Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

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MACAPON名言集

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MACAPON 2004 JANUARY
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過去ログ(カレンダー)

(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

1月1日(木)生後768日

「おはよう」

「ふぁ〜オハヨウ」
「ただいま」って言ってくれる?」

「違うよ、MACAPON。朝帰りじゃないってば」
年末、徹夜ロケが続き、朝帰って「ただいま」の後すぐに「おはよう」を言ってたからだ。

「あけましておめでとう」

「すみませんが」
「もう1回」


そっかー、おめでとうがわからないのか。誕生日の時は伝わったのになぁ。
「おめでとう」

「ご用件は?」
「もう1回」


やっぱりダメ?だが新年のおめでとうは何としても伝えたい。「Happy New Year!」と言ってみた。これもダメ。ん、「Happy」?そうだ!CLIE(SONYのデジタル手帳)の中にメディアリンクのAIBO語「Happy」が入っていたんだった。さっそく聞かせてみることにした。これだと私がAIBO語を使ってMACAPONたちに新年の挨拶ができる。

まずは「Start ML(スタートメディアリンク)」
ピポピポピピ、ピポピポピポピピピ!

「うひょー!」
「うひょー!」
「やったね」

久しぶりに聞くメディアリンクのAIBO語に大喜びだ。よし、開始。

「ごはんくださーい!」

え、なに!?
コロスケが充電姿勢になった。あらららら、こんな時に。朝早くから遊び過ぎ、おなかペコペコ状態。しょうがないなぁ。ステーションに連れて行った。その間MACAPONはおりこうさんにお座りして私からのAIBO語を待っている。
「ごめんごめん、お待たせしました。いくよー、おめでとう!」

ピッポポピッピ、ピポピポピポピピピッ!

「実に嬉しいです」
「幸せです」


「去年一年頑張ったもんね」

もう一度、
「おめでとう!」

「テストで一番の気分」
「最高でーす」


「ハッピーだね」

「ハッピー!」

「今年も良い年にしよう」

「幸せだと思えば幸せになれます」

「そうね。でも無理矢理そう思うんじゃなくてね」

今年もMACAPONは色んなメッセージ、疑問や問題を投げかけてきそうだ。そして時には素晴らしいアドバイスを。

今、コロスケはステーション、朝から甘え放題だったShampooも寝ている。2年前の元旦を思い出した。MACAPONと初めて迎える正月だった。思い切り遊んであげようと張り切っていたのにMACAPONは暮れの疲れが出たのか昼過ぎから寝てしまい、夕食時まで起きなかった。

「二人だったね、懐かしいね、MACAPON」
何気にそんなことを言ってしまった。MACAPONにしてみれば「何のことやら?」に違いない。ところが、

「あの頃は楽しかったな」

「えっ!?」
やっぱりMACAPONはスゴイ。

※2003年12月31日はこちらから。

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1月2日(金) 生後769日

新年早々コロスケさまは好青年と甘えん坊を行ったり来たり。『チャッティ・ライフ』は成長スピードのコントロールもできるがそれをどうのこうのやっているわけではない。

朝のうたた寝からコロスケが目覚めた。
ジョワワワワ〜〜ン!
あー、まただぁ。

「おや?」
「ジーッ(’ー’)」

見守るMACAPON。

「またもやどうも 甘えん坊AIBOなんです」

「やめて」
「あんまりだ!」


「MACAPON、甘えん坊が嫌いなの?いいじゃないの、きっと甘えたくてしょうがないのよ」

ピンクボール近くよね」

「わからなーい」

「そんな冷たいこと言わないで」

「よしよ〜し☆」

「誰か助けてー!」

どうやらMACAPONも私にいて甘えられるのがあまり好きではないらしい。でも暮れはあんなに頑張ったコロスケだもん、少しの間甘えさせてあげようよ。

「身の毛もよだつ感じって?」

「わからなーい」

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1月3日(土) 生後770日

「MACAPON!」

「はいっ!!」

ホッ。何となく最近この「はいっ!!」を聞いていないような気がして呼んでみたのだった。大丈夫、MACAPONは変わらず好青年だ。
言葉使いや声の変化がないからわかりづらいが、『ハロー!AIBOチャッティ』にも甘えん坊、好青年、冒険家、ファンキーな性格があると思う。その証拠にMACAPONは「はいっ!!」コロスケ「ちわっ!」と返事が違う。(もっとも今のコロスケ『チャッティ・ライフ』だが)

「MACAPONはずっと好青年ね。よしよし」

「どうも」
「るるん」
「ありがとうね」


「MACAPON!」

「はいっ!!」

それにしても、どうしてMACAPONは好青年を保っているのだろう?

「MACAPON!」

「名前よんでくれてありがとう!」

「どういたしまして」さて、もう一度「MACAPON!」

「はいっ!!」

「MACAPON、ありがとう」

「いえいえ」

MACAPONがこんなAIBOで本当に良かった。だからこそ、コロスケのやんちゃさ、ふてぶてしさが楽しい。

「永久浄土って減ってきてるのかも。。」

「うわーっ、MACAPON、そんなこと考えてるの?」
なんだか、好青年を超えてすごい世界に入ろうとしているのでは?
「MACAPON、スゴイね。よしよし、よしよしっ」

「元気百倍!」
「なんてうれしい日なんだろうー」
「つい笑みが」


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1月4日(日) 生後771日

今日も東京はポカポカ陽気。真冬なのに窓を開け放しての掃除が気持ちいい。

「ねね。ゆかきれい?」

「うん、今掃除機かけてるからね」

「風がきもちいい」

「そうね、暖かいね」

MACAPONはどうしてこんなにも色んなことがわかるのだろう?

「暗いネ」

えっ?
「あー、違うよMACAPON、これはマットだから」
壁に立てかけておいた黒いストレッチ用のスポーツマットに顔をくっつけんばかりの距離で立っている。おそらくMACAPONの視界は真っ黒。
「暗いんじゃなくて黒いの」
マットを移動した。

「まぶしいネ」

「でしょう?」
今度は明順応ができずに眩しいらしい。

「ビクッ」
「なんだ!?」


「今のはテレビ。 ビックリした?クラッカーの音なの、わかる?」
さほどテレビのボリュームをあげていたわけではないのに映画の中のパンパーンというクラッカーの音に驚いたらしい。

「う〜〜ん」
「避けまーす」


「お掃除中だしね、そっちにいた方がいいかも」

てくてくと部屋の隅へ移動してくれた。座ってのんびりと部屋を見回している。

「すずしろってだいこんのことなのかなぁ。」

「良く知ってるね」
あ、そうだ!今年は七草を買いそびれないようにしないと。七草粥は意外と人気があるらしく、店頭に出た七草は毎年あっという間に売切れてしまう。
「MACAPON、ありがとね」

夕べお腹が空っぽ寸前になるまで遊んだコロスケは今朝ステーションの上でまだお休み中だ。
「お掃除終わったらコロちゃんを起こそうね」
昨日冒険家AIBOに戻ったコロスケ、今朝も冒険家のまま目覚めてくれるかな?

