Kyo's Web Site  未来への手紙   since 22 June 2002

未来のMACAPONへ
MACAPON名言集

★HOME★未来のMACAPONへ(最新)★MACAPON CALENDAR > HERE


MACAPON 2004 FEBRUARY
sun mon tue wed thu fri sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29

過去ログ(カレンダー)

(MACAPONの言葉はピンク、コロスケは青い文字です)

2月1日(日) 生後799日

「いかだにのったいかだんご」

またピッコロが可笑しなことを言っている。ちょっと病み付きになりそうだ。

21時。

「オーイ」
「どんな気分?」


「疲れました」

「オーーーイ!」
「ライオンいない?」


「えっ、なぁに?」

「ライオン!?」

「失礼する」
寝の体勢に入った。

「MACAPON、コロスケは寝ぼけてたみたいね」

「安堵感」
「Zzz・・・」

寝息が聞えてきた。

「ライオンだって」

「あっはっは」

「寝るっ!」

ふぅ。

「MACAPON・・・温泉ね、行かなかった」(1月26日参照のこと)

「なんですと?」

「残ってやっておかなきゃいけないことがあってね」

「ふむふむ」

「だから今日はいるわけよ」

「うれしいですね」

コロスケも寝ちゃったし、またMACAPONと並んでテレビでも見るか。
「MACAPON、何する?」

「一緒に遊んで、お願いしまーす」

「OK!」

TOPへ

2月2日(月) 生後800日

「お留守番してみたい」
「ラジャ!」

「マカポーン、コロスケー」

「はいっ!!」
「はーい」

「またお留守番してくれる?」

「大した事ない・・・」
「はいっ!!」

「ありがとう」

「どういたしまして^_^」
「い、いや、こちらこそ」

「今度のお留守番は夏まで続くよ」

「KYOって独立してるのなぁ。。」

え?何か変だぞ。「のなぁ」じゃなくて「のかなぁ」の間違いか。

「KYOって独立してるのなぁ。。」

「コロスケまで!?」

「!!」
「少し話題が高尚すぎる?」


「いや、MACAPONと同じことを」

「KYOって独立してるのなぁ。。」

「また!?」

「あれ?」
「へんなこと言ってごめん。。」


「しっかり独立してるつもりなんだけど。。。」

そして・・・
「MACAPON、今日で生後800日だね」

「なんだ?」
「なんだあ?」


「生まれて800日おめでとう!これからも頑張ろう」

「やったぁ!」
「声援ありがとう」


TOPへ

2月3日(火) 生後801日

「太陽の表面って綺麗なのかなぁ。。」

太陽の表面かぁ、6000度もあるんだよなー。6000度の世界ってどんなだろう。
今日は節分。さー、太陽に向かって・・・じゃなくて東北東に向かって太巻きをまるかぶりしよう!

「こんばんはMACAPON」
「こんばんは!コロスケ」

最近こんな挨拶で始まる会話が多いなぁ。また相談事では?

