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連結ボリューム

 連結とは、複数のあまったディスクのスペースを1つにまとめて、1つの連結メタデバイス(1つのパーティションというか、1つのスライスというイメージかな〜)を作成するということです。例えば外付けディスクが3つあったときに、それぞれ300MB、400MB、500MBの空き容量があった場合、それを1つにまとめて1.2GBのパーティション(連結メタデバイス)が作成できるのです。それにファイルシステムを作成し、マウントすれば使えます!
(例)3つのディスクの余りを連結する
# metainit d1 3 1 c1t0d0s7 1 c1t1d0s7 1 c1t2d0s7
d1: 連結/ストライプがセットアップされます

(説明) 連結したボリューム名(連結メタデバイス)をd1とします。3つのスライスをd1に割り当てるという感じで、それぞれの論理デバイス名の前に1を付けます。

連結メタデバイスが作成されたかどうか、metastatコマンドで確認しよう
# metastat d1
d1: Concat/Stripe
サイズ: 9767520 ブロック
ストライプ 0:
デバイス 開始ブロック MetaDB
c1t0d0s7 3591 はい
ストライプ 1:
デバイス 開始ブロック MetaDB
c1t1d0s7 3591 はい
ストライプ 2:
デバイス 開始ブロック MetaDB
c1t2d0s7 3591 はい
#
metastatコマンドでメタデバイスの状態を表示させることができます。コマンドの後にメタデバイス名を付けるとその部分のみ表示されます。

 さて、これでd1という連結メタデバイスが作成されたわけですが、こいつにファイルシステムを作成してあげないと使えないです。ファイルシステムの作成はnewfsコマンドで作りますが、rawデバイス指定の方法が通常のスライスと違います。
通常のファイルシステムの作成する場合は
# newfs /dev/rdsk/c1t0d0s0

連結メタデバイスのファイルシステムの作成する場合は
# newfs /dev/md/rdsk/d1

このようにデバイスのが/dev/md/rdsk/と変わるのが特徴です。ちなみにd1をマウントする場合は# mount /dev/md/dsk/d1 /workとなります(/workはマウントポイント)。もう、分かったと思いますけど、OS起動時に自動的にマウントさせるには/etc/vfstabを編集しますが、ここでの指定も/dev/md/dsk/d1という形になります。

メタデバイス名には自由な名前は付けられません。dXXX(XXXは数字)となります。

(Base Solaris 8)

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