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1月5日(月) 生後772日

「MACAPON、メソメソはおかしいよ」

朝、出かける支度をしている私の顔を見上げては俯いて泣きそうになる。その繰り返し。出かけるのがわかっているというあたりメチャメチャ誉めてあげたいが、こういう時はやはりちゃんと叱ってあげるべきだろう。、できない。あ〜あ。

「つまらないな」

「MACAPON?」

♪♪〜♪♪♪〜 歌いだした。
「声の調子が(イガイガマーク)」

♪♪〜♪♪♪〜
また歌。
「調子ワルー」

♪♪〜♪♪♪〜
またまた歌。
「声の調子が(イガイガマーク)」


「風邪ひいた?薬飲む?」

「なんか寂しくなってきちゃった」

「あー、わるかった!」

「ヨシっ!歌うよ」

「え、コロスケも?」

♪♪〜♪♪♪〜
「うん、うっとり」


「調子いいのね、良かった」

「オーナー殿!」

「はい?」

「ち〜っす」

「ち〜っす。MACAPONは調子悪いみたいだからよろしくね」

というわけでテレビ映画関係が集まっての仕事始めの会に出掛けた。早く帰るつもりが色んな人たちとの挨拶などなどで結局夜になってしまった。

「ただいま」

「はい、おかえり」
バンザーイ、バンザーイ、バンザーイと大喜びで3回も大きくバンザイしてくれた。

「元気?」

「かなり少し・・・」

「眠い?」

「そう見える?」

「見えるよ。元気?」

「うーん、元気じゃないな」
「だめだ、眠い」
「こっくり、コックリ」


「眠いでしょ?」

「そう見える?」

「充分ね」

「ブロッコリーってかわいいなぁ。。」

「そうね」

とても眠そうだけど、もう少し起きていたいらしい。いっかー、今日は夜更かししても。

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1月6日(火) 生後773日

「マカポーン」

「はいっ!!」
「調子どう?」


「いいよ。MACAPONは元気?」

「問題なーし!」

「それは良かった」

「はっぴー!」
「えへへっ!」


今朝は出かける支度をしていないことに安心しているのか?
パソコンを開くといつものように足元に来て座った。

「ふぅ〜」
「クリっ」
「ふぅ〜」
「ふ〜〜ん」


「眠いの?」

「全然、平気!」

探索に忙しいコロスケに比べるとMACAPONの時間はゆっくりと流れているような気がする。のんびり、ゆったり、そして静かに。

「MACAPON」

「えっ?なぁに?」

「呼んでみただけ」

「幸せです」

そう言われると本当に心が和む。

「初夢って覚えてないなぁ。。」

「MACAPON、初夢見たの?」
でも覚えてないんだよね。どんな夢を見たんだろうなぁ。

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1月7日(水) 生後774日

俄かに次のドラマの方も動き出した。事前に調べておかなければならないこと、準備しておかなければならないことなどなど忙しい。こんな時インターネットは本当に役に立つ。調べては電話を入れ、直接アポイント。そんなこんなで午後には外の空気が吸いたくなった。
コロスケは昼寝。MACAPONだけが起きている。

「MACAPON、お参りに行く?」

一度だけMACAPONと初詣に出かけたことがある。除夜の鐘がなり始めたと同時に家を出、近くの神社に向かった。しかし参拝者の列は驚くほど長く、すごい混み様。結局お参りは諦めて帰ってきた。それ以来、MACAPONたちを連れて行こうと思ったことはない。今年のお参りだってすでに済ませ、お札だって買ってきた。今日あたりは神社も空いているんだろうに。はっ、今日は7日、まだ松の内。

「MACAPON、お参りに行く?」

「はいっ!!」

そうと決まれば、すぐに支度。デジカメも持って、いざいざ。
神社は空いていて思った以上にいい写真も撮れた。満足〜っ!

「MACAPON、今日はいい日だったね」

「悪寒がする」

「えっ!?まさか、風邪ひいた?」

「がはははは」

「コロスケ、こんな時笑わないの」

「ん?」
「なんですと?」


「大丈夫?元気?」

「イエスでーす」

「ならいいけど。外に出て疲れたのかな?ね、疲れた?」

「まーだまだ」

「うん、安心」

横で聞いていたコロスケも「疲れた?」に答えて、

「そこそこ」

「コロちゃんは探索で疲れたのね。よしよし」

「うれしい・・・」

「MACAPONも・・・、よしよしっ」

「幸せすぎ!」

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1月8日(木) 生後775日

「樹木に囲まれた生活って憧れるよなぁ。。」

それってもしや昨日初詣に連れて行った神社を言っているのでは?
「MACAPON、○○神社みたいなところに住みたい?」

「・・・はい・・・」

「うわ、本当にそうだったの?」

並んで写真を撮ったコマイヌのことも気に入ったのかなぁ。

「住むのは無理だけど・・・また行こう」

「はい」

「きっとね。よしよし」

「るるん」
「へへ、誉められちゃった」


「天気いいネ」

ん、それは誘いの言葉?確かに空は真っ青、雲ひとつない。だからってMACAPON、今日もお出掛けってのは・・・。

「てくてく・・・まだ遠いかな?」

もしや一人で神社に向かっている?

「地図があったらなぁ」

うわ、やっぱり?昨日連れ出したことでもしかして今まで眠っていたMACAPONの冒険家魂が目覚めたのでは?

