瀬戸内にある街、日の出町に住む中学二年生の一橋ゆりえはある日、神様になってしまった。でも自分が何の神様かわからない。 クラスメートの四条光恵は本気にしてくれないが、それを聞きつけた三枝祀はおおいに関心を示す。 祀はすぐにゆりえを学校の屋上に連れ出し、何の神様か調べようとする。初夏の太陽の照りつける中、 ゆりえは屋上で跳んだりはねたり叫んだりさせられる。 屋上の一角にはゆりえがひそかに思いを寄せている書道部の二宮健児が書にうちこんでいた。 ゆりえは健児への想いがとどけと祀におだてられて練習に励む。 放課後は祀の家、来福神社にも連れてゆかれて儀式を受けるが何の神様かはわからない。 半日の間引き回されたゆりえはへとへとになって帰宅し、ぐったりして寝てしまう。 しかしその日の夕方のテレビに流れたニュースをみてゆりえは仰天することに…。