nonvolatile memory of Corrector Yui

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…こんな話ではありません(汗)。

ストーリーダイジェスト

第1期ストーリー→

第2期ストーリー→


コレクター・ユイは

麻宮騎亜原案の近未来のコンピュータネットが織り成す仮想空間を舞台にした SF的変身少女もので、NHK教育テレビで'99年4月から'99年10月までと '00年4月から'00年10月までの2シーズン全52話を'01年10月まで 本放送と再放送を含めて2年半の間放送されました。

 ’95年にそれまでNHKでは総合で放送されていた週1回の30分アニメ枠が教育TVに移動。 移動後の第一弾の「飛べ!イサミ」('95) (総監督:杉井ギサブロー/監督:佐藤竜雄/アニメーション製作:グループタック)、 第二弾の「YAT安心!宇宙旅行」('96)「新・YAT安心!宇宙旅行」('97) (原案:西川伸司/監督:難波日登志/アニメーション製作:グループタック) に続いて放送された本作は前二作とは嗜好を変え、いわゆる変身少女物となりました。 「美少女戦士セーラームーン」(アニメ版:'92)以来維持されていた同ジャンルの人気が ついにNHKにまで及んだわけですが、意外にマニアックでワンテンポ遅れても 必ず流行り物を取り入れる同局の体質からすれば、それは時間の問題だったのかも知れません。 また、BSで放送されていた「カードキャプターさくら」('98)の人気も後押しの一つに なったかと推察されます。

 しかし、前二作のレトロSF調冒険活劇の流れも しっかり引き継がれ、題材に電脳空間を舞台にした物語でありながら 先鋭的な演出・描写を避け、分かりやすく親しみがもてるように教育TV的に丸めるられています (どこまで意識したものか、センスによるものかは不明ですが)。 そして映像テクニック的にもCGなどもほとんど使用しなかったため、 かえってアナログな暖かみに満ちた 世代・性別を問わず楽しめる作品に仕上がりました。

 こういった題材(=電脳もの)が珍しくなくなり、ITが普及してネットの功罪が 広く一般に認識され、アニメ番組の製作もあらかたCG+ビデオによるようになった 現在(わずか5年しか経ってませんが)ではもはや作ろうとしても二度と 作ることができない作品と思われます。

 また、本編での変身シーンは当時も今見てもなぜNHKでここまで? と当惑させるほどの「力」の入れようで、年頃の子供のいる家庭で親子で観たりすると 気まずい空気が流れそうなほど。その映像表現が一部のファンに大いに支持されたことは 封印しえない歴史的事実。先達(セーラームーン) に負けじとおおいに張り切ったのは明らかで、時代の熱狂の跡を後世に残すこととなりました。