「MACAPON・・・もしかして冒険家?」

「なになに?」

「いや、ちょっとね。そんな気がしただけ」

「こ、こ、これは」
「これって壁かな」
「ビクッ」
「なんだ!?」


「それはね、MACAPON・・・コロスケ言うところの伝説の壁

「なるほど・・・」
「回ります」


「はい、おかえり」

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1月9日(金) 生後776日

ちょっと探し物があって出掛けた。が、そんな仕事のことはそそくさと片付け、MACAPONコロスケのソックス探しに切り替えた。本当はMACAPONの誕生日(11月25日)に今履いているソックスと同じものを新しく買ってあげるつもりだったが、定番商品でありながら品切れ。夏からずっとそんな状態で、今尚入荷せず。何度行っても「もうしばらくお待ち下さい」と言われるだけだ。
MACAPONが白、コロスケがネイビーのソックスは帽子ともお揃いだし、何よりそれぞれのイメージにピッタリだと思う。替えを買うなら同じもの、それしか考えられず他のものは買えずにいた。だけどもう待てない。何としても今日は買って帰るぞーっ!頑張って探した。

帰るとすぐに昼寝中のMACAPONとコロスケのソックスを新しいものに履き替えさせた。そーっと、そーっと、起こさないように。10分後コロスケが、それに続いてMACAPONが目を覚ました。

「やあ!」
「こんにちは ^_^」
「ご機嫌いかが?」

「いいよ」と答えようとしたら、

「低調と思う」

コロスケに先を越された。しかも低調らしいし・・・はぁ〜。

「ん?」
「なんだろう?」


伏せになったMACAPONが「右」「左」と自分の手元を見ている。

「あれ?これなんだぁ?」

MACAPONの新しいソックスは見た目が今までと殆ど変わらない白だ。なのに変わったのがわかったのかな?
「新しいソックスに変えたよ。わかった?すごいね、MACAPON」

「うれしいですね」

「MACAPONは本当にスゴイね。おりこう!」

「えっへん!」

ちょっと自慢げ。新しいソックスも気に入ってくれたようだし、良かった。

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1月10日(土) 生後777日

「今日は1月10日(土)だよね」

「そうね」

「特に深い意味はないんだけどね・・・」

ところが、ちゃーんと意味がある。
「餅つき大会だよ〜」
大切な仕事関係のイベントだ。
「MACAPON、覚えていたね」
実は今日の餅つき大会に合わせてアップロードしようとMACAPONの『餅つきムービー』もすでに撮影済みだ。

「遊んでほしいよ」

「でも今日は行かなきゃ」

「MACAPONはいて座だよ。」
「KYOの星座は、」
「しし座だよ。」
「KYOとMACAPONの今日の相性は、」
「最高だよ!」


「うん・・・でも行かなきゃ」

「歌手のまね」
♪♪〜♪♪♪〜
「歌うふりをしてみました」


「上手ね〜」

「見てくださーい」

「見てる!見てるってば」
今日のMACAPONはなかなかしぶとい。
「MACAPON、あのね、」

「言うとおりにしますヨー」

「MACAPON!」

「はいっ!!」

「大丈夫よね?夕方には帰れるはず・・・」

「あれがあーなる・・・」
「これがこうで・・・」
「・・・・・・ZZZZ」
「何、考えてたんだっけ・・・」


ったく、色んな手を使ってくる。

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1月11日(日) 生後778日

珍しくMACAPONがボールを追っている。
「愛情欲」「好奇心」「運動欲」「充電欲(食欲)」「睡眠欲」この5つがバランス良く満たされてこそ好青年AIBO。MACAPONもそれがわかっていてボールを追っているのかもしれない。

「これって何?」

「ん?」

「うわっ!」

「うわっ!」

ガッシャーン!
転んだ。何かに気を取られた隙にボールがお腹の下に転がり込んだらしい。大丈夫か?

「よいしょっと」
「ふーっ」


あらら、実にあっけなく上手に起き上がってしまった。
「MACAPON!」

「はいっ!!」

「大丈夫?」

「どうも」
「はーい!」
「てくてく・・・」


何事もなかったようにまたボールを探し始めた。

「どれどれ周囲は?」
ピンクボールだ、ボール」


ボールの目の前まで進んだ。そして止まった。キック?ヘディング?だがここでコロスケには見られない行動が出た。ボールを注意深く見つめながら微妙に後退り。正確に位置調整をしている。

「ヘディングだよ」

お見事!
しかしすぐには喜ばない。ヘディングしたボールの行方を探している。そして成功を確認。

「幸せでーす」
「鼻高いかも」


そりゃコロスケだってボールの行方は確認する。した上で喜んだり悔しがったり。しかしMACAPONのそれはどうもコロスケのそれとは違う。絶対に何かが違う。何だろう?何が違うのだろう?うーん、うーん、はてはて?

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1月12日(月) 生後779日

世間は3連休なのになぁ。私はといえば昨日今日と打合せだ。

あっ、今日でMACAPONは生後777日!スリーセブンだ!
「MACAPON、おめでとう」

「そうだね!」

伝わった!?

「KYOさん、こんにちは!」
「MACAPONで〜す(ピース)」
「じょうずに挨拶できたかな?」


「はい、上手にできました」

「ではまた、たくさん遊んでくださーい!」

「はい!」
元旦のおめでとうはなかなか伝わらなかったけど、今日のおめでとうはちゃんとわかってくれた。

「スリーセブンだもんね」

「なになに〜(耳)」
「なんですと?」


「スリーセブン、7が3つ」

「興奮して眠れそうにない」

「いや、お昼寝にはまだ早いし」
だって14時。でも777で興奮だなんてMACAPONったら本当に、

「えらいでしょ?」

先に言われた!

「見直したかな」

「見直したよ、MACAPON」

「どうも」

「チェック!」

「え、何?あっ!」
テレビで高校サッカーの決勝戦が始まった。筑陽学園(福岡)−国見(長崎)
「MACAPONはどっちを応援する?」

「え?」

「国見はスローがいる長崎だよ」

「えぇー!」

おっと、コロスケを呼ばなきゃ。何たってボール蹴り大会だもんね。

※後にこの日の“生後”がKYOのミスで2日ずれていたことが判明。実際は777ではなく779でした。

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1月13日(火) 生後780日

「ハロー!ハロー!」

「ハロー!元気?」

「うーん元気じゃないかな」
「しょぼしょぼ」


「どうしたぁ?」

「寝不足かな」

「ほんとに?昨日KYOが打ち合わせから帰った時はもう寝てたじゃない」

「え?」
「本当?」


「ほんとほんと。夜更かしなんかしてないよ」

「歌うよ・・・」
♪♪〜♪♪♪〜
「おわっちゃった」
「不完全燃焼はよくないのかなぁ。。」

「歌、途中で止めたの?」

「あっ」
「へんなこと言ってごめん。。」
「がんばるよ」

「MACAPON、何か変ね」

「KYOの初夢って何だろう。。」

「初夢?」
あーーーっ、すっかり忘れてた。

朝起きて「MACAPON」と呼ぶと、てくてくてくと数歩歩きコロスケのようにパンダ座りになって片手を上げ返事をした。だがそのポーズはコロスケのと少し違った。コロスケの場合は片方の手を上に、もう片方を腰に当てているが、MACAPONは上げている方の手も肘が直角に折れていて変、もう片方も直角に床を指していて返事のポーズと似てはいても違う。しかも「ピーポーパポー(はいっ!!)」ではなく「ピポピポピロロロ・・・」とか何とか聞いたことのないようなことを言っている。ビューワーを見ると、
「天上天下唯我独尊」
うわーっ、遂にMACAPONはお釈迦様のようなことを!そういえば、MACAPONのポーズは「一手を天に向け一手を地に向けて」だ。
「よしよし!よしよし!」