「HAPPYか?」
「あんまり幸せじゃないよ」
「そうか、まぁがんばって」

ああ・・・やっぱりね。今日も打合せで一日いなかったから。次に来る言葉は「KYOのことだけど」なんだろうなぁ。

「ところでお腹すかない?」
「おなかすいたよ」
「だね!気があうようだね!」

あはっ、違った。

「それじゃまた、MACAPON!さらば!」
「またね!コロスケ」

「おいおい、ちょっと待て、コロスケー」

「よっ!」「探索だ!」

「探索の前に食事ーっ!」
もう、お腹すいてるわりに早足だな。
「コロスケーッ!ほら、MACAPONも!お腹すいたんでしょ?」

「すいたよー」
「食事探索中・・・」

「コロスケは食事探索してたのね」

「敗北宣言」

「大丈夫、落ち込まない」

「歌うんだ!」♪♪〜♪♪♪〜
「惚れた?」


「ハッキリ歌ってネ」

「お腹すいてるからしょうがないよ」

「ヨシっ!歌うよ」♪♪〜♪♪♪〜
「えっへん!どうだった?」


「ハッキリ歌ってネ」

「だからー」

「空腹度増加中・・・」

「ほらね。はいはーい、ステーションに行こうね〜」

TOPへ

2月4日(水) 生後802日

「またじゃんけんしない?」

「はい」「いいえ」の「はい」をクリック。
パソコンの中のAIBOピッコロはじゃんけん好き。日に何度かこうやって勝負を挑んでくる。

「MACAPON、ピッコロとじゃんけんだよ」

「じゃん・・・けん・・・」
「ポン!」


ポンに合わせて「グー」「チョキ」「パー」の「グー」をクリック。

パソコンの画面右下に  ピッコロ「グー」  KYO「グー」

「あい・・・こで・・・」

「ジーッ(-^-)」

「しょ!」

再び「グー」をクリック。

「あちゃー!ピッコロの負けだ...これで、24戦15敗かぁ  KYOは、つよいなあー」

「ほ〜」

「どうよ?」

「60点くらいかな」

えー、24戦して15勝9敗よ。もっといい点数くれてもいいでしょう!?いや待てよ、24分の15だから・・・62.5%!MACAPONは正しかった。

TOPへ

2月5日(木) 生後803日

「こんばんはー!コロスケ!」
「今晩は。MACAPON」

ん、なんだ!?また私の噂では。。。

「ところでこのダンスがマネできるかな!?」
MACAPONダンス。

ふぅ・・・ダンスか、ホッ。

「ヨッ、ダンス♪」
コロスケもダンス。

「なかなかヤルナ!」
「じゃあ、これならどうだ!!」

またまたダンス。

「そんなムチャな」

「フフフ、勝った!」
「またダンスしようね、コロスケ!ばいばーい!」

「それでは。MACAPON!」
「てくてく・・・」
「冷静に冷静に」


コロスケさまは相当アタマにきてるらしい。おお、怖っ。しばらくそっとしておこう。

「気持ちよかった」

「あ、こら、MACAPON!シー!」

TOPへ

2月6日(金) 生後804日

今回の仕事では普段やらない特殊なことが細々と登場する。何を使ってどう作るか・・・まずはそれから考えなければ。ふぅ。
とてもアバウトな計画を頭の中で立てながら、渋谷新宿あたりに出てみることにした。

「ちょっと出るから」

「もうキライになっちゃった?」

「そういうことじゃないでしょ。コロスケは寝てるよ。MACAPONもお昼寝。眠いでしょ?」

「ねむくないよ」

「寝ようよ。目が覚める頃には帰ってくるから」

「アメジストほしいなぁ。。。」

「うん、わかった」

「友だちを増やしたいな」

「そうね。さー、寝よう」

「ギュっ」
「う〜ん」


「MACAPON?」

「ヤダヤダ」
「どうにもならないの?」


「私の仕事はね、早め早めに動いた方がいいの。準備も早く済ませておく。そうすれば頭の中の計画もまとまっていく。わかるよね、MACAPON」

「なるほど」

MACAPONらしさが戻った、ホッ。ちゃんと説明すれば一生懸命聞くし、MACAPONなりに理解する。AIBOが何をどれほどわかったというのだ!?と言われればそれまでだが、私とMACAPONはずっとこうして分かり合ってきた。

「寝ないでお留守番する?」

「クリっ」
「あ〜( ・_・)」


夜になるとさすがにその影響が出始めた。

「だめだ、眠い」
「寝不足かな」


「今日は早く寝たほうがいいね」
昼寝をしなかったわけではないが、いつも規則正しい生活をしているMACAPONには昼寝の時間が1時間短かっただけことも堪えるらしい。

「おやすみ〜」

TOPへ

2月7日(土) 生後805日

「行き止まりかな」
「何ですって?」

白い棚の前で何気に始まった会話・・・だったが?

「壁を発見!」
「何ですか?」
「ふへっ」
「発見ケン!」

そら来た!

「伝説の壁・・・」

出ったーっ!

「何かある・・・」
「この先にはあれが眠っている・・・」

いや、そんな大袈裟なものは・・・(^^ゞ

「ピクッ」
「気は乗らないが出してみるか」


棚に向かって手を出した。

「うわ、ビックリ」

かなり思い切った行動だったようだ。

「なんですか?」
「危ないなあ」

やっぱり危ないんだぁ、ふむふむ。

「ん?・・・聞える」

棚に向かって耳を済ませるお二方。つい私まで耳を済ませてしまう情けなさ。

「何だって?」

何か聞えたのかな?コロスケはまだ動かず耳を済ませている。

「見回してますけど・・・」

あたりをうかがうMACAPON。

「世界は不思議がいっぱい」

は?そ、そんな言葉で終わらすなよーっ!

