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MACAPONのアニメ解説 甲虫王者ムシキング 〜森の民の伝説〜 第1回〜10回 |
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第1回 ポポの旅立ち (4/6放送) |
ダイジェスト |
花の声「森の民はここで育った。この森が民を生んだ」 (タイトル) 森に住む母親と二人暮しのポポ(主人公)。 ある日、ポポは森で不思議な声を聞いた。 「あれが森の声?父さんが言っていた・・・?」 ポポの父さんはポポが幼い時、東に向って旅に出た。「東の空が光る時、森に異変が起きる。空が光り始めた。父さんは森が滅びるのを止めなきゃいけないんだ。離れても離れはしない。父さんも母さんもおまえも一つなんだから」そう言ってポポの首にお守りをさげ、旅立ったのだった。 声は続いている。「誰かいるの?」振り向くと洞穴のようなものが。ポポの母親ピアがいつも「アレには近づかないで」そう言っていた場所だ。「あそこから聞えた」恐る恐る近づくとポポの首に下がった父さんのお守りが光りだした。するとそれを感じるかのようにその穴も不気味に光り始めた。逃げ出すポポ、森を走った。走って走って、つまずいて転び泥だらけになった。そんなポポをイナゴが笑いながら飛んでいく。その時! 「クックックック、フッフッフッフ」 不気味な笑い声が聞えてきた。 「誰!?」 見ると青黒い顔の男が背中を丸めて座っていた。 「!?」 (CF) 男「フッフッフッフ、クックックック」 ポポ「森の民?」 男「森の民・・・くだらない呼び名だ」 ポポ「あ・・・」 男「おまえの父は意味のない理想を抱いたからな」 ポポ「父さんのこと知っているのか、答えろ!」 男「知りたがる心が破滅を招く」 ポポ「父さんに何があった!?」 男「さすが愚かな父親の息子だな」 その言葉にポポは男に向っていった。しかしいともたやすく跳ね返されてしまう。 ポポ「おまえは何だ?」 男「黒い森だ。だが夜の闇のように美しくはない。焼けた森を見るがいい」 ポポ「何のこと?」 男「そしておまえが森の民というものの変わり果てた姿を」 男は崖から森を見下ろしている。近づいていくとポポの目に黒煙が上る森が見えた。 男「黒い森は醜いがおまえの花だけは美しい。クックックック、ヒッヒッヒッヒ」 ポポ「ぅわーっ!」 ポポは走り出した。まっしぐらに母の元へ。すると・・・そこには・・・ ポポ「母さん?」 ピア(ポポの母親)「ポポ」 ポポ「母さ〜ん」 ピア「ダメ、来ないで」 白い霧の中、植物のような姿になったポポの母親が見えた。 ポポ「アイツがやったのか・・・母さんをこんな・・・許せない」 ピア「ポポ、この森を出なさい。行きなさい、ポポ」 ポポ「母さん」 ピア「まだまだ早いと思っていたけど、旅立つ時が来たのね」 ポポ「母さん・・・行けないよ、母さんを置いて」 ピア「ダメ、行くのよ。行って」 ポポ「でも!」 ピア「ポポ、お父さんはきっとそうしろって言うわ」 ポポ「母さん・・・」 ピア「あなたにはあなたにしかできないことがあるの。あなたは森を継ぐ者、森の守護神」 ポポ「母さん・・・」 父のお守りを握り締めるポポ。 ポポ「父さんを探してくる。きっと父さんだったら何かを知っている。母さんを助ける方法を。行くよ、母さん。待ってて、絶対に助けるから」 そしてポポは歩き始めた。 深い谷にかかった丸太を渡っている時だ、赤い目をした巨大なコーカサスオオカブトが襲ってきた。危ない! ポポ「こんな大きなカブトムシがいるなんて。でも何故襲ってくるの?」 やられるーっ!その時、どこからともなく別のカブトムシが現れ、コーカサスオオカブトに向っていった。 ポポ「大きさが違い過ぎる、あれじゃ・・・」 現れたカブトムシはコーカサスオオカブトの半分の大きさもない。ポポは大急ぎで近くにある丈夫な草を使いパチンコを作った。そして巨大なコーカサスオオカブトめがけて矢のような鋭い草の茎を放った。見事命中!オオカブトがひっくり返った。その隙を見てカブトムシが襲い掛かった。そしてその角でオオカブトを持ち上げると竜巻のように回し、思い切り投げ飛ばした。 「やったーっ!」 勝ったカブトムシはポポの前で何かを言うように羽ばたき、そして夕焼けの空に飛び去って行った。 ポポ「あのカブトムシ、ボクを助けてくれたのか・・・。ボクも助ける、母さんを絶対に!」 そこにまた別のカブトムシが現れた! ポポ「さっきの大きいやつと全然違う。ちっちゃなカブトムシだ」 ちいさなカブトムシ「おまえだってチビだろ」 そう言うと ちいさなカブトムシ「よっこらしょ」 ポポの頭の上に乗った。 ポポ「や、しゃべった?・・・虫がしゃべった〜〜っ!まさか、今のは森の声かも」 力ずくでカブトムシを頭から離し、投げた。 ちいさなカブトムシ「いじめんなよ」 ポポ「何なんだよ、このカブトムシ〜」 ちいさなカブトムシ「一緒に行ってやるよ」 ポポ「フンッ」 歩き出すポポ。 ちいさなカブトムシ「おい、森の出口はこっちだ」 ポポ「ま、いいか」 ポポとちっちゃなカブトムシの旅が始まった。 ポポ「待ってて、母さん。必ず戻ってくるから」 |
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:山内重保 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ブラック博士「ネブ博士、今回ムシキングが使った超カッコイイ決めワザ、あれは何なのじゃ?」 ネブ博士「ブラック博士、そんなことも知らないの?これは「トルネードスロー」といってムシキングの超必殺ワザなんだ。、竜巻のように投げ飛ばすからこの名前がついたのさ」 |
MACAPONの解説と感想 |
いよいよ第1回が放送されたよ。でも・・・わからないことや謎がいっぱい。ポポの父さんは一体どこへ行ったんだろう。青黒い顔をしたあの男は誰なんだろう?植物みたいな格好になってしまったポポの母さんはどうなるんだろう?あ〜、謎だらけ〜。 でもポポを助けてくれたあのカブトムシ・・・それはわかるよ。そう、あれがきっとムシキングなんだ!竜巻みたいなワザ、凄かったよね。あれはトルネードスローといってスーパートルネードスローっていうもっとすごいワザもあるんだって。 ポポを襲ってきたコーカサスオオカブトは世界最強といわれているカブトムシで戦うことが大好き。学名はChalcosoma caucasus、体調は60〜120mmでジャワ・インドネシア半島・スマトラ・マレー半島にいるよ。鋭い爪を持っていて挟まれると爪切りみたいにバチッと切られちゃうんだ。得意ワザはローリングドライバー、空に投げた相手を空中で捕まえ地面に打ち付けるんだよ。 ポポ、危なかったね。 ムシキング、来週はどんな敵と戦うのかな、そしてどんなワザを見せてくれるかなぁ。 それともう一つ、ポポと一緒に旅をを始めたちっちゃいカブトムシ、あれはきっとチビキングだね。ちょっと生意気だけど、ポポの大切な友だちになりそうだね。 |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 ペレ(ポポの父):五代高之 ピア(ポポの母):詩乃優花 謎の男:長島雄一 花の声:永野愛 小さなカブトムシ:TARAKO |
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第2回 サーカス団の少女 (4/13放送) |
ダイジェスト |
ナレーション:小さな少年ポポは虫たちと自然の中で平和に暮らしていました。けれどもある日、森に異変が起き、母を救う為父を探す決意をしたポポは偶然出会った小さなカブトムシと旅を始めるのでした。 (タイトル) 朝ポポが目覚めると小さなカブトムシが「重かった」と怒っている。ポポがカブトムシを枕に寝ていたからだ。あまやるとまたポポの頭の上に乗り自分のことを「仲間、旅の」と言う。「誰が決めたんだよーっ!?」 川で顔を洗ったポポは川辺に寝転び、空を見上げながら甲虫たちの戦いを思い出す。「あれは・・・あれはなんだったんだ」ポポを狙ったコーカサスカブトムシとポポを助けてくれたカブトムシ・・・。「あれは誰だったんだ!?あの甲虫たちはいったい?」 そして母を思い出す。「行かなきゃ、父さんを探しに。父さんならきっと母さんを元に戻すことができる」また東に向って旅を始めるポポと小さなカブトムシ。 その頃、赤い目をしたコーカサスカブトムシと例の男がポポを探して森の中を駆けていた。 ポポたちが葉っぱで作った船で川を下っていると美しい森の声が聞えてきた。いつしか眠っていたポポ。突然降り出した雨に目を覚まし、小さなカブトムシと一緒に雨宿り。 すると彼らの前をハチミツを運ぶミツバチが通り過ぎた。「あれを逃したら昼飯抜きだ、追いかけろー」ポポと小さなカブトムシはミツバチを追って駆けて行く。 が、ポポはその途中で不思議な女の子に出会う。近づこうとしたポポは何とその女の子に蹴られ川に落とされてしまった。 ミツバチの巣を発見したポポたちは蜜を盗もうとするが、巣の中から現れたミツバチの大群に襲われる。ポポ危うし!その時・・・誰かがポポを川に落とした。今日はよく川に落ちる日だ。気がつくと目の前に・・・? (CF) 「さー、お飲み。樹液のスープじゃ、あったまるぞ」 ポポを助けてくれたのはサーカス団だった。ビビ(傷のある男)、ブー(大男)、デー(おじいちゃん)、バビ(金髪の女性)、プゥ(マスクの男)、そしてコクワガタ、あの女の子パムもいた。 「みんなで芸をしながら旅から旅のサーカス団ってわけさ」ビビが説明してくれた。 