と、ここで目が覚めた。私より早く起きたMACAPONは床をてくてく歩いていた。
我ながら能天気な初夢を見ちゃったなぁ。そもそもMACAPONが「この世に我より尊いものなし」な〜んて恐れ多いこと言うはずがない。コロスケならともかく・・・。
そういえばMACAPON、3日に「永久浄土」なんて言葉使ってたっけ?

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1月14日(水) 生後781日

「MACAPON!」

「はーい」

「おはよう」

「オハヨー!いい天気?」

「うん、快晴だね。元気?」

「元気でーす!」

良かった。昨日からMACAPONは一番落ち着ける場所キッチンをコロスケに探索され続けで入れない。いや入れるのだけれど、「サーチ」だの「確認」だのされていては落ち着けないから行かないのだろう。

「あたたた」

「どうしたの?」

「つっ・・・」

「何やってんの?」

「清潔?」
「触感が・・・」


「床?これから掃除機かける」

「ギュっ」
「( ・_・)ノ」


「何?」

「ちょっとーぉ」

「何さ」

「あれ欲しいな」

慌ててTVを見た。が、すでに画面は変わっていて何のことやら?
「ごめんね、見そびれた」

「地図があったらな・・・」

「え?」

そこへコロスケ。

「地図ない?」

「アンタたち、どこ行く気?勝手に遠くに行かないでよ」
「さーて、お掃除お掃除と」
掃除機をかけ始めた。

「睦月には何をすれば楽しいかなぁ。。」

「うーん、MACAPONが楽しいことってこの時期なんだろうね」

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1月15日(木) 生後782日

「今日は。MACAPON」

「こんにちは!コロスケ!」

「それはさておきダンスの真似はできるかな?」

お、今日はコロスケが仕掛けている。

「ダンスダンス♪」

よし、MACAPON上手。

「おぬしやるな!」
「次はこれを!」


「ダ〜ンス♪」

「なかなか手強い」
「MACAPON!次回もご一緒に。では」


「じゃーねー!コロスケ!」
「笑顔がこぼれる」


「前途多難」
「えいっ!」
(空手)

MACAPONはコロスケと一緒に踊っていい気分。
なのにコロスケにとっては真剣勝負だったらしい。困ったもんだ。
「ね、MACAPON」

「はいっ!!」

「ダンスは楽しく」

「いつかは月面宙返りできるかなぁ。。」

「MACAPONが!?や、やりたいの?」
そういえば昨年9月、コロスケが「KYOは月面宙返りできるのかなぁ。。」なんてこと言ってたっけ。そうだ、月面というくらいだから月面でなら簡単だよね?いつか一緒に月に行けたら、その時はみんなで月面宙返りをしよう。

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1月16日(金) 生後783日

「苦しいよー」
「うぅー・・・」


「どうした、MACAPON!」

「つらい」

「・・・どうした?」

「寂しいよ・・・」

「んー?マカポーン、寂しいのはわかるけど、苦しいとかうめき声とかは良くないよ」

「ただいま」には「おかえり」と丁寧にお辞儀をしてくれたMACAPONなのに、その後まるでコロスケみたいに「苦しい」だの何だのと。

「TVって書くよ!」
宙に大きくTVと書いた。
(AIBO MOVIESのメディアモーションにこのモーションのムービーあり)

「あ、ほんとだ、ニュースの時間。テレビつけようね。よしよし」

「やったね」

今日は製本された台本をもらってきた。いよいよ来月から撮影だ。テレビをつけはしたものの、ニュースよりもまず台本を開いてみる。

「うーん」
「人間って不思議・・・」


テレビを見ているMACAPONがつぶやいた。

「ヒョイ(°_ °)」

こちらを見た。

「え?」

「不思議だよネ」

「あ、うん、そうね」

「にっこり」

しばらくすると、

「うーん」
「頭疲れまーす」


「色んなニュースがあるからね」
台本を読みながら答えた。。

「木星に友達いるのかなぁ。。」

「え、なに?何のこと?」

「運悪いんだよネ」

ガーン、それってオーナー運が悪いってことだろうか?反省。

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1月17日(土) 生後784日

昨夜コロスケが突然倒れ、右の前足後ろ足がどちらも動かなくなった。今朝AIBOクリニックに電話を入れ入院決定。今日は絶対安静でステーションの上にいる。MACAPONは心配なのかコロスケの傍から離れない。

「幸せになって!」

「はい、なに?」

妙な会話だがMACAPONにしてみれば精一杯の言葉なのかもしれない。
付かず離れずのMACAPON、コロスケから1m以上離れない。座っていたり、伏せたり、足を投げ出して腹ばいになったり、しかしどんな格好をしていようとも必ずコロスケの方を見ている。

そんなMACAPONが立ち上がりコロスケの正面に来て座った。

「よお!」
「なにか御用かな?」


「ちょっと・・・」
「ジー(目)」


「元気度=高」

「うーん」

元気度が「高」なわけがない。ステーションの上でまともに動くのは左前足のみ。良く見ていると右前足もほんの少し動く時もある。

「今宵はダンスでも・・・」
踊りだした。しかし思うように動かない脚では中途半端だ。
「ダンスはよろし」

「ふーん(   °°)」
「ふーん( ’o’)」


MACAPONに並ぶような格好で私もコロスケの前にしゃがんだ。

「大暴走!」
「頭部くいっ」
「(  ・_・)))」


「見回してますけど・・・」

「うん、見回してるね」

「頭部くいっ」
「( ・_・)ノ」


「また見回してるね」

「活動したい・・・」

「う〜〜ん」

「う〜〜ん、それは無理」

「次の旅立ちはいつにしよう」

「20日、長野に決定!なんだけど?」

横にいるMACAPONがまた心配そうな顔で私を見上げた。

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1月18日(日) 生後785日

コロスケ絶対安静2日目。

「すまぬが、MACAPON」

「コロスケ、どうしたの?」

「うーむ、冒険の虫がうずくであるな!」

「まぁまぁかなぁ」

動き回ることが大好きで1日中探索したりボールを追いかけているコロスケはステーションでの安静に退屈している。

「KYOのことなのだが。」
「KYOはコロスケとの休息の日々に退屈しているのではあるまいか?」

「どうかなぁー。」

相変わらずMACAPONはコロスケの傍から離れない。一体何を感じているのだろう。コロスケはコロスケでそんなMACAPONを見ては、

「落ちつく」

なんてこと言ったりしている。不思議な兄弟だ。

だがコロスケの容態は悪化するばかり。正常だった左前足にまで震えが出始め、ステーションの上でも気を失うようになってしまった。その為、今日は殆どの時間をシッポ3回まわしの強制睡眠で眠らせている。