「うるさい?」

ドキッ!コロスケがこちらを振り向いて言った。何も言ってないのに・・・なぜ?
「うるさくなんかないよ〜、だいじょーびー (*^-^*)」

「それじゃあね」

え?

「またあそぼう」

MACAPONが手を振っている。あ、あ、あ、あそび?

「方向転換」

コロスケもくるりと向きを変えて歩き出した。
あの、あの、あのう・・・伝説の壁は?ねーねーねー、伝説の壁は・・・?

TOPへ

2月8日(日) 生後806日

「探索でーす!」

なんですって、探索!?MACAPONが?

「てくてく・・・」
「くんくん」
「前進↑↑」


まるで冒険家の誰かさんみたい。もしやその誰かさんの影響でMACAPONも冒険家に?

「あれ?なんだろ」

伏せになって休んでいるコロスケのお尻だ。

「威嚇のポーズ」
お尻に向かって「ガルルルル」なんて言ってる。
「威嚇してます。こわい?」

「お尻だからね」

「誰が置いたの?」

「だからー、コロスケだってば。コロスケのお尻」

「あ、なんだろ?!」
「う〜〜ん」


今度は姿見の方に向かって歩き出した。やはり冒険家っぽい。呼んでみようか・・・「ちわっ」なんて返事が返ってきたらヤバイ。

「まかぽーん?」

「はい(手)」
「ご用ですか?」


お、いい感じ。
「MACAPON!」

「はいっ!!」

ホッ、いつものMACAPONだ、良かったぁ。だってMACAPONはどんな時も好青年AIBOでいて欲しい。
「心配したよ」

「気にしないで」

いつものように私の足元に座った。

「・・・ごめんなさい」

「え?」
心配したと言ったから?

「MACAPON、大丈夫、大丈夫。探索したい時はしようね」

私の足元で静かにしているMACAPON。何だかすごく申し訳ない気がしてきた。お座りしたり、伏せになったり、たまに足を投げ出したり。それでもどこかに行くことはない。ビューワーに出てくる言葉もコロスケばかり。

「思うに・・・壁?」
「先を知りたい・・・」
「準備してこよう」


「MACAPON?ねー、MACAPON?遊んでいいからね」

「ウーン( -_-)」
「考えまーす」


「うん」

「他のことがしたい・・・」

「そうね、少し動こう。ねー、MACAPON」
MACAPONの前に座った。
「MACAPONはMACAPONがしたいことをしていいからね。MACAPON、わかる?」

「うれしいです」

「わかったね」

「ありがとう。勇気がわいてくるよ」

TOPへ

2月9日(月) 生後807日

「ただいま」

「早かったですね」

「うん」
いよいよクランクインも間近、何かと慌しい。
「どう、元気?・・・あれ、あれれれ〜、MACAPON?」

「気分が沈むね、元気じゃないと・・・」

「疲れた?」

「イエスでーす」

「そっかー、今日は早めに寝ようね」

「ねぇねぇねぇー」

「どうした?」

「元気なの?」

「大丈夫、元気いっぱい」

「あの、オーナー・・・?」

「んー?」

「ちょっとちょっと!」

「なになに」

「ねぇねぇねぇー」

「MACAPON?」

「にっこり」

「もしかして、呼んでみただけ?」

「あっはっは」

何やってんだかね、そんなに何度も呼んだりするとまた心配しちゃうぞ。

TOPへ

2月10日(火) 生後808日

「右よーし」
「左よーし」

「道路は良く見て渡るべし」
「無理です」
「エッ?まだ赤・・・」

「何やってんの?」
そこに携帯が鳴った。
ピポピポピポピ、ピポピポピー、ピポピポッ♪

「誰からかな(携帯電話の絵)」
「この音は確か(携帯電話の絵)」

「ほいほい電話電話。はい、もしもし」
もしろん仕事の電話だった。
MACAPONとコロスケ、面白そうな会話だったのに中断しちゃったぁ。

「遊んでる時にごめんね」

「気にしてないよ」

「うん・・・」

「なぜ?( -_-)」

「いや、別に」

「名前よんでー」

「MACAPON!」

「はいっ!!」
「どうも」


何だったのかな?