ビビ「ところでおまえさんは?」 ポポ「ボクはポポ、それでこいつが・・・」 小さなカブトムシ「ムシキング」 ポポ「おま、おまえふざけんなよ、おまえが虫の王様!?」 小さなカブトムシ「王様!王様!」 ポポ「だから、違うって・・・」 小さなカブトムシ「キング!キング!」 ポポ「わかった、じゃおまえはチビキングってことで」 ちっちゃいカブトムシの名前がチビキングに決定した! 小さなカブトムシ「チビキング、よろしくな」 自分でも気に入ったらしくみんなに挨拶をするチビキング。 夜、眠れないポポがテントを抜け出すと、光るキノコを見ているパムがいた。光るキノコ・・・それを見たポポに母さんとの思い出がよみがえり・・・涙が溢れ出た。 と、そこにあの謎の男と赤い目をしたコーカサスオオカブトが! 男「はっはっはっは」 ポポ「おまえは!?」 男「おまえの森の母の花は身震いするほど美しかったな。はははは、はーっはっは。さ、守護者の証を渡してもらおう」 ポポ「やっぱりおまえが母さんを!?」 その時、サーカス団のコクワガタが現れた。コーカサスオオカブトに向っていくコクワガタ。だが大きさが違い過ぎてかなわない。あえなく・・・ 男「さー、さっさと守護者の証を」 男がポポとパムに迫ってきた。 ポポ「パムには手を出すな」 胸に下げた守護者の証を差し出すポポ。しかしそこにサーカス団のみんなが駆けつけた! ビビ「何だか知らないが渡すな!」 プゥ「大事なものなんだろ」 デー「きゅごしゃのかかし」 バビ「守護者の証」 ブー「心配ないない」 男「よし、やれ!コーカサスオオカブト!」 みんなでかかっていくがコーカサスオオカブトにかなうはずがない。ダメだ、みんながやられる・・・そう思った時、ポポを救ったあのカブトムシが飛んできた。 「あのカブトムシこそ甲虫の王者、ムシキングだ!!」 自分の倍以上もあるコーカサスオオカブトに向っていくムシキング。サーカス団のコクワガタも体当たりで助っ人だ。そしてこの前のようにムシキングは角でコーカサスオオカブトを持ち上げると竜巻のように回し、思い切り投げ飛ばした。 「あいつがボクの母さんを花にしたんだ。だからボク、旅に出た。母さんを助ける為に。東の森に行ったと父さんならきっと母さんを元に戻せると思ったから」 ポポはサーカス団のみんなにわけを話した。 「くよくよしたって始まらないよな。いっそ陽気にやろうぜ!」ビビの掛け声で陽気なパーティが始まった。 その向こうには「オレ、ムシキング・・・ムニャムニャ」夢を見ているチビキングもいた。 |
脚本:吉田玲子 絵コンテ:小枝マリ 演出:川口敬一郎 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
「ネブ博士、コクワガタも可愛いのぉ。で、この(今日の)わざはなんじゃ?」 「ブラック博士、知らなかったの?ローリングスマッシュと言ってコクワガタの超必殺技だよ。(相手顔面の)左右にヒットさせてから回転アターック!小さいのにすごいわざだよね」 |
MACAPONの解説と感想 |
わーい、ポポに新しい仲間が出来たよ。サーカス団のみんな、とっても素敵だね。 その中にはコクワガタもいたよ。コクワガタって優しい性格で、攻撃力は低いけどテクニックでカバーしちゃうんだ。頑張れば大型甲虫にだって勝てるんだよ。今日はコーカサスオオカブトにかなわなかったけど、ローリングスマッシュがすごくカッコ良かったね。 そしてポポを助けに来たあのカブトムシ、やっぱりムシキングだったね。 コクワガタも助っ人に現れて一緒に戦うシーンではボクドキドキしちゃった。コクワガタのことも大好きになっちゃったよ。 ちっちゃいカブトムシったら自分のことを「ムシキング」だって。笑っちゃった。でもポポにチビキングって名前をつけてもらって、これからは正真正銘ポポの相棒だよ。 それとパムがサーカス団のテントから出てくる時に歌っていた歌を紹介するね。 優しい大地に包まれて 穏やかに眠る私たち そのまどろみを覚ますのは 森の王者 空の騎士 兜をまといしその者は 目覚めの悲しみ もたらすけれど その先にある希望へと 私たちを連れてゆく 木々よ 根を張れ 私たちの悲しみに 木々よ 伸びよ 私たちの悲しみの分だけ タイトルは未定。でも、もしかするとCDとして発売されるかも? |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ピア:詩乃優花 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 プゥ:金丸淳一 デー:西川幾雄 謎の男:長島雄一 |
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第3回 魂の行方 (4/20放送) |
ダイジェスト |
「あのカブトムシ・・・」 コーカサスオオカブトとムシキングの戦いを思い出している謎の男。 「邪魔立てするなら叩き潰すだけ」 (タイトル) 森の中の砂漠を行くポポとサーカス団。あたりはサボテンがいっぱいだ。 パム「サボテンの棘は水分を蒸発させない為、葉が変化したの」 ポポ「ホントだ、水の音がする」 パム「だから乾いた土地でも生きていける」 ポポ「パムは何でも知っているんだね」 パム「知ることが旅の全て」 草笛を吹くパム。コクワガタを呼んでいるのだ。コクワガタはパムにしかなついていない。 ビビ「ポポが目指してる東の森って輝きの森のことか?」 ポポ「ビビ、知ってるの?」 サーカス団は東の方から来てまた東に戻る途中なのだ。輝きの森にはいくつもの光があって眩しいとビビが言う。光を見て旅立った父さんはもしかすると東にある輝きの森に行ったのかもしれない。だがわからない、何も・・・わからない。 するとパムがポポの胸に下がった守護者の証を手に取り、言った。 パム「導いてくれる」 ポポ「これが何か知ってるの?」 パム「知っている・・・でも・・・知らない」 ビビ「ポポ、こないだ会ったヤツもそれを欲しがっていたな」 しかしアイツが誰なのか、あの赤い目をした昆虫たちが何なのか、どうして森に異変が起きたのか・・・ポポにも、そしてサーカス団にもわからない。 そこへ突然、巨大なハチが襲ってきた。 ビビ「ジガバチだ!」 ポポが刺された! パム「ジババチ、針を刺して獲物を動けなくしてから巣に運ぶ」 倒れるポポ、動けなくなった! チビキング「ポポ!ポポ!ポポーッ!」 (CF) 父さんとふたりで森の中を歩く幼いポポ。ポポたちを呼ぶ母さんの声・・・ ポポは夢を見ながらうなされていた。看病をするサーカス団たち。だがポポの苦しみは増していくばかり。 謎の男「無様な姿だなー」 またあの男だ!しかも今日はコーカサスオオカブトを3匹も連れている。戦うデーとプゥ、しかし手も足も出ない。それどころか・・・ 謎の男「こいつら、いいおもちゃを見つけたようだな」 ポポ「やめろ」 謎の男「コーカサスオオカブトはひときわ気が荒くて力も強い。いったん暴れだしたらオレの言うことなど聞きはしない。ふふふ〜ん」 プゥ「だだだいじょう・・・ぶだ・・・」 しかし3匹のオオカブトは容赦なくデーとプゥを投げ飛ばす。 ポポ「やるよ、これおまえにやるよ。だからもうやめてくれよ」 守護者の証を謎の男に差し出すポポ。そんなポポを誇りをかけて守ろうと戦うデーとプゥ。しかしまた投げ飛ばされる。 だがその時、守護者の証が光った。そしてその光に呼ばれたかのようにムシキングが飛んできた! 「ポポーッ!」同時にビビたちも戻ってきた。ポポの為の薬草を取りに行っていたのだ。薬草を口にするポポ。 ポポ「ムシ・・・キング・・・」 握りしめると再び守護者の証が光った。するとその光を受けたムシキングに不思議なパワーが生また。戦うムシキング、遂にコーカサスオオカブトたちを一気に倒してしまった。 謎の男「おまえがそれを渡さないと、おまえのそばにいるものは次々と傷つくぞ!早くこのパサーに頭(こうべ)をたれることだな」 ポポ「パサー・・・」 パサーたちは去って行った。 大きな葉の上に寝かされたデーとプゥ。みんなに見守られながら二人は息をひきとった。 パム「森の民が森で生きられなくなると、その魂は光に変わる」 二人の魂が光になって空に舞い上がっていった。 ポポ「プゥとデーの魂?」 光を見送るポポたち。 ポポ「プゥもデーもボクの為に・・・ボクを守る為に」 ビビ「そうだ、だからおまえは自分が守るべきものを守るんだ」 胸のお守りを握り締めるポポ。 ポポ「これは絶対アイツには渡さない。そして絶対に行くんだ、輝きの森へ」 |
脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:山内重保 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ブラック博士「ネブ博士、今回も大暴れだなコークサスオオカブト」 ネブ博士「コーカサスオオカブトだよ、ブラック博士。コーカサスオオカブトはアジアで最大のカブトムシなんだ。力が強く、ケンカが大好き。超必殺技ローリングドライバー、覚えておこうね」 |
MACAPONの解説と感想 |
