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パッケージとパッチについて
SUNの(Solaris)特有(?)で、ファイルやソフトウェアの用語として覚えて欲しいのがパッケージだ。概要としてファイル→パッケージ→クラスタ→ソフトウェアグループ という関係だ。意味は簡単でファイルは1つのファイルそのものを示し、パッケージはソフトウェアのインストールの単位。クラスタはパッケージの集まりで、ソフトウェアグループはパッケージの集まりでインストール時に選択するもの。
パッチとはパッケージのソフトウェアのバグなどの不具合を修正するものと覚えてください。パッチはインターネット(SunSolve)やCD-ROMで入手することができる。パッケージやパッチの管理はシステム管理者の重要な仕事です。そのためパッケージとパッチの管理のコマンドを紹介します。
《パッケージの管理コマンド》
pkgadd ・・・・・・・・パッケージの追加(パッケージがあるとこで「pkgadd -d .」実行)
pkgrm ・・・・・・・・・パッケージの削除
pkginfo ・・・・・・・パッケージの表示(「pkginfo -l パッケージ名」で詳細な情報表示)
pkgchk ・・・・・・・パッケージのインストールされたファイルの正確さをチェックする
# pkginfo -l SUNWdoc PKGINST: SUNWdoc NAME:
Documentation Tools CATEGORY: system ARCH: sparc VERSION:
11.8.0,REV=2000.01.08.18.12 BASEDIR: / VENDOR: Sun Microsystems,
Inc. DESC: utilities and fonts for development, display, and production of
documentation such as m anual pages (nroff/troff) PSTAMP:
on28-patch20010522072308 INSTDATE: Apr 10 2002 11:03 HOTLINE: Please
contact your local service provider STATUS:
完全にインストールされました。 |
《パッチの管理コマンド》 patchadd
・・・・・・パッチの追加(例:patchadd 112233-02) patchrm ・・・・・・・パッチの削除 patchadd -p
・・・パッチの表示(showrev -pでも確認) |
Solarisが古いバージョンの場合patchadd
-pがない。
おまけ:patchaddコマンドのエラーコードの意味
INSTALLPATCH ERROR CODES: 0 エラーはない 1 Usage エラー 2
すでに適用済みのパッチを対策しようとした 3 rootのUIDでないので実施した 4 Attempt to save original
files failed 5 pkgaddが失敗 6 このパッチは廃止された 7 パッケージのディレクトリが無効である 8
インストールされないパッケージにパッチを当てようとした 9 /usr/sbin/pkgaddにアクセスできない。クライアントの問題 10
パッケージ確認エラー 11 Error adding patch to root template 12
シグナルを受けて、パッチスクリプトを終了させた 13 シンボリックリンクはパッチに含まれる 14 (使用されない番号) 15
prepatchスクリプトは、0以外のリターンコードだった。 16 postpatchスクリプトは、0以外のリターンコードだった。 17
過去のパッチと現在のパッチ間で、-dオプションは適用できない 18 パッチをあてるためのシステムスペースがない 19
$SOFTINFO/INST_RELEASEファイルがない 20 ダイレクトインスタンスパッチが、必要であるが見つけられなかった 21
必要なパッチは、マネージャー上にインストールされなかった 22 必要なパッチが見つけられなかった 23
制限されたパッチは、すでにパッケージに適用されている 24 両立しないパッチが適用された 25 必要なパッチは、適用されない 26
そのユーザーはbackoutデータが見つけられることができない 27 関連しているディレクトリは、見つけられることができなかった 28
pkginfoファイルは、不正であるか見つからない 29 パッチのIDフォーマット不正 30 Dryrun失敗 31
-Cオプションで指定したパスは無効である 32 Solaris 2.6かそれ以上のOSを起動させておく必要がある 33
形式に合わないパッチか、パッチファイルが見つからない 34 適切なカーネルジャンボパッチをインストールする必要がある 35
すでにインストールされる後の改訂 |
Recommended Patch(推奨パッチクラスタ)の実施
Recommended Patchは jp.sunsolve.sun.comからダウンロードします。Solarisを初めてインストールした後はRecommended
Patchで不具合の対策を実施することをお勧めします。 上記のサイトをクリックすると
このような画面が出力され、左のパッチのリンクをクリックします。 次に 推奨 &
セキュリティパッチの 推奨パッチクラスタをクリックします。
ここで、自分のSolarisのバージョンとプラットフォーム(x86またはSPARC)を選択します。x86の記述がない行がSPARC版となります。そして、Download
FTPまたはHTTPにチェックをして、GOボタンを押すとダウンロードが始まります。
Solaris
8だと、だいたい150MByteになります。ダウンロードしたデータはZIP形式となっています。なお、Windowsなどでダウンロードした場合、SolarisにFTPなどで転送する場合はバイナリで送ること。では、以下はパッチを実施した例です。最後にRecommended Patchを実施する前はバックアップをとっておきましょう!
ok boot -s
(シングルユーザモードで起動します)
# uname
-a SunOS blade150 5.8 Generic_108528-29 sun4u sparc
SUNW,Sun-Blade-100 (現在のカーネルパッチのバージョンを表示します。この場合は108528-29です)
#
unzip 8_Recommended.zip (ダウンロードしたファイルを解凍します) Archive:
8_Recommended.zip creating: 8_Recommended/ inflating:
8_Recommended/CLUSTER_README inflating: 8_Recommended/copyright inflating:
8_Recommended/install_cluster inflating:
8_Recommended/patch_order creating: 8_Recommended/112396-02/ creating:
8_Recommended/112396-02/SUNWcsr/ : creating:
8_Recommended/109077-18/SUNWhea/reloc/usr/include/netinet/ inflating:
8_Recommended/109077-18/SUNWhea/reloc/usr/include/netinet/dhcp.h inflating:
8_Recommended/109077-18/README.109077-18
# cd 8_Recommended #
more CLUSTER_README (このREADMEにパッチの対策手順が記載してますので読んでおいてください) #
CLUSTER_README
NAME: Solaris 8 Recommended Patch Cluster DATE:
Apr/15/05
########################################################################
This
patch cluster is intended to provide a selected set of patches for the
designated Solaris release level. This is a bundled set of
patches conveniently wrapped for one-step installation. Only install
this cluster on the appropriate Solaris system. Carefully read all
important notes and install instructions provided in this README file
before installing the cluster. A cluster grouping does not necessarily
imply that additional compatibility testing has occured since the
individual patches were released.
WARNING!! IT IS HIGHLY RECOMMENDED
that the installation of this patch cluster be performed in single-user mode
(Run Level
S).
########################################################################
CLUSTER
DESCRIPTION :
# ./install_cluster (実際にパッチを実行します) Patch
cluster install script for Solaris 8 Recommended
*WARNING* SYSTEMS
WITH LIMITED DISK SPACE SHOULD *NOT* INSTALL PATCHES: With or without using
the save option, the patch installation process will still require some
amount of disk space for installation and administrative tasks in the /,
/usr, /var, or /opt partitions where patches are typically installed. The
exact amount of space will depend on the machine's architecture, software
packages already installed, and the difference in the patched objects size.
To be safe, it is not recommended that a patch cluster be installed on
a system with less than 4 MBytes of available space in each of
these partitions. Running out of disk space during installation may
result in only partially loaded patches. Check and be sure adequate disk
space is available before continuing.
Are you ready to continue with
install? [y/n]:y
Determining if sufficient save space
exists... |
Recommended PatchはSolaris8で150Mくらいのであれば2時間はかかると思います。また、終わったらすぐにリブートしましょう。リブートしないで、他の作業はやってはいけませんよ
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