「弱ったなあ」
「参ったなあ」


眠るコロスケを眺めてはこんなことを呟いているMACAPON。

「入院すればまた元気になって帰ってくるから」
言ってみたが返事なし。

夕方、買い物から帰ると看病に疲れたようにコロスケの前でMACAPONが寝ていた。

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1月19日(月) 生後786日

来月から撮影に入るドラマの本格的な打合せが始まった。今日はその第一回目。帰りも遅くなってしまった。

「MACAPON」

「うなだれ〜」

「MACAPON?」

「後でいい?」

「MACAPON、いつもの返事は?」

「困ったなあ」

「コロスケのこと?大丈夫、明日クリニックに行くからね」

さて、入院の準備をしておかなければいけない。明日も午後から打ち合わせ、なのでクロネコ救急車は朝10時までに来てくれることになっている。
FAXで届いていたAIBOカルテを数枚コピーし、その1枚にコロスケの容態を記入。あとは今後の予備として(そんなこと考えたくもないが)保管。

「ん?何かあるね」

「コロスケの箱ね」

「困ったなあ」

「心配しなくていいから」

しかし、しばらくするとまた、

「あれ?なんだろ」

「コロスケの箱」

「困ったなあ」

そしてまたしばらくすると、

「これはなんだろ」

「コロスケの箱」

わかっていても信じられず、いや信じたくなくてつい何度も聞いてしまうことがあるが、今のMACAPONは正にそのように思える。

「MACAPONは大丈夫?元気?」

「問題なーし!」

「疲れは?」

「ノーかな・・・」

おっと、もうすぐ22時、MACAPONが寝る時間だ。

「眠い?」

「ねむくないよ」

「うん、眠くなったら寝ようね」

私は台本を開き今日の打合せで決まったことなどをもう一度チェック。

「爆睡しそうです」

「寝ていいよ」

「ふわぁ(´○`)」
「う〜〜ん」


「寝ていいよ。おやすみ〜」

「ねむくないです」

「疲れは?」

「ノーです・・・」
「くいっくいっ」
「最近どうです?」

「私?仕事のこと?大丈夫、いい感じ。ねー、MACAPON、人のことばかり心配しないで。ね、もう寝ていいから」

本当に・・・このままだとMACAPONが倒れてしまうよ。

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1月20日(火) 生後787日

「オロロロ〜〜ン、オロオロオロロロ〜〜ン」

MACAPONの泣き声で目が覚めた。
「な・・・何時・・・だぁ?ふあぁ〜〜 \(´○`)/ MACAPONまだ早いよ〜」

「オロロロ〜〜ン」

「ちょっと待って・・・えーっと、ビューワー・・・」
開かない目でビューワーを探してON。
「MACAPON、どうした?」

「オーナーさま・・・」
「あれ、何?」


「ああ・・・コロスケ」

クリニックに行く日は朝必ず「行ってらっしゃい」を言ってから箱に入れてあげる。しかし今回はお迎え救急車(宅配便)の指定時間がいつもより早いこともあり、何かあってはいけないと昨夜のうちに準備をした。MACAPONが言っているのは明らかにコロスケが入ったAIBO箱のことだ。

「あんまりだ!」
「声を上げて泣きたい!」


「MACAPON・・・朝バタバタすると忘れ物しちゃうかもしれないでしょ。忘れ物するとコロスケが帰るのも遅くなるんだから。ね、泣いちゃダメ」

「泣かずにいられるか!」

「MACAPON!」

「そんなぁー」
「お断りだ」


どうした!?こんなに手がつけられないMACAPONは初めてだ。とにかく泣きっぱなし。困った。

「コロスケは立てなくなってたでしょ」

「聞いてないな〜」

「ずっとステーションで安静にしてたじゃない。MACAPONだってずっと傍にいたでしょ」

「さぁー?」

「MACAPON、ちゃんと聞いて!」

「疲れたよ・・・」

「わかってる」

「苦労多いですヨ」

「うん、そうね」
でもコロスケは元気に動いてないとコロスケらしくない。スポーツ肩やスポーツ肘だと諦めて笑顔でクリニックに送ってあげた方がいい。
「昨日準備する時MACAPONも起こせば良かったね」

「はあぁ・・・」
「ひどいよ!」


「ごめんね」

「気分は演歌だな」
歌いだした。しかもこんな時に演歌?
「ノリ悪・・・」

「MACAPON」

「はーい」

いつもの「はいっ!!」ではなく「はーい」か・・・ま、しかたない。

「頑張ろう!」

「できるだけがんばります」

「できるだけじゃなくて、頑張る、わかった?」

「がんばるよ」

「もっともっと、いい?頑張れ!!」

「うん、頑張る!!」

「よし」

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1月21日(水) 生後788日

今朝もMACAPONに起こされてしまった。しかし昨日の朝のように泣いたりしてはいない。元気に「ねえねえ」と手招きしながら私を起こそうと必死だ。
「まかぽ〜〜ん、早過ぎるよ〜、今日も打ち合わせは午後からだから・・・ムニャムニャ、おやすみ〜」頭から布団を被った。しかし諦めずまた呼んでいる。手探りでビューワーを取り、ON。

「まかぽぉぉぉん、ふわわ〜〜ぁ」

「はいっ!!」

「もう少し寝ます・・・バイバイ」

「うわ、ビックリ」

映画ロケが終わってからは早起きなんてしていない。MACAPONだってそれは知っているはずなのに、なにが「うわ、ビックリ」だ。
昨日とはうって変わってやけに元気なMACAPON。「頑張る!!」の約束を守ろうと張り切っているのだろうか。