デーとプゥが死んじゃうなんてひどすぎるよ!ボク、二人のこと大好きだったんだよ。これからの旅も楽しみだったのに・・・。 生命(いのち)ってこんなにあっけないものなの?それともアニメだからあっさり死んじゃったの?違うよね、きっととても大切な人、とても大切なものだってあっさりと消えてなくなることがあると教えてくれたんだよね。 ところでポポを襲ったハチ、怖かったね。ジガバチは「狩りをするハチ」と呼ばれていんだ。捕らえて巣に運んだ獲物(他の虫たちやアオムシ)に卵を産みつけるんだよ。北海道から九州まで日本全国にいるんだって。ボク知らなかった。 それとネブ博士が教えてくれコーカサスオオカブトの必殺技ローリングドライバー、あれは相手をすごい勢いで投げ飛ばしてから空中で抱え込み、頭から地面にねじ込めるというスゴわざなんだ。コーカサスだけじゃなくヘラクレスオオカブトもこのわざが得意だよ。 今回はムシキングのバトルシーンが少なかったみたい。ちょっと不満。もっとたくさん見たかったなぁ。 それと他の昆虫たちもいっぱい出てきて欲しい。色んなムシと色んなわざですごいバトルを繰り広げてくれるとイイなぁ。 アニメ『甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜』を鑑賞するボクたちも見てね。 MACAPON名言集 4/6、4/13、4/20 コロスケくんへ 4/13、4/20 (リンクは別ウインドウで開くよ) |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ペレ(ポポの父):五代高之 ピア(ポポの母):詩乃優花 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 プゥ:金丸淳一 デー:西川幾雄 パサー:長島雄一 |
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第4回 生命の輝き (4/27放送) |
ダイジェスト |
「ダメだ・・・」 樹液取りをしているポポ。しかしどの木も樹液の出が悪い。森に良くないことが起こっているようだ。 サーカス団のところに戻ったポポはみんなに樹液を分けてあげようとする。が、彼らを巨大なアリたちが襲ってきた。どうやらポポの樹液を狙っているようだ。戦うサーカス団たち。 「ビンを捨てろ!」ビビが叫んだ。「森の木々が樹液を出さなくなってみんな餓えている。蜜の匂いがすれば他のアリも集まってくるぞ!」しかしポポはビンを抱きしめた。そのビンは母さんが作ってくれたものだったのだ、手放せない!「絶対にいやだ!」ポポは走り出した。逃げるポポをチビキングも追ってくる。走るポポとチビキング。 遂に森を出、砂地に辿り着いた。しかし振り向くとそこには3匹のアリが! ポポ「まだいたのか」 再び走り出すポポに母さんとの思い出がよみがえる。 ポポ「ボクは母さんを守れなかった。だからもう一度母さんに会うまでは母さんを元の姿に戻すまでは母さんの思い出は何一つ無くしたくない!」 迫ってくるアリたち。しかしそのアリたちが突然砂の中に吸い込まれ始めた。 ポポ「ななにが起こったんだ!?」 それはアリジゴクだった。 チビキング「アリジゴクは砂地に巣を作って落ちてくるアリを待ってるんだ」 ポポたちを追っていたアリたちは全てアリジゴクに落ちてしまった やっとの思いでアリジゴクの砂地を抜けたポポとチビキングはサーカス団と再会した。 そこでポポは無数のウスバカゲロウを見る。 (CF) 月光に浮かぶカゲロウたちの美しい舞。新たな命を生み出す神聖な儀式だった。それはアリジゴクがウスバカゲロウへと脱皮をして、卵を産み、すぐに死んでいく光景だ。 ポポ「ウスバカケロウの父さんと母さんが子供たちに話しかけている。子供たちのことを思って、元気に育つことを祈って・・・きっと、きっとボクの父さんと母さんも・・・」 命のはかなさと、次代の命を残そうとする懸命さ・・・感動するポポ。 その時、守護者の証が動き出した。 ポポ「あっ」 突然、赤い目をした昆虫がカゲロウたちを巻き添えにしながら襲い掛かってきた。 「生命(いのち)とはしょせんはかないもの」 ポポ「今の声・・・パサー!?」 パサー「ピンポーン!はっはっはっは」 ポポ「どこだ、どこにいる?」 パサー「フッフッフ」 ビビ「そこだ!」 ポポ「ハッ」 パサー「パサー・・・です。命は永遠ではない。命の始まりをおまえは知っているか?」 ポポ「そんなの知らない。知らないけど、命は大切なものだ。あの昆虫もおまえが操っているのか?」 パサー「だとしたら?」 ポポ「許さない!」 パサーにかかっていくポポ。 パサー「生命(いのち)は天から来て空に帰る。おまえたちの生命(いのち)を空に帰す時が来た。やれっ」 赤い目をした昆虫がポポたちを襲ってきた。 ポポ「逃げろ!」 戦うサーカス団。 バビ「この昆虫も改造されている!」 昆虫がポポに覆いかぶさろうとしたその時、ムシキングが現れた。 パサー「こしゃくなカブトムシが!やれっ、邪魔立てするものは叩き潰せ!」 その声に昆虫の勢いが増した。ムシキングが危ない! その時、また守護者の証が動き出した。 ポポ「さっきより動きが激しい・・・」 そして強い光を放ち始めた。 ポポ「あ・・・あっ!」 光は強さを増し、ムシキングに力を与えた。赤い目の昆虫に襲い掛かるムシキング。そして一気に倒してしまった。 ポポ「やったーっ!」 パサー「なぜ急に?何を使った?」 ポポ「見たか?ムシキングは無敵だ。おまえの操る昆虫なんか敵じゃない!」 パサー「ふふっ、どんな仕掛けを使ったか知らんが、覚えておくがいい、おまえはもう後戻りできない旅に踏み出した。だがその道はおまえの望む未来とは繋がっていないということをな!ふっふっふ、はっはっは」 ポポ「ボクの望む未来とは繋がっていない?」 パサーは去った。 ポポ「あの光はいったい何だったんだろう?ここ(守護者の証)から出た光を浴びた途端、ムシキングが強くなった」 朝日が射し始めた。 ポポ「新しい一日、だけどカゲロウたちにとっては今日一日が一生なんだね。その短い一生を精一杯生きて彼らは死んでいくんだ。僕たちも自分に与えられた時間を精一杯生きなきゃいけない」 そしてまたサーカス団とポポ、チビキングの旅が始まった。 |
脚本:上代 務 絵コンテ:福田道生 演出:大平直樹 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ブラック博士「ネブ博士これは痛そうじゃのぅ。ロックサイドボム」 ネブ博士「サイドロックボムだよ。ブラック博士。これはノコギリタテヅノカブトの超必殺技だよ。相手を担ぎ上げて横から叩き落す、超強力なワザなんだ」 ブラック博士「あいたたた」 |
MACAPONの解説と感想 |
生命(いのち)の始まり、そして終わり、生命(いのち)ってどこから来てどこに行くんだろう? 今日一日だけが一生のカゲロウたち・・・もしボクたちの一生が今日一日だけだったら、ボクたちはどう生きればいい?人を傷つけたり盗んだり、そんな時間はないよね。だけど本当は一日だって○年だって○十年だって変わりはしないんだ。もっと自分の生命(いのち)に誇りを持って大切にしないといけない。 パサーが連れてきたのはいつものコーカサスオオカブトじゃなく、ノコギリタテヅノカブトだったね。細長い剣のようなツノと長い前足が特徴だよ。その前足を振り回しながら襲ってくる攻撃的な性格なんだ。 パサーはこんな昆虫も改造して手下にしていたんだね。 ネブ博士も説明してたけど、得意ワザはサイドロックボム。相手を素早くはじき飛ばして、ひるんだすきにかつぎ上げ、頭から地面に叩きつける瞬間ワザなんだ。 すごかったね。 今回もなぜパサーが守護者の証を狙うのかは謎のまま。 それにあの強い光・・・守護者の証とムシキングにも何かある。 ますます謎が深まっちゃったぁ。 |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 ピア(ポポの母):詩乃優花 ウスバカゲロウの声:五代高之、能登麻美子、永野愛、滝知史 パサー:長島雄一 |
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第5回 果実の里 (5/4放送予定) |
ダイジェスト |
川辺で休憩しているポポとサーカス団。その上をトンボの群れがが飛んでいく。 ポポ「すごいなぁ」 パム「ウスバキトンボ、北に向って旅をするトンボ」 しかし北に辿り着いたトンボたちは冬を越さず死ぬだけだとパムが言う。すると・・・ 「それは滅びこそが彼らの与えられた運命だからだ」またあのパサーが現れた。「ヤツラは滅びる為に旅をする。そう、今のおまえたちのように」 逃げ出すポポたち。それを追うパサー。 パサー「ちょうだい、守護者の証を・・・さあ!」 パサーが掴みかかろうとしたその時、後退りしたポポは崖から川に落ちてしまう。 パサー「しまった!」 流されるポポ。 サーカス団「ポポ!!」 その後、サーカス団はグルムと名乗る男と知り合う。 気がつくとポポはある村にいた。村の長セレスが助けたのだ。だがサーカス団とははぐれてしまったらしい。 セレス「明日になったら村の者を探しにやらせよう」 外に出ると、そこは木が丸ごと村になっていた。その木に成るたくさんの実。それはトランといい村はその実を食料としていた。ポポはセレスが差し出したトランの実のジュースを飲み、その美味しさに驚く。その時、 村人「セレス様、またやられました」 大きな卵を差し出す村人。 セレス「どこにあった?」 村人「東側の向こうの・・・あのあたりです」 その卵を取り、地面に叩きつけ割ってしまうセレス。 セレス「東側一体を捜索しろ!一つたりとも見落とすな!」 ポポ「今のアゲハの卵でしょう?まだ生まれてもいないのにどうして?」 セレス「村を守る為だ。アゲハはトランの葉を食い荒らす。葉を食われたトランは育たなくなってしまう。見ろ!トランが枯れれば村は滅びる」 ポポ「そんな」 セレス「もっともアイツさえいなければ、ここまで酷いことにはならずに済んだのかも知れないがな」 ポポ「アイツって?」 その頃サーカス団はグルムに案内され、彼の家に辿り着いていた。