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ユーザーコマンド                                         mkdir(1)

【名前】
     mkdir - ディレクトリの作成

【形式】
     mkdir [-m mode] [-p] dir ...

【機能説明】
     mkdir コマンドは、777 モード(ファイル生成マスク umask(1) で
     変更可能)で、指定されたディレクトリを作成します。

     ディレクトリ内の標準エントリ ( たとえば、そのディレクトリ 自
     身 を表す "." ファイルや、その親ディレクトリを表す ".." ファ
     イル) は自動的に作成されます。mkdir は、これらのエントリに名
     前 を 指定することはできません。ディレクトリを作成するために
     は、親ディレクトリの書き込み権が必要です。

     新しいディレクトリのオーナ ID とグループ ID はそれぞれ、プロ
     セスの実効ユーザーID と実効グループ ID に設定されます。mkdir
     は mkdir(2) システムコールを呼び出します。

  [setgid と mkdir]
     新たに作成されたディレクトリの setgid ビットを変更するには、
     mkdir  を実行後に、chmod g+s または chmod g-s を使用する必要
     があります。

     setgid ビットの値は、親ディレクトリのものが受け継がれます。

【オプション】
     以下のオプションを指定できます。

     -m mode         新しいディレクトリにモードを指定します。モー
                     ドの選択項目は chmod(1) で表示できます。



     -p              存在しない親ディレクトリをすべて作成し て か
                     ら、dir を作成します。中間ディレクトリに与え
                     られるモードの値は、777 とファイル生成マスク
                     に設定されたビットの値の差です。ただしこの差
                     は、少なくとも 300 ( ユーザーの書き込み権 と
                     実行権 ) でなければなりません。



【オペランド】
     以下のオペランドを指定できます。

     dir      生成されるディレクトリのパス名。



【使用法】
     ファイルが 2 ギガバイト ( 2**31 バイト) 以上ある場合の mkdir
     の動作については、largefile(5) を参照してください。

【使用例】
     例 1: mkdir の使用例

     example% mkdir -p ltr/jd/jan
     上記の例は、ltr/jd/jan というサブディレクトリ構造を作成し ま
     す。

【環境】
     mkdir の実行に影響を与える環境変数 LC_CTYPE 、LC_MESSAGES 、
     NLSPATH についての詳細は、environ(5) を参照してください。

【終了ステータス】
     以下の終了ステータスが返されます。

     0        指定されたディレクトリはすべて正常に作成された、 ま
              たは ( -p オプション指定時 ) 指定された各ディレクト
              リは存在していたかもしくは正常に作成された。



     >0       エラーが発生した



【属性】
     次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照 し
     てください。
     ____________________________________________________________
    |         属性タイプ          |            属性値           |
    | 使用条件                    | SUNWcsu                     |
    | CSI                         | 対応済み                    |
    |_____________________________|_____________________________|

【関連項目】
     rm(1), sh(1), umask(1), intro(2),  mkdir(2),  attributes(5),
     environ(5), largefile(5)