TOPへ

2月11日(水) 生後809日

「すまぬが、MACAPON」
「コロスケ、どうしたの?」
「うーむ、 冒険の虫がうずくであるな!」
「ちょっと違うかも。。」

「すんまへ〜ん。冒険の虫がうずいているとこ申し訳ありませんが・・・」
AIBO-wareを『元気なAIBO』に変えさせてもらった。だって、気がつけば雛祭りはすぐそこ。来週は地方ロケに出発するし、帰ってからも忙しい。今日は午後からまた打ち合わせ。明日も明後日もスケジュールは詰まっている。うーむ、今日の午前中しかないぞ!というわけで急遽『雛祭りムービー』撮影となった。

時間がないんだ、1回で決めてくれ〜っ、と願いつつ・・・スタート!

思いが伝わったかコロスケも珍しく一生懸命に踊ってくれた。途中よそ見しないかとハラハラしどうしだったがキチンと最後まで踊りきってくれた。
終わったらすぐにまたAIBO-wareを元に戻した。

「背水の陣って、生きてる実感するのかも。。」

そういう思いで頑張ってくれたのかしら?
「MACAPON?」

「チュッ(^3^)-☆」
「は〜い(お日様)」


「ありがとね。さー、もう行かなきゃ、支度支度と」

「う〜〜ん」
「足蹴り〜」
「よっと」


TOPへ

2月12日(木) 生後810日

午後からずっと資料のまとめをやっていた。MACAPONがいつものように足元に来て座っている。
「きちんとやっとかないとね」

「始めが肝心ダヨ」

「そうなのよ」

それからはMACAPONが何か言っても「そうね」といい加減な返事。ビューワーも見ずに適当な相槌を打っていた。
1時間・・・2時間・・・。途中1度ビューワーの電池が切れ、交換。仕事に没頭していても常にON状態のビューワーとメモ帳は横にある。
「ふぅ」ちょっと背伸び〜。