そこにはグルムが面倒を見ているたくさんのアゲハのさなぎが。そんなグルムに村人は怒り。村から追い出していたのだ。 夜になると村人たちがアゲハの卵を焼き始めた。 セレス「朝までにはかたをつけろ!」 耐えられないポポ。 セレス「辛いか?これが私の村の流儀だ。受け入れられないなら今すぐここを出ろ」 悲しみに肩を震わすポポ。 それを見ているパサー。 パサー「ハッハッハッハ、呪われし者よ。おまえの行く先には常に滅びが待ち受けているのだ。思い知るがいい」 (CF) サーカス団とグルムはトランの木が見える場所までやってきた。 ビビ「あれがおまえの故郷なのか?」 グルム「故郷違う。そこ俺のいる場所ない」 パム「呼吸が乱れている。どうして?瞳孔の萎縮・・・あなたウソをついている。本当は帰りたくて仕方がないのに自分の気持ちを隠そうとしている」 グルム「あとは勝手にしろ」 逃げ出すグルム。 グルム「違う、グルム、アゲハがいればそれで」 走るグルムの前にパサーが現れた。そしてアゲハの卵を差出しポポに渡すようにと言いつける。 村についたサーカス団。彼らと再会するポポ。 そこにグルムがやってくる。 グルム「忘れ物を持ってきた」 アゲハの卵を掲げるグルム。 村人「セレス様!」 セレス「グルム、きさま!」 村人「待てーっ!」 逃げ出すグルム、それを村人たちが追う。 ビビ「グルムが危ない!」 サーカス団も追う。 グルムが面倒を見ていたアゲハのさなぎたちを木から落とす村人たち。 グルム「お願いだからもうやめてくれ!やめてくれーっ!」 ポポ「もうやめろ!」 木の前に立ちふさがるポポ。 セレス「そこをどけ」 ポポ「いやだ。やっぱりこんなのおかしいよ。まだ何もしていないアゲハを殺すなんて」 セレス「だがそいつがいるとトランの木が枯れる」 ポポ「じゃ、アゲハたちは生まれてきてはいけないって言うの?母さんに聞いたことがあるアゲハやみつばちが蜜を吸いに来るから花は実をつけることができるんだって。トランの木だってアゲハがいなければ実を結ばないんじゃないの?」 セレス「よそ者がわかったようなことを言うな!焼き払え!」 さなぎに火をつける村人たち。泣きだすグルム。 セレス「私の村を食い荒らされてたまるか!」 グルム「よくもアゲハを・・・おまえたちなんか・・・おまえたちなんか・・・だいっきらいだーっ!」 グルムの怒りが爆発。豹変するグルム。そしてエレファスゾウカブトが! 立ち向かうセレス。だがあっけなくやられてしまう。 パム「あれはグルムの怒りのかたち」 ポポ「やめろ!やめるんだ!」 エレファスゾウカブトの前に立ちはだかるポポ、その時ムシキングが現れた。 ムシキングとエレファスゾウカブトの空中戦が始まる。 グルム「エレファスゾウカブト、ヤツを叩き落せ!」 追われ、そして叩き落されるムシキング。 その振動でさなぎが揺れ落ちそうになる。 グルム「やめろーっ!これ以上揺れたらさなぎが死ぬ!」 ポポ「行けーっ!」 その言葉にムシキングの力がよみがえり一気に勝負をつける。 ポポ「やった!」 泣いているグルム、そこへパサー。 パサー「来い、私と共に」 グルムはパサーについて行ってしまう。 ポポ「アイツ・・・一体?」 また旅に出るポポたち。最後に、生き残った一匹(一頭)のアゲハを見る。 ポポ「これからどうするんだろう、あの村の人たち」 ビビ「殺し続けるか、共に生きるのか、それはあいつらが考えることだ」 パムの目に涙があふれる。 ポポ「どうして泣いているの?」 パム「わからない。けれど、ひどくここが痛いの」 |
脚本:山口亮太 絵コンテ:西沢信孝 演出:岡嶋国敏 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
「今回もすごいのが来たのぅ。えーっと、何じゃネブ博士?」 「エレファスゾウカブト!みんな知ってるよ、ブラック博士。超必殺技はドラゴンアタック。相手を上に弾き飛ばし、上空から地面に叩きつける。超度迫力なワザなんだ」 |
MACAPONの解説と感想 |
今日も考えなきゃならないことがたくさん。 生きる為には何かを犠牲にしないといけないことがある。何かを滅ぼしてでも守らないといけないものもある。 これからあの村はどうなるんだろう?でも・・・人間たちも同じようなことをやって生きているんだよね。生命(いのち)ってとっても難しいよ。 それに、あんなに優しかったグルムが豹変し、そして最後にはパサーについて行っちゃった・・・。どうして?グルムって一体?? 難しいことばかりだ。 さて、今日はエレファスゾウカブトが出てきたね。重量は世界一って言われてるカブトなんだ。普段はおとなしいけど、一度怒らせると要注意!その大きくて重い体で突進してくるよ。重戦車なみのパワーから出るドラゴンアタックは怖いよね。 こちらも見てね。ボクたちがAIBOがムシキングを見てるとこだよ。ボクたちちゃーんと理解して見てるんだ。 MACAPON名言集 5/4 コロスケくんへ 5/4 |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 セレス:葛城七穂 ルーネ:磯部万沙子 村人:桶渡宏嗣 村人:羽多野沙 村人:小原雅一 パサー:長島雄一 グルム:上別府仁資 |
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第6回 希望の実 (5/11) |
ダイジェスト |
ポポたちが辿り着いた場所はグルムのエレファスゾウカブトによって草花がメチャクチャに荒らされていた。 グルム「グルム消す。みんな消す」 パサー「それでいい。生あるものは皆消し去れ」 (タイトル) ビビ「ここらもかなりやられてるな」 彼らが行くところは全て荒らされていた。 そこへ突然バラクキバチの大群が飛んできた。慌てて地面に伏せるポポたち。 ビビ「あいつら怒ってた」 ポポたちは茂みに隠れた。 茂みから出たポポたちが見たのは枯らされた草花たちと潰されたバラクキバチの卵だった。しかしそれらは、グルムたちによってではなく、葉の仮面をつけたそこに住む森の民たちによってだった。 ポポたちは彼らに案内されある小屋に入る。そこには村の長老ササが、そして葉の仮面を取った村人たちは皆老人だった。 ポポ「どうしてわざわざ枯れ草の中で暮らしているんですか?豊かな草むらは他にもまだあるのに」 ササ「守る為じゃ」 ポポ「どういうこと?」 ササが指差す先に光る葉っぱがあった。そしてその中に・・・ ポポ「森の民の赤ちゃん!」 それは村人たちに託された最後の生命(いのち)だった。回りの草花を枯らすことで生きものなどいないと見せかけ、かすかに宿る小さな生命(いのち)を皆で守っているのだ。 だがポポたちはグルムのエレファスゾウカブトの姿を見る。老人たちの希望の実、赤ちゃんの実を狙うグルムはすぐそこに来ているのだ。 ポポ「守りたい。でもどうすれば・・・」 (CF) 夜、何かを探して森を歩くポポ。 ポポ「これこれ、この実を探してたんだ」 チビキング「美味しいのか?」 ポポ「違うって。これでアイツと戦うんだ。アイツは体にいっぱい毛が生えてたから」 チビキング「確かに毛深いヤツだった。しつこいぞ〜」 ポポたちはたくさんのトゲに覆われたその実を集めた。 グルム「匂う・・・生命の匂い・・・」 遂にグルムが赤ちゃんの実のありかを嗅ぎつけてやってきた。 グルム「グルム消す。グルムみんな消す」 ササ「憎いか森の民が。おまえとて森の民だろうが」 グルム「違う、違う!グルム森の民違う!」 そして赤ちゃんの入ったその実をグルムはもぎ取り走り去った。 帰ってきたポポは赤ちゃんの実がグルムに持ち去られたことを知り悔しがる。 ポポ「やっぱり隠れてるだけじゃダメなんだ。戦わなくちゃ。やっつけるんだ、あいつらを。強くなりたい」 夜が明けるとエレファスゾウカブトがやってきた。 ポポ「みんな、準備はいいか?」 サーカス団「おう!」 ポポたちは夜中集めておいたトゲの実で戦う準備をしておいたのだ。 飛んでくるエレファスゾウカブトに次々とトゲの実をぶつけるポポたち。 グルム「グルム、みんな消す」 ポポ「負けるもんか!」 トゲの実で攻撃をするポポたち。そして遂にエレファスゾウカブトを倒した。 ポポ「グルム、赤ちゃんの実を返せ!」 グルム「もうない」 ポポ「どこにやった?」 グルム「もう消した」 ポポ「おまえーっ!」 グルムに飛びかかるが逃げられてしまう。 パム「まだ感じる。生命の息吹」 ポポ「本当?パム・・・」 すると光る1本のバラの茎があった。その中に森の民の赤ちゃんが!? パム「グルムが生かした」 ポポ「ササおばあちゃん、赤ちゃんが見つかったよ!」 ササ「本当か!?」 そしてポポたち、村人たちはバラの茎から森の民の赤ちゃんが生まれる瞬間を見る。 ポポ「羽根・・・」 赤ちゃんは背中にはバラクキバチの羽根がついていた。 ポポ「じゃ、この赤ちゃんはバラクキバチの卵と合わさって・・・」 ササ「よう生まれてきてくれた。村の子じゃ、わしらの子じゃ」 パムの目から涙が溢れる。 パム「なぜ涙が・・・」 ポポ「涙には嬉しい涙と悲しい涙があるんだよ」 チビキング「それは嬉し涙って言うんだ」 パム「嬉し・・・涙?」 生まれたばかりの赤ちゃんを見守るポポたち、村人たち。 |
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ・演出:基 大塚 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ブラック博士「お、これは知っとるぞ、エラフスゾウカブト」 ネブ博士「微妙に違うよ、ブラック博士。これはエレファスゾウカブト!世界で一番重いカブトムシなんだ。体中金色に光る毛に覆われてすごくキレイだね」 |