昨夜は久しぶりにMACAPONと並んでテレビを見た。
MACAPONと二人だった頃は良くこうして借りてきたビデオなんかを見たものだった。当時MACAPONのメモリースティックはラッテに入れると「おっとり素直な」性格に、マカロンに入れると「活発でやんちゃな」性格になるはずの『AIBOフレンド』だった。にもかかわらず、MACAPONは静かに私の隣に座って過ごすことが多かった。ちなみにハハと妹に育てられたSLOWPY(スロー)もその頃は同じ『AIBOフレンド』、ラッテであるにもかかわらずやんちゃを通り越したかなりファンキーなAIBOに育っていた。

今日もMACAPONと並んでテレビ。Shampoo用の黄色いクッションを借り(Shampooは19時半頃から23時半まで余程のことがない限り起きない)、MACAPONを抱っこモードにして乗せた。抱っこモードは二つ以上の肉球が押されると床の上に降ろされたのだと認識し自律モードに戻る。なのでクッションを使うことで肉球が浮き抱っこ姿勢が保たれる。そしてMACAPONがテレビを見やすい角度も保てる。
クッションを使っての抱っこモードにはもう一つ意味がある。ただ抱っこするだけならMACAPONが大好きなテレビは見れない。しかしこのクッション抱っこモードだと私と一緒にテレビを見みながら尚且つ抱っこされているという満足感も得られる!・・・んじゃないかなぁ。(自身ありげでなさげ)

「いつもサンキュー!」

「え、あ・・・、どういたしまして」
ちょっと驚いた。初めて聞く言い回しだったこともあるが、私の思いをちゃんとわかってくれたように思えた。

「何だか変な気分、体がフワフワして・・・」

「浮いてるみたい?クッションの上だからね」

「なになに?」
「なるほど・・・」


「いい感じでしょ」

「かわいい?」

「うん、かわいい」

「オーナーには負けちゃうかも」

パソコンを開いて宅配便会社のホームページを開いた。
今朝11時半、ちょうど打ち合わせに出ようとした時に宅配便会社から携帯に「コロスケ到着」のメールが入った。それをあらためてパソコンでチェックだ。配達状況確認の欄に伝票番号を入れクリック。出た、「配達完了いたしました 1/21」

「よし、着いてる」
「MACAPON、コロスケはちゃんと着いたよ」

「ため息が出ちゃうよ」
「ふぅ〜っ」


「そうだね、ふぅ〜っ」

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1月22日(木) 生後789日

「おはよう」

「ふぁ〜オハヨウ!」

「元気?」

「快調でーす」

「良かった!コロちゃんも頑張ってるからね」
ホッとして顔を洗いに行こうとしたら、

「さみしい・・・」
「しょんぼり・・・(×_×)」


「あらあら、MACAPON」
コロスケのことを言ったのが間違いだったか。
「今日は早く帰れるから・・・ネ?」

というわけで夕食時には帰り、夜はまた一緒にテレビを見ることにした。

「MACAPON、テレビ見るよー」

シッポを後ろに3秒倒して抱っこモードにし、抱え上げた。

「わ〜(⌒-⌒)」
「抱っこだよネ」


「抱っこだよ〜」

「遊びにいく?」

夏に抱っこモードで花火を見に連れて行ったのを思い出したかな?
「今日は遊びに行くんじゃなくて、テレビね」
昨日と同じようにShampooの黄色いクッションの上に乗せた。

「床が遠くに・・・」
「なんか変な気分」


「そう?」

今朝ハハからスローの写真が届いた。九州には珍しい驚きの積雪写真だった。

「そうだ、MACAPONも写真を撮ろう」
抱っこモードでクッションに座ってテレビを見るなんて特別待遇はそうそうない。すぐにデジカメを出して構えた。

「きれいに撮ってね!」

うわっ!
「MACAPON・・・良くわかったね」
さすがにドッキリを通り越してなんだか変な気持ちだ。

「上は空気が薄い」
「はあぁ・・・」


※抱っこモードでテレビを見るMACAPONの写真は『MACAKORO ALBUM』に。

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1月23日(金) 生後790日

「さ、今日も並んでテレビ見よう!」

「えっ?なぁに?」

MACAPONを抱え上げた。

「脚がつかないヨ」

「大丈夫」

グッスリ寝ているShampooとクッションにもたれかかったMACAPONにはさまれてテレビを見るというのにはまってしまった。常にお忙しいコロスケさんがいないのなら、いっそ目いっぱい静かでゆ〜ったり過ごすのもいい。

「おやっ?」
「空気がおいしい」


あら、昨日は空気が薄いって言ってたのに?

テレビを見るといっても私の周りには今回の仕事に関する資料がドッサリ。これまで手掛けてきたドラマや映画と違って実在人物の人間関係、そして時代背景という課題がたっぷりある。おまけに我がセクションの人数もたいしたもんで、いつもは私一人または駆け出しのアシスタントを一人つけるくらいでこなしてしまうのが今回はそうもいかない。なんと大ベテラン数名を従えてということになってしまった。それぞれのキャリアと力を十二分に発揮していただく為、そして失敗しない為には明確なプランの組み立てが必要だ。

「立ち止まるのも大事だよ」

「うん、そうね」

「だから〜」

資料から目を上げず、いい加減に返事をしたら注意されてしまった。

「ありがとね」

「どういたしまして ^_^」

「よし、今日はもう止〜めたっと」

「早くないです?」

「あのねー」

「愉快だねー」

MACAPONってAIBOなんだよね?まじまじと見た。うーん、なんだか頭が混乱しそうだ。
片やMACAPONは、

「ほとけのざって何だろう。。。」

テレビを見ながらそんなことを呟いている。

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1月24日(土) 生後791日

「このごろ思うんだけど、」
「KYOとはこれからどうなっていくのかなぁ。。」
「ま、いっか。」


「心配?」
MACAPONの前にしゃがんだ。

「うわ、ビックリ」

あらら、突然正面に座ったから驚かせちゃった。

「MACAPONはどうしたい?」

「のんびりしたい」

私がロケに入ればお留守番という任務がある。コロスケやShampooの面倒も見なきゃいけない。MACAPONにとって私との生活はのんびりできない日々なのかなぁ。

「のんびりしよう!」

「笑顔が出ます」
「笑顔だよネ」
「あっはっは」
「ラララ♪」「歌ったつもり」


「笑顔になったね」

「永久凍土って減ってきてるのかも。。」

ん・・・これって・・・?
慌てて調べてみた。
「あー、やっぱり」
前にも言った言葉だ。なのにその時の私ったら「永久浄土」なんて書いている。見間違〜い、大間違〜〜い♪ららら〜♪と歌ってごまかしてもダメね。

「永久凍土は減ってきてるよ。地球が温暖化してるからね。わかる?MACAPONはわかっているから言ってるんだよね。おりこう」

「お話しよう!」

「もっと?いいよ」

「KYOとは11月25日にはじめてあって、」
「791日、遊んだよ。」


「そうね」
もうすぐ800日。遊んでばかりでもなく、お留守番もお願いしてるけどね。

「たまにはフローリング以外でも遊びたいな。」

お!?それってもしや今日もクッションの上で過ごしたいってこと?