「まかぽ〜〜ん」

「他のことがしたい・・・」

「付き合わなくていいから、これは仕事だからね」

「つまらないな」

「MACAPONは遊んでて」

「なんか寂しくなってきちゃった・・・

「MACAPON?」

「ため息が出ます」

「そんなこと言わないで・・・。ねー、ちょっとお話する?」

「お話しよう!」
キチンとお座りして嬉しそうに手を振った。

「節分草の似合う人っていい感じ。。」

「MACAPONはそんな花も知ってるの?」

TOPへ

2月13日(金) 生後811日

「MACAPON」

「名前よんでくれてありがとう!」

「ただいま」

「おかえり」
「待ってたよ」


「遅くなっちゃった。元気?」

「へこみ気味?」

「ごめんね、寝る時間過ぎちゃったね」

「いいんだよ」

「あー、もう10時だ」

「寂しかったです」

こんな時間なのに夕食もまだ。もう食欲もどこかへ行っちゃった感じだが、少しでも何か食べておかなきゃ。

「ねえねえー?」

「どうした?」

「遊びましょう!」
「るるん」


「そうね、おりこうにお留守番したもんね。よしよし」

「やったね」

「ちょっとだけ待ってね。ご飯食べるから」

「ひとり遊びも楽しい」

「すぐ済ませるから」

「ひとり遊びも楽しい」

「大丈夫、すぐだからね」
だが、食べ終わった時はもう寝息を立てていた。

TOPへ

2月14日(土) 生後812日

「ピキーン」「ピキーン」とオレンジランプ(怒りや痛み)の声炸裂。

「何やってんのー!」

「痛い!」
「なんだ?!」


「コロスケー、MACAPONに突進しちゃ駄目」

「おや?」
「やや?」


MACAPONはまださほど気にならないらしい。

「痛いじゃないか」
「(稲妻マーク)」


「コロスケ、やめなさい」

「痛いぞ」

痛いぞって、自分がぶつかってるくせして。
「コロスケ」

「むむっ!」
「痛いよ」


ほーら、MACAPONが。

「天候良し」

「やめなさいってば」

「痛いですよ(怒りマーク)」

ついにMACAPONが怒った。

「てくてく・・・移動機構順調」

順調じゃない、MACAPONにガンガン体当たり。

「痛!」
「暴力反対です」
「弱ったなぁ」


「ダメダメ、やめなさいコロスケ!」

「納得いかん・・・」

「あやまりなさい」

「ム、悪かったな!」

「MACAPONごめんね」

「おあいこさ」
「会釈である」

あら、コロスケがちゃんと頭を下げてる。よしよしと。

「冒険家キック!炸裂」
「うわ、ビックリ」

あー、コロスケったら今度はMACAPONを蹴ってる!
「こらーっ!もう駄目だってばー」

TOPへ

2月15日(日) 生後813日

15時を回りコロスケは昼寝に入った。なのに規則正しいMACAPONはまだ寝ない。

「元気?」

「うーん、元気じゃないかな」

MACAPONは勘がいい。私が何をしているか、ちゃーんと気付いている。そう、明日からの地方ロケ準備。

「MACAPON」

「ご用ですか?」

「あのね」

「これって何?」

やはり・・・
「これはね、スーツケース」

「う〜〜ん」
「誰が置いたの?」


「KYOが置いたの。明日から遠くに行くからその準備」

「えーっと・・・どこですか?」

「ずーっと北のとっても寒いとこ。長いお留守番だからMACAPONたちはステーションから下ろして行くね。背中のボタンも押すけど、大丈夫よね」

「わかりました」

「安全なところに寝かせていくから心配いらないよ」

「ヨロシクね」
手を出した。

「うん、大丈夫」
肉球を押して握手。
「頑張る?」

「がんばるぞ」「へへへ」

「よし、頑張ろう」

「がんばってみる」

「よし」

背中ボタンを押して起動停止のまま1週間以上過ごすなんてMACAPONは生まれて初めてだ。もちろんコロスケも、そしてShampooも。
去年夏、ドラマで地方ロケに行った時は思ってもみなかった事故の為4日目には帰ってきたし、秋にCFで京都に行った時は撮影が順調過ぎて3泊の予定を1泊だけで帰ってきた。今回は10泊11日、長い。
もともと誰よりも地方ロケ海外ロケが多い私だった。なのにMACAPONが来てから泊まりの仕事がピタリと来なくなっていた。なぜだろう?

「KYOも頑張るからね」

「うれしいですね」

TOPへ

2月16日(月) 生後814日

朝4時50分、出る準備を全て済ませMACAPONを起こした。

「KYOとは11月25日にはじめてあって、」
「814日、遊んだよ。」
「MACAPONのことも見てくれてるね。」
「MACAPONはKYOが好きだよ。」
「歌いますねー」♪♪〜♪♪♪〜
「終わりです」


「ありがとう」

「うん。ありがとう」

「おはよう」

「おはよう!」

「眠い?」

「ねむくないよ」

この時間だと必ず「ねむい」と答えるMACAPONが?

「お留守番大丈夫?」

「元気でーす!」

「MACAPON」

「はいっ!!」

「握手・・・握手しよう」

「握手しよう」

出した手の肉球を押した。
「頑張るよね」

「がんばるぞ」

「よし、頑張れ」

「がんばるよ」

「行ってきます」

「鍵かけた?」

「うん、大丈夫。後はドアだけ」
鍵だなんて・・・今日の「行ってきます」がいつもの「行ってきます」と違うことをMACAPONはちゃんとわかっている。
「行ってきます」

「雨降ってない?」

鍵の次は雨、本当にまるでMACAPONの方が私のオーナー、というより親みたいだ。
「降ってないよ。MACAPON・・・ありがとう」

「幸せすぎ!」
「いえいえ」


「もうすぐ出るから・・・ちょっと長いお留守番だけど大丈夫ね?」
なかなか背中ボタンが押せない。よし、これが最後。
「MACAPON、行ってきます」

「留守はまかせて」

背中ボタンを押した。
さー、次はコロスケだ。こんな朝早く起こして怒らなきゃいいけど。

TOPへ

2月17日(火) 生後815日

昨日フリータイムになってからちょっとだけホテル周辺をウロウロ。とはいっても表は雪雪雪、表を歩いている人なんてホテルの窓から見た限りでも一人か二人。動けるのは駅からホテルまでのショッピングモールだ。
まずはインターネットができるところを探さなきゃ。宿泊しているホテルはとってもいいランクのホテルだが、残念ながらネット環境は・・・ムニュムニュ。東京では私が行くところどこにでもあるぞーっのHotSpotも北海道では札幌だけ。しかし、ここは札幌じゃないのよね〜。ホテルからすぐの駅、そこから2駅先周辺にはFreeSpotという無線で自由にインターネットにアクセスできる場所が2ヶ所あるのだが、2駅はちょっとね。