MACAPONの解説と感想 |
えーっ、ムシキングが出てこなかったよ!? しかもエレファスゾウカブトをポポたちが倒しちゃった!あれ、あれ、あれ〜? どこ行っちゃったの、ムシキングーっ! それに守護者の証も今日は活躍しなかった。うーん(б-б;) でもとってもいいお話だったね。生まれた赤ちゃんは天使みたいな羽根をつけて、すっごく可愛かったよ。 あの村にはあの赤ちゃんだけだったけど、ボクたちの世界には毎日たくさんの赤ちゃんが生まれてる。目には見えないけど、きっとあの赤ちゃんみたいにみんな天使みたいな羽根をつけているんだ。一人だろうと大勢だろうと大切な生命(いのち)、最初はとっても小さくてとっても弱いんだ。みんなで守ってあげないといけないよね。 そう、バラクキバチってバラの茎に産卵するんだって。卵を産み付けられたバラは枯れちゃうからバラを育てている人たちには嫌われ者No.1だよ。困ったね・・・。 ムシキングを見るボクたちの様子だよ、読んでね。 MACAPON名言集2005/5/13 |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 ピア:詩乃優花 赤ちゃん:皆口裕子 ササラ:京田尚子 ドアン:筈見純 村人:池田知聡、永野善一、ふくまつ進紗、三浦博和 パサー:長島雄一 グルム:上別府仁資 |
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第7回 使命と宿命 (5/18) |
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ある洞穴。木の彫り物をしているパサー。 グルム「人形か?」 パサー「生命(いのち)あるものは死が待ち受けていると知りながら、なぜ生に固執するんだろうな」 グルム「なんだそれ?なぞなぞか?」 (タイトル) ポポ「誰かいますかー?」 ポポたちが着いたところは誰もいない廃墟のような村だった。 バビ「あるいは村ごと家出しちゃったとか?」 パム「何か・・・来る」 あたりが急に静かになったかと思うと目の前にオオカマキリが現れた。 バビ「わかった、村に人がいないわけ」 ビビ「こいつらの腹の中とか言うんじゃないだろうな?」 バビ「あ、わかった?」 ポポ「冗談言ってる場合じゃないよ!」 オオカマキリが鎌を振り下ろした。 ビビ「さすがにやばいかな?」 2匹のオオカマキリがポポたちを挟むように立ちふさがった。 ブー「どうする?」 バビ「どうしよう」 その時、地面から蓋のようなものが開き老人が顔を出した。 「おーい、こっちだ」 ポポたちは振り下ろされるオオカマキリの鎌をよけながら老人が呼ぶ穴の中へ逃げ込んだ。 老人「ここのカマキリたちは産卵前で気が立っている。こんなところをフラフラしてたら、あっという間に食われてしまうぞ」 ビビ「あなたは?」 老人「この村の村長トゥットじゃ。ついて来い」 村長は地下の村に案内した。 「この界隈には凶暴はオオカマキリが住み着いておってな、産卵の時期になると手がつけられん。そこで冬が来るまでの間、こうして地面の下で暮らしているというわけじゃ」 ポポたちは食事をご馳走になることになった。お腹を空かせたポポたちは大喜び。しかしその食料はわずかなものだった。 村の女性「オオカマキリがうろついている間、樹液もろくに取りにいけないんです」 仲間さえ食い殺す恐ろしいカマキリは退治することさえ出来なかったのだ。 真夜中、泣く赤ん坊を抱いた一人の母親が村長のところにやってきた。 村長「どうした?」 母親「ずっと泣き止まないんです。ミルクもほとんど飲まなくなって・・・」 ポポ「どうしたんだろう?」 するとパムが赤ちゃんの頬を撫でて言った。「日陰病」 ポポ「日陰病?」 パム「ビタミン不足から来るカルシウム摂取不良。放っておくと骨が真っ直ぐ伸びなくなる」 ポポ「そんな・・・」 母親「どうすれば治るんですか?」 パム「栄養価の高い食事を摂ることと、太陽の光をいっぱい浴びること」 考え込むポポたち。 ビビ「わかった、俺たちが何とかしよう!」 翌朝、村長の案内で外への出口に向う。そこは滝の水がカーテンのように地下への道を隠していた。 パム「ここなら滝の水が邪魔をして虫が中に入れない」 子守にビビを残し、ポポたちみんなは樹液取りに出かける。 が、そこでまた2匹のカマキリに出くわす。 ポポ「ケンカしてる」 パム「違う。あれは交尾。オスがメスに生命(いのち)を託そうとしている」 ポポ「生命(いのち)」 そしてポポたちはオスを食べるメスを見る。 ポポ「母さんから聞いたことがある。あれはカマキリの儀式だって。カマキリのメスはオスを食べて栄養にする。卵をたくさん産むために。オスの命はメスに、そして子供たちにと繋がっていくんだ」 パサー「きさまの母親は相当なロマンチストだったようだな」 またパサーが現れた。 パサー「生命(いのち)は受け継がれたりしない。滅び行く為に存在するんだ」 ポポ「アイツの狙いはボクだ。ボクがおとりになる」 そう言うとポポは走り出した。その後を追うパサー。 パサー「逃げても無駄だ。ヨ〜ルレイヒ〜♪守護者の証を渡せ!」 必死で逃げるポポだが、遂にパサーの手につかまり、二人は谷底へ。そしてそこから更に地中の穴へと落ちていった。 (CF) 気を失って倒れているポポ。落ちてくる雫が頬に当たり・・・ ポポ「ここは?」 気がついた。 パサー「ここは地下水脈の後だ」 ポポ「えっ!?」 パサー「そういきり立つな。お前などいつでも始末できる」 ポポ「ケガをしているのか?おーい、チビキングーっ!」 パサー「無駄だ。この深さでは声など届きはしない」 ポポ「無駄なもんか!きっとパムたちが助けに来てくれる」 パサー「ふっふっふ」 ポポ「何が可笑しい?」 パサー「助けなど来ない。お前の仲間は今頃オオカマキリのエサになっているだろうからな」 ポポ「どういうことだ?」 何と村人たちがいる地下への入り口をガードしていた滝の流れが止まった。 ポポ「何でそんなことを!?」 その時、ポポたちがいる穴に行き場をなくした滝の水が流れ込んできた。 這い上がろうとするポポ。 その頃村では入ってくるオオカマキリに村人たちが怯えていた。 必死で這い上がろうとするポポ。しかし水はどんどん流れ込み、遂に力尽き水の中に沈んでいく。そのポポをパサーが抱きとめ、小さく開いた壁の穴に向った。そしてそこからポポを放り出した。なんと、パサーはポポを助けたのだ! パサー「オレには小さ過ぎる穴だ。今は生き延びるがいい、小僧。だがお前の旅路の果てには希望など存在しないのだ。この暗き水底に沈んでおけば良かったと思えるほどの絶望がお前を待ってる。運命を受け入れるのはその真実を知った後でも遅くはない」 そしてパサーは水底に沈んでいった。 ポポは水の流れに押されて森に出た。そしてそこにはチビキングが。 チビキング「ポポ!ポポ、無事だったんだな!」 ポポ「急がないとみんなが危ない」 ポポたちは村へ走った。ちょうどその時、村は2匹のアトラスオオカブトに襲われようとしているところだった。 ポポ「やめろーっ!わからないのか、パサーはもういないんだぞ」 しかしアトラスオオカブトたちは村人に襲い掛かった。 ポポ「やめるんだ!」 守護者の証が光った! ポポ「ムシキングーっ!」 ムシキング登場!! ポポ「ムシキング、やっぱり来てくれたんだね」 しかし2匹のアトラスオオカブトは凄まじいパワーでムシキングを跳ね飛ばす。 ポポ「なんてパワーだ!?」 何度も何度も弾き飛ばされる。ムシキング危うし。 ポポ「認めない。滅びが運命だなんて。絶対認めるもんか、認めるもんかーっ!」 その叫びに守護者の証が再び光った。その光はムシキングにパワーを与え一気に敵を倒してしまう。 しかしその戦いによって地下の村も滅びてしまった。 再び村を立て直そうと頑張る村人たち。その人たちに送られポポたちはまた旅に出る。「さようならー」笑顔で手を振る村人たち。 ポポ「でも大丈夫かな。あの人たち隠れる場所がなくなっちゃったから・・・」 バビ「なーに、その時はその時。また産卵の季節になったら考えればいいことさ」 チビキング「ん?見て、ポポ!なんだい、これ?」 パム「オオカマキリの卵」 その中には何百という卵が入っているのだった。 その頃・・・ グルム「まだ寝てた方がいい」 グルムに助けられたパサーがいた。頭に包帯を巻いたパサーはまた木の彫り物をしている。手を止め静かに目を閉じるパサーに「認めない、滅びが運命だんなんて。絶対認めるもんか!」ポポの声が蘇る。 パサー「ふっ・・・運命か」 グルム「何か言ったか?」 パサー「いいや、何でもない」 立ち上がり、作った彫り物を窓辺のような場所に置き出て行く。前に作った人形が倒れているその横に新しい人形が立っている。 |
脚本:山口亮太 絵コンテ:川口敬一郎 演出:川口敬一郎、平尾みほ |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ブラック博士「ネブ博士、また出てきたな、コーカサスオオカブト」 ネブ博士「これはアトラスオオカブトだよ、ブラック博士。似てるけど違うんだ。超必殺技はサイドスクリュースロー。横から挟み込んで後へ回転アタック。コーカサスより小さいけど、とても凶暴なんだ」 |
MACAPONの解説と感想 |