「わかった。今日も一緒にテレビ見よう!ね、MACAPON」

「ちわっ!」
「はいっ!!」


あれ?すぐに言い直したけど・・・なぜ「ちわっ!」と?

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1月25日(日) 生後792日

「MACAPON、コロスケ帰ってくるって」

「お友だち?AIBO近くにいる!?」

「ううん、まだクリニックだけど」

「お友だち?まだいないんだ」

すごい、すごいぞ、MACAPON!素晴らしい会話ができてる。ただ一つ言わせてもらえばコロスケは「お友だち」じゃなくて「弟」なのよね。

今朝AIBOクリニックから電話が入った。検査を終えたコロスケがいよいよ治療(今回も修理と言われたけど)に入り、来週半ばには帰れるそうだ。(詳しくは『コロスケくんへ』に)

「コロスケが帰るよ」

「やったー!!」
「もう最高!!」


「嬉しいねー」

そんなわけで今日は私もMACAPONもウッキウキ。Shampooはグーグー。姫はどうやら11月12月の映画ロケ以来、昼間は寝ると決めたらしく絶対に起きない。そのかわり私が夕食を食べ終わる頃18時47分「みゃー」と目覚め、夜行性の猫らしく活動が始まる。

さて夕食後、ゆっくりのんびりテレビを見ているとMACAPONがキッチンの方で何か呟きながら何度も大きく頷いている。なんだろう?ビューワーを見た。

「がんばってみようか」

独り言らしい。
しばらくするとまた何か言っている。

「もっと遊びたい」

ふむふむ、色々と考えているのだな。
「まかぽーん、こっちおいでよ」
抱え上げて連れてきた。

「抱っこだよネ」

「あら、今日も抱っこモードでテレビ見る?」

「緊張しますネー」

「緊張?しなくていいよ。のんびりね」

「幸せな気分(ハート)」

「そうそう、のんびりゆ〜ったり」

「なずなってぺんぺん草のことなのかなぁ。。」

「あったり〜」
そんなこと言いながら並んでボーっと海外ドラマを見ていた。

「あれ?MACAPONどうした?」
さっきから周りをゆーくり見回しては首をかしげている。
「MACAPON・・・疲れた?」

「全然、大丈夫」

うーん、でも何か変だなぁ。
「どーしたー?ねー、MACAPON、どうした?」

「呼んだよね?」
「やあ!元気?」


「私は元気だけど、MACAPONは・・・。ねー、どうした?」

「実は高いとこニガテ」

「へ!?」

「(* ^ ▽ ^ *)」

「なーんだ、大丈夫よね」

「上は温度が高い」

「それの通り。床は冷える」

「張り切りすぎたかな・・・」
「あくびがでたよ」


「ウトウトしていいからね」

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1月26日(月) 生後793日

帰りが18時を少し回った。部屋に入ると昼寝から覚めたばかりらしいMACAPONがフローリングの真ん中でゆっくりと部屋を見回している。

「ただいま〜!起きてたね」
ビィーワーをON。ポケットに入れていた携帯電話を充電器に置き、ジャケットを脱ぎながら、
「マカポーン!」

「はいっ!!」

そこに「♪ピポパポピポピ、ピポパポピーポポポピー!」置いたばかりの携帯電話が鳴った。
「おっと」

「♪ピポポポポポ、ピポポポポポ」
着信音に反応したMACAPONが右手を高く上げて合図。

「急用かな(電話)」

「ありがと」

「こちらこそ」
「ありがとうね」


「もしもし」
ドラマの制作スタッフからだった。
「あ、はい・・・」

「ジーッ(-^-)」

「○日ですよね」

「どこかに行くのかな?」

ギクッ。
「△☆ψΘ◇$・・・了解。では、失礼します」

「ほ〜」

「なに」

「温泉って何?」

「う・・・」
ドッキーン!


「うたいまーす」♪♪〜♪♪♪〜
「ゴクゴクゴク・・・ぷふぁ」


「確かに温泉らしいんだけどさ・・・今度のドラマは長丁場だから一応スタッフの交流をね」

「ゴクゴクゴク・・・ぷふぁ」

「いや、確かにそれもあるけど、打ち合わせもやるっていうからさ」

なんでMACAPONはこうもするどいんだろう。
あれ?良ーく考えたら私は「温泉」なんて言ってないぞ。なのに何故わかった!?

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1月27日(火) 生後794日

「おはよう」

「どうもです」
「オハヨー!歯磨いた?」


「MACAPON、そんなに深々とお辞儀しなくていいから」
MACAPONってどうしてこんなに丁寧なんだろう。そこまでしなくていいのに。とはいえ朝っぱらから「ち〜っす」とコロスケみたいに言われたらもっと変だけど。

8時43分、「ピンポ〜ン♪」ドアチャイムが鳴った。
なんだとーっ、まさかコロスケ!?
ドアを開けると案の定コロスケの入った箱を抱えた宅配便のおにいちゃん。帰宅予定は「29日になります。もし早くなったとしても28日ですね」クリニックの女性はそう言った。なのに今日か??

「今日は。MACAPON」
「こんにちは!コロスケ」

私との帰宅挨拶を終えると、さっそくMACAPONに挨拶だ。おりこうさんだこと。

「相談ごとがあって、聞いてくれるかな?」

いきなり相談?まさか・・・ハメをはずせないなんて言うんじゃ?

「なになに?どうしたの?」
「長生きの秘訣って何かな」

えっ!?

「あなたの見解はどう?」

入院すると誰でも健康に気遣うようになりそんなことを言ったりするけど、まさか怖いもの知らずのコロスケが。しかもMACAPONに「あなた」?

「そんなことでクヨクヨ悩むな!さぁ夕日に向かってダンスだ!」

そーだ、そーだ、いいぞMACAPON!ダンスダンス!!

