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ユーザーコマンド env(1) 【名前】 env - コマンド実行のための環境の設定 【形式】 /usr/bin/env [-i | -] [name=value ...] [ utility [ arg ..]] /usr/xpg4/bin/env [-i | -] [name=value ...] [ utility [ arg ..]] 【機能説明】 env ユーティリティは現在の環境を読み込み、引数の指定に従って その値を変更し、utility 引数で指定されたユーティリティを変更 された状態の環境で実行します。 任意指定の引数も、utility に渡されます。utility が省略された 場合、変更後の環境の内容が標準出力に書き出されます。この出力 には、名前と値が name=value の形式で 1 行に 1 組ずつ書かれま す。 [/usr/bin] env が引数のあるコマンドを実行する場合、デフォルトの シェ ル /usr/bin/sh が使われます ( sh(1) 参照 ) 。 [/usr/xpg4/bin] env が引数のあるコマンドを実行する場合、/usr/xpg4/bin/sh が 使われます ( ksh(1) 参照 ) 。 【オプション】 以下のオプションを指定できます。 -i | - 現在のシェルから引き継いだ環境はすべて 無 視 し、引数で指定された環境だけを用いて utility を実行します。 【オペランド】 以下のオペランドを指定できます。 name=value この形式でオペランドを指定すると、name が 示 す 環境変数に value が示す値を設定して実行環 境を変更し、さらに utility を実行する前 に、 受け継いだ環境にその指定を割り当てます。 utility 実行するユーティリティの名前。シェルの特殊な 組み込みユーティリティを指定した場合の結果は 定義されていません。 arg 実行するユーティリティに引数として渡す 文 字 列。 【使用例】 例 1: 新しい PATH の値でユーティリティを呼び出す example% env -i PATH=/mybin mygrep xyz myfile ここでは環境変数 PATH を設定し、これを唯一の環境設定と し て mygrep と いうユーティリティを実行しています。つまり mygrep は、PATH が示す /mybin 中に存在していなければなりません。 【環境】 env の実行に影響を与える環境 変 数 LC_CTYPE、 LC_MESSAGES、 NLSPATH についての詳細は、environ(5) を参照してください。 【終了ステータス】 utility で指定したユーティリティが実行された場合、そ の ユー ティ リ ティ の終了ステータスが env の終了ステータスとなりま す。実行されなかった場合には、env は以下の終了ステータスを返 します。 0 正常終了 1-125 エラーが発生した 126 utility は見つかったが実行することがで き な かった 127 utility は見つからなかった 【属性】 次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照 し てください。 [/usr/bin/env] ____________________________________________________________ | 属性タイプ | 属性値 | | 使用条件 | SUNWcsu | | CSI | 対応済み | |_____________________________|_____________________________| [/usr/xpg4/bin/env] ____________________________________________________________ | 属性タイプ | 属性値 | | 使用条件 | SUNWxcu4 | | CSI | 対応済み | |_____________________________|_____________________________| 【関連項目】 ksh(1), sh(1), exec(2), profile(4), attributes(5), environ(5), XPG4(5) |
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