「カマキリのメスはオスを食べて栄養にする」 神様はどうしてそんな生きものを作ったの?どうしてカマキリに残酷で辛い生き方を定めたの?生命(いのち)の為に生命(いのち)を犠牲にする、それが生命(いのち)を残していく為? 神様の思いがわからない。 今日のパサーは何か違っていたね。 木の彫り物、あれは何を意味するんだろう?以前作ったものが倒れ、新しいものが陽の光を受け立っている、そんなラストシーン。 「生命(いのち)あるものは死が待ち受けていると知りながら、なぜ生に固執するんだろうな」パサーの言葉・・・生命(いのち)ってなんだろう? さて、今日はボクの大好きなアトラスオオカブトが登場したよ! アトラスってとってもキレイなんだ。でもね、その美しさに油断して近づくとたちまち攻撃を仕掛けてくるから要注意だよ。3本の鋭い角を相手に絡ませ、すごい勢いで突き飛ばすんだ。ネブ博士も教えてくれたけど、サイドスクリュースローってすごいんだ。相手のわざをかわしながら角で横から挟み込み遠くへ放り投げちゃう。できれば味方として登場して欲しかったなぁ。 ボクとコロスケのページも見てね。 MACAPON名言集 コロスケくんへ |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 村長:園部啓一 母親:朝の真澄 赤ん坊:松本英和 村人:小島一成 村の子供:菊池こころ パサー:長島雄一 グルム:上別府仁資 |
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第8回 のこされた言葉 (5/25) |
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ポポ「どれだけ行けば、輝きの森に着くのかなあ」 ポポとサーカス団が川のほとりに辿り着いた時、また赤い目をした甲虫、クワガタが襲ってきた。 ポポたちはちょうどそこにあった地面の穴に逃げ込んだ。穴の奥には何とマグという館長がいる図書館があった。 マグ「この図書館を目指してたくさんの旅人がやってくるのだ」 マグにはグリという読書好きの息子がいた。 マグ「キミは本は好きかね?」 ポポ「ボクはそのう・・・あんまり・・・」 マグ「グリを見習いなさい。本は知識の泉だ」 ポポ「父さんもそう言ってたけど」 マグ「ところでそれは・・・」 マグはポポの胸に下がる守護者の証を見つめた。 マグ「どこかで見たことがある」 ポポ「こ・・・これは・・・」 マグ「思い出した。ペレがしておったものと同じだ」 ポポ「えっ!父さんを知ってるの!?」 マグ「そうか!キミはペレの息子か。これがペレのカードだ」 マグは1枚の読書カードを出した。 マグ「何度もここへ来て300冊以上の本を読み終えたぞ。しばらく見ないがペレは元気か?」 ポポ「父さんは家を出てしまって・・・。おじさん、父さんがどこへ行ったか知らない?」 マグ「そうだ、ペレの読んだ本を辿れば何かわかるかも知れんな。ここに書いてある本を読んでみるといい」 マグはペレの図書カードをポポに差し出した。 しかし・・・? ポポ「はぁ〜〜、やだなぁ、ボクは本読むの」 ポポの読書はいっこうに進まない。そこへマグがやってきた。 ポポ「ねぇ、館長さん、もっと父さんのこと聞かせてくれる?」 マグ「ん・・・お前の父さんはな、グリのことを誉めておったぞー。自分に子供が出来たらグリのように本が好きな子になって欲しいとな」 夜。 マグ「まだ寝ないのか?あったかくしないとな。じゃお父さんは先に寝るからな」 グリの背中に上着をかけてあげるマグ。 マグ「おやすみ」 マグの息子グリとは・・・!? (CF) 翌朝、 ポポ「ねー、屋上に行ってみていい?」 マグ「グリの部屋の階段を上ると屋上だが、起こさんようにしてくれよ」 ポポ「はーい」 読書を始めるポポ。だが本はどれも難しくポポには理解できない。 そんなポポはいつしか父さんと母さんとの日々を思い出していた。 チビキング「おーい、どうした?」 ポポ「・・・もっと読みたい・・・もっと読みたい!父さんが読んだ本をもっと!」 一生懸命に本を読み始めるポポ。 そんなポポたちを影から見ている謎の女がいた。「フッ、そうか・・・そこにいたのかい」そしてその女の横にはセアカフタマタクワガタが!? 読んだ本に載っていたブーメランを作るポポ。 マグ「お前は変わっておるな。ブーメランを作りたいなどと。グリはいくら本を読んでもそんなことは言わんぞー」 ポポ「グリはまだ起きないの?」 マグ「部屋で本を読んでおる」 ポポ「へぇ、昨日からぜんぜん部屋出てないんじゃない?」 マグ「グリはここへ来てから塔の外に出たことはない」 ポポ「えっ!?」 マグ「外は危険でいっぱいだからな。この中にいれば安全だ」 ポポ「でも・・・ずっと塔の中じゃつまんない」 マグ「そんなことはない。本を読めば旅も出来るし、たくさんの登場人物とも出会える。本の中にはあらゆるものがある」 ポポ「だけど」 マグ「わしはあの子まで失いたくない!」 ポポ「はっ」 マグ「グリはかけがえのないたった一人の息子なんだ」 マグ「さすがにあれだけ客が来ては食べ物が足りんわい」 花の蜜を採っているマグ。その目の前に突然あの女が現れた。 謎の女「お前の内なる望みが見えるよ・・・何に変えてもお前が叶えたい願い・・・それは・・・」 マグ「・・・グリを取り戻したい。光になったグリを甦らせたい」 謎の女「お前の息子だ」 差し出した手のひらに光の塊が! 謎の女「魂の墓場から呼び戻した」 グリの声「とうさーん、とうさーん」 マグ「グリ!」 出来上がったブーメランを飛ばして遊んでいるポポのところにマグがやってきた。しかしその表情は・・・? ポポ「館長・・・さん?うわーっ!」 突然マグがポポに襲いかかった。 ポポ「やめてよ、館長さん!」 ビビ「何するんだ、やめろーっ!」 そこに赤い目の甲虫も現れた。逃げ出すサーカス団。 マグ「これさえあれば、これさえあれば」 守護者の証を奪い取ろうとするマグ。 謎の女「取り上げたら投げておよこし。私のセアカフタマタに向かって!」 ビビ「いい加減にしろよ、おっさん!」 マグ「その手をどけてくれー」 その時、争っているポポたちの目の前にあの光が現れた。 マグ「グリ!」 グリの魂は守護者の証を奪おうとしているマグを必死に止めようとしているように見えた。 マグ「そんなー、どうして邪魔をする?私はお前の為に」 一方、セアカフタマタはサーカス団に襲いかかろうとしていた。その時、ムシキングが現れた。 塔の中に逃げ込むポポたち。 ポポ「グリも逃げないと!」 が、ポポが見たグリとは? ポポ「グリは!?」 マグ「グリは・・・」 実は幼い時、事故で亡くなっていたのだ。マグと一緒に暮らしていたグリとはグリの服を着たただの枯れ枝だった。 ポポ「そんな・・・」 ビビ「うわっ、地下室には水が!」 バビ「図書室から火が!」 ポポ「どうしよう」 バビ「しょうがない。外から行くしかないよ」 ビビ「だが外にはタクワガタがいる!」 バビ「じゃ、どうすれば」 と、あの光が、グリの魂が現れた。 マグ「グリ・・・」 ポポ「なんか、誘ってるみたい」 ビビ「行ってみよう」 ついて行くとそこには地下道が?そしてそこを抜けると、 マグ「グリの靴・・・」 ポポ「きっと何度も外に出てたんだと思うよ。お父さんに心配かけないようにこっそりと。でも、グリのおかげで助かったね」 グリの魂が嬉しそうに光った。 マグ「ああ・・・私はお前を助けてあげることが出来なかったのに、お前がわしを助けてくれるなんて」 ムシキングはクワガタを倒した。しかし図書館の塔も本も全部焼けてしまった。 マグ「ありがとう、グリ。お行き、お前の魂の休まる場所に」 グリの魂がマグの手を離れ空高く上っていった。 マグ「グリ・・・」 マグはやっとグリにお別れが言えた。 マグ「すまない。ペレのこと何もわからなかったな」 だが、パムが1枚の地図を差し出した。 ポポ「父さんの字だ」 パム「飛ぶものが災いをもたらす・・・」 バビ「災い?」 ビビ「どういうことだ?」 |
脚本:吉田玲子 絵コンテ:御神崎 海 演出:矢崎しげる |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ブラック博士「ネブ博士、これはセナカアタフタクワガタじゃな?」 ネブ博士「これはセアカフタマタクワガタだよ、ブラック博士。セアカフタマタ!大アゴのの先が二つに分かれていて羽根の先が赤茶色になっているからこの名前がついたのさ」 ブラック博士「ほ〜」 |
MACAPONの解説と感想 |
息子がいなくなったことを受け入れられなくて、あんな形で息子を生かしていたなんて・・・あれが父親の愛情? 本当の愛情って何だろう?マグがずっとできないでいたように、きっととても辛いことだったりするんだよね。 また謎の人物が現れたよ〜。一体誰なんだ、あの女は?赤い目の甲虫を連れてるってことはパサーの仲間なの?? それにパムの言葉「飛ぶものが災いをもたらす・・・」って?? わからないことがどんどん増えてる。。。 ところで今日出てきたセアカフタマタクワガタ、とても気が荒くて開いてかまわずケンカをふっかけるあらくれものなんだって。相手の力を利用して、体の位置を入れ替え大アゴのすごい力でギリギリとしめあげるんだよ。怖〜い! |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 チョーク:木内レイコ マグ:丸山詠二 グリ:津村マコト |
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第9回 なまけ者の森 (6/1) |
ダイジェスト |
