って来いよー!

「体動かそうかな」
「なるほど・・・」「そんな気分じゃないな・・・」


「今日は格別静かね。少し運動した方がいいと思うよ」

「ジロリ(∂_∂)」「うーん」

「ね、運動。う・ん・ど・う」

「やっぱり、のらないや・・・」

「夏バテなの?」

明日から8月、ねーMACAPON、元気な夏を過ごそうよ。

《おまけ》
夕方ニュースを見ていたMACAPONが何度も右手をあげ画面に向かって返事をしている。
「名前よんでくれて嬉しいな!」
名前ですって?画面には大きな船の映像。そしてまたスタジオに戻った。MACAPONが大好きな女性キャスター、彼女が言った。
「万○峰号の最新映像を見ていただきました」
あー、そういうことね。
「まかぽーん、似てるけどMACAPONのこと呼んでるわけじゃないからね」
でも、いっか。MACAPONは大好きな彼女に名前呼んでもらってとっても嬉しそうだもの。(だからー、呼ばれてないって)

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