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ユーザーコマンド                                          hash(1)

【名前】
     hash, rehash, unhash, hashstat - ディレクトリの内容 の 内 部
     ハッシュテーブルの評価

【形式】
     /usr/bin/hash [utility]

     /usr/bin/hash [-r]

  [sh]
     hash [-r] [name ...]

  [csh]
     rehash

     unhash

     hashstat

  [ksh]
     hash [name ...]

     hash [-r]

【機能説明】
  [/usr/bin/hash]
     /usr/bin/hash ユーティリティは、見つかったユーティリティの位
     置を現在のシェル環境がどのように記憶するか、その記憶方法を変
     更します。具体的には、指定された引数に従って、新たなユーティ
     リティをユーティリティ位置リストに追加したり、リストの内容を
     消去したりします。引数を指定しないと、リストの内容が報告され
     ま す。-r オプションを指定すると、シェルは記憶したすべての位
     置を破棄します。

     シェルの組み込みユーティリティとして提供されているものについ
     ては、hash は報告対象としません。

  [sh]
     シェルは、name に指定されたコマンドごとに、検索パス内での 位
     置 を決定し、記憶します。-r オプションを指定すると、シェルは
     記憶したすべての位置を破棄します。引数をまったく指定し な い
     と、記憶されたコマンドに関する情報が表示されます。この出力表
     示において、Hits の列はシェルプロセスによってコマンドが呼 び
     出 された回数を表します。Cost は、検索パスのコマンドを見つけ
     るのに必要な作業量です。コマンドが検索パスの「相対」ディレク
     トリにある場合、そのディレクトリの変更後にそのコマンドが格納
     された位置が再計算されます。この再計算が行われる予定のコマン
     ドに対しては、Hits 情報の隣にアスタリスク (*) が示されます。
     Cost の値は、再計算が行われるたびに増加します。

  [csh]

     rehash は新しく追加されたコマンドに合わせて、path 環境の変数
     に記憶しているディレクトリの内容の内部ハッシュテーブルを再計
     算します。

     unhash は内部ハッシュテーブルを使用不能にします。

     hashstat は内部ハッシュテーブルがコマンドの検索 (実行を伴 わ
     な い ) にどの程度有効に働いているかを示す統計情報を出力しま
     す。ハッシュ関数がヒットの可能性を示しているパスの各構成要素
     と、'/' で始まらない各構成要素について、実行しようとします。

  [ksh]
     シェルは、name に指定されたコマンドごとに、検索パス内での 位
     置 を決定し、記憶します。引数が与えられない場合、hash は記憶
     されたコマンドに関する情報を表示します。

【オペランド】
     以下のオペランドを指定できます。

     utility  位置のリスト内で検索する、あるいはリストに追加す る
              ユーティリティ名。



【出力】
     引数を 1 つも指定しないと、hash の標準出力が使用されます。そ
     の形式は決まっていませんが、現在のシェル環境用の位置リストに
     ある各ユーティリティのパス名は含まれています。このリストは、
     以 前 に実行された hash 呼び出し中に指定されていたユーティリ
     ティをすべて含んでおり、さらに通常のコマンド検索プロセスで呼
     び 出 され見つけられたユーティリティを含んでいることもありま
     す。

【環境】
     hash の実行に影響を与える環境変 数  LC_CTYPE、 LC_MESSAGES、
     NLSPATH についての詳細は、environ(5) を参照してください。

     PATH     utility の位置を指定します。



【終了ステータス】
     以下の終了ステータスが返されます。

     0               正常終了



     >0              エラーが発生した


【属性】
     次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照 し
     てください。
     ____________________________________________________________
    |         属性タイプ          |            属性値           |
    | 使用条件                    | SUNWcsu                     |
    |_____________________________|_____________________________|

【関連項目】
     csh(1), ksh(1), sh(1), attributes(5), environ(5)