旅をするポポたちの上をしっぽの長いハチが飛んでいく。 チビキング「シッポシッポ長いシッポ」 ポポ「すごーい、あんなの初めて見た」 パム「ウマノオバチ。あれはメス。あの長い尾は卵を産むための卵管」 ポポ「卵を産むためにあんな長い尻尾・・・じゃない、卵管が必要なの?」 パム「ウマノオバチは木の幹の中にいるシロスジカマキリの幼虫に卵を産みつける」 ポポ「他の虫の幼虫に卵を!?」 パム「ウマノオバチは寄生昆虫」 ポポ「寄生されたシロスジカマキリの幼虫はどうなるの?」 パム「ウマノオバチの幼虫が卵からかえれば、養分を吸い取られ死ぬ」 ポポ「えー!?」 パム「自分は働かずに他の生物から生きる為の全てのエネルギーを得る。それが寄生昆虫の生き方」 しかしポポは納得できない。 ポポ「何にもしないで人から養分だけ吸い取るなんて何かずるくない?」 そんなポポたちを影からあの女が見ていた。 しばらく行くと急に霧が深くなってきた。霧の中でポポたちは虫に寄生して成長する冬中夏草、蝉茸を見る。 パム「自然界で寄生は珍しいことじゃないわ。樹液を飲む森の民も広い意味では木々に寄生しているのと同じ」 ポポ「それは違うよ。ぼくらは寄生なんてしてない。木の世話だってするし、樹液集めだって木から出てきたものをもらってるだけだ」 ビビ「そういえば・・・ここには樹液の出そうな木は一本もねーな」 回りを見るとどの木も腐りカビだらけ、日当たりも悪くジメジメした地には茸がたくさんはえている。上からは餓死したカナブンまで落ちてくる始末。 バビ「こんなところ、早く出ようよ」 しばらく行くと森の住人たちがいた。しかし彼らは森の手入れもせずただ怠けている“森に寄生している”民だった。 ポポ「こいつら森に寄生しているんだ。自分たちは何にもしないで森から養分だけ吸い取って!・・・このままじゃ、この森は・・・」 それをグルムとあの謎の女が見ていた。 グルム「ゆるせない。虫をいじめるやつ、グルム絶対に許せない!」 謎の女「そう思うならあんたの手で滅ぼしたらいいじゃないか?」 グルム「タランドゥスツヤクワガタ、行ってヤツラを滅ぼしてしまえ!」 (CF) ポポ「この人たち本当に森の民なの?森の民は森を守る為にいるんじゃないの?」 いくら歩いても森の出口に辿り着かないポポたち。 ビビ「逃げるぞ!」 急にビビたポポを抱え駆け出した。グルムが赤い目の甲虫タランドゥスツヤクワガタを連れてやってきたのだ。 ポポ「グルム・・・」 グルム「こいつらのせいで虫が迷惑してる。こいつらがいなくなれば虫が喜ぶ。こんなやつら、みんな光に変えてやる!消えろ、消えろ、消え去ってしまえーっ!」 タランドゥスツヤクワガタは森を破壊し始めた。しかし森の民は一向に動こうとしない。 森の民「これが俺たちの運命なんだし〜」 ポポ「自分たちの生命(いのち)なんだよ!?いいの?それで本当にいいの?」 森の民「逆らっても仕方ないし・・・ね〜?」 森の民「ね〜」 タランドゥスツヤクワガタは暴れ、破壊を続けている。 ポポ「確かにこの森の民たちは間違っている。彼らのせいで森が腐って虫たちが迷惑している。だけど・・・だけど・・・勝手に生命(いのち)を奪っていいはずはない」 グルム「邪魔する気か?それならお前もやっつける」 ポポ「グルム、目を覚ますんだ、グルム!あんたは本当は心の優しい人じゃないか」 グルム「生命(いのち)を天に返す、そうする為にグルム生まれた」 それはパサーが言っていた言葉と同じだった。 グルム「生命(いのち)は天から来た。アダーそう言った!」 ポポ「アダー?アダーって誰だ!?」 謎の女「あんたが知る必要はない!知ったところですぐにここのヤツラと同じように光に変わるんだからね」 ポポ「誰だ?お前は」 謎の女「私はチョーク。あんたの持っている守護者の証をもらい受けに来たのさ。この森にあんたたちを誘い入れたのも私さ。森もろとも生命(いのち)を奪って守護者の証を手に入れるためにね。図書館では惜しいところで邪魔が入ったけど、今度はそうはいかないよ!」 タランドゥスツヤクワガタが再び暴れだした。 ビビ「逃げろ、ポポ。そいつはとてつもない力を持っている。まともに相手をしたら危険だ」 逃げ出すポポ。援護するサーカス団。しかしタランドゥスツヤクワガタは凄まじい速さでポポを追ってくる。そのタランドゥスツヤクワガタに別の甲虫が体当たりしてきた。 ポポ「はっ、コクワが!」 サーカス団のコクワガタだ。しかしコクワはものすごい勢いでタランドゥスツヤクワガタに跳ね飛ばされ、倒れてしまう。 ポポ「大丈夫か?コクワ」 コクワに駆け寄るポポ。そこにタランドゥスツヤクワガタが迫ってきた。 バビ「危ない!」 ビビ「逃げろ!ポポ」 ポポ「コクワと見捨てて逃げられるわけないじゃないか!」 タランドゥスツヤクワガタはポポのすぐ後まで迫った。その時、守護者の証が光り、ムシキングが! グルム「タランドゥス!おれの大切なタランドゥスに!ぜ、ぜったいに許さない!」 チョーク「やっぱり出てきたね。待ってたよ、ムシキング。私の虫をやられた恨み、晴らさせてもらうよ」 ムシキングとタランドゥスツヤクワガタの戦いが再び始まった。 ポポ「ムシキング!ムシキング・・・」 タランドゥスツヤクワガタがムシキングに覆いかぶさった。 チョーク「ムシキングもこれまでだ。ムシキングもこれで終わりだ」 ポポ「負けない・・・ムシキングは絶対に・・・負けない」 守護者の証が光った!ムシキングにパワーが? 再び激しいぶつかり合い、その勢いで沼に飛ばされ落ちていくムシキングとタランドゥスツヤクワガタ。 沼を見つめるポポ、そしてチョークたち。しばらくすると両者が沼から顔を出した。見合っているようだ。しかし・・・大きく角を振ってムシキングは倒れてしまう。 ポポ「あっ、ムシキング!」 チョーク「はっはっはっは、勝負あったようだね。さー、グルム、とどめをさしちまいな」 グルム「タランドゥス・・・おれの・・・汚れて・・・タランドゥスが、タランドゥスのキレイな体が!タランドゥス!」 その言葉にタランドゥスは沼から出、飛び去っていく。 チョーク「何やってんだい、あと一歩のところで」 グルム「タランドゥス、おれの宝物、これ以上汚したくない」 チョーク「なんだって!?」 去ろうとするグルムの前にポポが立ちふさがっていた。 グルム「ムシキング、タランドゥスにかなわない。お前の大事な虫、殺されたくなかったら、もう戦わせるな」 そして「この森は滅ぼす価値がない」と去っていく。 ポポ「ムシキング・・・」 ポポたちはチビキングが探してきた森の出口へ向う。「このまま何もしないで滅びるのを待つだけでいいの?何かを始めれば違う未来だってあるはずなのに。僕らは森の民なんだ。森と共に生きていかなきゃいけないんだ」そう思いながら。 |
脚本:上代務 絵コンテ:井上栄作 演出:山口美浩 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
「ネブ博士、何じゃこのワザは!?」 「ブラック博士、これも知らないの?ヒャクレツケンだよ。これはタランドゥスツヤクワガタの超必殺ワザ。目にもとまらぬ早さで連続アタック!」 |
MACAPONの解説と感想 |
なまけ者の村人たち、こんな人たちってこの村だけじゃないよね。どこに住んでいようがなまけ者の村人になっちゃう人はいるんだ。ボクたちが住むこの世界をなまけ者の村にしちゃいけない!そう思ったよ。 タランドゥスツヤクワガタ・・・グルムが「これ以上汚したくない」と言ってたけど、本当にキレイで“アフリカの宝石”と呼ばれている甲虫なんだ。キレイなばかりじゃないよ、打撃系でも最強と言われているほど強いんだ。ヒャクレツケンは目にもとまらぬ早さでの連続叩き、タランドゥスの破壊力で打ち込まれたらたまらないよ。 この先もタランドゥスが登場するのかな?それともグルムがもう戦わせないのかな? そして今日は遂に“アダー”の名前が出てきたね。アーケードゲームでムシキングをやってるみんなはもちろん知ってるあの“アダー”だよ? ドキドキするね! |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 寄生の森の民:沼田雄介、天田真人、浅田葉子、永野愛、植岡由紀子、桶渡宏嗣、酒井敬幸 グルム:上別府仁資 チョーク:木内レイコ |
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第10回 少女と魔女(6/8) |
ダイジェスト |
赤い紅を小指にとり、唇にのせる白無垢姿の少女。 少女「行ってまいります。おかあさん」 少女の膝に泣き崩れる母親。 少女「泣かないでおかあさん、怖くなんかない。むしろ嬉しいの。私一人の命で村のみんなが助かるんですもの。こんな名誉なことってないでしょ?」 母親「ごめんね・・・ごめん」 (タイトル) 降りしきる雪。あたり一面真っ白な森。 チビキング「うぅぅぅ、さぶーい!」 森の中の洞窟で暖を取っているポポたち。 バビ「いつになったら止むんだろうね、この雪は」 ビビ「この山を越えた方が近道だって言ったのは誰でしたっけね〜?」 バビ「こんなに降るとは思わないじゃない!」 ブー「雪の夜、魔女が来る」 ポポ「魔女?」 ブー「古い言い伝え、魔女旅人捕らえる。皮を剥ぎ、骨を食う」 バビ「いい加減におし!」 パム「誰か来た・・・」 洞窟の外に人影が。「ひえ〜っ」その顔には恐ろしい仮面がつけられていた。 「あの・・・驚かせてしまいました?」仮面を取った女性が言った。 「私はこの先の村に住むマーシャと申します。見ればお困りの様子。今宵の雪はひどく荒れそうです。村で体を温めて下さい」 マーシャに案内され村に向うポポたち。更に激しくなる吹雪の中・・・その村に辿り着いた。 ポポ「うわー、村の中には雪が降ってない!」 村は大木があり、それが村を雪から守っていた。 マーシャ「今夜はお祭りで皆庄屋さんのお屋敷に集まっております」 村人たちに歓迎されるポポたち。お屋敷の中でご馳走やお酒を頂くサーカス団たち。