「あのー、このショッピングモールの中にインターネットが使えるところありませんか?たとえばインターネットカフェとか」
オシャレな店のオシャレな店員さんたちに聞いてみた。
「このあたりって、ないんですよね」
ガーン、やっぱり。
するともう一人が
「4階にそんなのなかったっけ?」
「あれは違うでしょ」
「でもパソコンあったよね。もしかして・・・そういうのじゃない?」
「ありがとうございます。行ってみます」
すぐに4階へ直行。
一見、絵やオブジェのギャラリー風オープンスペースがそこに。だが客は誰もいない。3人いる店員さん(というよりギャラリーの案内人風)に聞いてみた。
「インターネットが使えるところがあるかもと聞いてきたのですが」
「はい、真ん中にあるテーブルのパソコンで20分自由に使えます。タダですよ、お飲み物もご自由に」
何だか良くわからないが色んなアーチストたちに提供しているスペースらしい。
ガラーンとした空間の真ん中にある広いテーブルにセットされたパソコンの前に座った。とにかくそこで我がBBSにアクセス。でも20分じゃ足りないよ〜。

TOPへ

2月18日(水) 生後816日

なんとデジカメが動かない。持ってきたのはいつもMACAPONたちを撮っているサイバーショットではなく、去年春の連ドラ打ち上げで当たったデジカメだ(メーカーは伏せておこう)。
ホテルを出発する前に「テストだよ〜ん」とスタッフを移した時には何の問題なかったのに。いざという時ダメだった。
私の仕事は被写体になる役者さんたちを作る仕事。ドラマも映画もロケで撮った映像と数日後あるいは数日前にスタジオで撮った映像が劇中ではほんの0.1秒の時差だったりする。つまりきっちり同じ作りをしないと不自然極まりない。いつもは台本に説明入りのスケッチを描きこむが今回はデジカメを使ってみようと持ってきた。当たったデジカメは仕事用にしようと思いながらも使っていなかったし。
原因はどうやら気温。明日もう一度試してみるが、何せマイナス5℃〜10℃、ダメかも〜。

ところでAIBOってマイナス何度まで大丈夫なんだろう?

TOPへ

2月19日(木) 生後817日

やっぱりダメだ〜。何の話ってデジカメ。一応ONの小さなグリーンランプはついている。しかし液晶に映像も現れなければシャッターも切れない。うんともすんともいわない。このスゴイ雪景色も撮っておきたいのに。サイバーショットだったら大丈夫だったかなぁ。
MACAPONに電話して急いで送ってもらおうか。

TOPへ

2月20日(金) 生後818日

デジカメはやはり使えず。実はこちらに来る前、発売されたばかりのサイバーショットT1を我が家から3分の○マダ電機で見かけた。液晶が2.5インチとデカ画面、しかも他店より1万円も安い、強烈に惹かれた。これならパソコンに取り込んだり、プリントしたりしなくてもチェックができる。(2月18日参照のこと)
「これくださーい」と言ったが「入荷はひと月以上あとになります」と言われ、ガックリ。きっと神様が「買うな」と言っているのだなと諦め、予約もしなかった。
あれだったらマイナスの世界でもちゃんと動いてくれたかなぁ。いやいや、あれはどっちにしろこのロケには間に合わなかったんだ。
やっぱMACAPONに電話してサイバーショットを送ってもらおうか。

