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ユーザーコマンド eject(1) 【名前】 eject - ドライブからの媒体 (CD-ROM やフロッピーなど) の取 り 出し 【形式】 eject [-dfnpq] [device | nickname] 【機能説明】 eject ユーティリティは、取り外し可能な媒体用のデバイス の う ち、手動取り出しボタンが付いていないもの、あるいは、取り出し ボタンが付いており、ボリューム管理 (vold(1M) のマ ニュ ア ル ページを参照) で管理されるものを対象に使用します。デバイスは 名前またはニックネームで指定します。ボリューム管理が動作して おり、デバイスを指定しない場合は、デフォルトのデバイスが使用 されます。 このコマンドに応答するのは、プログラム制御下で eject コマ ン ドをサポートしているデバイスだけです。eject コマンドの応答は ボリューム管理が動作しているかどうかによって異なります。 [ボリューム管理が動作している場合] 手動でのみ取り出すことができる媒体で eject コマンドを実行 す ると、メディアの取り出し以外のすべての作業が行われます。たと えば、ファイルシステムがマウントされていれば、そのファイルシ ス テ ムはマウント解除されます。この場合、eject は、手動でメ ディアを取り出す準備ができたことを知らせるメッセージを表示し ま す。ウィンドウシステムが動作している場合、-p オプションを 指定していなければ、このメッセージはポップアップウィンドウと して表示されます。ウィンドウシステムが動作していない場合、あ るいは、-p オプションを指定した場合、このメッセージは標準 エ ラー出力と、媒体が物理的に取り出されるシステムのシステムコン ソールに表示されます。 ボリューム管理には、デバイスのパス名またはニックネームを指定 し なかった場合に eject により使用されるデフォルトのデバイス の概念があります。どのデバイスがデフォルトで使用されるかを調 べるには、-d オプションを使用します。 [ボリューム管理が動作していない場合] ボリューム管理が動作していないときにデバイスのパス名を指定し た場合、eject はそのパス名に取り出しコマンドを送信します。パ ス名の代わりにニックネームを指定した場合、次のニックネームが eject により認識されます。 ____________________________________________________________ | ニックネーム | パス | | fd | /dev/rdiskette | | fd0 | /dev/rdiskette | | fd1 | /dev/rdiskette1 | | diskette | /dev/rdiskette | | diskette0 | /dev/rdiskette0 | | diskette1 | /dev/rdiskette1 | | rdiskette | /dev/rdiskette | | rdiskette0 | /dev/rdiskette0 | | rdiskette1 | /dev/rdiskette1 | | floppy | /dev/rdiskette | | floppy0 | /dev/rdiskette0 | | floppy1 | /dev/rdiskette1 | |_____________________________|_____________________________| 上記のリストは、-n オプションで再生成できます。 マウントされているファイルシステムが存在するデバイスから媒体 を物理的に取り出してはなりません。eject はデバイスにマウント されているファイルシステムを自動的に検出し、媒体を取り出す前 にファイルシステムをマウント解除しようとします (mount(1M) の マニュアルページを参照)。マウント解除が失敗した場 合、 eject は 警告メッセージを出力して終了します。-f オプションを使用す ると、デバイス上にファイルシステムがマウントされている場合で も、そのデバイスから媒体を強制的に取り出すことができます。-f オプションを使用できるのは、ボリューム管理が動作していない場 合だけです。 eject は、デフォルトのデバイスとニックネームのリストを表示で きます。 フロッピーディスクを挿入している場合、メディアを取り出す前に 必 ず volcheck(1) を実行し、ボリューム管理にフロッピーが入っ ていることを知らせなければなりません。 【オプション】 次のオプションを指定できます。 -d デフォルトで取り出されるデバイス名を表示します。 -f ビジー状態 (つまり、ファイルシステムがマウントさ れ て いる状態) でも、強制的に媒体をデバイスから取り出 します。ボリューム管理が動作していない場合にのみ 有 効です。 -n ニックネームからデバイス名への変換テーブルを表示 し ます。 -p eject_popup プログラムを呼び出しません。 -q メディアが存在するかどうかを照会します。 【オペランド】 次のオペランドを指定できます。 device eject の実行対象となるデバイスを /dev ディレ クトリ中のデバイス名で指定します。 nickname eject の実行対象となるデバイスを、eject が認 識できるニックネームで指定します。 【使用例】 例 1: ボリューム管理が動作している状態で CD-ROM を取り出す ボリューム管理が動作しているときに CD-ROM ドライブから CD を 取 り出すには、次のように入力します。ただし、CD-ROM ドライブ は 1 つだけと仮定します。 example> eject cdrom0 例 2: ボリューム管理が動作していない状態で CD-ROM を取り出す ボリューム管理が 動 作 し て い な い と き に、 パ ス 名 が /dev/dsk/c0t3d0s2 の CD-ROM ドライブから CD を取り出すには、 次のように入力します。 example> eject /dev/dsk/c0t3d0s2 例 3: フロッピーディスクを取り出す ボリューム管理が動作しているかどうかに関係なく、フ ロッ ピー ディスクを取り出すには、次のように入力します。 example> eject floppy0 【終了ステータス】 次の終了ステータスが返されます。 0 操作が正常に終了した、あるいは、-q オプションを指定 した場合には媒体がドライブに入っていた 1 操作が失敗した。あるいは、-q オプションを指定した場 合には媒体がドライブに入っていなかった 2 無効なオプションが指定された 3 ioctl() 要求が失敗した 4 手動で媒体を取り出す準備ができた 【ファイル】 /dev/diskette0 デフォルトのフロッピーディス クファイル /dev/sr0 デフォルトの CD-ROM ファイル ( 将来のリリースでは削除され る予定) /dev/dsk/c0t6d0s2 デフォルトの CD-ROM ファイル /usr/lib/vold/eject_popup 手動で媒体を取り出す準備がで きたことを知らせるポップアッ プ 【属性】 次の属性については、attributes(5) のマニュアルページを参照し てください。 ____________________________________________________________ | 属性タイプ | 属性値 | |_____________________________|_____________________________| | 使用条件 | SUNWcsu | |_____________________________|_____________________________| 【関連項目】 volcancel(1), volcheck(1), volmissing(1), mount(1M), rmmount(1M), vold(1M), ioctl(2), rmmount.conf(4), vold.conf(4), attributes(5), volfs(7FS) 【診断】 未知のオプションを指定した場合、短いヘルプメッセージが出力さ れます。指定されたデバイスを開くことができなかった場合、ある いは、指定されたデバイスが eject をサポートしていない場 合、 診断メッセージが出力されます。 Device Busy マウントされたファイルシステムが存在するデバ イスから媒体を取り出そうとしました。マウント されたファイルシステムが存在するデバイスから 強 制 的に媒体を取り出そうとすると、警告メッ セージが出力されます。 【使用上の留意点】 ユーザーごとにデフォルトを変更する方法がありません。 ボリューム管理が動作していない場合、現在マウントされているボ リュームを取り出すことができます (mount(1M) のマニュアルペー ジを参照)。たとえば、/dev/dsk/c0t3d0s2 にある CD-ROM ドラ イ ブ が /mnt にマウントされている場合、(ボリューム管理が動作し ていなければ)、次のコマンドは動作します。 example> eject /dev/dsk/c0t3d0s0 これは、スライス s0 と s2 の両方が CD-ROM ドライブ全体を参照 しているためです。 |
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