消毒
Dix, J., Astill, J., Whelan, G. (2004): Assessment of methods
of destruction of Syphacia muris eggs.
Lab Anim. 2004 Jan, 38(1):11-6. (Syphacia muris
虫卵の破壊方法の評価)
調査は、Syphacia muris
汚染設備から新しい設備に移された装置の汚染除去に適当な方法を確認するために行なわれた。肛門周囲の検体は、S.
muris
感染ラットから透明な粘着テープで採取された。テープと付着虫卵は、エチレンオキサイド(12時間)、ホルムアルデヒド燻蒸(7時間)、ペルオキシ硫酸カリウム?(5分間、2回)、二酸化塩素とドデシルジメチル塩化アンモニウム?(5分間、2回)、二酸化塩素(2時間)、70%イソプロピルアルコール/0.5%クロルヘキシジン(1週間)、
100℃乾熱30分、紫外線照射(最短3時間)、あるいは室温(17-22℃、湿度41-73%)で4週間放置で処置された。卵の生存能力を、無処置検体と比較した。
熱とエチレンオキサイドは
S. muris
卵を100%殺滅した。ホルムアルデヒドガスと二酸化塩素処置は、それぞれ94%と96%の虫卵を殺し、目立った効果を示した。一方、他の方法はより少ない効果(36-78%虫卵殺滅)を示した。無処置でふ化しない虫卵は21%だった。
少数の方法のみ S. muris
虫卵に効果的だったので、設備の汚染除去の方法を選ぶのには注意すべきである。
※ Huerkamp 他 (2000)(Contemp. Topics Lab. Anim. Sci., 39: 9-12)は、フィルターキャップの使用、ケージのオートクレーブ滅菌を行なわずに駆虫に成功したとしている。ケージウォッシャーで82℃の熱湯と洗剤を用いての洗浄が有効だった可能性もある。また、論文中にあるように、駆虫計画と共に、動物や器材、人の動きについても十分検討し、厳密な指示や教育を行なうことが有効であろう。
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