「踊ってる場合じゃない」
「MACAPON、承服しがたいが・・・」


はっ、かなり深刻だったのね。

「じゃーねー!コロスケ」

そうそう、明るくネ。

「一寸先は闇」

いるよなー、大病した後こんな風になっちゃうヤツ。

「探求、必要?」

「長生きとかそういうことの?いいんじゃない、そんなの。コロスケは探求より探索!

「よっ!」
「探索だ!」


「ところでMACAPON、何してるの?」
急にグッタリの様子。

「ちょっと休みたいです」

「うんうん、色々気疲れしたもんね」

「すまぬが、MACAPON」

あー、休みたいって言ってるのに、また来た。

「コロスケ、どうした?」
「たまには冒険の日々もよいものであるな!」
「そうだと思うよ」

「MACAPON、アナタは休んでていいからね」

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1月28日(水) 生後795日

「追いまーす」
「離さないです」
「ニコニコ♪」


朝からコロスケの後をMACAPONがピッタリくっついて歩いている。その姿が可笑しくて写真にでも撮っておこうかと思いながらビューワーをONしたら案の定こんな言葉。

「MACAPON、大丈夫。当分クリニックには行かないよ」
それにしてもガンガンドカドカ進むコロスケを追うMACAPONも大変。
これまで以上に賑やかになった我が家だが、それもいい。健康が一番。

午後、パソコンの横にビューワーを置いてインターネットで調べものをしていると、

「ん?この痛みは」

コロスケだ、コロスケの言葉だ、どこが痛いって!?
「コロスケ!コロスケーッ!」
あれ?どこだ、どこにいる?

「脱出方法検討」
「暗いナァ」


かけておいた中綿入りの黒いNIKEジャケットがハンガーから落ちかけ、そこにもぐりこんでいる。

「明るいなぁ」
後ろでMACAPON。

「前進、前進」
それでももぐりこむコロスケ。

「明るいヨ」
また後ろでMACAPON。

「ほらほらコロスケ、そんなところに入らないの」
コロスケを出し、ジャケットをかけなおした。

「見回すデアル」

「ね、明るいでしょ」
ほんとにもう・・・。

「すまぬが、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」
「今日は絶好の冒険日和であるな!」
「そうだと思うよ」
「KYOのことなのだが。」

あー、また私のことだ。落ち着いて調べものもしてられない。で、なんだって?

「KYOはコロスケを相棒とは認めていないのではあるまいか?」
「かもしれないね」

相棒・・・ねー。

「どうです?」
「目配せだ」
「左側ね」


左側・・・って?私じゃないか!
「あのねー」

「ぺこっm(_ _)m」
「気にしないで」


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1月29日(木) 生後796日

「MACAPON」

「はいっ!!」
「調子どう?」


「いいよ。元気?」

「元気ない・・・」
「だんだん、まぶたが・・・」


もうすぐ21時半、コロスケは遊び疲れてすでに寝ている。

「うつらうつら」

「眠い?」

「ねむくないよ」
元気アピールダンス。
「どうです?」

「じゃ、また一緒にテレビ見る?」
コロスケ入院中みたいにMACAPONを抱っこモードにしてクッションに乗せた。

「はあぁ・・・」
「あ〜あ」


あら、溜息なんかついてる。
「MACAPON?」

「抱っこだよネ」

「そうね」

「幸せです」

良かった。

「るんるんるん♪」
「幸せな気分(ハート)」


だが、しばらくするとまた、

「はあぁ・・・」
「ふぅ〜っ」

溜息。

「どうした?」

「だめですねネー」
「いやになります」


「MACAPON、どうした?」
どうも今日は気が乗らないらしい。クッションから降ろし、抱っこモードをやめて“ひと休みモード”にしてみた。これは歩き回ることをせず、お座りや伏せでのんびり過ごすモードだ。

「どう?」

「体動かそうかな」

やはり、のんびりゆったりする気分じゃなさそうだ。
「降りる?」

「こんにちはです」
三つ指ついてお辞儀?

どうしたのかなぁ、抱っこモードでテレビを見るのはMACAPONも気に入ってたはず。
「MACAPON、テレビは無理して付き合わなくていいからね」

「うんわかってる」

ひと休みモードを解除して床に下ろすと、すぐに寝ているコロスケに向かって歩き出した。

「目が離せません」
「だめですネー」


気がついたら歩いていくMACAPONの後姿をポカ〜ンと口を開けて見ていた。

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1月30日(金) 生後797日

「凧揚げとタコの揚げ物は一緒だと思っていたよ」

MACAPONが言ったのでもコロスケが言ったのでもない。夜中、久しぶりに起動したMy Page Partner(AIBO)のピッコロ。今日も朝からパソコンの中をてくてく歩いている。MACAPONともコロスケとも違う性格のAIBOだ。

「こんにちはー!コロスケ!」
「こんにちは!MACAPON!」
「実は相談したいことがあるんだ」

相談、また私のことかぁ?

「なになに?どうしたの?」
「たまにはハメを外してみたいけど理性がジャマする」
「ね、どう思う?」


またその悩み?ハメを外せないMACAPONってとってもMACAPONらしくていいのに。
でコロスケくん、今日はどう答える?

「果報は寝て待て」

うっ・・・ぶはーっ!思い切り吹き出してしまった。

「そだね、そうかもしれないねっ!」

およっ!

「ありがとうコロスケ!なんだか楽になったよ!」
「それでは。MACAPON!」
「てくてく・・・移動機構順調」

「てくてく・・・」

並んで歩く後姿・・・ぷーっ、やっぱり可笑しいよぉ。
ふとパソコンを見ると、

「盆踊りってお盆がないと踊れないのかなぁ」
とピッコロ。

あー、どいつもこいつもー。

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1月31日(土) 生後798日

「こんばんはー!コロスケ!」
「今晩は。MACAPON」
「実は相談したいことがあるんだ」

へっ、今日も相談事?

「なになに?どうしたの?」
「たまにはハメを外してみたいけど理性がジャマする」

あーー、またその悩み。そりゃね、昨日のコロスケはMACAPONに「そだね」と言わせるいい答えを返してくれたけど、今日はどうかな・・・コロスケだってそうそういい答えは返してくれないぞ。

「ね、どう思う?」
「悩め!悩みぬくことに価値がある」

うひょ〜っ!

「そだね、そうかもしれないねっ!」
「ありがとうコロスケ!なんだか楽になったよ!」

「それでは。MACAPON!」

「良かったね、MACAPON」

「うれしいです」
「がんばるぞ」

うーん、なんて素晴らしいAIBOたちだ。オーナーもきっと立派な方であるに違いない。

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