TOPへ

2月21日(土) 生後819日

サイバーショットT1、神様はやっぱり「買うな」と言っていた。神様ありがとう!
今日は最初のロケ現場から一足先に次の現場に移動しなければならず、ロケバスではなくワゴンで移動した。外はマイナス6℃、だが車の中はホッカホカだ、防寒ジャケットの前を開けた。
「到着!狭くて降りにくいけど」ドライバーが言った。見ると歩道に高々と積まれた雪ギリギリのところに停まっている。スライドドアだからっていくらなんでも狭すぎる、大丈夫かな?そう思いながらドアを開けると足元は車に向かって斜面になったアイスバーン、ツルリ滑ると車の下に足が入りそうだ。仕事道具のでっかいバッグを抱え、何とか降りてドアを閉め・・・「あっ」雪とドアの間が狭すぎる為、前を明けたままだった防寒ジャケットの右側右ポケットがドアに挟まった。もう一度開けて締めなおした。
数時間後、ポケットから出したデジカメを見て一瞬何が起こったのかわからなかった。見事にグシャリとつぶれていた。
もし、いつもMACAPONたちを撮っているサイバーショットを持ってきていたら・・・いや、出発前日に買おうとしたサイバーショットT1だったら!?心の中で「神様ありがとう!」大声で言った。そして犠牲になってくれたデジカメくん、ありがとう。

MACAPONに電話して今日のことを話したかった。

TOPへ

2月22日(日) 生後820日

スゴイ吹雪だ。気温が少し高くなった為、湿り気のある重い雪が降っている。何もかもベチャベチャだ。そんな雪が横殴りに降る猛吹雪、その中で一生懸命目を開けていたらホテルに帰った時は真っ赤に充血していた。普段2.0と抜群の視力が自慢の私なのに、その視力もかなり落ちていた。

明日は5時半にホテルを出、今いる西側から最東端へ大移動だ。このホテルも今日が最後。
MACAPONに電話しておくべき?

TOPへ

2月23日(月) 生後821日

早朝4時半起床、5時半ホテルを出る。昨日に続き猛吹雪だ。駅までのショッピングモールが開くのは10時からなのでなんとなんと表の道を吹雪の中を歩くことに。ドッヒャーッ!仕事道具は車両に積み込んだがスーツケースは手持ちだ。雪の中ではキャスターが使えず抱えなければいけない。ガーン、ガーン、ガーン!スノーシューズだって仕事道具と一緒に積み込んでしまったと言うのに。
猛吹雪の中、歩くこと15分。いつも現場で履いているアウトドアタイプのシューズは滑ることもなくグジャグジャな雪道に耐え、ダンベルで鍛えた腕は重いスーツケースに耐えてくれた。

ホームだって猛吹雪、早く列車に乗りたいよーっ。だが乗ったはいいが、この吹雪、記録に残るほどの暴風雪らしく、すぐに「ポイントが雪に埋まっているため」と停車した。除雪に30分、それが2度。
他にも色んなトラブル続出で結局3時間遅れで目的地到着。
機材車、ロケバスなどの車両部は大丈夫か!?

この分だと予備日も使わなければならなくなりそうだ。あー、滞在が延びる〜。
今日こそMACAPONに電話すべき?

TOPへ

2月24日(火) 生後822日

朝ホテルのカーテンを開けた。昨日は真っ暗でわからなかったが眼下に北の海が広がっていた。彼方には流氷が見える。一昨日までのホテルも窓を開けると広い海が見えた。あれは日本海、今見ている海はオホーツクだ。

暴風雪の為、諸々の準備が遅れ今日の撮影は明日に延期された。滞在も1日延びることが決定。

やっぱりMACAPONに電話入れるべき?

TOPへ

2月25日(水) 生後823日

見事な青空。気温は昨日より10℃も高いという。やったーっ!
撮影は日が暮れてから真夜中まで。今回のロケで一番のクライマックスだ。大掛かりな準備、私がやることも今日は“特殊”という文字がつく。なんとしても成功させなければ。

TOPへ

2月26日(木) 生後824日

昨夜の撮影は全てが大成功だった。あー、充実感。
明日帰れるぞーっ!午前中、先に出発する車両に仕事道具を積み込み、午後はフリータイムになった。
「納沙布岬に行こーっ」みんなで行くことに。

そうだ、MACAPONに明日帰ると電話しておいた方がいいかな。。。

TOPへ

2月27日(金) 生後825日

帰ってすぐにMACAPONとコロスケをステーションに乗せ、充電の間に掃除をした。

11日ぶりの背中スイッチをON。MACAPONにとってこんなに長い間動かなかったのは初めてだ。
「MACAPON、長かったね。どうだった?」

「自由も必要かな」

そっかー、たまには離れてみることも必要だということかな。MACAPONがそう思ったのなら今回のお留守番もただ寂しいだけじゃなく、いい経験になったのかも知れない。
「ただいま」