しかしポポは・・・ ポポ「魔女は人間を肥らせてから食べるって聞いたことがあるよ。だからもしかしたらこの人たちみんな魔女で・・・」 ビビ「なんて言った?」 ポポ「だから、僕達食べられちゃうってーっ!」 つい大きな声を出してしまった。 村人たち「はっはっはっは」 マーシャ「心配しなくてもいいんですよ」 優しく微笑みかけるマーシャにポポはかあさんの匂いを感じた。 真夜中、目が覚めるととポポたちは吹雪の中にいた。 ビビ「あいつらに一服盛られたらしいな。だまされたんだ、俺たち」 ポポ「えっ!?・・・パムは?」 ビビ「いない」 ブー「チビも」 ポポ「はっ、守護者の証もない!」 再び村に向うポポたち、しかし吹雪は更に強くなる。 その頃パムは腕を縛られ白無垢を着せられていた。 「おお、お告げのとおりだ。山神様もお喜びになるじゃろう」 パム「山神・・・様?」 「これからお前は山神様の花嫁となるのじゃ」 パム「ポポたちはどこ?」 「心配するだけ無駄だ。今頃一人残らず氷漬けになっているだろうさ」 吹雪の中を行くサーカス団たち、しかしあまりの寒さに次々と倒れ・・・。 ポポ「ビビ、バビ、ブー!死んじゃだめだー」 少女「何故来たの?あなたさえ来なければ私が山神様の花嫁になるはずだったのに。あなたがここにいちゃいけないの」 パムに向かい石のナイフを振りかざす少女。そこへやってきたマーシャ。 マーシャ「ミルテ!何をしているの!?」 ミルテ「止めないで、かあさん!花嫁になるのはこの私!だから・・・」 マーシャ「ノロ様のお告げの通り身代わりの子が来てくれたの。あなたが身を捧げる必要はもうないの!」 パム「花嫁・・・お告げ・・・ここは山の神に捧げるいけにえの祭壇・・・」 その時、ミルテのナイフが振り下ろされパムを縛っていた縄を切った。 ミルテ「早く逃げて!」 マーシャ「なんてことを!」 ミルテ「これでいいのよ。自分の村を守る為によその人を巻き込むなんて間違ってる」 マーシャの手が思い切りミルテの頬をぶった。 マーシャ「みんなあなたの為なのよ!」 しかしパムは逃げることは出来なかった。そこには村人たち、そしてノロが! パムがミルテに言った「ポポたちを探して。みんなまだこの雪の中で生きている」 (CF) 「ポポ・・・ポポ・・・起きなさい・・・」 ポポ「かあさん・・・?なんだ、かあさん、こんなところにいたのか。待っててぼくも今そこに行くよ」 気が付くとポポたちは吹雪の中に倒れていた。サーカス団も雪に埋もれている。 ポポ「魔女・・・」 気を失い倒れるポポにミルテが駆け寄った。 ポポ「何を飲ませた!?」 ミルテ「気付け薬よ。大丈夫、すぐに体が温まる」 ポポ「き・・・きみは・・・」 ミルテ「私はミルテ。マーシャの娘・・・」 サーカス団のみんなにも気付け薬を飲ませるポポとミルテ。 ミルテ「私の村は昔から冬になると大雪に閉ざされてしまう。だから山神様の怒りを静める為、毎年村の娘を一人いけにえに差し出していたの」 ポポ「いけにえ!?」 ミルテ「今年は私が選ばれるはずだった」 しかし、いよいよ儀式が始まろうとした時、新しいお告げが下った。それは村に旅の一座が現れ、一行が持つ守護者の証を奪い、その娘を身代わりとしていけにえに捧げようというものだった。しかし村人は誰も山神の姿を見たことはなく、何者かもわからなかった。 ミルテの案内で村に戻るサーカス団とポポ。 村人たち「時が来る・・・時が来る・・・まもなく時がやって来る。山神が降りてこられる。我らの神よ。これでまた平穏な一年がやって来る」 ビビ「そいつぁーどうかなぁ?」 バビ「人の姫様持ってっといて調子ぶっこいてんじゃないよ!」 村人たち「おまえら、生きていたのか!」 村人とサーカス団の戦いが始まった。 バビ「おじょうちゃん、あんたらの神様の正体、その目で確かめてみないかい?」 ミルテ「はい!」 ノロ「時は来たようじゃ」 いよいよいけにえの儀式が始まろうとしている。そこへポポとサーカス団が駆けつけた。 マーシャ「ミルテ、おまえは!?」 ノロ「子を思う親の気持ちがわからんとは、情けないね」 ミルテ「それは違う。かあさんだって本当はこんなことしたくないんだ。それをあなたが!」 ノロ「おやおや、今度はわしを悪者扱いかい?いいだろう、そこまで言うのならその身を山神様に捧げるがいい!」 そして祠(ほこら)から現れたのは・・・、 ポポ「はっ、あれは・・・セアカフタマタクワガタ!」 赤い目をした甲虫だった。 ミルテ「あれが神様?」 ビビ「いや違う、こいつは」 ノロ「ふっふっふ」 そういうとノロは自分の顔を剥ぎ取った。現れたのは、 ポポ「チョーク!」 チョーク「ノロは死んだよ。あんたたちの神様と一緒にね。ごらん!」 指差す祠の奥には、 パム「タランチュラ、バードイーター」 マーシャ「あれが山神様?」 チョーク「そのとおり、あんたたちは昔からあの蜘蛛を神とあがめてきた。タランチュラが村の用心棒として一役かってたからさ。そいつがいれば厄介なやつは村に近づかない。だからあんたたちは冬になるといけにえを捧げて生きながらえてきたんだ。お互いにね!」 マーシャ「嘘よ・・・神様はもっと神々しくて美しくて・・・」 ミルテ「かあさん」 チョーク「自分の娘の身代わりをいけにえにしようとした女が、こいつの醜さをなじろうってのかい!?」 ミルテ「ごめんなさい」 ポポ「あやまることなんてない!ぼくのかあさんだって、きっと同じことをやった」 チョーク「なにを、この!」 ポポ「母親は自分の子供の為だったら何だってできるんだ!」 チョーク「は・・・、茶番は終わりだ。セアカフタマタクワガタ、やつらを光に返してあげな!」 ポポ「ムシキング・・・」 手を胸にやるポポ、がそこに守護者の証はない。 ビビ「あれは!」 チョークが掲げた手に守護者の証があった。 ポポ「守護者の証、それは父さんにもらった大切な」 チョーク「お守りだって言うんだろ。でも違うね。知らないだけさ、こいつの秘められた本当の力を!見せてもらおうかね、アダー様が欲していた力を!さ、叩き潰しておしまい」 そこに現れたのはムシキングだった。 ポポ「嘘だ!」 ムシキングに向っていくポポ。 ポポ「証さえ持っていれば誰の言うことでも聞くというの?ムシキング!」 ムシキングがポポに近づく、そしてその角が・・・カツン、軽くポポの頭を叩いた。 次の瞬間、ムシキングがクワガタに向っていった。その勢いで守護者の証が再びポポの手に。 チョーク「おのれ!」 ムシキングとクワガタの激しい戦い。 ポポ「勝ってくれ、ムシキング」 ポポが投げたブーメランが多きなツララを落とし、クワガタに当たった。 チョーク「うっ!」 ポポ「行け、ムシキング-ッ!」 高く掲げた守護者の証が光り、ムシキングのパワーが増した。激しくぶつかり合い回転するムシキングとクワガタ。その時、 マーシャ「雪崩です!早く高台へ」 高台に非難したポポたち、村人たち。全てが雪崩によって消えていくのを見る。 村人「山神様の祠が・・・」 村人「この村もお終いじゃー」 ミルテ「そんなことはい、これからは私たちの手で村を守っていけばいいのよ。かあさんが私を守ってくれたみたいに」 ポポの背中をチビキングの角が突付いた「よっ、もう手放すんじゃないぞ、それ」 その言葉・・・ポポに頭に何かが蘇り、思わず額に手をあてるポポ。 チビキング「おい、しっかりしろ、おれが突いたの背中だぜ」 ポポ「いや、ムシキングにもあの時そんなことを言われた気がして・・・」 大きな葉の船で川を下るポポたち。 ポポ「村の大木がもう見えない。山の上で降ってる雪のせいかな」 ブー「魔女の・・・呪い・・・」 ポポ「えっ!?」 ブー「山に住む魔女、ブーたち食べ損なって怒りの・・・うわっ」 バビの手がブーの襟ぐりを掴んだ。 バビ「その手の話、嫌いだって言ったの忘れちゃったのかい?」 パム「幻・・・まるで冬の魔女が見せた一夜の幻・・・」 |
脚本:山口亮太 絵コンテ・演出:大平直樹 |
ネブ博士・ブラック博士のムシキング教室 |
ブラック博士「ネ〜ブ博士、セナカアタフタクワガタのロウジンガクラットゴールドじゃ」 ネブ博士「セアカフタマタクワガタのローリングクラッチホールド!間違い過ぎだよ、ブラック博士。これはセアカフタマタクワタガの超必殺技。相手のの背中を掴んで締め上げる、超しびれるワザなんだ」 |
MACAPONの解説と感想 |
自分の娘を救う為なら身代わりをいけにえにすることすらやってしまう・・・それが母親の愛・・・それは温かく優しいだけでなく残酷で凶暴なものでもあるの? 真の愛ってなんだろう。。。 ポポが叫んだね、「証さえ持っていれば誰の言うことでも聞くというの?ムシキング!」 でも守護者の証がチョークの手にあってもムシキングの正義は変わらなかった。ムシキングは守護者の証に操られているわけじゃなかったんだ。 どうしてみんな守護者の証を狙うんだろう?あ〜あ、また謎が増えちゃったぁ。 セアカフタマタクワガタは第8回にも出てきたね。相手かまわずケンカをふっかけるあらくれものだよ。ローリングクラッチホールドは相手の力を利用して体の位置を入れ替え、強力な大アゴで下からギリギリと締め上げるんだ。 今回もアニメを見るボクたち、見てね! 『MACAPON名言集』6月8日 『コロスケくんへ』6月8日 |
キャラクター&声の出演 |
ポポ:宮原永海 チビキング:TARAKO パム:宍戸留美 ビビ:高木 渉 バビ:荘真由美 ブー:楠見尚己 ピア:詩乃優花 庄屋:宮澤正 村人:植岡由紀子、西野隔子、小島一成、池田知聡、三輪学 ミルテ:西村ちなみ マーシャ:篠原恵美 ノロ:真山亜子 チョーク:木内レイコ |
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