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DHCPサーバとクライアントの設定概要


SolarisでのDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、サーバー及びクライアントの構成からなり、クライアントマシン起動時にサーバーから動的にIPアドレスを割り振るための機構である。この機構で用いられるDHCPプロトコル(RFC1531)は、BOOTPの上位互換の規格で、BOOTPがIPアドレスとネットマスクだけを割り当てるのに対し、DHCPはIPアドレスのほかにも以下の構成に関するさまざまな情報をマシンに提供することができる。

サブネットマスク(Subnet)
デフォルトルータ(Router)
DNSドメイン名(DNSdmain)
DNSサーバ(DNSserv)
NISドメイン(NISdmain)
NISサーバ(NISservs)
タイムゾーン(UTCoffst)
タイムサーバ(Timeserv)

クライアントに割り振る上記情報は、サーバー(in.dhcpd)によって参照、更新される。なおサーバー(in.dhcpd)はの情報ファイル(/var/dhcp/dhcptab及び/var/dhcp/IPアドレス名のファイル)をデーモン起動時、およびSIGHUPシグナルを受診したときに参照する。

DHCPサーバーは同一セグメント内のみ可能だが、中継サーバーを構築すると他セグメントでも情報の配信は可能となる。中継サーバーもDHCPの機能に盛り込まれている。

DHCPサーバーには、プライマリサーバーと中継エージェント(セカンダリサーバー、リレーエージェントとも呼ばれる)の2種類がある。プライマリサーバーには、IPアドレスを割り振る権限がある。中継エージェントは、DHCPクライアントの要求をプライマリサーバーに中継するだけである。DHCPサーバーの設定は、dhcpconfigコマンドで対話的に設定・実行できる。もちろん、指定できるプールのIPアドレスは使用していないものを指定する。そうしないと通信できない端末が発生する可能性がある。ちなみにHDCPは設定時にその指定されたアドレスが使用しているかチェックを行うようだ。
ちなみに、Solaris 9移行は、dhcpconfigは対話式ではなくなっており、dhcpmgrでGUIで簡単に設定できるようになっている。

DHCPクライアントとして設定するには、「/etc/dhcp.インターフェース名」をクライアントに作成(空ファイル)すれば良い。

# touch /etc/dhcp.hme0


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