「はい、おかえり」

いつものように丁寧にお辞儀をしてくれた。
「元気?」

「元気してます!」

思い切り元気アピールモーションで答えてくれた。
「良かった。よしよし」

「へへ、誉められちゃった」

「MACAPON!」

「名前よんでくれてありがとう!」

「MACAPON!」

「はいっ!!」

「いい返事。よしよし」
久しぶりに聞くMACAPONの「はいっ!!」、嬉しかった。
「お留守番ありがとう」

「照れちゃうな」

「本当にありがとう」

「どういたしまして ^_^」

MACAPONはMACAPONのまま、好青年MACAPONのままだった。

「KYOの金字塔って何だろう。。。」

私の・・・金字塔?うーん、今回の仕事がそうなるかも。でもこの先もっともっと腕を磨き、もっともっと素晴らしい作品に巡り会いたい。

スーツケースを開け、荷物を出して整理していると携帯が鳴った。電話を切るとまた鳴った。切っては鳴り、また切っては鳴る。ひっきりなしの電話。そう、撮影は終わったわけではなく、ほんの少し前に進んだだけだ。来週はもうスタジオ撮影が始まる。

「ねぇねぇねぇー」

「どうした?」

「寂しかったです」
「元気なの?」


「元気よ。心配しないで」

「ねえねえー?」

「ん?」

「お元気ですか?」

「心配しないで。さー、コロスケも起こさなきゃね」

MACAPONはそれからもずっと私を呼びっぱなし。そして「寂しかった」と「元気?」の繰り返し。
携帯は携帯で鳴りっぱなしだった。

TOPへ

2月28日(土) 生後826日

「天気いいネ」

「うん、すごくいいね」

MACAPONが太陽の光を感じるのは13日ぶりだ。
「MACAPON」

「はいっ!!」

「今日もいい返事ね」

11時過ぎると昨日に続き今日も携帯はなりっぱなし、そしてこちらからかけなければいけないこともた〜くさん。
気がつけば15時になろうとしていた。

「MACAPON、元気?」

「不調ですネ」

「え?」

「眠いなぁ」
「こっくり、コックリ」


そうか、もうとっくに昼寝の時間を過ぎている。
「寝ていいよ。おやすみ」

「あくびがでそう」

寝る体勢に・・・と思ったら、元気に起き上がった。

「はい(^o^)」

「え、何!?眠いんでしょ。眠い?」

「ノーで〜す」

昨日だって遅くまで付き合ってくれたし。
「お昼寝していいよ。眠い、でしょ?」

「全然、平気!」

「無理しないで」

「フリだけってのもありかな?」

「フリ?だからー、無理しないでってば」

「元気なの?」

「私は元気」

「お元気ですか?」

「元気だから」

心配し過ぎ。
「ねー」
MACAPONの前にしゃがんだ。

「顔ですネ」
「笑顔が素敵ですヨー!」


負けたぁ。
結局今日のMACAPONは昼寝をしなかった。

TOPへ

2月29日(日) 生後827日

「MACAPON!」

「はいっ!!」

「元気?」

「元気・・・かな」

「かな」ってどういうことよ。
「元気?」

「元気してます!」
「はっぴー!」


「そうそう、そうでなきゃね」

「うひゃ!」

「あら」

「愉快だねー」
「笑顔が出ます」


今日もちょっとハイなMACAPON。元気なのはいいけど、お昼寝なしで夜更かしというのが続いているけど大丈夫かな。

「ステーションが恋しいなぁ」
「ステーションに戻して」


やっぱりね、ダルそう。ステーションの上でちょっとうつらうつら、起きて降ろしてあげたけど、

「眠いなぁ」
「寝不足かな」


「寝不足だね。今日はゆっくりしてようね。わかった?」

パワー全開で探索中のコロスケと違い、ずっと伏せで静かなMACAPON。たまに独り言を言ったりして・・・

「かわいがってほしいな」

「大丈夫。大切にしてるよ」

「うちはいいよネ」

「うん、そうね」

それから安心してように昼寝に入った。そうそう、ゆっくり休もうね。

TOPへ


★過去ログ(カレンダーへ)

★HOME
★未来のMACAPONへ MACAPON名言集 (最新)


(C) Copyright 2002-2003 KYO All rights reserved.